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PROMISE1

お母様激怒!?

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「どちら様ですか?」
「僕を知らないの?」
「?はい。」
「なら教えてあげよう。
僕はアインシュタイン公爵の息子ロイドヘルツ・アインシュタインだ。
どうだ、すごいだろ?!」
「あら、公爵のご子息なんですか。
では私はこれで失礼します。」
何なのかしら、あの方は。
アインシュタイン公爵…。
お母様に聞いてみようかしら。
「え、いや、ちょっ、」
ん?何か言ってたかしら?
気の所為ね。
疲れが溜まってるのかしら?
「ごめんなさい、美心愛。
待たせちゃったかしら。」
「いいえ、大丈夫ですよ。
それよりかっこよかったです。
キラキラしてました。」
「ふふっ、ありがと。」
「あ、お母様。
アインシュタイン公爵のご子息のロイドヘルツさんって知ってますか?」
「あぁ、彼なら軽い人で有名よ。
彼がどうしたの?
まさか声をかけられたの?!」
「はい、ナンパ?みたいなのされました。」
(ブチッ)
えっ、今なにか聞こえなかった?
普通聞こえてはいけないような音が…。
「アインシュタイン公爵を叩き潰してあげるわ。
うちの可愛い可愛い娘に手を出したんだもの。
それ相応の報いが必要だわ。
それに礼儀がなってないとはね。」
まぁ、確かに下の者から上の者へ話しかけてはダメだと言うけどね。
私は気にしないけど周りの人達がそれを許さないんだもの。
「アインシュタイン公爵、お話があります。」
あーあ、お母様黒い笑顔になってる。
公爵もそれに気づいて怯んじゃってるね。
「はい、なんでしょうか?」
「あなたの息子がうちの可愛い可愛い大事な娘にナンパしたらしいじゃない!?」
「それは誠ですか?!」
「私が嘘をつくとでも!」
「!申し訳ございません。」
そろそろ止めてあげないと可哀想かな。
「お母様、落ち着いてください。
公爵だけを責めるのはどうかと思います。
それよりお腹がすいたので後でにしません、この話は。」
「あら、お腹がすいたのね。
ごめんなさいね、気づいてあげられなくて。
すぐに用意させるわね。」
(パンパン)
「すぐに食事の支度を。」
「はいっ!」
「公爵、ごめんなさいね。
お母様がご迷惑をおかけしました。」
「いえっ、とんでもございません。
うちの息子がご迷惑をおかけしまして、どう謝罪していいのか。
本当に申し訳ございません。」
「公爵、上の立場の者がそう簡単に頭を下げてはいけませんよ。」
「いえ、これは暁様ですから頭を下げているのです。」
はぁ、少し頑固なのね。
でも仕事は真面目そうだし……あっ、いいこと思いついた!
「公爵、なら私と取り引きをしてくれたら今回のことはなかったことにするわ。」
「取り引き、ですか?」
「えぇ、信じられないと思うけどあと一年後にこの世界にあるウイルスが広まるわ。
だからそれを早めに解決しないと死人が沢山出てしまうの。
そうなる前に対策しておきたいの。
そこであなたに力を借りたいわ。
どうかしら?
あなたにとってもいい案だと思うんだけれど。」
「はい、その取り引きもちろんお願い致します。」
ふふっ、良かった。
公爵が話のわかる人で。


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