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PROMISE1

ノアと友達?

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「暁家の皆様!
本当に申し訳ありませんでした!
今回娘が仕出かしたことは謝って済むことではございません。
私も罰を受けるつもりです。
どんな結果になろうと受け止めます。」
この人がサーナイト大公家の当主。
心が綺麗な人たち。
サーナイト嬢も綺麗な魂だわ。
ならどうしてあんなことになったのかは分からないけど根はやっぱりいい人だったのね。
合格ね。
「ではまずサーナイト嬢に罰を下します。」
「っ!!
はい。」
「そんなに固くならないでください。
ではあなたの罰は、私と友達になることです!」
どうよ!
言ってやったわ!
ん?みんな口を開けてぽかんとしてる。
どうしたのかしら?
「あの、ひとつ申し上げてもよろしいですか?」
サーナイト大公様?
どうしたのかしらね。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。
お言葉ですがそれでは罰になりません。
お戯れが過ぎます。
どうぞハッキリもうしてください。」
「だーかーらー、罰が私と友達になることなの!」
またフリーズ笑。
口調が崩れちゃったじゃない。
まぁいいか。
そろそろいい加減戻ってきてくれないかなぁ。
「……………で、ですがそれでは、」
「私の願いが聞けないと?」
「!!滅相もございません!
それがお望みとあらば。
美心愛様のご意向のままに。」
次は大公家の当主とそのお兄様?かしら。
大公家の力も財力も名声も借りたいわね。
それならあのウイルスも対策が出来る
「では大公家の他の皆様の罰は別室で話し合いましょう。
ついでにお父様も呼んで。
お父様、拗ねると面倒くさくなるから。」
「じゃあ私が呼んでくるわね。」
「ありがと、お母様。」
「レナとリアナはどうする?」
「私たちは精霊たちに説明してくるわ。
今頃私たちの帰りを待って人間界に攻める準備をしてるはずだから。
それを止めてくる。
それが美心愛ちゃんの望みだから。」
ありがと、2人とも。
でも、2人とも冬なのに会場の温度下げるようなこと言って欲しくないな。
わざとだと思うけどね。
牽制でしょ。
私に手を出すなというね。
ほんと過保護。
でもそれを拒絶できない私も私だけどね。
「ではお父様たちが来るまでサーナイト嬢とお話をしても?」
「はいもちろんです。
ノア、まずは謝罪なさい。
話はそれからだ。」
「まずはテラスにでも行きましょ。
その方がお互い楽だと思うからね。」
「はい。
………暁様、今回の事謝って許されることではないと承知しております。
ですが謝らせてください。
本当に申し訳ありませんでした。
暁様の罰、喜んで受けさせていただきます。」
「ほんと!?嬉しい。
日本に帰ってきたばっかで友達がいなかったから嬉しい。
あと私のことは美心愛と呼んで。
私もノアと呼ぶわ。
友達でしょ!」
「はい。分かりました。
美心愛様。」
「だ~め!
美心愛様じゃなくて美!心!愛!」
「、、、、、、、、、美心愛ちゃんでいいですか。」
「次は敬語もなしだからね!」
「はい。
(でも私にお母様がいないと知ったらどう思うのかしら。
今まで友達と言ってきた子達はみんな同情してきたわ。
でもみんな影で私のことを悪くいうわ。
この人も同じなのかしら。
でもこの人は安心できるようなオーラをもってる。
今まで見てきたオーラは一色だったのにこの人は虹色だなんて。
神様はほんと不公平ね。
こんなに完璧な人を作り上げるなんて。)
美心愛ちゃん、少し2人きりでお話したいわ。」
「もちろん!
先に部屋に行ってましょ!
サーナイト大公様、お母様方が来たらあの部屋に来てと言ってください。」
「はい、かしこまりました。」
「ありがとうございます。
ではお願いしますね。」
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