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パフォーマンス
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「この店初めて来るな~」
「評判は良かったよね~」
「カウンターの人いないな~」
「もういいんじゃない?」
二人が席に行こうとしたとき、
「はいストップー!」
シチュー
「せめてカウンターのとこで署名していただかないとね。やってないの、こうやってバレるから。署名したら席ついていいよ。注文の仕方は頼みたいのを机に、ある紙に書くだけだから。」
なんというか、一回り小さい人に叱られるのは妙な気持ちである。そんなことを、カップルは思いながら、
「すいません…よく知らなくて、」
といって、署名をし、一番近くの席についた。
「何かあったら店の奥にいるから、声かけてね。あたし店長だから。」
「あっはい。」
複雑なようななんとも言えない感じだ。
カップルは、机の端にある手作り感満載のメニューを取った。
「色々あるね~」
「パスタなんて美味しそうだよ。」
5分くらい話したが…決まらなかった。
「あー…店長におすすめ聞いてみたら?」
腹の虫がしびれを切らした1人が言い出し、2人は店の奥に行き、店長に声をかけた。
「あの…」
なんとなく、おどおどしてしまっていた。
「ん?君たちか、おすすめが聞きたいんだろう?」
店長にはお見通しのようだった。
「あっ…そうです…」
「おすすめはシチューだ。そろそろ冬だし、なんせノーマルとビーフで分けられる。お二人にはぴったりだ。」
さっき決まらなかったと言ったが、実はなんとなく目星はついており、店長はそれを確実にしてくれた。
2人は少し見つめ合い、
「それで、お願いします。ノーマルとビーフ、一つずつ。」
といった。
「よしわかった。今作るから、元の席についておきな。」
店長はすぐ後ろのフェンスゲートから部屋に入っていった。だが、
「なぁ、付け合せはパンと米、どっちがいい?おすすめはパンだ。なしでもいい。」
と声が来たので、
「じゃあパンで。」
と返した。
席について数分後、店長が2皿もってやってきた。
「さぁ、たんと食え。ホワイトシチューとビーフシチュー、それとパン。お互い、あ~んでもしながら食べると楽しいぞ。」
店長は御冗談が好きである。
「やっそんな…」
と言いつつも、やはり顔には出てしまう。二人の照れた顔を、店長は歩きながら見守った。
トロッとしたシチューは、パンと良くあった。
「評判は良かったよね~」
「カウンターの人いないな~」
「もういいんじゃない?」
二人が席に行こうとしたとき、
「はいストップー!」
シチュー
「せめてカウンターのとこで署名していただかないとね。やってないの、こうやってバレるから。署名したら席ついていいよ。注文の仕方は頼みたいのを机に、ある紙に書くだけだから。」
なんというか、一回り小さい人に叱られるのは妙な気持ちである。そんなことを、カップルは思いながら、
「すいません…よく知らなくて、」
といって、署名をし、一番近くの席についた。
「何かあったら店の奥にいるから、声かけてね。あたし店長だから。」
「あっはい。」
複雑なようななんとも言えない感じだ。
カップルは、机の端にある手作り感満載のメニューを取った。
「色々あるね~」
「パスタなんて美味しそうだよ。」
5分くらい話したが…決まらなかった。
「あー…店長におすすめ聞いてみたら?」
腹の虫がしびれを切らした1人が言い出し、2人は店の奥に行き、店長に声をかけた。
「あの…」
なんとなく、おどおどしてしまっていた。
「ん?君たちか、おすすめが聞きたいんだろう?」
店長にはお見通しのようだった。
「あっ…そうです…」
「おすすめはシチューだ。そろそろ冬だし、なんせノーマルとビーフで分けられる。お二人にはぴったりだ。」
さっき決まらなかったと言ったが、実はなんとなく目星はついており、店長はそれを確実にしてくれた。
2人は少し見つめ合い、
「それで、お願いします。ノーマルとビーフ、一つずつ。」
といった。
「よしわかった。今作るから、元の席についておきな。」
店長はすぐ後ろのフェンスゲートから部屋に入っていった。だが、
「なぁ、付け合せはパンと米、どっちがいい?おすすめはパンだ。なしでもいい。」
と声が来たので、
「じゃあパンで。」
と返した。
席について数分後、店長が2皿もってやってきた。
「さぁ、たんと食え。ホワイトシチューとビーフシチュー、それとパン。お互い、あ~んでもしながら食べると楽しいぞ。」
店長は御冗談が好きである。
「やっそんな…」
と言いつつも、やはり顔には出てしまう。二人の照れた顔を、店長は歩きながら見守った。
トロッとしたシチューは、パンと良くあった。
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