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第17話 解散します!
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七聖剣第五席のアーベルは苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべていた。
そして、第六席のルナ・サロモン。七聖剣の中でも一番幼い彼女は、オルグの発言を不安そうな顔で聞いていたが、皆が彼に同調し始めると途端に絶望したような表情で固まってしまった。
その様子を見て心の中で溜息をつくのはオルグだ。彼がわざわざ七聖剣を集めてこのような話を持ちかけたのにはある目的があった。
「最近王都内でも、ある一団が聖フランシス教団に対するありもしないデマを吹聴しているとか……そう、確か『月下の集い』とかいいましたね」
「ひいっ!」
オルグの発言を受けて、悲鳴を上げたのはルナだった。彼女の様子は尋常ではなかった。顔面蒼白になり呼吸も荒くなっている。まるで、今にも倒れてしまいそうだ。しかし誰も彼女に手を伸ばそうとはしなかった。いや、出来なかったのだ。
「その噂の信憑性はともかくとして、その『月下の集い』は王国に混乱をもたらしかねません。彼らがこれ以上活動を続けるというのなら、私達もそれなりの対応をせざるを得ませんね」
オルグの笑顔は変わらない。しかしその眼光だけが、鋭さをました。そして、その瞳はまっすぐルナを捉えている。
「あっ……あ、あぁ……」
その視線を受け、震えることしか出来ないルナ。他の面々はただ呆然と事の成り行きを見守るしかなかった。
オルグは知っている。この少女が裏でどのようなことをしていたのか。それを理解していながらあえて止めなかった。だからオルグは何も語らない。七聖剣の長としての責務を果たし続けるだけだ。
そんな二人の様子を見て、七聖剣たちも思うところがあるようだ。彼らは皆それぞれ複雑な思いを抱えながらも黙って従うだけだった。
「ルナ・サロモン。なにか言いたいことがありますか?」
「い、いえ……わたしは、なにも……」
ルナは怯えきっていた。いつもの余裕など見る影もない。今にも泣き出しそうな雰囲気すら感じさせる。それでも、何か言おうと口を開く。それが謝罪の言葉なのか命乞いの言葉なのか。それを聞くためにオルグは再び問う。
「本当に何もありませんね? あなたが何かを知っていることは分かっています。その口を閉ざすというのなら、私としてもあなたの処遇を考えねばなりません」
「──本当に、なにもありません。『月下の集い』についてはわたしがなんとかします……」
消え入りそうな声で、ルナは答えた。
オルグはそれに満足そうに微笑むと「では『月下の集い』についてはルナ嬢に一任しましょう」と言って立ち上がった。他の面々もそれに続いてぞろぞろと部屋を出て行く。
残ったのは『傀儡王』バーランド三世とステファニー・シャントゥールの二人だけになった。
「陛下。お耳に入れておきたい事がございます」
その言葉にバーランドは顔をしかめた。七聖剣がわざわざ自分に何かを進言することはほとんどない。彼らは自分よりもずっと優秀な者達ばかりなのだから。何かあったとすれば大抵は厄介ごとだと決まっている。
「申してみよ」
ステファニーはバーランドの傍に寄ると耳元で何事かを囁いた。
「なんだと!? 七聖剣に謀反の疑いが!? 一体誰だ! 誰がそのような馬鹿げた事を!」
「落ち着いてください。まだ確かな証拠はありませんが、火種は燻っている状態です。放っておいてよい問題ではないかと」
「……」
「陛下の御身は必ず私が御守り致します。ですが万が一ということも考えられます」
バーランドがステファニーを信頼しているのは、他でもない彼女の容姿によるものだ。彼女は王国内でも屈指の美しさを誇っているという。普段は見せない仮面の下のその素顔を知るものはほんの一握りだけ。だからこそ、彼女は王国最強の七聖剣の座を手に入れているとも言える。
バーランドはその言葉を聞きながら、ステファニーの顔に見惚れている。オルグ亡き後の第一席の座は彼女に任せよう。そう考えているのだ。
「分かった……。対処はお前の判断を任せる」
「ありがとうございます」
ステファニーはニコリと微笑んだ。その笑顔に、思わずドキリとする。こんな女に現を抜かすのは不遜なことだが、それでも止められないとバーランドは思った。
「ああ、それと。あの件だが……」
「承知しておりますわ」
二人はお互いに見つめ合うと、妖艶に笑い合った。
***
俺とクロエが屋敷で待っていると、やがてルナが戻ってきた。しかし様子が変だ。どこか上の空のような気がする。心ここにあらずといった感じだ。ルナのそんな様子に、俺達は顔を見合わせる。
どうしたのだろうか? 聖剣会議で何か変なことでも言われたのだろうか? 俺は外套を脱ぎ散らかしてソファで項垂れるルナに恐る恐る話しかけた。
「あ、あのぅ……」
「──ひぃっ!? なな、なんですかぁ!?」
俺の声に反応して身体をビクッと震わせると、上ずった声を上げる。やはりいつもの余裕のある雰囲気ではない。これはただ事じゃないぞと、直感的にそう感じていた。そしてそれは正しかった。
「ど、どうかされました?」
「いえ……べ、別に……」
明らかに何かあるのにルナはそれを話そうとしない。もしかしたら話したくないのかもしれない。無理に聞き出すのも悪いと思い、俺はそれ以上追及することをやめた。しかし、クロエにはそうはいかないようだ。
「ルナちゃん、大丈夫? 体調が悪いの? お姉さんに話してごらん?」
クロエは本気で心配している様子で言った。歳下にしても貴族令嬢に対してその声のかけ方はどうかと思うが、それが彼女なりの優しさだということは分かる。ルナはクロエを見つめてしばらく何かを考えていたようだが、少しすると突然泣き出し始めた。
「うっ……うぅ……うぇぇぇんっ!」
まるで小さな子供のように(実際小さな子供なのだが)泣くその姿は、普段の彼女からは想像できない。よほど辛いことがあったのだろう。クロエに抱き着いて、ルナは大声で泣き続ける。クロエは何も言わずにルナを抱きしめたまま頭を撫で続けていた。
そうして数分後。ようやく落ち着いたのか、ルナはゆっくりと顔を離すと、目の周りを赤く腫らしたままこちらを見た。
「すいません……。取り乱してしまいました」
申し訳なさそうにする彼女に、俺達は首を横に振って見せた。
「いえいえ。それより何かあったんですか?」
「……ごめんなさいっ! 『月下の集い』は解散させることになってしまいました」
そして、第六席のルナ・サロモン。七聖剣の中でも一番幼い彼女は、オルグの発言を不安そうな顔で聞いていたが、皆が彼に同調し始めると途端に絶望したような表情で固まってしまった。
その様子を見て心の中で溜息をつくのはオルグだ。彼がわざわざ七聖剣を集めてこのような話を持ちかけたのにはある目的があった。
「最近王都内でも、ある一団が聖フランシス教団に対するありもしないデマを吹聴しているとか……そう、確か『月下の集い』とかいいましたね」
「ひいっ!」
オルグの発言を受けて、悲鳴を上げたのはルナだった。彼女の様子は尋常ではなかった。顔面蒼白になり呼吸も荒くなっている。まるで、今にも倒れてしまいそうだ。しかし誰も彼女に手を伸ばそうとはしなかった。いや、出来なかったのだ。
「その噂の信憑性はともかくとして、その『月下の集い』は王国に混乱をもたらしかねません。彼らがこれ以上活動を続けるというのなら、私達もそれなりの対応をせざるを得ませんね」
オルグの笑顔は変わらない。しかしその眼光だけが、鋭さをました。そして、その瞳はまっすぐルナを捉えている。
「あっ……あ、あぁ……」
その視線を受け、震えることしか出来ないルナ。他の面々はただ呆然と事の成り行きを見守るしかなかった。
オルグは知っている。この少女が裏でどのようなことをしていたのか。それを理解していながらあえて止めなかった。だからオルグは何も語らない。七聖剣の長としての責務を果たし続けるだけだ。
そんな二人の様子を見て、七聖剣たちも思うところがあるようだ。彼らは皆それぞれ複雑な思いを抱えながらも黙って従うだけだった。
「ルナ・サロモン。なにか言いたいことがありますか?」
「い、いえ……わたしは、なにも……」
ルナは怯えきっていた。いつもの余裕など見る影もない。今にも泣き出しそうな雰囲気すら感じさせる。それでも、何か言おうと口を開く。それが謝罪の言葉なのか命乞いの言葉なのか。それを聞くためにオルグは再び問う。
「本当に何もありませんね? あなたが何かを知っていることは分かっています。その口を閉ざすというのなら、私としてもあなたの処遇を考えねばなりません」
「──本当に、なにもありません。『月下の集い』についてはわたしがなんとかします……」
消え入りそうな声で、ルナは答えた。
オルグはそれに満足そうに微笑むと「では『月下の集い』についてはルナ嬢に一任しましょう」と言って立ち上がった。他の面々もそれに続いてぞろぞろと部屋を出て行く。
残ったのは『傀儡王』バーランド三世とステファニー・シャントゥールの二人だけになった。
「陛下。お耳に入れておきたい事がございます」
その言葉にバーランドは顔をしかめた。七聖剣がわざわざ自分に何かを進言することはほとんどない。彼らは自分よりもずっと優秀な者達ばかりなのだから。何かあったとすれば大抵は厄介ごとだと決まっている。
「申してみよ」
ステファニーはバーランドの傍に寄ると耳元で何事かを囁いた。
「なんだと!? 七聖剣に謀反の疑いが!? 一体誰だ! 誰がそのような馬鹿げた事を!」
「落ち着いてください。まだ確かな証拠はありませんが、火種は燻っている状態です。放っておいてよい問題ではないかと」
「……」
「陛下の御身は必ず私が御守り致します。ですが万が一ということも考えられます」
バーランドがステファニーを信頼しているのは、他でもない彼女の容姿によるものだ。彼女は王国内でも屈指の美しさを誇っているという。普段は見せない仮面の下のその素顔を知るものはほんの一握りだけ。だからこそ、彼女は王国最強の七聖剣の座を手に入れているとも言える。
バーランドはその言葉を聞きながら、ステファニーの顔に見惚れている。オルグ亡き後の第一席の座は彼女に任せよう。そう考えているのだ。
「分かった……。対処はお前の判断を任せる」
「ありがとうございます」
ステファニーはニコリと微笑んだ。その笑顔に、思わずドキリとする。こんな女に現を抜かすのは不遜なことだが、それでも止められないとバーランドは思った。
「ああ、それと。あの件だが……」
「承知しておりますわ」
二人はお互いに見つめ合うと、妖艶に笑い合った。
***
俺とクロエが屋敷で待っていると、やがてルナが戻ってきた。しかし様子が変だ。どこか上の空のような気がする。心ここにあらずといった感じだ。ルナのそんな様子に、俺達は顔を見合わせる。
どうしたのだろうか? 聖剣会議で何か変なことでも言われたのだろうか? 俺は外套を脱ぎ散らかしてソファで項垂れるルナに恐る恐る話しかけた。
「あ、あのぅ……」
「──ひぃっ!? なな、なんですかぁ!?」
俺の声に反応して身体をビクッと震わせると、上ずった声を上げる。やはりいつもの余裕のある雰囲気ではない。これはただ事じゃないぞと、直感的にそう感じていた。そしてそれは正しかった。
「ど、どうかされました?」
「いえ……べ、別に……」
明らかに何かあるのにルナはそれを話そうとしない。もしかしたら話したくないのかもしれない。無理に聞き出すのも悪いと思い、俺はそれ以上追及することをやめた。しかし、クロエにはそうはいかないようだ。
「ルナちゃん、大丈夫? 体調が悪いの? お姉さんに話してごらん?」
クロエは本気で心配している様子で言った。歳下にしても貴族令嬢に対してその声のかけ方はどうかと思うが、それが彼女なりの優しさだということは分かる。ルナはクロエを見つめてしばらく何かを考えていたようだが、少しすると突然泣き出し始めた。
「うっ……うぅ……うぇぇぇんっ!」
まるで小さな子供のように(実際小さな子供なのだが)泣くその姿は、普段の彼女からは想像できない。よほど辛いことがあったのだろう。クロエに抱き着いて、ルナは大声で泣き続ける。クロエは何も言わずにルナを抱きしめたまま頭を撫で続けていた。
そうして数分後。ようやく落ち着いたのか、ルナはゆっくりと顔を離すと、目の周りを赤く腫らしたままこちらを見た。
「すいません……。取り乱してしまいました」
申し訳なさそうにする彼女に、俺達は首を横に振って見せた。
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