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ずっと私のターン!

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「はい! ……さあ早く荷物をまとめて、わたしについてきてください!」

「えっ、いやでも……アリアちゃんは……」

「アリアさんは兵士たちを混乱させて時間を稼ぐと言っていました」

「まだお別れを言っていないのに……」

 私が振り返ると、すでにアリアちゃんはどこかに行ってしまっていた。もう二度と会えなくなるかもしれないというのに、ノエルちゃんのように別れを惜しませてくれることすらなかった。

 ……まあそこが男勝りのアリアちゃんらしいのかもしれない。下手に気を遣わせずにやるべき事をしっかりとこなす。だったら私もその気持ちに応えてちゃんと脱出してあげないとね!


 私は部屋を捜索して、革製の袋を発見すると、その中に必要そうなものを詰め込んでいった。主に栄養と水分を同時にとれる果物や、着替え、その他にも使えそうな小物などを詰め込む。

「──これでよしっと!」

 意気揚々とルナの方に視線を向けると、彼女は私の魔導書を両手で大事そうに抱えるようにして持っていた。

「これ、大事なものなんですよね?」

「あっ、ごめんごめん、忘れてたわありがとう!」

 危ない、大切な魔導書を忘れるところだった。あれは今までたくさんのエッチシーンを演出してくれた私の最高の相棒なのに……。
 魔導書を袋に詰め込むと、袋はちょうどいっぱいになった。


「さて、出発しますか──っ!?」

 改めてルナの方に向き直ろうとすると、ドドドッという地響きのような音と共に地面が僅かに揺れた。

「……どうしたんだろう?」

 私が不思議そうにしていると、ルナが首を傾げながら地面に耳をつけた。あーあー、この子完全に地べたに這いつくばることに羞恥心を感じてないよどうしよう……。

「──なんか慌ただしいですね……もしかしたら先生の脱走がバレたのかも……」

「やっぱりか……」

 私の身代わりがノエルちゃんというのはだいぶ無理があったらしい。身長も髪色も体型も違うんだから仕方ない。むしろここまで気づかれずに来れただけでもよしとしないと。

「早く行きましょう! ──こっちです!」

 ルナは私を先導しながら四つん這いになって壁の抜け穴に入っていった。私も続いて、荷物を抱えたまま穴に入る。
 穴の中は暗く狭くて私がギリギリ通れるくらいの幅しかなかったけれど、幸いなことに私のすぐ前にはルナちゃんのお尻があって、ルナちゃんはかなりのスピードで抜け穴を進んでいるものの、彼女の匂いを頼りに進んでいれば迷うことはなかった。ふへへ……。

「ねぇ、ルナちゃん」

「なんですか?」

 ルナちゃんに声をかけると前方から少しくぐもった声が返ってきた。

「この抜け穴ってさ、どこまで続いてるの? ここ抜けたら王宮の外に出れるの?」

「いえ、そういうわけではなくて、城壁の上に出れるだけです。そこからはロープを使って王宮の外に脱出して、そこから街中を抜けて王都の外に逃げてもらいます」

「うわぁ……結構大変なんだなぁ……」

 そうこうしているうちに、通路は上り坂になって、気をつけないと滑り落ちてしまいそうになる。すると、前方のルナちゃんが急に進むのをやめたので、私は危うくルナちゃんのお尻に突っ込んでいきそうになった。──まあそれでもいいんだけど。

「ルナちゃんどしたの?」

「──しーっ!」

「……?」

「……この先が出口なんですけど、様子がおかしいです。──たくさん人の気配がします」

 小声で話すルナちゃんの声は僅かに震えていた。いつも自信たっぷりの優等生らしからぬ緊張が感じ取れる。

「もしかして待ち伏せされたとか……?」

「う、うーん……」

「どうするのよルナちゃん! 引き返す?」

「いや、それは危険です! ……でも、出ていくのも危険だし……」

 ルナちゃんは考え込んでしまったようだ。
 私はしばしルナちゃんが結論を出すのを待っていたが、なかなかルナちゃんが動かないので──


「──わぁっ!」

「ひゃぁっ!?」

 少し驚かすと、ルナちゃんは飛び上がって驚いたようだ。そして手を滑らせてずるずると私の方に滑り落ちてきた。

「ふあっ!?」

 ルナちゃんは私のせいで下まで滑り落ちることはなかった……けれど、私のせいで止まったということは、私の頭にルナちゃんのお尻がぶつかって止まったということで……!
 うわぁぁぁっ! 柔らかい感触とルナちゃんの香りが! やばい! 理性が保てない!

 ドレスのスカートの中に頭を突っ込むような体勢になってしまった私は……思う存分この魅惑の空間を楽しむことにした。

「すぅぅぅっ……」

 ルナちゃん成分を勢いよく吸い込む。甘酸っぱい、とてもフローラルな匂い。はぁ、最高です。というわけで、いただきます!

 どうせ暗いから分からないだろうと自分に言い聞かせながら、私の顔を挟むように左右に伸びていたルナちゃんの太ももと思しき柔らかいものに舌を這わせる。

「んー、ぺろぺろ……」

「んぁぁっ!?」

 ビクッと震えるルナちゃん。相変わらず感度がいい。素晴らしい。
 興奮した私は、ぺろぺろとルナちゃんのすべすべの太ももを舐めまわし、はむはむと甘噛みして堪能する。

「ふぁぁっ……せ、先生っ!? だめっ、こんな……ところで、あんっ!」

「ふぇ? なあに? よく聞こえなーい!」

「い、いまはらめっ……バレちゃう……んぁぅっ!」

 ルナちゃんはなんとかこのぺろぺろ地獄から抜け出そうとしているみたいだったけど、抜け出そうにも力が抜けて上手く抜け出せないようだった。つまり、ずっと私のターン!
 ひたすら太ももぺろぺろをしていると、やがてルナちゃんの下半身の体温が上がって、股間が濡れてきているのを感じた。

 本当はこんなことしている場合じゃないのは分かっているけど、なんか人間の本能として、ピンチの時ほどエッチなことをしたくなってくるものである。ん? 私はいつでもエッチなことしてるって? ……それもそうね。

「んぁっ! だめ、いっちゃう!」

「いいよ、イッても!」

 私は真上のルナちゃんのお尻の方を向いて、その濡れた股間を下着の上から舐めてみた。

「ひゃぅぅっ!?」

 ビクビクっと震えながらルナちゃんがイッたのを下着越しに確認すると、私は満足してルナちゃんのお尻を両手で押し上げて引き離してあげた。でも、彼女はイッたせいで力が入らないらしく、すぐにずり落ちてくる。

「ルナちゃんしっかりして!」

「ふぇぇっ……先生のえっち……無理ですよわたしはもう……」


 と、その時──

「おい、さっきここら辺からなんか声がしなかったか?」

「ほんとうか? ちょっと見てみるか……」

 先の方から兵士の声がする。ルナちゃんが身体を強ばらせた。

 まずい、これって──

 絶体絶命?
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