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【第1章】
第4話 孤独な少女と真実の花
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璉夜side~
俺は偶然見てしまった。屋上で泣く彼女
口からは確かに 【花びら】
彼女は何を抱えてるんだろうか……
俺は彼女を抱きしめたかった。
でもそれは叶わないだって彼女からしたら
俺は 【先輩】。
俺からしたら
彼女は 【妹】
余りにも残酷な事実だった。
桜side~
桜「……ふぅ」
数分泣いたらスッキリした。
そういえば小さい頃もよく泣いてたっけ。
そしたらいつもお兄ちゃんが頭を撫でてくれた。
桜「お兄ちゃん……どこにいるんだろう」
もう、顔も覚えてない 【お兄ちゃん】
私の父は血が繋がってない。お母さんの再婚相手だ
そして、離婚の時に私達兄妹は離れ離れになってしまった。
桜「お兄ちゃんの名前……覚えてないや」
小さすぎて名前も顔も覚えてないお兄ちゃん。
ただ、 【大好き】だった
また会えるなら今度はちゃんと名前で呼びたいな……。
璉夜side~
彼女は確かに 【お兄ちゃん】と呼んだ。
……そっか、彼女は覚えてるんだ。
ただ、俺がその兄だとは分かってないんだ。
璉夜「ごめん……桜」
俺は、本当の事をお前に言えない。
今の関係を壊したく無いんだ
先輩と後輩の関係がいい。
兄妹と認めてしまうと、桜への 【恋心】を
捨てなくてはダメだ。
捨てるのが怖い。だから俺は【兄妹】という事実から逃げる事を選んだ。
その選択が間違っていたとしても俺は。
お前を妹だと思えないんだ。
俺は……最低な人間だな。今本当の事を言えば
君の苦しみは半減したのかもしれないのに。
どうしても、言えなかったのだ。
彼女の口からまた花びらが落ちた。
泣きながら花びらを出す彼女はとても綺麗で
そして儚かった。
あの花は確か……【桔梗(ききょう)】
花言葉は……【変わらぬ愛】
嬉しかった…彼女はあんなに酷い振り方をした
俺をまだ想ってくれている。
それと同時に悲しくなった。
璉夜「なんで……俺なんだよ。なんで……兄妹なんだ」
俺は声を枯らして泣いた。
伝わることの無い君への想いを込めて。
桜……ごめんな。絶対口に出せないけど俺も
お前が好きだ。
桜side~
今、誰かの声が聞こえたような。
桜「気の所為だよね」
私は手のひらの上にある桔梗の花びらを見つめた
【変わらぬ愛】。
その花は重く私にのしかかった。
もう、口に出せないけど先輩が好きです。
私は声を枯らして泣いた。
ただ、1人先輩を想って……
俺は偶然見てしまった。屋上で泣く彼女
口からは確かに 【花びら】
彼女は何を抱えてるんだろうか……
俺は彼女を抱きしめたかった。
でもそれは叶わないだって彼女からしたら
俺は 【先輩】。
俺からしたら
彼女は 【妹】
余りにも残酷な事実だった。
桜side~
桜「……ふぅ」
数分泣いたらスッキリした。
そういえば小さい頃もよく泣いてたっけ。
そしたらいつもお兄ちゃんが頭を撫でてくれた。
桜「お兄ちゃん……どこにいるんだろう」
もう、顔も覚えてない 【お兄ちゃん】
私の父は血が繋がってない。お母さんの再婚相手だ
そして、離婚の時に私達兄妹は離れ離れになってしまった。
桜「お兄ちゃんの名前……覚えてないや」
小さすぎて名前も顔も覚えてないお兄ちゃん。
ただ、 【大好き】だった
また会えるなら今度はちゃんと名前で呼びたいな……。
璉夜side~
彼女は確かに 【お兄ちゃん】と呼んだ。
……そっか、彼女は覚えてるんだ。
ただ、俺がその兄だとは分かってないんだ。
璉夜「ごめん……桜」
俺は、本当の事をお前に言えない。
今の関係を壊したく無いんだ
先輩と後輩の関係がいい。
兄妹と認めてしまうと、桜への 【恋心】を
捨てなくてはダメだ。
捨てるのが怖い。だから俺は【兄妹】という事実から逃げる事を選んだ。
その選択が間違っていたとしても俺は。
お前を妹だと思えないんだ。
俺は……最低な人間だな。今本当の事を言えば
君の苦しみは半減したのかもしれないのに。
どうしても、言えなかったのだ。
彼女の口からまた花びらが落ちた。
泣きながら花びらを出す彼女はとても綺麗で
そして儚かった。
あの花は確か……【桔梗(ききょう)】
花言葉は……【変わらぬ愛】
嬉しかった…彼女はあんなに酷い振り方をした
俺をまだ想ってくれている。
それと同時に悲しくなった。
璉夜「なんで……俺なんだよ。なんで……兄妹なんだ」
俺は声を枯らして泣いた。
伝わることの無い君への想いを込めて。
桜……ごめんな。絶対口に出せないけど俺も
お前が好きだ。
桜side~
今、誰かの声が聞こえたような。
桜「気の所為だよね」
私は手のひらの上にある桔梗の花びらを見つめた
【変わらぬ愛】。
その花は重く私にのしかかった。
もう、口に出せないけど先輩が好きです。
私は声を枯らして泣いた。
ただ、1人先輩を想って……
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