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ボーイッシュ娘とパンツを巡る取り引き
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――翌朝。
ふぅ、結局1時間くらいしか寝れなかったよ……。これも全部夜中に侵入してきたルナちゃんのせいだからね! あの子が可愛すぎる上にパンツという置き土産を残していくからこんなことに……!
ちなみに私はまだルナパンツを着用している。この、少し小さくて上まで上がりきらないし、けっこうキツめに食い込んでくる感じがまたたまらない。よーし、授業が始まる前にもう一回イッて……
――おい
おいちょっと待て、今身体に何やら柔らかくて温かいものが触れなかったか……? 誰か私の隣で寝ている!? もしかしてまたノエルちゃん!? いつの間に!?
私は恐る恐る毛布を捲ってみた。すると、銀髪――ではなく青髪がのぞいた。まさかアリアちゃん!?
アリアちゃんはドレス姿で私のお腹のあたりに頭を擦り付けながら気持ちよさそうに眠っている。――こうして見ると、その姿は可愛らしい美少女そのもので、男の子として育てられてきたとは誰も分からないだろう。……とはいえ、これは事案であることには変わりないので、アリアの肩を揺すってみた。
「おーい、アリアちゃーん? 朝だよ起きて!」
この子、いつの間にここに潜り込んだ? 明け方まで自慰行為に励んでいたはずなのに!
てことはアリアがやってきたのはその後……つまり朝のうちのはず……。と、私はエッチなことが九割五分を占めている脳みそをフル稼働させて推理した。
肩を揺すっていると、やがて「うーん……」と呻きながらアリアが目を覚ました。
「あ、先生おはようございます」
「おはようございますじゃないよアリアちゃん! こんなところでなにしてんの!」
「えっと……授業の前に先生にルナの落とし方と……ついでにテストについてアドバイスしてもらおうとしたら、先生まだ寝てたので……待ってたんです」
待ち方! どうやったら寝てる人の布団に潜り込んで添い寝するという結論に達するわけ? ――いや、昨日はさらにヤバいことしてた奴いたな。まあ、あのオナニー娘に比べればアリアはかなり控えめな方だ。
「待ってたら、先生からルナの匂いがしたので我慢できなくて……!」
――前言撤回! こいつやべーやつ!
いや確かに昨日散々ルナと触れ合ったしエッチなことしたし、なんなら今だってルナパンをはいているから、そういう匂いはするのかもしれないけど……どういう嗅覚してるの? ――ん? でも私も杏理の匂いは……ごめん、全然判別できるわ。なんなら杏理からいつもとは違う匂い(クソ男なりクソ男なり)の匂いがしたらすぐにわかる自信がある。
アリアちゃん。やべーやつ呼ばわりしてごめんなさい。
「え、あぁそう……な、なんでかしらね?」
「……先生が今はいてるの、ルナのパンツですよね……?」
な――なんでバレてるのぉぉぉぉぉぉっ!? 確かに私は今シスター服を身につけていないから、つまりはルナパンだけしか身につけていないわけで……だからか。
「え、ぇぇぇぇっと……それはその……そうともいうというか、当たらずとも遠からずというか……」
普通に考えてこの状況はアウトだ。どの世界を探しても教え子のパンツをはいて自慰をする変態は……いや、どこぞのエロ同人にいる気がしてきた……。
とにかく、アリアの問いにしどろもどろになってしまった私が怪しまれているのは確かだ。なにか……気の利いた返しはないかな……。
「え、えっと……ルナちゃんのパンツをはいてたらアリアちゃんが襲いに来てくれるかなって思って……!」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! ぜんっぜんダメダメだ!! そんなの言い訳にもなんにもならないんじゃ――
「――いくらで売ってくれますか?」
「……は?」
「だから、ルナのパンツ。いくらで売ってくれますか?」
「え、えぇぇぇぇぇっ!?」
私はアリアちゃんの言葉に思わず絶叫した。いや、確かに好きな子のパンツが欲しいっていう気持ちは分かるよ? 私だって杏理のパンツが欲しくてたまーに部屋に忍び込んで盗んだりしたし(本人は気づいてないと思うけど)……。
だけど、さすがにその後に他の人がはいて色んな液体に塗れて汚れてしまったパンツは……いや、洗濯したてよりもむしろそちらの方がいいか!?
自分の身体に密着しながらこちらを見上げてくるアリアの姿を凝視した。――こいつ、もしかして――変態だな! 私も人のことは言えないけど!
ヘタレかと思っていたけど、意外とガッツはあるらしい。見直したぞアリアよ。
「よ、よーし! その度胸に免じてルナパンを進呈しよう!」
私は、ベッドから抜け出すと、無い胸を張って宣言してやった。
「ほ、ほんとですか!?」
目を輝かせるアリア。うん……こいつはガチだ。私は右手を彼女の前に持ってきて、ビシッと人差し指を立てると、続ける。
「その代わり!」
息を飲んで続きを待つアリア。
「ルナちゃんと一生幸せに過ごすこと! これ先生との約束ね!」
「せ、先生……」
アリアの声は震えている。多分感動しているのだろう。
「さぁ、受け取りなさい」
「はい! ありがとうございます!」
アリアは私がはいているパンツに手をかけて、引きずり下ろそうとした。
「あ、気をつけてね! このパンツにはルナちゃんのおしっこと私のエッチな汁がついてるから!」
「あははっ、むしろその方がいいです」
私とアリアは顔を見合わせて笑った。心が通じあった気がした。この子とは変態同士仲良くなれそう。
「あー、ちなみにルナちゃんはもう落ちてるみたいだからあとは双方の合意があればいくらでもエッチできるわよ。テストのアドバイスは……しなくてもアリアちゃんなら問題なく合格できると思う」
「ほんとですか!?」
パンツを下ろす手を止めてアリアがまたもや目を輝かせた。いや、どっちに対する「ほんとですか!?」なのか分からない。
「どっちもほんとだよ」
しかし、私が答えた瞬間、トントンと慌ただしく部屋の扉が叩かれて、返事を待たずに扉が開いた。
「エリノアさんっ! 大変です! フローラさんが――あっ!?」
入ってきたのは杏理――ではなくアンリエット姫。そして彼女の目にはこんな光景が映っていただろう。性教育の先生のパンツを脱がしている青髪美少女のアリアちゃんの絵面が!
終わった! そう思った。でも羞恥心自体はない。だって妹に裸見られるなんてなんとも思わないもん。でも、これが原因でアンリエットに嫌われたら……と思うと悲しすぎる。
アンリエットは、死にかけの鯉のように口をパクパクさせながら続けるべき言葉を探していた。アリアもその様子を見て石のように固まっていた。ここは年長者として私が収拾しないと!
「アンリエットちゃん。……あなたは何も見ていない何も見ていない……いいね?」
「……はい、私は何も見てません。――っと、じゃなくて! 先生! フローラさんが大変なんです!」
「フローラちゃんが?」
「はい。なんか、テストが嫌みたいで、トイレに篭ってしまって出てこないんです!」
アンリエットは、私の下半身から視線を逸らしながらそう訴えた。
――翌朝。
ふぅ、結局1時間くらいしか寝れなかったよ……。これも全部夜中に侵入してきたルナちゃんのせいだからね! あの子が可愛すぎる上にパンツという置き土産を残していくからこんなことに……!
ちなみに私はまだルナパンツを着用している。この、少し小さくて上まで上がりきらないし、けっこうキツめに食い込んでくる感じがまたたまらない。よーし、授業が始まる前にもう一回イッて……
――おい
おいちょっと待て、今身体に何やら柔らかくて温かいものが触れなかったか……? 誰か私の隣で寝ている!? もしかしてまたノエルちゃん!? いつの間に!?
私は恐る恐る毛布を捲ってみた。すると、銀髪――ではなく青髪がのぞいた。まさかアリアちゃん!?
アリアちゃんはドレス姿で私のお腹のあたりに頭を擦り付けながら気持ちよさそうに眠っている。――こうして見ると、その姿は可愛らしい美少女そのもので、男の子として育てられてきたとは誰も分からないだろう。……とはいえ、これは事案であることには変わりないので、アリアの肩を揺すってみた。
「おーい、アリアちゃーん? 朝だよ起きて!」
この子、いつの間にここに潜り込んだ? 明け方まで自慰行為に励んでいたはずなのに!
てことはアリアがやってきたのはその後……つまり朝のうちのはず……。と、私はエッチなことが九割五分を占めている脳みそをフル稼働させて推理した。
肩を揺すっていると、やがて「うーん……」と呻きながらアリアが目を覚ました。
「あ、先生おはようございます」
「おはようございますじゃないよアリアちゃん! こんなところでなにしてんの!」
「えっと……授業の前に先生にルナの落とし方と……ついでにテストについてアドバイスしてもらおうとしたら、先生まだ寝てたので……待ってたんです」
待ち方! どうやったら寝てる人の布団に潜り込んで添い寝するという結論に達するわけ? ――いや、昨日はさらにヤバいことしてた奴いたな。まあ、あのオナニー娘に比べればアリアはかなり控えめな方だ。
「待ってたら、先生からルナの匂いがしたので我慢できなくて……!」
――前言撤回! こいつやべーやつ!
いや確かに昨日散々ルナと触れ合ったしエッチなことしたし、なんなら今だってルナパンをはいているから、そういう匂いはするのかもしれないけど……どういう嗅覚してるの? ――ん? でも私も杏理の匂いは……ごめん、全然判別できるわ。なんなら杏理からいつもとは違う匂い(クソ男なりクソ男なり)の匂いがしたらすぐにわかる自信がある。
アリアちゃん。やべーやつ呼ばわりしてごめんなさい。
「え、あぁそう……な、なんでかしらね?」
「……先生が今はいてるの、ルナのパンツですよね……?」
な――なんでバレてるのぉぉぉぉぉぉっ!? 確かに私は今シスター服を身につけていないから、つまりはルナパンだけしか身につけていないわけで……だからか。
「え、ぇぇぇぇっと……それはその……そうともいうというか、当たらずとも遠からずというか……」
普通に考えてこの状況はアウトだ。どの世界を探しても教え子のパンツをはいて自慰をする変態は……いや、どこぞのエロ同人にいる気がしてきた……。
とにかく、アリアの問いにしどろもどろになってしまった私が怪しまれているのは確かだ。なにか……気の利いた返しはないかな……。
「え、えっと……ルナちゃんのパンツをはいてたらアリアちゃんが襲いに来てくれるかなって思って……!」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! ぜんっぜんダメダメだ!! そんなの言い訳にもなんにもならないんじゃ――
「――いくらで売ってくれますか?」
「……は?」
「だから、ルナのパンツ。いくらで売ってくれますか?」
「え、えぇぇぇぇぇっ!?」
私はアリアちゃんの言葉に思わず絶叫した。いや、確かに好きな子のパンツが欲しいっていう気持ちは分かるよ? 私だって杏理のパンツが欲しくてたまーに部屋に忍び込んで盗んだりしたし(本人は気づいてないと思うけど)……。
だけど、さすがにその後に他の人がはいて色んな液体に塗れて汚れてしまったパンツは……いや、洗濯したてよりもむしろそちらの方がいいか!?
自分の身体に密着しながらこちらを見上げてくるアリアの姿を凝視した。――こいつ、もしかして――変態だな! 私も人のことは言えないけど!
ヘタレかと思っていたけど、意外とガッツはあるらしい。見直したぞアリアよ。
「よ、よーし! その度胸に免じてルナパンを進呈しよう!」
私は、ベッドから抜け出すと、無い胸を張って宣言してやった。
「ほ、ほんとですか!?」
目を輝かせるアリア。うん……こいつはガチだ。私は右手を彼女の前に持ってきて、ビシッと人差し指を立てると、続ける。
「その代わり!」
息を飲んで続きを待つアリア。
「ルナちゃんと一生幸せに過ごすこと! これ先生との約束ね!」
「せ、先生……」
アリアの声は震えている。多分感動しているのだろう。
「さぁ、受け取りなさい」
「はい! ありがとうございます!」
アリアは私がはいているパンツに手をかけて、引きずり下ろそうとした。
「あ、気をつけてね! このパンツにはルナちゃんのおしっこと私のエッチな汁がついてるから!」
「あははっ、むしろその方がいいです」
私とアリアは顔を見合わせて笑った。心が通じあった気がした。この子とは変態同士仲良くなれそう。
「あー、ちなみにルナちゃんはもう落ちてるみたいだからあとは双方の合意があればいくらでもエッチできるわよ。テストのアドバイスは……しなくてもアリアちゃんなら問題なく合格できると思う」
「ほんとですか!?」
パンツを下ろす手を止めてアリアがまたもや目を輝かせた。いや、どっちに対する「ほんとですか!?」なのか分からない。
「どっちもほんとだよ」
しかし、私が答えた瞬間、トントンと慌ただしく部屋の扉が叩かれて、返事を待たずに扉が開いた。
「エリノアさんっ! 大変です! フローラさんが――あっ!?」
入ってきたのは杏理――ではなくアンリエット姫。そして彼女の目にはこんな光景が映っていただろう。性教育の先生のパンツを脱がしている青髪美少女のアリアちゃんの絵面が!
終わった! そう思った。でも羞恥心自体はない。だって妹に裸見られるなんてなんとも思わないもん。でも、これが原因でアンリエットに嫌われたら……と思うと悲しすぎる。
アンリエットは、死にかけの鯉のように口をパクパクさせながら続けるべき言葉を探していた。アリアもその様子を見て石のように固まっていた。ここは年長者として私が収拾しないと!
「アンリエットちゃん。……あなたは何も見ていない何も見ていない……いいね?」
「……はい、私は何も見てません。――っと、じゃなくて! 先生! フローラさんが大変なんです!」
「フローラちゃんが?」
「はい。なんか、テストが嫌みたいで、トイレに篭ってしまって出てこないんです!」
アンリエットは、私の下半身から視線を逸らしながらそう訴えた。
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