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3、八千代15歳、菊華21歳─春
16.春の乱─熱②
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八千代のキスで溺れそうになった菊華は、ぎゅっとシャツを掴んだ。
こんなに――気持ちよくて、こわい。
「なに、菊華」
ちゅ、ちゅと乳房の弾力を確かめるように八千代は、キスを繰り返す。啄まれた場所に熱を置かれたようで、ぶるりと腰が震えた。
「……ん、昔は……あっ、やぁっ」
しつこく聞こうとする菊華の胸の先を、八千代が指で弾くと、菊華の肩が大きく跳ねた。頂きを指で転がされながら反対を吸われると、快感に呑まれて話をするどころではない。
いやらしく固くなった頂きを、ちゅくちゅく吸われ食まれて舌で転がされる。八千代の空いた手が菊華の丸い腰を撫で下り、襦袢の裾から太腿をスルスル撫で上げる。
「や、……くんぅ」
「もっと触ってほしいの?」
うん、と菊華は頷く。
──経験が豊富な大人だったら、上手く言えたり誘えたりできたのに。
八千代の髪をかき混ぜて、愛しさともどかしさを伝える。お腹の奥は熱を溜め込んで切ない。
胸を愛撫されながらショーツが下ろされ、その奥の熱い場所を触れられた。
「いつもよりドロドロ」
「しら、ない……ぁ」
八千代が、入口を丹念になぞって花弁を熟れてきた解すと、菊華の脚が自然と震える。
節ばった指が、ナカの浅い所を擽るように行き来するたびに、溢れる蜜がくちゅぐちゅ淫猥な音を立てる。腰から背中に薄い快感がゾクゾクと駆け上って、菊華の喘ぐ息を溶かし崩す。
抱きつきたくて八千代に手を伸ばすが、菊華の手は空を掻くだけだ。
「ぁ、あふぅ──やぁ、くぅんん」
「言ってくれたらあげるよ」
期待を持たせる言葉に動揺する。お腹の奥が満たされたくて苦しい。ずっと、ずっと。
恥ずかしいが、期待する先が欲しい。
「ぬ、濡れてたの……ずっと」
路上でキスした時も、着物のまま押し倒された時も。制服姿の八千代に抱かれたくて欲情してしまった。
倫理観なんて八千代に熱を上げさせられて、真っ先に溶けてしまったのだ。今の菊華には、八千代は劣情を向けてくる男だ。
「菊華……かわいい」
まとめ髪も襦袢も乱れさせた菊華を見る八千代は、どこかうっとりしている。
「もっと可愛い声聞かせろよ」
「や、あっ」
八千代が菊華の下腹部に、キスを落としながら濡れた秘所へ下がった。
「だめっ、やぁあっ」
そんなところ舐めちゃだめー! と、言いたかったが、喉から出るのは喘ぐ声だ。
「ふ、──あぁ、ぁ……!」
やめてほしいのに、這う舌が気持ちよくて、今までにないぐらい蕩けた声しか出ないし、力も出ない。
「やっくんぅんん。ヘンに、なっ、ちゃぁあっ……」
イキそうになると、八千代の舌使いも指も止まってしまう。イけそうでイかせてもらえなくて、もどかしすぎた。
菊華の思考も身体もぐずぐずになって、赤く茹だる顔は、ボロボロ自然に出きた涙でぐちゃぐちゃだ。
「ヘンになってて、菊華。ちょっと、俺も変だ、今日は」
制服のスラックスのベルトを外した八千代は、菊華のナカに指を抜き差ししながら、自らの欲を扱き始めた。
「や……くんぅ」
「……ん、菊華」
初めて見る八千代の熱に浮いた顔に、菊華はひどく興奮し開放的になる気持ちに抑えが利かない。
「あっあ……ぁっ」
突き出して勝手に揺れてしまう菊華の腰は、少年の二本の指を自分が感じるところへいざなう。
「きもち、いいぅ……、やっ、くん」
「うん」
熱っぽい八千代のツリ目は、あの路上で見た官能的な少年そのものだ。時折、切なげに眉を顰めるのに菊華の胸がキュンとする。
カッコイイ男の子がかわいい──私の、やっくん。
「キス……したいよぅ」
菊華の要望に八千代は困った顔で笑った。
抱き起こされたままで、菊華は八千代の首に手を回しキスをする。八千代が支えてくれないから、腹筋に力が入る。
「すごい締まってる」
ぐちゅんと指が内襞を何度も擦り押す。指が届く奥いっぱい、何かを模して。
「ぁあっ! やっくん、やっく、ぅん」
愛蜜まみれの指が、菊華の充血しっぱなしの芯にようやく触れた。円を描くように擦られ、あるいは包皮ごと扱かれる。
菊華の滲んだ視界がチカチカまたたく。
いつもはない、八千代の荒い熱い息が、眉根を寄せる切なげな表情が、菊華をいっそう感じさせた。
「──あぁっ、い、くぅ。いっちゃうっ」
「菊華、俺も……」
八千代の荒い息と熱に浮いた顔、炙られた菊華の満たされない蜜洞がきゅぅんといっそう苦しい。
お互いの熱は交わらないまま、熱が吐き出された。
こんなに――気持ちよくて、こわい。
「なに、菊華」
ちゅ、ちゅと乳房の弾力を確かめるように八千代は、キスを繰り返す。啄まれた場所に熱を置かれたようで、ぶるりと腰が震えた。
「……ん、昔は……あっ、やぁっ」
しつこく聞こうとする菊華の胸の先を、八千代が指で弾くと、菊華の肩が大きく跳ねた。頂きを指で転がされながら反対を吸われると、快感に呑まれて話をするどころではない。
いやらしく固くなった頂きを、ちゅくちゅく吸われ食まれて舌で転がされる。八千代の空いた手が菊華の丸い腰を撫で下り、襦袢の裾から太腿をスルスル撫で上げる。
「や、……くんぅ」
「もっと触ってほしいの?」
うん、と菊華は頷く。
──経験が豊富な大人だったら、上手く言えたり誘えたりできたのに。
八千代の髪をかき混ぜて、愛しさともどかしさを伝える。お腹の奥は熱を溜め込んで切ない。
胸を愛撫されながらショーツが下ろされ、その奥の熱い場所を触れられた。
「いつもよりドロドロ」
「しら、ない……ぁ」
八千代が、入口を丹念になぞって花弁を熟れてきた解すと、菊華の脚が自然と震える。
節ばった指が、ナカの浅い所を擽るように行き来するたびに、溢れる蜜がくちゅぐちゅ淫猥な音を立てる。腰から背中に薄い快感がゾクゾクと駆け上って、菊華の喘ぐ息を溶かし崩す。
抱きつきたくて八千代に手を伸ばすが、菊華の手は空を掻くだけだ。
「ぁ、あふぅ──やぁ、くぅんん」
「言ってくれたらあげるよ」
期待を持たせる言葉に動揺する。お腹の奥が満たされたくて苦しい。ずっと、ずっと。
恥ずかしいが、期待する先が欲しい。
「ぬ、濡れてたの……ずっと」
路上でキスした時も、着物のまま押し倒された時も。制服姿の八千代に抱かれたくて欲情してしまった。
倫理観なんて八千代に熱を上げさせられて、真っ先に溶けてしまったのだ。今の菊華には、八千代は劣情を向けてくる男だ。
「菊華……かわいい」
まとめ髪も襦袢も乱れさせた菊華を見る八千代は、どこかうっとりしている。
「もっと可愛い声聞かせろよ」
「や、あっ」
八千代が菊華の下腹部に、キスを落としながら濡れた秘所へ下がった。
「だめっ、やぁあっ」
そんなところ舐めちゃだめー! と、言いたかったが、喉から出るのは喘ぐ声だ。
「ふ、──あぁ、ぁ……!」
やめてほしいのに、這う舌が気持ちよくて、今までにないぐらい蕩けた声しか出ないし、力も出ない。
「やっくんぅんん。ヘンに、なっ、ちゃぁあっ……」
イキそうになると、八千代の舌使いも指も止まってしまう。イけそうでイかせてもらえなくて、もどかしすぎた。
菊華の思考も身体もぐずぐずになって、赤く茹だる顔は、ボロボロ自然に出きた涙でぐちゃぐちゃだ。
「ヘンになってて、菊華。ちょっと、俺も変だ、今日は」
制服のスラックスのベルトを外した八千代は、菊華のナカに指を抜き差ししながら、自らの欲を扱き始めた。
「や……くんぅ」
「……ん、菊華」
初めて見る八千代の熱に浮いた顔に、菊華はひどく興奮し開放的になる気持ちに抑えが利かない。
「あっあ……ぁっ」
突き出して勝手に揺れてしまう菊華の腰は、少年の二本の指を自分が感じるところへいざなう。
「きもち、いいぅ……、やっ、くん」
「うん」
熱っぽい八千代のツリ目は、あの路上で見た官能的な少年そのものだ。時折、切なげに眉を顰めるのに菊華の胸がキュンとする。
カッコイイ男の子がかわいい──私の、やっくん。
「キス……したいよぅ」
菊華の要望に八千代は困った顔で笑った。
抱き起こされたままで、菊華は八千代の首に手を回しキスをする。八千代が支えてくれないから、腹筋に力が入る。
「すごい締まってる」
ぐちゅんと指が内襞を何度も擦り押す。指が届く奥いっぱい、何かを模して。
「ぁあっ! やっくん、やっく、ぅん」
愛蜜まみれの指が、菊華の充血しっぱなしの芯にようやく触れた。円を描くように擦られ、あるいは包皮ごと扱かれる。
菊華の滲んだ視界がチカチカまたたく。
いつもはない、八千代の荒い熱い息が、眉根を寄せる切なげな表情が、菊華をいっそう感じさせた。
「──あぁっ、い、くぅ。いっちゃうっ」
「菊華、俺も……」
八千代の荒い息と熱に浮いた顔、炙られた菊華の満たされない蜜洞がきゅぅんといっそう苦しい。
お互いの熱は交わらないまま、熱が吐き出された。
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