王の戯言

足揉み太郎

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第1章

お昼のランチ

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嫌がらせを受けている目玉王は、バタンの嫌がらせを受けつつ、朝の書類を片付けた。

そして、王さまのスタイルは朝を抜いて朝と昼を一緒にするブランチスタイルだった。

目玉王『いや~!ホントもう!

朝からあの嫌がらせの中一生懸命に仕事するなんて、本当、道化達が余興をやり、失敗した時にやるバツゲームみたいにつらいな~!

でも、本当お腹ぺこぺこだよ!ぺこぺこすぎてぺこぺこバッタがピョンピョン飛んじゃうよ!』
こんな独り言を言いながら、王様は王の間を出て王専用の食堂へと出向いた!
そこには王のために作られた美味しそうな、和洋中華世界のいたる料理が並んでいて、とても美味しそうである!
そして、王様が美味しそうだなぁ!
と思い、
『天に召しますイエス様!食事をいただける喜びを感謝いたします。アーメン!』
と言って、美味しそうな料理に手をかけようとした、その瞬間!
食堂の扉が勢いよくバタンと開けられ、近衛隊長のバタンがいつものお決まりの
『王様大変です!』
と言い、入ってきた。
王様はフォークで刺し、お口に入れる手前の状態であからさまな不快な表情を浮かべてこう言い放った。
『何!?ご飯食べるんだけど!』
そういうと、バタンの後ろから、コック帽を被ったヒゲのはえたシェフのような男が現れた。
その瞬間!
王の顔は、まるで、大切な指輪を落とし、
コロコロと転がったその先に、
お酒の大好きな常に酔っ払っている
口癖が
『男はみんな金の奴隷』
と言っているヨシオ大臣が、
ウゲーと吐瀉物をまるで、
龍が炎を発するが如く、
吐きだしている光景があり、
王様が声にもならない祈るような声で、

コロコロ転がっていくの止まれ!

大臣そんなところで吐いてるんじゃない!
指輪何してる!もう転がるな!

転がってくれるな!
いや、むしろ俺だけ動ける形で
ガツンと時間よ!止まってくれ!
そんな祈りも虚しく、転がっていった指輪は大臣の吐瀉物にジャストミートしてしまった。
その瞬間の"もう言葉にならない"
その表現がぴったりな!
ちょうどそんな感じ!の表情を王様は浮かべていた!
そして、そんな表情の王様は自分自身を立ち直らせるために、小声で
『逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!』
と言った後、気持ちを立ち直らせ、後ろのコック帽を被った男にこう話を切り出した。
『おう!そちらに見えるのは料理長の熊本ではないか!わざわざ、こちらに見えるとはどうした?』
王様がそういうと、熊本はこう答えた!
『これは、これは、王様!今日は王様が食事を食べる前に料理の説明をしに参りました!』
そういうと、王様の表情はまるで、財布を落として見つからなくて嫁にどう説明しよう!困ったなぁ!どうしよう?と悩んでいるサラリーマンの人くらい暗い表情を浮かべていた。
そして、この料理の説明は困った事に食べる前にやられるというスタイルのため、とっても王様が困るのである。
 
そして、王様は熱々の料理を前に、3時間料理長の説明を聞き、熱々の料理が冷めていくのを前に、あー!あー!って思いながら、見つめ、冷めた料理を食べたのであった!
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