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~第1章~
第4話 絶望からの少しの希望(ひかり)
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百合side
あの日以来、最悪な日々が続いていた。
物は無くなるし、教科書はボロボロ……
お金も取られて時々殴られて。
私の居場所はどこにも無かった……
宍道君の前だと皆が私の友達のフリをする、
だから、宍道君も気づかない。
やっぱり、私なんか誰からも必要とされないのかな?
百合「……お父さんには言えないよね」
部屋で1人悩む日々、正直学校を辞めたいけど
父が必死になって働いて行かせてくれたから
辞めれない……。
百合「行ってきます……」
転校初日とは違い学校へ向かう足が重い。
今日は何されるか……そう考えただけで怖い。
歩「お!百合おっすー!」
百合「歩君、おはよう」
何だかんだで名前呼びまで仲良くなった
でも……仲良くなればなるほどイジメは酷くなる
百合「あの……さ、友達やめない?」
私は無意識にこう言っていた
歩「は?なんで?」
百合「なんとなく?」
私は……気づいてくれると信じて【チグリジア】
を渡した。
お願い……気づいてチグリジアの花言葉は
【私を助けて】
歩「……百合。」
宍道君は私を抱きしめた。
百合「歩くん?」
歩「ごめんな、気づかなくて」
その言葉だけで充分だった。私は糸が切れたように泣いた。
百合「……ごめん」
あの後結局30分泣き続けて今日は学校を休むことにした。
歩「謝んなって、これからは俺が守るから!」
百合「うん……ありがとう、でもビックリしたな歩くん、花言葉分かるんだ」
歩「母さんが花好きでさ」
宍道君はそう言って笑った。その笑顔をみて私は不覚にもトキメイてしまった。
好きになっても辛いのは私だと分かってるのに。
私に差し込んできた希望(ひかり)は
暖かくて儚い希望(ひかり)
でした。
あの日以来、最悪な日々が続いていた。
物は無くなるし、教科書はボロボロ……
お金も取られて時々殴られて。
私の居場所はどこにも無かった……
宍道君の前だと皆が私の友達のフリをする、
だから、宍道君も気づかない。
やっぱり、私なんか誰からも必要とされないのかな?
百合「……お父さんには言えないよね」
部屋で1人悩む日々、正直学校を辞めたいけど
父が必死になって働いて行かせてくれたから
辞めれない……。
百合「行ってきます……」
転校初日とは違い学校へ向かう足が重い。
今日は何されるか……そう考えただけで怖い。
歩「お!百合おっすー!」
百合「歩君、おはよう」
何だかんだで名前呼びまで仲良くなった
でも……仲良くなればなるほどイジメは酷くなる
百合「あの……さ、友達やめない?」
私は無意識にこう言っていた
歩「は?なんで?」
百合「なんとなく?」
私は……気づいてくれると信じて【チグリジア】
を渡した。
お願い……気づいてチグリジアの花言葉は
【私を助けて】
歩「……百合。」
宍道君は私を抱きしめた。
百合「歩くん?」
歩「ごめんな、気づかなくて」
その言葉だけで充分だった。私は糸が切れたように泣いた。
百合「……ごめん」
あの後結局30分泣き続けて今日は学校を休むことにした。
歩「謝んなって、これからは俺が守るから!」
百合「うん……ありがとう、でもビックリしたな歩くん、花言葉分かるんだ」
歩「母さんが花好きでさ」
宍道君はそう言って笑った。その笑顔をみて私は不覚にもトキメイてしまった。
好きになっても辛いのは私だと分かってるのに。
私に差し込んできた希望(ひかり)は
暖かくて儚い希望(ひかり)
でした。
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