花は全てを語る

ゆーる

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~第1章~

第3話 小さな異変からの絶望

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百合side

転校してから一週間……私の私生活には少しの異変が起きた。ひとつは周りの反応だ。
例えば移動の時

百合「あの…移動一緒に行かない?」

女子「あ…咲!移動行こ!」

っとこのように無視されるようになった。
なので、私の友達は、2人しか居ない
宍道君と咲ちゃんだ……

咲「あの女子の反応なに!?最低だね」

咲ちゃんは、私が無視されると本気で怒ってくれる。

歩「まぁ、気にすんなよ!きっと嫉妬だろ?」

宍道君はヘラヘラ笑いながらも傍に居てくれる。
私はこんなにいい友達が持てて幸せだ。
学校の無視を耐えれるのは彼らが居るからだ。

百合「本当に二人ともありがとう」

女子「ねぇ、雛詩さん放課後……空いてる?」

いつも、無視する女子が来た…正直嫌な予感しかしない…でも、ここで断る理由と無い

百合「うん…空いてるよ」

女子「なら、放課後屋上に来てね」

女子は満面の笑みで去っていった。

~放課後~in 屋上

百合「遅れてごめん、用事ってなに?」

私は掃除の為遅れて屋上に言ったら女子2人と泣いている咲ちゃんがいた。

女子「あんたさー咲から宍道奪ったらしいじゃん」

理解が出来なかった、彼女達は何を言ってるの?なんで咲ちゃんは泣いてるの……?

百合「奪って……ないよ」

咲「嘘つき!私が歩の事好きなの知ってるくせに!」

……私は見てしまった。咲ちゃんが泣き真似しながら笑ってるとこを。信じたくない……信じたら私が壊れてしまう。

裏切るなら最初から近づかないで欲しい…咲ちゃんの事親友だと思ってたのに。この時私の耳には女子の言葉など入って来なかった。

ただ、咲ちゃんの笑い顔と絶望しか無かった。

咲「それに、私の事脅したよね」

百合「え……そんな事してないよ!」

身に覚えが無かった。咲ちゃんは何言ってるの?

咲「したじゃない!宍道君の事好きだからアンタ邪魔したらただじゃおかないって!」

いつもそうだ……私は自分のこと周りに話さないから性格を誤解されて罪を擦り付けられて悪役になるんだ……。

咲「それに!私の押し花盗んだし!」

咲ちゃんの言葉を理解する時には、女子にカバンを取られて押し花を取られていた。

百合「返して!それは、大切な物なの!」

私は必死に叫んだ、でも……女子達は冷たく笑いながらカバンを私に投げ捨てて帰っていった。

百合「宍道君に貰った……クローバー」

押し花が無くなったカバンはとても寂しく感じた。

私は最初、咲ちゃんは向日葵の様な存在だと思っていた……でも今は違う。
今は【ハナズオウ】だ、この花言葉は【裏切り】

私はこの日、友達だけでなく自分の大切な何かをなくした気がした。



しかし、これはまだ序章だったのだ……この日を堺に私の地獄の学校生活が幕を開けた。
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