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1章〜異世界の地に立つ者達〜
4話「始まるダンジョン1」
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目が覚めるとお決まりが映っていた。
見慣れない天井...と言うより岩の天井。
周りを見れば何故か明るい洞窟の中。
因みに広さはなかなかだ。
そして、右手には一冊の本、左手には髑髏を象った水晶体が握られていた。
「本?」
気になり表紙をめくってみる。
そこには日本語で書かれた文章が存在していた。
ーーーーー
・このダンジョンは霊物のダンジョンです。
・ダンジョンマスターには『ダンジョンマスター』というスキルが備わっています。
・ステータスは念じれば見ることができます。 なお、他人のステータスは例外を除き閲覧できません。
・特典として以下のものが送られます。
1つ、アドバイザー兼ダンジョン管理魔物。
2つ、モンスター図鑑兼マニュアル本。
・その他の質問はアドバイザーにお聞き下さい。
ーーーーー
ステータス?ファンタジー要素がいきなりきたな。
とりあえず念じてみた。
「お?」
突如、目の前に半透明の板が現れた。
ーーーーー
名前:神ノ蔵 レイジ
種族:霊人族
性別:男
Lv:1
HP:G
MP:E
技能:ダンジョンマスター<1>、霊体化<1>、憑依<1>
称号:霊物のダンジョンマスター
DMP:10,000
ーーーーー
霊人族か...。本当に変わったのか。
手など見える範囲では変わった様子は無い。
ん?少し肌の色が白くなったかな?
ま、いいか。そしてスキルの『ダンジョンマスター』か。
ーーーーー
ダンジョンマスター<1>
等級:S
ダンジョン管理<->
ダンジョン内移動<->
能力模倣<1>
ーーーーー
能力模倣?名前の通りなら便利そうだな。
ーーーーー
能力模倣<1>
等級:A
ダンジョン内にる魔物が持つ技能の一部を使うことができる。
模倣できる対象は1体。
練度はレベルに依存する。
ーーーーー
これはつまり、ダンジョンのモンスターが強くなればなるほどって言うより、珍しい能力を持つ奴を見つければ最高だな。
他のもみてみる。
ーーーーー
霊体化<1>
等級:D
自身の存在を霊体にできる。
効果時間はレベルに依存する。
ーーーーー
ーーーーー
憑依<1>
等級:D
対象1つに存在を収納する。
効果時間はレベルに依存する。
ーーーーー
前者も後者も幽霊関係だな....ん?......あれ?....どっちもヤバくね?
これどっちにしたって男の夢を叶えられるんじゃね?
この時、レイジの頭の中で一つの葛藤が繰り広げられた。
悲しいかな、理性と感情が激しく反発しあったのだ。
『いいか、落ち着け感情、落ち着くんだ感情の俺!もし、今考えているようにスキルを悪用しようものなら社会的に抹殺されてしまうんだぞ?』
『いや、止めるな理性の俺!⋯⋯そもそも、俺もう死んだし!社会とか関係ないし!』
『く!た、確かに。だが、待つんだ!早まってはいけない!もしここで新たに人生があるとして犯罪を犯すような事はあってはいけないんだ!』
『もう構わないでくれ!何もできずに死んでしまった前回⋯⋯もしこうなるんだったら中学に女子風呂でものぞいておいたわ!』
『な、何言ってんだよ俺⋯⋯』
『もう君には俺は止められない...。あばよ...』
『クソ!この手だけは使いたくなかったが⋯⋯いいか感情の俺!』
『なんだ?まだ何かあるのか?』
『そもそもスキルレベルが上がっていない時点で効果時間は短い可能性がある!』
『!?な、なら上げればいいじゃないか!』
『いいや、たとえ上げたとしても、ここにはそんな夢の場所は...ない!』
『!!!な、なら外に出ればいい!』
『いいや、出れる可能性は低い』
『な、なぜそう言い切れる?』
『俺たちはダンジョンマスターだよな?』
『ああ』
『ダンジョンマスターがダンジョン不在は許されるのか?ダンジョンマスターがいない間にコアを破壊されたら俺たちはどうなるんだ?コアを壊されないように外に出したら何が起きるかわからないんだぞ?よって、外に出るのは十分危険である!!!』
『⋯⋯クッ、くそうぅ』
『諦めろ、とは言わない。だが、今回はそのことを考えるな、感情の俺。』
『⋯⋯わかった、理性の俺。今回は諦めるよ』
『よかった。理解してくれて俺も嬉しいよ』
『ああ、絶対バレないような環境を作り、スキルのレベルを上げてから挑めってことなんだな!』
『⋯⋯ああ。理解していなくて俺は悲しいよ』
こうして一つの戦火は鎮まった。
この間5分程。このどうしようもない葛藤がレイジの次なる行動への動力源になったのは言うまでもないだろう。
見慣れない天井...と言うより岩の天井。
周りを見れば何故か明るい洞窟の中。
因みに広さはなかなかだ。
そして、右手には一冊の本、左手には髑髏を象った水晶体が握られていた。
「本?」
気になり表紙をめくってみる。
そこには日本語で書かれた文章が存在していた。
ーーーーー
・このダンジョンは霊物のダンジョンです。
・ダンジョンマスターには『ダンジョンマスター』というスキルが備わっています。
・ステータスは念じれば見ることができます。 なお、他人のステータスは例外を除き閲覧できません。
・特典として以下のものが送られます。
1つ、アドバイザー兼ダンジョン管理魔物。
2つ、モンスター図鑑兼マニュアル本。
・その他の質問はアドバイザーにお聞き下さい。
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ステータス?ファンタジー要素がいきなりきたな。
とりあえず念じてみた。
「お?」
突如、目の前に半透明の板が現れた。
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名前:神ノ蔵 レイジ
種族:霊人族
性別:男
Lv:1
HP:G
MP:E
技能:ダンジョンマスター<1>、霊体化<1>、憑依<1>
称号:霊物のダンジョンマスター
DMP:10,000
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霊人族か...。本当に変わったのか。
手など見える範囲では変わった様子は無い。
ん?少し肌の色が白くなったかな?
ま、いいか。そしてスキルの『ダンジョンマスター』か。
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ダンジョンマスター<1>
等級:S
ダンジョン管理<->
ダンジョン内移動<->
能力模倣<1>
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能力模倣?名前の通りなら便利そうだな。
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能力模倣<1>
等級:A
ダンジョン内にる魔物が持つ技能の一部を使うことができる。
模倣できる対象は1体。
練度はレベルに依存する。
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これはつまり、ダンジョンのモンスターが強くなればなるほどって言うより、珍しい能力を持つ奴を見つければ最高だな。
他のもみてみる。
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霊体化<1>
等級:D
自身の存在を霊体にできる。
効果時間はレベルに依存する。
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憑依<1>
等級:D
対象1つに存在を収納する。
効果時間はレベルに依存する。
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前者も後者も幽霊関係だな....ん?......あれ?....どっちもヤバくね?
これどっちにしたって男の夢を叶えられるんじゃね?
この時、レイジの頭の中で一つの葛藤が繰り広げられた。
悲しいかな、理性と感情が激しく反発しあったのだ。
『いいか、落ち着け感情、落ち着くんだ感情の俺!もし、今考えているようにスキルを悪用しようものなら社会的に抹殺されてしまうんだぞ?』
『いや、止めるな理性の俺!⋯⋯そもそも、俺もう死んだし!社会とか関係ないし!』
『く!た、確かに。だが、待つんだ!早まってはいけない!もしここで新たに人生があるとして犯罪を犯すような事はあってはいけないんだ!』
『もう構わないでくれ!何もできずに死んでしまった前回⋯⋯もしこうなるんだったら中学に女子風呂でものぞいておいたわ!』
『な、何言ってんだよ俺⋯⋯』
『もう君には俺は止められない...。あばよ...』
『クソ!この手だけは使いたくなかったが⋯⋯いいか感情の俺!』
『なんだ?まだ何かあるのか?』
『そもそもスキルレベルが上がっていない時点で効果時間は短い可能性がある!』
『!?な、なら上げればいいじゃないか!』
『いいや、たとえ上げたとしても、ここにはそんな夢の場所は...ない!』
『!!!な、なら外に出ればいい!』
『いいや、出れる可能性は低い』
『な、なぜそう言い切れる?』
『俺たちはダンジョンマスターだよな?』
『ああ』
『ダンジョンマスターがダンジョン不在は許されるのか?ダンジョンマスターがいない間にコアを破壊されたら俺たちはどうなるんだ?コアを壊されないように外に出したら何が起きるかわからないんだぞ?よって、外に出るのは十分危険である!!!』
『⋯⋯クッ、くそうぅ』
『諦めろ、とは言わない。だが、今回はそのことを考えるな、感情の俺。』
『⋯⋯わかった、理性の俺。今回は諦めるよ』
『よかった。理解してくれて俺も嬉しいよ』
『ああ、絶対バレないような環境を作り、スキルのレベルを上げてから挑めってことなんだな!』
『⋯⋯ああ。理解していなくて俺は悲しいよ』
こうして一つの戦火は鎮まった。
この間5分程。このどうしようもない葛藤がレイジの次なる行動への動力源になったのは言うまでもないだろう。
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