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「あっ♡ ああ♡ んんっ♡」

「こうしたかった。こうして清らかに成熟しようとする、きみを、脳内で何度も何度も犯していた……はぁっ」

「うれし……ぃ♡ いいっ♡ あふっ♡ いいのっ♡ フェリス、きもち、いいっ♡♡」

 一途に想っていたのは自分だけじゃなった。

「だめだ、フェリス。一度射精すぞ」

 彼が奥を小刻みに穿ち、膣奥にキスをしてくれているみたいだから、膨らんでいた愛しさが弾けた。弾けてしまった。

「メルヴィルさま♡ はぁ。すき、すきですっ♡ すき♡ あ♡ おくも、すき♡」

 フェリスは手を伸ばして愛しさを届けようとする。ゆさゆさ揺れていた乳房に彼の大胸筋がくっついた。ずっとぴりぴりしていた乳嘴が夫の胸で潰されて、フェリスは感情の大きなうねりに飲み込まれる寸前だった。
 だが、メルヴィルが「う、ぐ……っ」とフェリスの耳元で唸る。腟内にいる雄の肉がビクビクンのた打ったせいで、フェリスは清らかな処女だったのに腟内で達してしまった。

「は♡ あッ♡ っっ~~♡♡」

 うねりに呑み込まれたあと、かつて経験したことがない、びゅんっと自分がどこかへ飛んでいく感覚の、クセになる快感が処女を喪失したばかりのフェリスを襲った。
 はっはっと夫婦になったばかりのふたりは重なり合い、短く荒い息を繰り返す。密着した肌にふたりの汗が混ざりあって、シーツに流れ落ちていく。
 フェリスは恍惚が降り注ぐ体験も初めてなので、夢うつつだ。
 その美しい妻の可憐なかんばせの至るところにメルヴィルはキスをし、フェリスの汗を舐めとる。

「…………ん、ぅ、める、うぃる、さま……」

「フェリス。まだ抱き足りない。このまましてもいいな?」

「……ぇ?」

「きみが愛しすぎて、萎えきらない。それに……ずっと我慢していたからな。悪いが付き合ってもらうぞ」

 繋がったまま抱き起こされたフェリスは、メルヴィルの膝の上に乗った。

「ひぅ、ぅんっ♡ ふ、か……ぁ♡」

 凶悪な棍棒がさっきよりも処女を喪失したばかりの膣肉を無遠慮に抉る。混ざりあった精液と愛液をかき混ぜるように突き上げられ、フェリスは首をそらし、背を弓なりにしならせて快感から逃れようとする。
 揺れる乳房の片方をうまそうにちゅぱちゅぱ吸われて、気持ちよさと恥ずかしさで頭が真っ白になる。目の前のちかちかしているし、身体のあちこちさっきよりも派手にいやらしく爆ぜている。

(あの、真面目なメルヴィルさまが? 赤ちゃんみたいにおっぱいを?)

 執拗にちゅくちゅく吸われ続け、膣奥ばかりずちゅずちゅされ、フェリスは喘ぐのが精一杯だ。

「きちゃう。……また、おおきいの♡ はぁっ♡」

「達するときはイくと言うんだ」

「は、はい♡ イくっ♡ メルヴィルさま♡ イっちゃう、ますぅっ♡」

「しばらくあとで、また濃ゆいのを射精してあげよう。しっかり、奥に」

 絶頂を繰り返していたフェリスは、途中から記憶が曖昧かつ朧気で、不確かだった。



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