桜子さんと書生探偵

里見りんか

文字の大きさ
上 下
14 / 44
第二幕 交錯

14 イツと桜子1

しおりを挟む

 旦那さまも、ずいぶん風変わりな方をお呼びしたものだわーーーというのが、イツが、真っ先に抱いた感想だった。


 イツが、その書生、五島新伍ごしま しんごを初めて見かけたとき、新伍は、庭の翌檜あすなろの木の根元に立って、上を見上げていた。

 その人物が、『五島新伍』だということは、すぐにわかった。そういう男が、今日から居候するという話は、時津ときつから使用人たちに話があったし、何よりその風体。
 首元まで覆うシャツの上から羽織と袴。典型的な書生服。加えて、ツンツンと四方に伸びた黒い髪。桜子が、「昨日、文明開化が来たような散切り頭」と言っていたとおりだ。

「あの……」

 イツが、おそるおそる新伍に声をかける。

「何を見ているのですか?」

 新伍がイツのほうを振り返った。
 帝大の学生だと言っていたから、イツと、年の頃はそう変わらないはずだが、キラキラと好奇心旺盛に輝く瞳のせいか、幼く見える。

「ちょっと、この木を人が登って、あの窓から侵入するのは可能かどうか、考えていまして。」
「侵入? ここから……ですか?」

 新伍は、木の枝々を指差しながら、

「この木は、かなり枝ぶりが良いので、木登りが得意な者なら、あの枝を掴んで、あそこを登って、こう……あの窓へ……」

 そして、最後に指さした先には、二階の奥の廊下の窓がある。

「ちょっと離れていますけど、大柄な人なら飛び移れなくもないかな、と。」
「あら? あの窓からの侵入は、無理ですよ。」
「鍵が、かかっているんですか? 鍵は、いつもどうしていますか?」
「鍵は、掃除などのときに、換気のために外していますが、そういうことではなくて、あの窓は完全には開かないんです。」
「完全には開かない?」
「えぇ、そうです。」

 少し前から、建付けが悪く、開けようとすると、途中で引っかかる。だから、人が通れるような幅には開かないのだ。

「どんなに力をかけても、これくらいかと。」

 イツが両手で幅を示してやると、

「うーん。確かに。子どもならギリギリ通れなくもなさそうですが、それだと、枝からは飛び移れない……か。」 
「内側から、かなり力をかけて、ようやく、この程度です。」
「とすると、たとえ鍵が外れていても、木に登った状態で、外側から窓を開けて飛び移るのは、無理そうですね。」
「そう思います。」

 すると新伍は、顎の下をくりくりと手で触りながら、「湖城さんに、試されたかなぁ?」と呟いた。

「湖城さん? 旦那さまのことですか?」
「そうです。昨日、もし不審者が、湖城さんの書斎から逃げた場合に、この窓から飛び降りる可能性というのを僕が示唆したのですが、その時に、湖城さんは、『じゃあ、窓の下を調べようか』と、おっしゃったのです。」

「そんな……桜子さまならともかく、旦那さまは、この窓が全開にはならないことは、ご存知だと思いますけど……?」

「えぇ。だから、試されたんです、僕が。先に調べずに語ってしまったので、下手な推理を得意げに披露するハメになりました。」

 新伍は、苦笑いをして、黒髪をかいた。

「まぁ、とにかく、外側からの侵入は困難だと分かっただけでも、良しとします。あの窓から屋敷の中に入ろうとしたら、窓を割るしかなさそうですからね。」
「そんな大きな音がしたら、私たち使用人が、一斉に集まってきますよ。」

 新伍が、「はは。頼もしいですね」と、笑う。

「それなら、一階の窓を割ったほうが、手っ取り早いくらいですね。」

 と言って、「うーん」と、唸った。

「でも、昨日、実際に木を登ったのは猫で、窓の場所も、旦那さまの書斎だったのでしょう?」

 尋ねてから、ようやく、自分がそもそも新伍に話しかけた理由を思い出した。

「そういえば、五島さんには、御守りを見つけて頂いたそうで、ありがとうございました。」

 深々と頭を下げた。

「あれは、私にとって、本当に大切なものだったので、とても助かりました。」
「あぁ、貴女がイツさんですか? いえ、僕は何もしていませんよ。猫の足に絡まっていただけです。」
「その猫を、五島さんが見事な推理で捕まえた、と聞きました。」

 新伍が、ポリポリと指で頬をかいて「大したことはしていませんが、喜んでいただけたのなら、何よりです。」と、照れたように言った。

「しかも、この度は、桜子さんへのお手紙のことを、五島さんが、解決してくださると聞きました。」
「お引き受けした以上、解決できるように、励みます。」

 新伍が、また翌檜の木をチラリと見上げた。

「もしかして、木を見ていたのは、不審者が侵入できるところがないか、探していたのですか?」
「まぁ……それも、あります。」

 普通、今日来たばかりの他人から、こんなことを言われたら、湖城家の警備を舐めているのか、と思うだろう。これでもそれなりの規模を誇る湖城財閥総帥の家だ。
 だが、イツは、そんな矜持よりも、桜子の身の安全のほうが大事だった。

「そうですねぇ。ここは無理だけど、窓に近い庭木は何本かあるから………」

 どこなら登れるかしら、と呟くと、新伍が、「イツさんは、桜子さんのことを本当に大切にされているのですね。」と、微笑んだ。

「もちろんです。私は桜子さん付きの女中ですから。」

 桜子を世話し、守るのがイツの役割だ。

「なるほど。では、あとで、ちょっと、お話を聞かせてもらってもいいですか?」
「私に……ですか? 例の手紙のことですか?」
「それもありますが、もっと、桜子さんのことを知りたいと思って。」
「お嬢さまのことを……ですか?」
「えぇ。調べるなら、その対象をよく知っておいたほうが、何かと参考になるのです。」

 イツは探偵の仕事なんて何も知らないから、そう言われると、そういうものなのかしらと思ってしまう。

 しかも、新伍に、「桜子さんについてなら、貴女に聞くのが一番ということでしょう?」などと言われれば、応じないわけにはいかない。殊、桜子に関してならば、イツと時津以上の者は、他にいない。

「わかりました。あとで、女中の控室に来てください。」

 イツの休憩時間を伝えると、新伍が「よろしくお願いします」と去っていく。
 その姿を見送ってから、イツも翌檜の木を見上げた。
 万が一、外から侵入できるようなところが他にないか、後で考えてみようと思った。

(桜子さまに、何かあったらいけないものね。)

*  *  *

 イツが湖城家に奉公にやって来たのは、6歳のときだった。

 貧しい水呑百姓の家に産まれた5番目の子ども。5人目だから名前はイツ。なんて捻りのない名前。

 貧しい農家の5人目なんて、正直、食い扶持がかかるばかりで、なんの役にも立たない。丈夫に育てば、働き手にはなるかもしれないが、どうお鉢が回ってきたって、土地を継ぐことは、できない。

 イツの父は、この辺りに定期的に子どもを買いにやってくる男に、イツを売った。

 男に連れられて集落を出立する前夜、母はイツを外に連れ出した。
 このあたりでは、珍しく月も雲のない晩で、空は、イツの短い人生で見た中で、最も黒かった。

 母の背には、下の弟の六太が背負われたまま、規則正しい寝息を立てていた。

「これ、あんたにあげるでね。」

 母は、そう言って、袷の襟から、煤けた灰色の布切れを差し出した。

「御守り。あんたを守ってくれるからね。」

 受け取ると、布切れは巾着袋になっていて、中に固い板のようなものが入っている。開けようとすると、

「中は、神さまの木じゃ。今朝早く、少しだけ頂いてきたんよ。」

 母は、「おとうには、内緒。」と笑った。

「お父は、神さまの木に触ると、いい気せんもんね。罰当たりじゃあ、ゆうて。」

 イツが言うと、母は微笑んで、頷いた。

「これ、大丈夫かね? 私かお母に、罰、当たらん?」
「当たるもんかね。親が子のこと想いよるに。神さまの木ぃは、そんな懐浅くないわね。」
「そうかぁ?」

 それで、会話が止まった。

 静かな夜に、六太の安らかな寝息の音が、優しく響く。
 この子も、いずれ、ここから出されるのだと思うと、とうに覚悟を決めたはずのイツの胸がキュッとしまった。

 イツは、何となしに、御守の紐を手の中で弄んだ。
 弄びながら、考えていた。期待していた。

 母さんが、「やっぱり行かなくていいよ」って、「イツは、ここにいていいよ」って言ってくれるんじゃないかっていう、ありえるはずのない、淡い期待を。

 しかし当然、その期待が叶うことは、ない。

 翌朝、イツは、男に連れられて街の口入屋くちいれやに行った。ところが、すぐに、今は、イツの年頃の娘のための仕事はないと言われ、別の口入屋に連れていかれた。
 そうやって、よくわからないままに、3箇所ほどを転々として、気づいたら帝都にいた。

 最後の口入屋に連れてこられて、すぐ、湖城家への仕事を斡旋された。

 口入屋の主人は、どこから調達してきたのか、イツにほつれのない綺麗な着物を着せた。

「知り合いのところから、借りてきたんだ。着古しだが、その襤褸よりマシだろう。」

 これで着古しなんて、信じられない。
 色は少しもくすんでいなくて、清潔感がある。故郷では、地主の娘だって、こんなもの着ていない。

 その着物を纏い、初めて湖城の洋館に連れてこられたときは、その美しさに、どこか別の国にでも売られるのかと、かえって恐ろしく感じたものだった。

 口入屋の男の後ろに隠れるようにして玄関に入ると、着物のうえから白い割烹着を纏った女中頭が出迎えた。
 その後ろからは、トコトコと走ってくる小さな女の子。

「桜子、駄目よ。そんなに走っては。」

 奥から、女の子を呼ぶ、美しい声が聞こえてきたかと思うと、イツの眼の前で女の子が転んだ。

「あっ!」

 慌てて、飛び出したイツが、女の子を抱き起こす。

「大丈夫?」

 自分がよく母にしてもらったように、膝を払ってやると、驚くほど可愛らしい女の子が、にこりと笑った。

「あら、新しい子?」

 先程の声の主は、この家の女主人。声の印象どおりの美しい人だが、どこか儚い。

「はい。この前、奥さまにお願いされていた、桜子さまに近い年頃の娘でございます。」

 女中頭の返答で、自分がこの小さな女の子のために、ここに呼ばれたのだと知った。

「は……はじめまして。イツ…と……申します。」

 事前に口入れ屋に教えられた通りに挨拶をすると、奥さまは、お姫様のような優美な仕草で笑った。

「イツ。どうか、桜子をよろしくね。」


 何不自由ない豊かな暮らしをしていれば、悩みなんて何もないのだと思っていた。ましてや、イツのように、母と別れる苦しみなんて、知ることはないのだろう、と。

 でも、それは、イツの思い込みだった。

 働き始めてすぐに、女中頭から、奥さまは身体が弱く、病気がちなのだと教えられた。

 いつも桜子の側に仕えるイツに、桜子が教えてくれたことがある。

「母さまは身体が良くないから、私には、兄弟がいないのです。」

 奥さまは、桜子を産んだときに、生死の境を彷徨ったのだという。それ故、これ以上の出産は身体に負担がかかると、医師から、止められたのだとか。

「だから、お姉さんのようなイツが、ここに来てくれて、嬉しい。」

 桜子が、イツにギュッと抱きついてきた。

「桜子さま……」

 心の底から言っているのだと分かる。だからこそ、本当なら言われて嬉しいはずの言葉が、とても哀しい。

 一般的に、こういう状況であれば、旦那さまは、外で子を作ってもおかしくない。しかし、旦那さまは、そうはしなかった。

 奥さまは、元は伯爵家の娘だという。生家は、高い身分の割に困窮しているという噂で、華族でもない商家に嫁ぐのは、売られたのも同然だと陰口を叩くものも、随分いたらしい。

 でも、それは勝手な憶測だ。

 イツの見る限り、旦那さまは奥さまを、誰よりも大切にしていた。奥さまも、それに応えるように、旦那さまの前では、いつも穏やかに笑っていた。

 奥さまの身体の加減が、いよいよ悪くなったのは、桜子が6歳のときだった。

 起きているより、寝ていることのほうが多くなり、そうしているうちに、ほとんど寝たきりになった。

 桜子や旦那さまと、古株の女中たちが交代で付き添っていたが、あるとき、イツが一人で部屋に入ることになった。

 ベッドの横の冠水瓶かんすいびんを、新しいものと入れ替えようとしたとき、

「……イツ?」
「奥さま、起きてらしたのですか?」
「えぇ。」

 少し眩しそうに瞬きしている。

「カーテンを閉めましょうか?」
「いいえ、いいわ。」
「寒くないですか? 窓も少し開いています。閉めましょうか?」
「そうね……いえ、大丈夫。このままにしてちょうだい。」

 奥さまが起き上がろうとしたので、イツは、駆け寄って身体を支えた。やせ細った奥さまは、10歳のイツが一人で支えられる程に軽い。

 実は、イツの家には、六太の下に、7番目の赤ん坊がいた。

 イツが家を出る少し前に、小さく産まれて、あっという間に、この世を去った。

 父さんが、言った。仕方がない。うちには、この子を助けてやれるだけの金はないから、と。

 田舎では、よくある話で、子だくさんだが、生き延びられない子も多い。でも、それはそういう運命なのだと、皆、受け入れていた。

 湖城の旦那さまは、奥さまのために、方方ほうぼう、医者を探し回ったという。それこそ、伝手を使って、西洋からきた外国人医師を連れてきたこともある。

 それでも、誰も奥さまを助けることは出来なかった。

 最初から諦めてしまうのと、手を尽くして、尽くして、それでも助からないと突きつけられるのと、どちらが辛いのだろう。

 イツは小さく首を振った。

 両者は、状況が違うだけで、比べることなんて、できない。
 当事者にとっては、どちらも等しく、辛く、悲しい。

 身体を起こした奥さまが、イツを見て聞いた。

「イツ、貴女、いくつになったのかしら?」
「10歳です。奥さま。」
「そう。尋常小学校は修了したのかしら?」
「今年で修了です。」
「あぁ、そう……そうだったわね。」

 奥さまは、痩せた頬にハラリと落ちた一房の髪を、震える手で耳にかきあげた。

「あなたが尋常小学校を修了したら、高等小学校に進学できるよう、以前から主人に頼んであるから。」
「えっ?!」

 尋常小学校の義務教育は4年。そこから先は、経済的、時間的に余裕がなければ、通うことはできない。

「そんなお金、私、出せません……」
「もちろん、貴女が出す必要はないわ。私が進んでほしいと願っているのだから。」
「そんなことっ! 私は、一介の女中です。高等小学校など、分不相応です。」
「貴女には、この先もずっと桜子の側で支えて欲しいと思っているのよ。」

 奥さまの細い手が、イツの頭を撫でる。

「私の代わりに、桜子のことを頼みたいの。勉強は、そのために必要なこと。貴女が遠慮する必要は、全くないの。」
「奥さま……」

 私の代わりにというのは、なんて哀しい言葉だろう。
 イツは、下唇をギュッと強く噛み締めた。

「期待に……お応えできるよう、精進……いたします。」
「よろしくね。」

 奥さまの美しい顔が、今にも消えてしまいそうなほど儚げに笑った。薄幸の美人、というのは、こういう人のことなのだと思った。
 イツは涙をギュッと堪えた。鼻の奥がツンと痛む。

「少し寒くなってきたわね。」

 奥さまは、ブルッと小さく身震いして、

「イツ、窓を閉めてくれる? 眠りたいわ。」
「はい。」

 窓を閉め、奥さまが横になるのを介助する。

「おやすみなさいませ、奥さま。」
「おやすみ。」

 それが、イツが奥さまと交わした、最後の会話だった。

 その晩、奥さまは、意識を失い、3日後、眠るように息を引き取った。

 小さな桜子は、イツにしがみつくようにして泣いた。

 まだ、たったの6歳。
 イツよりも4歳年下の女の子。

 慟哭する小さな少女の肩を、イツはギュッと抱きしめた。

 奥さまと交わした約束。
 この子の側に仕え、守る。

 奥さまに言われた通り、尋常小学校修了後、イツは高等小学校に進学して、2年間通った。


 イツは運がよかった。
 イツのことを連れて行ったのが、まともな口入屋だったから。

 イツと同じように連れて来られた女たちの中には、廓に売られた者たちも多くいるという。

 イツは、この家に勤めることができて、幸せだ。
 桜子に、仕えることが出来て、幸せだ。
 家の人たちも皆、温かく迎え入れ、イツを歓迎し、頼りにしてくれる。


 だから、私の些細な感情なんて、取るに足らない。


 桜子は今、婚約者を選んでいる。

 その中に、昔から、この家によく来ている、東堂家の次男、東堂樹とうどう いつきがいた。

 樹は、穏やかで、優しい人だ。
 女中のイツにも、少しも横柄なところなく、桜子に接するのと変わらぬ態度で接してくれる。

 初めて自己紹介をしたとき、樹はその優しい顔をふわりと緩めて言った。

「イツさん、というのですか? 僕の名前は、樹だから、お揃いですね。」

 なんて柔らかく笑うんだろう。春のお陽さまのように、ぽかぽかと温かい。

(この人が桜子さまの旦那さまになれば、きっと桜子さまは、幸せになれるわ。)

 それに、もし樹が、この家に、婿養子に入れば……


 そうすれば、自分は、大好きな桜子と樹の側に、ずっと、ずっと、一緒にいられる。


 桜子さまと樹さま。

 二人が並んだときに感じる、胸の奥底の小さな棘のような痛みはーーー大丈夫、見ないふりできる。


 見ないふりして、閉じ込めて、ずっと大好きな二人の側にいる道を選ぶんだ。


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

消された過去と消えた宝石

志波 連
ミステリー
大富豪斎藤雅也のコレクション、ピンクダイヤモンドのペンダント『女神の涙』が消えた。 刑事伊藤大吉と藤田建造は、現場検証を行うが手掛かりは出てこなかった。   後妻の小夜子は、心臓病により車椅子生活となった当主をよく支え、二人の仲は良い。 宝石コレクションの隠し場所は使用人たちも知らず、知っているのは当主と妻の小夜子だけ。 しかし夫の体を慮った妻は、この一年一度も外出をしていない事は確認できている。 しかも事件当日の朝、日課だったコレクションの確認を行った雅也によって、宝石はあったと証言されている。 最後の確認から盗難までの間に人の出入りは無く、使用人たちも徹底的に調べられたが何も出てこない。  消えた宝石はどこに? 手掛かりを掴めないまま街を彷徨っていた伊藤刑事は、偶然立ち寄った画廊で衝撃的な事実を発見し、斬新な仮説を立てる。 他サイトにも掲載しています。 R15は保険です。 表紙は写真ACの作品を使用しています。

行かれない場所

六弥太オロア
ミステリー
謎が残る系ショートショートです。あまりパッとしません。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

虹の橋とその番人 〜交通総務課・中山小雪の事件簿〜

ふるは ゆう
ミステリー
交通総務課の中山小雪はひょんなことから事件に関わることになってしまう・・・無駄なイケメン、サイバーセキュリティの赤羽涼との恋模様もからんで、さて、さて、その結末やいかに?

絶叫ゲーム

みなと
ミステリー
東京にある小学校に通う「音川湊斗」と「雨野芽衣」がさまざまなところで「絶叫ゲーム」に参加させられて…… ※現在、ふりがな対応中です。 一部ふりがなありと、ふりがな無しが混同しています。

リモート刑事 笹本翔

雨垂 一滴
ミステリー
 『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。  主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。  それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。  物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。  翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?  翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!

BIRD

黒巻雷鳴
ミステリー
愛をうたうつもりはないから、結局なんの言葉にもならなかったけれど、これが僕に出来る精一杯の贈り物なんだよ。 ※無断転載禁止

パラダイス・ロスト

真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。 ※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。

処理中です...