16 / 16
死者の唄
2-7
しおりを挟む
「持って帰って、母親と一緒に食え。上等の部分の肉を親方から幾らか分けてもらった。くれてやるのは特別だぞ」
親方というのは、集落の頭領の事を指している。集落の者は頭領をそう呼ぶ。
「は、はい。ありがとうございます……」
「ちなみにまだ若い狐の肉だ。柔らかくて美味ぇぞ」
腕吉はそう言って笑い、先程とは別の刀を背後から取り出し、ゆっくりと鞘から抜いて手入れし始めた。彼はそれに目を向けて集中し始めて、それ以上何も言わなかった。
お雪は「それでは失礼します」と言って小さく頭を下げ、妙な心持で改めて帰路に向けて振り返りその場を去った。帰宅中に空の彼方を見つめると雲は淀み、鈍い動きだった。
いつか野で、お雪は「狐」を遠くから見た。胴が長く尻尾の毛は立派で、孤独に丘の陵線上を静かに歩いていたその小さな動物。それが犬ではなく狐だと彼女は理解していた。
帰路では狐婆様は現れなかった。お雪は安堵の息をついて帰宅した。
母親は土間で石釜戸に向かい調理をしていた。まだ夕食には早かったが、きのこの匂いがしてお雪は楽しみにした。母はたまにお雪が知らない場所からきのこを採ってきた。
「母上。ただいま帰りました」
「おや。お帰り、お雪。お使いどうもありがとう」
母は鍋に木蓋をした。機嫌が良いのか、表情は柔らかい。
だがそれも束の間の事で、母は娘が手で目を覆っている事に気付くと、途端に怒ったように皺を美しい顔の眉間に寄せた。
「ちょっとお雪。どうしたの、お前――顔に傷でもつけたのかい」
「え?あ……いえ、母上、その」
詰め寄るような母の言い方と形相が怖くて、お雪は下を向いてしまった。そして歯がゆくも「転びました。その時に強く打ってしまって」と再び嘘を言った。
男達が怖かったか。それとも狐婆様をかばう気持もあったのか。お雪には自分自身の気持と判断基準もよく分からなかった。
「本当に?」と母が娘に顔を近付けて表情を一層凄めた。
「は、はい――」とお雪は言ったが、母の目は明らかに娘の言葉を疑っていた。
「まさか、腕吉の野郎にやられたとか?あのでかい若い男さ。物を届けている家にいる」
「え?い、いや、それは……」
「だとしたら悪かったね。私が悪かったね。今度からはお前に任せないで私が行くから。……あのどうしようもないろくでなし、人の娘に」
「い、いえ、違います!本当に、違います」
腕吉の名が母の口から出るのは、お雪が記憶する限り初めてだった。言葉から判断すると母は彼を相当嫌っているようだ。普段の母は、露骨にそれを明言してはいなかった。
娘の口調と態度から「嘘」ではないと判断したのか、母はゆっくりと表情を緩めた。
「だったらよいけど。転んだにしても、随分と派手にやったね?滑ったのかい。気を付けなよ……薬塗っておこうか。手、離してごらん」
母は着物の懐から何か取り出した。小さな陶器のような入れ物には軟膏の塗り薬が入っていた。母は薬を細長い指ですくって、お雪の左目の周りに広げるように塗った。
「痛っ!」
「染みるかい?」
「いえ……大丈夫です、母上」
「よく効く薬だから、痛みはすぐ取れるはずだよ」
母の言う通り、刺すような感覚があったのは最初のうちだけで、ずきずきと中で締め付けるように蠢いていた痛みは徐々に引き、少し経つと痛みすっかり消えてしまった。お雪は最早傷を手で押さえなくても平気だった。手で付近を触っても痛みはもう無かった。
釜戸の中の火が燃え盛り、鍋の中からは小気味よく煮沸する音が聞こえた。
母は安心したのか、鍋の前に戻ろうとした。その時、お雪は「肉」を腕吉から貰った事を思い出して着物の襟の間に手を入れ、懐にしまっておいた例の物を取り出した。
「母上。お使いの時に、これを貰いました」
「ん?何だいそれは?……腕吉から貰ったのかい」
「狐の肉だと言っておりました。母上と一緒に食べるようにと」
すると母親の目が異常に素早く動いたので、お雪は再び怯えて数歩下がった。
「どれ、見せてごらんよ、お雪」と母は敢えて優しく接するように言った。
口元は穏やかながら鋭い目付きのまま母は腕を伸ばし、平たい紙包みを手に取り開いた。
出てきたのは赤黒い何かの切れ端で、干し切っておらず湿っているようだった。
――肉。お雪はそれを家で食べた記憶がないが、動物の体の一部という事は知っていた。
母はそれに鼻を近付けると再び表情を曇らせ、くんくんと臭いをかいだ。そして目を細めて赤い物体を深く凝視し、包み紙ごと火の中で投げ捨ててしまった。 お雪は思わず呆気に取られた。紙にはすぐに火がつき肉もすぐに変色し、鼻につく臭いがした。
そして母はお雪を見て、うっすらと笑みを顔に浮かべたのであった。
「あのね、お雪。狐の肉っていうのは美味いものじゃなくて、生臭くて食えないから。あの男、小さな娘をからかって。今度言われたら、いらないとはっきり断りな」
お雪はさらに呆然とした。肉は黒い煙を僅かに出しながら炉の中で消えて行った。
夕食はきのこと野菜を煮た汁で、久しぶりに豆腐も入って豪勢だとお雪は思った。豆腐作りはお雪も母を手伝う事があった。最近はそれを手伝った記憶があまり無かったが、母は密かに作っていたのだとお雪は思い、日中の事は忘れ母との食事を楽しんだ。
その晩、そろそろ寝ようと思いお雪は布団を敷いた。
母も寝巻に着替えて布団の枕元に座し、髪結いをほどいた。そして長い髪を体の正面に移動させ、丁寧に梳かしながら再び束ね始めた。集落の他の家はどうか分からないが、お雪と母は寝る時に髪をそのようにしていた。
母は前髪の一部を後方には結わずに額側に細やかに垂らしていた。母の普段の後ろ髪はお雪の髪型と似ていたが、髪を束ねる位置がより高く、よりふんわりとした感じで「尾」を連想させた。お雪は自分よりも母の方が髪に大胆さと豪快さが見られる気がした。
母の芳香がお雪の鼻元にも漂ってきた。母からは常に落ち着くような良い匂いがする。
寝巻姿の母の胴を見ると実にしなやかそうで、反りの曲線にお雪は思わず見惚れ、その姿形に刺激されてか急に狐の事を聞いてみたくなった。
「母上。狐とは、妖術を使えるものなのですか」
唐突にそう尋ねた娘に母は顔を向けた。母は髪を木製の櫛で梳かしていた。
「なぜそれを急に聞くの。お雪」
「……いえ、単に聞きたくて。その」
燭台の上に置かれた蝋燭の火は静かにゆらめいていた。
「術ねえ。そういうのを使える狐もいるのかも。妖狐ってやつさ」
「どのような術を使うのですか?人に憑いたりするのですか」
お雪が息を呑んで聞くと、突然に母は悪戯っ気に、妖艶な流し目をお雪に向けてきた。
「例えば雄の妖狐は、人間の女をたぶらかして誘惑する術を使うのさ」
お雪は「え?」と素っ頓狂な声を出し、目をしばたたいた。母は何か嬉しそうだった。
「お前みたいにいい女を見つけると寄ってくるの」
「は、はあ……狐が」
お雪は、ただ頬を赤らめた。自分が狐のお嫁に入る姿を少し思い浮かべてみたが、全く滑稽な図にしかならなかった。母は横になって右腕の肘を敷布団に突き、体を娘の方に向けた。寝巻の袖は少し捲れて白く美しくも逞しそうな張りの前腕を覗かせており、お雪はまた思わず見惚れた。
そうしているうちにふと、母の表情は真剣に変わって見えた。
「狐が自分の肉を差し出してきたら、それは絶対に貰わないように」と母は言い、右手の差し指で布団をとんとんと叩き「絶対に貰わないように」と繰り返した。
「狐がそういう事をするのですか」
「そういう事をする。狐の女の子が、肉は要りませんかと差し出してくる」
「貰ってしまうと何が起きるのですか」
「隠し持った刀で、滅多斬りにされてしまう」
「えっ!」
「まあまあ、それは怖い話」
そう言う母は既に可笑しそうに笑っていた。お雪は肩をすくめ唇をすぼめて、上目遣いで母をじっと見つめた。母はくすっと笑って、上体をゆっくりと起こして首を少し回した。
「さ、もう寝るよ。お雪」
母は燭台の近くに顔を近付けて、蝋燭の火を一吹きで消した。火が消える時のぼうっ、という音が妙にお雪の耳に残った。
親方というのは、集落の頭領の事を指している。集落の者は頭領をそう呼ぶ。
「は、はい。ありがとうございます……」
「ちなみにまだ若い狐の肉だ。柔らかくて美味ぇぞ」
腕吉はそう言って笑い、先程とは別の刀を背後から取り出し、ゆっくりと鞘から抜いて手入れし始めた。彼はそれに目を向けて集中し始めて、それ以上何も言わなかった。
お雪は「それでは失礼します」と言って小さく頭を下げ、妙な心持で改めて帰路に向けて振り返りその場を去った。帰宅中に空の彼方を見つめると雲は淀み、鈍い動きだった。
いつか野で、お雪は「狐」を遠くから見た。胴が長く尻尾の毛は立派で、孤独に丘の陵線上を静かに歩いていたその小さな動物。それが犬ではなく狐だと彼女は理解していた。
帰路では狐婆様は現れなかった。お雪は安堵の息をついて帰宅した。
母親は土間で石釜戸に向かい調理をしていた。まだ夕食には早かったが、きのこの匂いがしてお雪は楽しみにした。母はたまにお雪が知らない場所からきのこを採ってきた。
「母上。ただいま帰りました」
「おや。お帰り、お雪。お使いどうもありがとう」
母は鍋に木蓋をした。機嫌が良いのか、表情は柔らかい。
だがそれも束の間の事で、母は娘が手で目を覆っている事に気付くと、途端に怒ったように皺を美しい顔の眉間に寄せた。
「ちょっとお雪。どうしたの、お前――顔に傷でもつけたのかい」
「え?あ……いえ、母上、その」
詰め寄るような母の言い方と形相が怖くて、お雪は下を向いてしまった。そして歯がゆくも「転びました。その時に強く打ってしまって」と再び嘘を言った。
男達が怖かったか。それとも狐婆様をかばう気持もあったのか。お雪には自分自身の気持と判断基準もよく分からなかった。
「本当に?」と母が娘に顔を近付けて表情を一層凄めた。
「は、はい――」とお雪は言ったが、母の目は明らかに娘の言葉を疑っていた。
「まさか、腕吉の野郎にやられたとか?あのでかい若い男さ。物を届けている家にいる」
「え?い、いや、それは……」
「だとしたら悪かったね。私が悪かったね。今度からはお前に任せないで私が行くから。……あのどうしようもないろくでなし、人の娘に」
「い、いえ、違います!本当に、違います」
腕吉の名が母の口から出るのは、お雪が記憶する限り初めてだった。言葉から判断すると母は彼を相当嫌っているようだ。普段の母は、露骨にそれを明言してはいなかった。
娘の口調と態度から「嘘」ではないと判断したのか、母はゆっくりと表情を緩めた。
「だったらよいけど。転んだにしても、随分と派手にやったね?滑ったのかい。気を付けなよ……薬塗っておこうか。手、離してごらん」
母は着物の懐から何か取り出した。小さな陶器のような入れ物には軟膏の塗り薬が入っていた。母は薬を細長い指ですくって、お雪の左目の周りに広げるように塗った。
「痛っ!」
「染みるかい?」
「いえ……大丈夫です、母上」
「よく効く薬だから、痛みはすぐ取れるはずだよ」
母の言う通り、刺すような感覚があったのは最初のうちだけで、ずきずきと中で締め付けるように蠢いていた痛みは徐々に引き、少し経つと痛みすっかり消えてしまった。お雪は最早傷を手で押さえなくても平気だった。手で付近を触っても痛みはもう無かった。
釜戸の中の火が燃え盛り、鍋の中からは小気味よく煮沸する音が聞こえた。
母は安心したのか、鍋の前に戻ろうとした。その時、お雪は「肉」を腕吉から貰った事を思い出して着物の襟の間に手を入れ、懐にしまっておいた例の物を取り出した。
「母上。お使いの時に、これを貰いました」
「ん?何だいそれは?……腕吉から貰ったのかい」
「狐の肉だと言っておりました。母上と一緒に食べるようにと」
すると母親の目が異常に素早く動いたので、お雪は再び怯えて数歩下がった。
「どれ、見せてごらんよ、お雪」と母は敢えて優しく接するように言った。
口元は穏やかながら鋭い目付きのまま母は腕を伸ばし、平たい紙包みを手に取り開いた。
出てきたのは赤黒い何かの切れ端で、干し切っておらず湿っているようだった。
――肉。お雪はそれを家で食べた記憶がないが、動物の体の一部という事は知っていた。
母はそれに鼻を近付けると再び表情を曇らせ、くんくんと臭いをかいだ。そして目を細めて赤い物体を深く凝視し、包み紙ごと火の中で投げ捨ててしまった。 お雪は思わず呆気に取られた。紙にはすぐに火がつき肉もすぐに変色し、鼻につく臭いがした。
そして母はお雪を見て、うっすらと笑みを顔に浮かべたのであった。
「あのね、お雪。狐の肉っていうのは美味いものじゃなくて、生臭くて食えないから。あの男、小さな娘をからかって。今度言われたら、いらないとはっきり断りな」
お雪はさらに呆然とした。肉は黒い煙を僅かに出しながら炉の中で消えて行った。
夕食はきのこと野菜を煮た汁で、久しぶりに豆腐も入って豪勢だとお雪は思った。豆腐作りはお雪も母を手伝う事があった。最近はそれを手伝った記憶があまり無かったが、母は密かに作っていたのだとお雪は思い、日中の事は忘れ母との食事を楽しんだ。
その晩、そろそろ寝ようと思いお雪は布団を敷いた。
母も寝巻に着替えて布団の枕元に座し、髪結いをほどいた。そして長い髪を体の正面に移動させ、丁寧に梳かしながら再び束ね始めた。集落の他の家はどうか分からないが、お雪と母は寝る時に髪をそのようにしていた。
母は前髪の一部を後方には結わずに額側に細やかに垂らしていた。母の普段の後ろ髪はお雪の髪型と似ていたが、髪を束ねる位置がより高く、よりふんわりとした感じで「尾」を連想させた。お雪は自分よりも母の方が髪に大胆さと豪快さが見られる気がした。
母の芳香がお雪の鼻元にも漂ってきた。母からは常に落ち着くような良い匂いがする。
寝巻姿の母の胴を見ると実にしなやかそうで、反りの曲線にお雪は思わず見惚れ、その姿形に刺激されてか急に狐の事を聞いてみたくなった。
「母上。狐とは、妖術を使えるものなのですか」
唐突にそう尋ねた娘に母は顔を向けた。母は髪を木製の櫛で梳かしていた。
「なぜそれを急に聞くの。お雪」
「……いえ、単に聞きたくて。その」
燭台の上に置かれた蝋燭の火は静かにゆらめいていた。
「術ねえ。そういうのを使える狐もいるのかも。妖狐ってやつさ」
「どのような術を使うのですか?人に憑いたりするのですか」
お雪が息を呑んで聞くと、突然に母は悪戯っ気に、妖艶な流し目をお雪に向けてきた。
「例えば雄の妖狐は、人間の女をたぶらかして誘惑する術を使うのさ」
お雪は「え?」と素っ頓狂な声を出し、目をしばたたいた。母は何か嬉しそうだった。
「お前みたいにいい女を見つけると寄ってくるの」
「は、はあ……狐が」
お雪は、ただ頬を赤らめた。自分が狐のお嫁に入る姿を少し思い浮かべてみたが、全く滑稽な図にしかならなかった。母は横になって右腕の肘を敷布団に突き、体を娘の方に向けた。寝巻の袖は少し捲れて白く美しくも逞しそうな張りの前腕を覗かせており、お雪はまた思わず見惚れた。
そうしているうちにふと、母の表情は真剣に変わって見えた。
「狐が自分の肉を差し出してきたら、それは絶対に貰わないように」と母は言い、右手の差し指で布団をとんとんと叩き「絶対に貰わないように」と繰り返した。
「狐がそういう事をするのですか」
「そういう事をする。狐の女の子が、肉は要りませんかと差し出してくる」
「貰ってしまうと何が起きるのですか」
「隠し持った刀で、滅多斬りにされてしまう」
「えっ!」
「まあまあ、それは怖い話」
そう言う母は既に可笑しそうに笑っていた。お雪は肩をすくめ唇をすぼめて、上目遣いで母をじっと見つめた。母はくすっと笑って、上体をゆっくりと起こして首を少し回した。
「さ、もう寝るよ。お雪」
母は燭台の近くに顔を近付けて、蝋燭の火を一吹きで消した。火が消える時のぼうっ、という音が妙にお雪の耳に残った。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
機織姫
ワルシャワ
ホラー
栃木県日光市にある鬼怒沼にある伝説にこんな話がありました。そこで、とある美しい姫が現れてカタンコトンと音を鳴らす。声をかけるとその姫は一変し沼の中へ誘うという恐ろしい話。一人の少年もまた誘われそうになり、どうにか命からがら助かったというが。その話はもはや忘れ去られてしまうほど時を超えた現代で起きた怖いお話。はじまりはじまり
最終死発電車
真霜ナオ
ホラー
バイト帰りの大学生・清瀬蒼真は、いつものように終電へと乗り込む。
直後、車体に大きな衝撃が走り、車内の様子は一変していた。
外に出ようとした乗客の一人は身体が溶け出し、おぞましい化け物まで現れる。
生き残るためには、先頭車両を目指すしかないと知る。
「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!
トゴウ様
真霜ナオ
ホラー
MyTube(マイチューブ)配信者として伸び悩んでいたユージは、配信仲間と共に都市伝説を試すこととなる。
「トゴウ様」と呼ばれるそれは、とある条件をクリアすれば、どんな願いも叶えてくれるというのだ。
「動画をバズらせたい」という願いを叶えるため、配信仲間と共に廃校を訪れた。
霊的なものは信じないユージだが、そこで仲間の一人が不審死を遂げてしまう。
トゴウ様の呪いを恐れて儀式を中断しようとするも、ルールを破れば全員が呪い殺されてしまうと知る。
誰も予想していなかった、逃れられない恐怖の始まりだった。
「第5回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!
他サイト様にも投稿しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する
黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。
だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。
どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど??
ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に──
家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。
何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。
しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。
友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。
ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。
表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、
©2020黄札
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる