14 / 40
遊びに誘いたい
しおりを挟む
朝、目が覚めたら、隣にリーシャが寝ていた。
こんなご褒美───いや、よろしくない状況に戸惑いを隠せない。
どうする?
腕掴まれてるから抜け出そうにも抜け出せない。どうにか起こさないように脱出する方法は………………だめだ、全然思いつかない。
俺と同じシャンプー使ってるのになんでこんないい匂いするんだ。
だめだ、別の事が気になって頭が回らない!!
「んっ…………………」
そんな事を考える間にリーシャが目を覚ました。
「お、おはよう………………」
「……………アマネさん。おはようございま───アマネさん!?ど、どうして同じ布団にいるんですか!?」
寝起きだというのに、一瞬で顔を真っ赤にするリーシャ。
「俺も分からないんだが……………起きたらリーシャがいた」
「えっ、わ、わた………私、昨日何して───」
リーシャは起き上がり、昨日の記憶を思い出そうと頭を抱える。
「リーシャ、服!」
どうやら俺の服は華奢で小柄なリーシャには大き過ぎたようで、重力で片方にズレ落ち、肩が丸見えになっていた。
「っ!?」
リーシャはシュッと服を整え、恥ずかしそうに俺の方を見た。
「あ、あの…………アマネさん。昨日私何かしましたか?」
青ざめた顔を見せるリーシャ。
「もしかして覚えてない?」
「やっぱり何かしたんですか!?」
耳まで真っ赤にするリーシャ。
「違う違う。昨日リーシャ酔ってたんだ。その事を覚えてるかの話だよ」
「えっと…………酒場でご飯食べ始めたくらいからすごく曖昧なんですけど………そ、その……アマネさんが一緒に寝てくれるっていうのは思い出したんです……………」
少し恥ずかしそうに言うリーシャ。
「待て待て、俺はそんなこと言ってないぞ。隣で布団敷いて寝るって言ったんだ」
「えっ、じゃあアマネさんが下で寝てたのって元からだったってこと……………は、恥ずかしい……………」
恥ずかしさが限界突破したリーシャは手で顔を隠し、縮こまった。
どうやら酔った事で記憶違いが起きたらしい。
夜中に一度目が覚めたリーシャは俺が隣にいないことに気付き、探したようだ。
そうして下で寝ているのを見つけ、どういう訳か同じ布団に入ったらしい。
「それにしてもリーシャ、酒弱いんだな。向こうの酒場で出された酒蒸しで酔ったんだぞ」
「そうなんです。私酒にすごく弱いんです!だからパーティーに出席した時も私だけジュース飲んでたんです……………」
やっぱり貴族ぐるみのパーティーに酒は出てたのか。
リーシャは自分が弱いのを知ってたからジュースを頼んでいたわけだ。
酒蒸しは完全にトラップだったんだな。
「これからは気をつけろよ。リーシャ、酒に酔ったら甘えん坊さんになってたからな」
俺からしたらたまにはあれくらい甘えてきても全然悪い気はしないけどな。
むしろ嬉しい。
「うぅ~……………よく言われるんです。酔ったら素が出るって」
「……………えっ!じゃあ俺とお風呂入りたかったってこと!?」
「お、お風呂ですか!?それは違いますよ……………」
び、びっくりしたぁ。
じゃああれは寝ぼけてただけか………………。
「(一緒に寝たいってのは本当ですけど……………)」
「今なんか言ったか?」
「いえ、何でも無いです」
と言いながらもまた頬が赤くなっているリーシャ。
ずっと布団の上でこんな話している訳にもいかないので俺たちは朝ごはんを食べる事にした。
リーシャは服を着替えてくると言い、洗面所に向かった。
リーシャは酔うと素が出るか。
じゃあ『感謝してるんです』あれは本当の事なんだな。それなら良かった。
でもあの話が全て本当だとしたらリーシャの家での扱いはあまりいいものではなかったわけか。
それなのにありもしない罪を着せられ、顔を隠さないと外も歩けない状態にされた。
それがどれだけ悲しい事なのか、やっぱり俺には分からない。
でもどうにかして彼女を救いたいと改めて思った。
少し踏み込んでみてもいいのかな………………。
朝ごはんも出来上がり、リーシャも着替えたので食べ始める。
「やっぱりアマネさんの料理は美味しいです」
「そう言ってくれて嬉しいよ。それにしてもリーシャは美味しそうに食べるよな」
「そりゃ美味しいですから、当然です!」
「でもリーシャの身分だったら向こうでもいいもの食べてたんじゃないの?」
俺は向こうで生活していた時のリーシャを知ることにした。
「…………確かに普通よりかはいい物を食べさせてもらっていたと思います。でも婚約者だった私には家での食事が苦痛で仕方なかったんです。花嫁修業一環なのかよく分からないんですけど、食事をしている最中、ずっと見張られていて、少しでも姿勢を崩したら怒られてしまっていたんです。親は家柄とかをすごく気にする人で、礼儀とか、そういうのにはものすごく厳しい人達だったんです。なので食事の時はそればかりに意識がいってたので料理の味なんて全く覚えてないんです」
そんなのほとんど拷問じゃないか……………。
「……………そうか。じゃあもっと美味しいもの食べないとだな」
「えっ」
「だって今まで料理を味わってこれてないんだろ。この国にはまだ美味しいものがたくさんあるからさ、そういうのをいっぱい食べて味を知っていけばいい。きっとほっぺたが落ちるぞ」
「それは、とても楽しみですね!」
満面の笑みを浮かべるリーシャ。
「それは良かった」
「やっぱり良い人ですねアマネさんは。こんな生活ほんと夢みたいです」
リーシャは嬉しそうに笑い、一粒の涙を流した。
きっと昔の自分と今の自分を照らし合わせたのだろう。
それだけキツい日々を送っていたのなら、これからは楽しい日々を送ってほしい。
でも俺、女子の楽しませ方とかよく分からないんだよなぁ。
知らない事が多いリーシャなら、だいたいの事は楽しんで貰えそうだけど、どういうのがいいんだろ。
※
朝食を終えた俺はバイトをしに家を出た。
コンビニに着くといつものように眠たそうな店長の姿があった。
服を着替え、レジへと向かう。
「お疲れ様です店長」
「おつかれ」
そこからバイトは続き、気づけば辺りは暗くなっていた。
着替え終えた俺はバックルームで少し休憩をしていた。
するとそこへ店長がやってきた。
「お疲れ天音くん」
「お疲れ様です店長」
ちょっと相談してみようかな。
「店長って男の人と遊びに行くならどういう所に行きたいですか?」
「急にどうした旬くん。あっ、もしかして誘ってくれてるのかい?」
冗談ぽく笑う店長。
「違いますよ」
「何だ違うのか……………。じゃあ好きな人でも出来たのか?」
「………………それも違います」
「何だ今の間は…………すごく怪しいぞ」
こんな相談をしている俺はリーシャが好きなんじゃないか、と少し悩んでしまった。
「お疲れ様です店長」
そこへ一人の少女が来た。
「天音くんもおつかれ」
「おつかれ今井さん」
癖のない綺麗な黒髪を背中の中ほどまで伸ばした少女。
名前は│今井 琴音《いまいことね》。
俺と同い年のバイト仲間だ。
今井さんは俺と同じ高校に通っており、クラスも一緒だ。
学校ではあまり接点は無いがたまたま入ったバイトが同じで、シフトが被った時はたまに話をする程度の仲だ。
でも今井さんにこの話題を振るのは気が引けるな。同じ学校で同じクラスだし。
「じゃあ俺は先に帰りますね」
「待て待て。まださっきの質問に答えてないぞ」
くっ、寝不足でたまにミスするくせにそういうところはちゃんとしてやがる。
「質問って何ですか?」
「つまらない質問だよ」
「───旬くんが好きな子を遊びに誘いたいらしい」
「そうなの!」
何言っちゃってんの店長!!
「ねぇ誰なの?もしかしてクラスの子?」
目を輝かせて俺の好きな人を聞き出そうとする今井さん。
「違うよ。というか好きな子とかじゃない」
「えぇ~ほんとにぃ」
「ほんとだよ。ただ女子は男にどういうところに連れて行って欲しいか相談してたんだよ」
「やっぱりデートの誘いじゃん」
意地悪な笑みを浮かべる今井さん。
「……………女子と遊びに行くのがデートって言うならそれでもいいよ」
「ふ~ん。行きたいところなんて人それぞれだから別に迷う必要も無いと思うけどなぁ。もし天音くんの誘いたい相手の好きな事とか知ってるなら、それで考えるのもありだと思うよ」
「意外と真面目に答えてくれるんだな。正直驚いた」
「私の事なんだと思ってるの………………」
リーシャの好きな事かぁ。俺の影響もろ受けだからな。
漫画とかアニメとか……………。
「少し考えてみるよ。答えてくれてありがとう」
「うんうん、頑張ってね~」
「青春だねぇ」
コンビニを出て帰路についた俺はリーシャをどこに連れていくか考えていた。
そうして一つの決断をした。
「ただいま」
「おかえりなさい」
家に帰った俺は早速リーシャを誘う事にした。
いつも買い物か異世界にしか行っていなかったので、遊びに誘うとなると何故か緊張する。
絶対、今井さんがデートとか言ったからだ。
「なぁリーシャ。今読んでる漫画あるだろ」
「はい」
「あれの映画が今やってるんだけどさ」
「映画?」
そう言って首を傾げるリーシャ。
そういえば映画は知らなかったな。
「テレビを大きくしたみたいなやつなんだけど……………明日一緒に観に行かないか?」
やばい、何かドキドキする。
マジでデートに誘ってるみたい。
「はい!もちろん行きます!」
「わかった。じゃあ行こっか」
映画の後は……………その時考えればいいか。
「明日が楽しみですね」
「そうだな」
こんなご褒美───いや、よろしくない状況に戸惑いを隠せない。
どうする?
腕掴まれてるから抜け出そうにも抜け出せない。どうにか起こさないように脱出する方法は………………だめだ、全然思いつかない。
俺と同じシャンプー使ってるのになんでこんないい匂いするんだ。
だめだ、別の事が気になって頭が回らない!!
「んっ…………………」
そんな事を考える間にリーシャが目を覚ました。
「お、おはよう………………」
「……………アマネさん。おはようございま───アマネさん!?ど、どうして同じ布団にいるんですか!?」
寝起きだというのに、一瞬で顔を真っ赤にするリーシャ。
「俺も分からないんだが……………起きたらリーシャがいた」
「えっ、わ、わた………私、昨日何して───」
リーシャは起き上がり、昨日の記憶を思い出そうと頭を抱える。
「リーシャ、服!」
どうやら俺の服は華奢で小柄なリーシャには大き過ぎたようで、重力で片方にズレ落ち、肩が丸見えになっていた。
「っ!?」
リーシャはシュッと服を整え、恥ずかしそうに俺の方を見た。
「あ、あの…………アマネさん。昨日私何かしましたか?」
青ざめた顔を見せるリーシャ。
「もしかして覚えてない?」
「やっぱり何かしたんですか!?」
耳まで真っ赤にするリーシャ。
「違う違う。昨日リーシャ酔ってたんだ。その事を覚えてるかの話だよ」
「えっと…………酒場でご飯食べ始めたくらいからすごく曖昧なんですけど………そ、その……アマネさんが一緒に寝てくれるっていうのは思い出したんです……………」
少し恥ずかしそうに言うリーシャ。
「待て待て、俺はそんなこと言ってないぞ。隣で布団敷いて寝るって言ったんだ」
「えっ、じゃあアマネさんが下で寝てたのって元からだったってこと……………は、恥ずかしい……………」
恥ずかしさが限界突破したリーシャは手で顔を隠し、縮こまった。
どうやら酔った事で記憶違いが起きたらしい。
夜中に一度目が覚めたリーシャは俺が隣にいないことに気付き、探したようだ。
そうして下で寝ているのを見つけ、どういう訳か同じ布団に入ったらしい。
「それにしてもリーシャ、酒弱いんだな。向こうの酒場で出された酒蒸しで酔ったんだぞ」
「そうなんです。私酒にすごく弱いんです!だからパーティーに出席した時も私だけジュース飲んでたんです……………」
やっぱり貴族ぐるみのパーティーに酒は出てたのか。
リーシャは自分が弱いのを知ってたからジュースを頼んでいたわけだ。
酒蒸しは完全にトラップだったんだな。
「これからは気をつけろよ。リーシャ、酒に酔ったら甘えん坊さんになってたからな」
俺からしたらたまにはあれくらい甘えてきても全然悪い気はしないけどな。
むしろ嬉しい。
「うぅ~……………よく言われるんです。酔ったら素が出るって」
「……………えっ!じゃあ俺とお風呂入りたかったってこと!?」
「お、お風呂ですか!?それは違いますよ……………」
び、びっくりしたぁ。
じゃああれは寝ぼけてただけか………………。
「(一緒に寝たいってのは本当ですけど……………)」
「今なんか言ったか?」
「いえ、何でも無いです」
と言いながらもまた頬が赤くなっているリーシャ。
ずっと布団の上でこんな話している訳にもいかないので俺たちは朝ごはんを食べる事にした。
リーシャは服を着替えてくると言い、洗面所に向かった。
リーシャは酔うと素が出るか。
じゃあ『感謝してるんです』あれは本当の事なんだな。それなら良かった。
でもあの話が全て本当だとしたらリーシャの家での扱いはあまりいいものではなかったわけか。
それなのにありもしない罪を着せられ、顔を隠さないと外も歩けない状態にされた。
それがどれだけ悲しい事なのか、やっぱり俺には分からない。
でもどうにかして彼女を救いたいと改めて思った。
少し踏み込んでみてもいいのかな………………。
朝ごはんも出来上がり、リーシャも着替えたので食べ始める。
「やっぱりアマネさんの料理は美味しいです」
「そう言ってくれて嬉しいよ。それにしてもリーシャは美味しそうに食べるよな」
「そりゃ美味しいですから、当然です!」
「でもリーシャの身分だったら向こうでもいいもの食べてたんじゃないの?」
俺は向こうで生活していた時のリーシャを知ることにした。
「…………確かに普通よりかはいい物を食べさせてもらっていたと思います。でも婚約者だった私には家での食事が苦痛で仕方なかったんです。花嫁修業一環なのかよく分からないんですけど、食事をしている最中、ずっと見張られていて、少しでも姿勢を崩したら怒られてしまっていたんです。親は家柄とかをすごく気にする人で、礼儀とか、そういうのにはものすごく厳しい人達だったんです。なので食事の時はそればかりに意識がいってたので料理の味なんて全く覚えてないんです」
そんなのほとんど拷問じゃないか……………。
「……………そうか。じゃあもっと美味しいもの食べないとだな」
「えっ」
「だって今まで料理を味わってこれてないんだろ。この国にはまだ美味しいものがたくさんあるからさ、そういうのをいっぱい食べて味を知っていけばいい。きっとほっぺたが落ちるぞ」
「それは、とても楽しみですね!」
満面の笑みを浮かべるリーシャ。
「それは良かった」
「やっぱり良い人ですねアマネさんは。こんな生活ほんと夢みたいです」
リーシャは嬉しそうに笑い、一粒の涙を流した。
きっと昔の自分と今の自分を照らし合わせたのだろう。
それだけキツい日々を送っていたのなら、これからは楽しい日々を送ってほしい。
でも俺、女子の楽しませ方とかよく分からないんだよなぁ。
知らない事が多いリーシャなら、だいたいの事は楽しんで貰えそうだけど、どういうのがいいんだろ。
※
朝食を終えた俺はバイトをしに家を出た。
コンビニに着くといつものように眠たそうな店長の姿があった。
服を着替え、レジへと向かう。
「お疲れ様です店長」
「おつかれ」
そこからバイトは続き、気づけば辺りは暗くなっていた。
着替え終えた俺はバックルームで少し休憩をしていた。
するとそこへ店長がやってきた。
「お疲れ天音くん」
「お疲れ様です店長」
ちょっと相談してみようかな。
「店長って男の人と遊びに行くならどういう所に行きたいですか?」
「急にどうした旬くん。あっ、もしかして誘ってくれてるのかい?」
冗談ぽく笑う店長。
「違いますよ」
「何だ違うのか……………。じゃあ好きな人でも出来たのか?」
「………………それも違います」
「何だ今の間は…………すごく怪しいぞ」
こんな相談をしている俺はリーシャが好きなんじゃないか、と少し悩んでしまった。
「お疲れ様です店長」
そこへ一人の少女が来た。
「天音くんもおつかれ」
「おつかれ今井さん」
癖のない綺麗な黒髪を背中の中ほどまで伸ばした少女。
名前は│今井 琴音《いまいことね》。
俺と同い年のバイト仲間だ。
今井さんは俺と同じ高校に通っており、クラスも一緒だ。
学校ではあまり接点は無いがたまたま入ったバイトが同じで、シフトが被った時はたまに話をする程度の仲だ。
でも今井さんにこの話題を振るのは気が引けるな。同じ学校で同じクラスだし。
「じゃあ俺は先に帰りますね」
「待て待て。まださっきの質問に答えてないぞ」
くっ、寝不足でたまにミスするくせにそういうところはちゃんとしてやがる。
「質問って何ですか?」
「つまらない質問だよ」
「───旬くんが好きな子を遊びに誘いたいらしい」
「そうなの!」
何言っちゃってんの店長!!
「ねぇ誰なの?もしかしてクラスの子?」
目を輝かせて俺の好きな人を聞き出そうとする今井さん。
「違うよ。というか好きな子とかじゃない」
「えぇ~ほんとにぃ」
「ほんとだよ。ただ女子は男にどういうところに連れて行って欲しいか相談してたんだよ」
「やっぱりデートの誘いじゃん」
意地悪な笑みを浮かべる今井さん。
「……………女子と遊びに行くのがデートって言うならそれでもいいよ」
「ふ~ん。行きたいところなんて人それぞれだから別に迷う必要も無いと思うけどなぁ。もし天音くんの誘いたい相手の好きな事とか知ってるなら、それで考えるのもありだと思うよ」
「意外と真面目に答えてくれるんだな。正直驚いた」
「私の事なんだと思ってるの………………」
リーシャの好きな事かぁ。俺の影響もろ受けだからな。
漫画とかアニメとか……………。
「少し考えてみるよ。答えてくれてありがとう」
「うんうん、頑張ってね~」
「青春だねぇ」
コンビニを出て帰路についた俺はリーシャをどこに連れていくか考えていた。
そうして一つの決断をした。
「ただいま」
「おかえりなさい」
家に帰った俺は早速リーシャを誘う事にした。
いつも買い物か異世界にしか行っていなかったので、遊びに誘うとなると何故か緊張する。
絶対、今井さんがデートとか言ったからだ。
「なぁリーシャ。今読んでる漫画あるだろ」
「はい」
「あれの映画が今やってるんだけどさ」
「映画?」
そう言って首を傾げるリーシャ。
そういえば映画は知らなかったな。
「テレビを大きくしたみたいなやつなんだけど……………明日一緒に観に行かないか?」
やばい、何かドキドキする。
マジでデートに誘ってるみたい。
「はい!もちろん行きます!」
「わかった。じゃあ行こっか」
映画の後は……………その時考えればいいか。
「明日が楽しみですね」
「そうだな」
469
お気に入りに追加
1,151
あなたにおすすめの小説

俺の畑は魔境じゃありませんので~Fランクスキル「手加減」を使ったら最強二人が押しかけてきた~
うみ
ファンタジー
「俺は畑を耕したいだけなんだ!」
冒険者稼業でお金をためて、いざ憧れの一軒家で畑を耕そうとしたらとんでもないことになった。
あれやこれやあって、最強の二人が俺の家に住み着くことになってしまったんだよ。
見た目こそ愛らしい少女と凛とした女の子なんだけど……人って強けりゃいいってもんじゃないんだ。
雑草を抜くのを手伝うといった魔族の少女は、
「いくよー。開け地獄の門。アルティメット・フレア」
と土地ごと灼熱の大地に変えようとしやがる。
一方で、女騎士も似たようなもんだ。
「オーバードライブマジック。全ての闇よ滅せ。ホーリースラッシュ」
こっちはこっちで何もかもを消滅させ更地に変えようとするし!
使えないと思っていたFランクスキル「手加減」で彼女達の力を相殺できるからいいものの……一歩間違えれば俺の農地(予定)は人外魔境になってしまう。
もう一度言う、俺は最強やら名誉なんかには一切興味がない。
ただ、畑を耕し、収穫したいだけなんだ!


夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる