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第11話 追放
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「な……!?」
ざわめく貴族と騎士たち。
「……馬鹿な。俺が王家に牙を向けただと? そんなはずがないだろう」
「アロイス・グリム公、残念ながら貴殿の容疑を認める証人が他にもいるのです。その者の発言を許可します」
ヨハンがそう言ってお嬢様に目配せをする。私は、お嬢様の車椅子を押して演壇に上がった。
案の定、お嬢様の姿を見てアロイスは動揺したようだった。
「セシリア殿、これはどういうことだ」
「申し訳ありませんアロイス様。しかし、やはり私は個人の野望によって無駄な争いに民を巻き込むことはあってはならないと思います」
「貴様、俺を裏切ったのか!」
「裏切るもなにも、あなたは最初から私を信用してくださなかったじゃないですか。私も同様にあなたを信用していなかった。それだけのことです」
「……だが証拠はない」
「グリム公爵領での不必要なまでの軍備の増強、そして公爵家臣下の方々や私の証言がなによりの証拠となります」
お嬢様は無慈悲なまでに淡々と告げ、冷たい視線を向ける。そして彼女の言葉を受けてアロイスは歯を食いしばっていた。その瞳の奥では激しい怒りと憎しみが見え隠れしている。おそらくお嬢様への、そして自分への怒りだろう。さらに、彼は私やヨハンのことも憎んでいるはずだ。
会場はざわつき、王家直属の兵士たちがアロイスの周囲を取り囲む。
「何故、全て上手くいっていたんだ! 俺の人生だってな!どこで道を誤ったというのだ!」
アロイスが吐き捨てる。彼を捕らえようとする兵士たちを手で制してから、お嬢様は彼に語りかけた。
「あなたの目的が大陸を支配することなのだとしたら、私を利用しようとしたことが誤りなのでしょう」
「……くっ」
「私の目的は民の平和と繁栄、そして王国の更なる発展です。妻として、アロイス様を支えていくことはやぶさかではありませんが、大陸に戦乱の危機をもたらすような思想に与することはできません」
「貴様ぁっ……」
お嬢様はアロイスの目を真っ直ぐに見据えた。
「何度もお伝えしたはずです。戦は憎しみを生むだけ、賛同はしかねる──と」
アロイスの顔が見るみるうちに歪んでいく。
お嬢様の凛々しい姿を見た会場の皆は呆気に取られているようだ。男爵家の忌み子で、表舞台にはほとんど姿を現さなかったセシリアお嬢様がここまで言うとは誰も思っていなかったに違いない。
「お前のせいで俺は全てをなくしたというのに……この女ぁぁぁぁ!!!」
アロイスが突然隠し持っていた短剣を振りかざした。しかし次の瞬間、兵士の一人に腕を押さえられ、身動きが取れなくなる。彼は両手を縄で縛られたが、それでもまだ往生際が悪いようで、「放せっ」とか「公爵に逆らうつもりか」などと言い続けている。
それを聞いてお嬢様は大きくため息をつくと、哀れみの目で彼を見つめた。そして──
「アロイス様、申し訳ありません。あなたが真っ当な理想を抱いていらっしゃれば……また違う結末もあったでしょう」
そう呟いたあと、ヨハンの方を向いて言った。
「ヨハン王子、どうかお願いします」
「分かりました」
「待てっ、やめろぉおおお!」
ヨハンは素早く抜刀して構えると、そのままアロイスの首元に刃を当てた。会場からは小さく悲鳴が上がる。
「アロイス公、なにか申し開きはありますか?」
「……」
アロイスは抵抗することを諦めているようだった。しかし彼の表情は悔しげに歪んでおり、ギリギリまで足掻こうとしているのが窺える。するとその時、彼の口から信じられない言葉が飛び出してきた。
「……ふははははははっ! 王家や貴族どもは皆馬鹿だ! 貴様ら無能が支配していてはいつまで経っても大陸の支配は叶わん! 俺が……俺だけが世界を変えられたのだ!」
「言いたいことはそれだけですか?」
挑発に対して、あくまで表情を変えないヨハン。しかしアロイスは狂気に満ちた笑みを浮かべながら続けた。
「俺が死んだ後、貴様らは痛感することになるだろう。アロイス・グリムが正しかった。自分たちはいかに無能であったか! 国が滅んだ後、処刑台の上で泣き叫ぶことになるがもう遅い!」
「心配せずとも、そのような未来は来ませんよ」
ヨハンはそう言いながら、アロイスの首元にあてがっていた剣で、彼の両手を縛っていた縄を断ち切った。
「アロイス・グリム。あなたの公爵位を剥奪し、国外追放とします。どこへなりとも行って、新たな地で自分の理想を追うといい。自分が正しいというのなら、自分の行いをもって証明してみせなさい」
「……なっ!」
「あなたの部下たちもまとめて国外退去処分としましょう。これで、あなたもようやく自分の間違いに気づけるかもしれませんね」
ヨハンが冷たい声でそう言うとアロイスは目を見開いた。
そして、彼はしばらく俯いてから、肩を落とし力無くその場に立ち尽くしたのだった。
☆
その後──
セシリアお嬢様は、父親であるブルギニョン男爵と共にヨハン王子に呼び出された。
事情をあまり知らないブルギニョン男爵は、王子の呼び出しに慌てふためき、顔を青くしていた。
「あ、あの……我が娘が王子殿下に対して何か失礼をいたしたのでございましょうか? でしたら、なんとお詫びを申し上げれば良いのか……! あれにはきちんと厳しく叱っておきますので、なにとぞ寛大な処置を……」
お嬢様や私と共に地面に平伏し、必死な形相で謝罪を繰り返す小柄なブロンド髪の男爵を見て、ヨハン王子は苦笑する。父子でも、ブルギニョン男爵とお嬢様では肝の据わり方が大違いだった。
「ブルギニョン男爵」
「はっ!」
「勘違いです。今回はあなたの娘のセシリア嬢の活躍に対し、褒美を与えようかと思った次第です」
「……はっ!?」
予想外な言葉に驚きの声を上げるブルギニョン男爵。その隣でお嬢様がくすりと笑うのが分かった。
「セシリア嬢はグリム公爵の謀反を事前に察知し、晩餐会の場でそれを明らかにしてくれました。彼女は王国を救っただけでなく、無益な争いによって失われる多くの民の命も救った。それ故、私は彼女の功績を称えたいのです」
「……そ、それは……」
「男爵令嬢とはいえ、貴族の責務をよく理解しているように見受けられます。これからもその忠義心を王国のために尽くしてほしいものです」
ヨハンの言葉を聞き、ブルギニョン男爵は戸惑っていた。忌み子と呼ばれた自分の娘が、王子から直々に賞賛されるなどということは夢にも思っていなかったのだろう。
しかしそれも束の間、彼は感極まったような表情を見せた。
「勿体無いお言葉でございます」
「セシリア嬢はどうですか?」
「はい。身に余るほどのお言葉をいただきまして感謝しております」
一度顔を上げたお嬢様はヨハンに向かって再び深くお辞儀をした。
「では、セシリア嬢の王国に対する貢献とその類まれなる才能を評価し、召し上げたグリム公爵家の領地と公爵位を与えようと思います」
ヨハンが突然そんなことを言うと、ブルギニョン男爵が慌てて彼の方を向いた。
「なっ、何を言っておいでか! いくら功績があったとしても、爵位のない小娘に与えるなど……!」
「まあ最後まで聞いてください。先ほども申しました通り、今回の活躍を考慮すれば、領地を与えるくらい何の問題もありません。むしろこれしきのことも考えつかないのであれば、王家の信頼が失墜してしまいます」
「しかしっ、他の貴族の方々は納得しないでしょう!」
「だからこそですよ」
ヨハンの顔つきが変わった。
「私は、本来貴族は世襲ではなく才能のある者がなるべきだと思っています。彼女にはその先駆けとなっていただきたい」
ざわめく貴族と騎士たち。
「……馬鹿な。俺が王家に牙を向けただと? そんなはずがないだろう」
「アロイス・グリム公、残念ながら貴殿の容疑を認める証人が他にもいるのです。その者の発言を許可します」
ヨハンがそう言ってお嬢様に目配せをする。私は、お嬢様の車椅子を押して演壇に上がった。
案の定、お嬢様の姿を見てアロイスは動揺したようだった。
「セシリア殿、これはどういうことだ」
「申し訳ありませんアロイス様。しかし、やはり私は個人の野望によって無駄な争いに民を巻き込むことはあってはならないと思います」
「貴様、俺を裏切ったのか!」
「裏切るもなにも、あなたは最初から私を信用してくださなかったじゃないですか。私も同様にあなたを信用していなかった。それだけのことです」
「……だが証拠はない」
「グリム公爵領での不必要なまでの軍備の増強、そして公爵家臣下の方々や私の証言がなによりの証拠となります」
お嬢様は無慈悲なまでに淡々と告げ、冷たい視線を向ける。そして彼女の言葉を受けてアロイスは歯を食いしばっていた。その瞳の奥では激しい怒りと憎しみが見え隠れしている。おそらくお嬢様への、そして自分への怒りだろう。さらに、彼は私やヨハンのことも憎んでいるはずだ。
会場はざわつき、王家直属の兵士たちがアロイスの周囲を取り囲む。
「何故、全て上手くいっていたんだ! 俺の人生だってな!どこで道を誤ったというのだ!」
アロイスが吐き捨てる。彼を捕らえようとする兵士たちを手で制してから、お嬢様は彼に語りかけた。
「あなたの目的が大陸を支配することなのだとしたら、私を利用しようとしたことが誤りなのでしょう」
「……くっ」
「私の目的は民の平和と繁栄、そして王国の更なる発展です。妻として、アロイス様を支えていくことはやぶさかではありませんが、大陸に戦乱の危機をもたらすような思想に与することはできません」
「貴様ぁっ……」
お嬢様はアロイスの目を真っ直ぐに見据えた。
「何度もお伝えしたはずです。戦は憎しみを生むだけ、賛同はしかねる──と」
アロイスの顔が見るみるうちに歪んでいく。
お嬢様の凛々しい姿を見た会場の皆は呆気に取られているようだ。男爵家の忌み子で、表舞台にはほとんど姿を現さなかったセシリアお嬢様がここまで言うとは誰も思っていなかったに違いない。
「お前のせいで俺は全てをなくしたというのに……この女ぁぁぁぁ!!!」
アロイスが突然隠し持っていた短剣を振りかざした。しかし次の瞬間、兵士の一人に腕を押さえられ、身動きが取れなくなる。彼は両手を縄で縛られたが、それでもまだ往生際が悪いようで、「放せっ」とか「公爵に逆らうつもりか」などと言い続けている。
それを聞いてお嬢様は大きくため息をつくと、哀れみの目で彼を見つめた。そして──
「アロイス様、申し訳ありません。あなたが真っ当な理想を抱いていらっしゃれば……また違う結末もあったでしょう」
そう呟いたあと、ヨハンの方を向いて言った。
「ヨハン王子、どうかお願いします」
「分かりました」
「待てっ、やめろぉおおお!」
ヨハンは素早く抜刀して構えると、そのままアロイスの首元に刃を当てた。会場からは小さく悲鳴が上がる。
「アロイス公、なにか申し開きはありますか?」
「……」
アロイスは抵抗することを諦めているようだった。しかし彼の表情は悔しげに歪んでおり、ギリギリまで足掻こうとしているのが窺える。するとその時、彼の口から信じられない言葉が飛び出してきた。
「……ふははははははっ! 王家や貴族どもは皆馬鹿だ! 貴様ら無能が支配していてはいつまで経っても大陸の支配は叶わん! 俺が……俺だけが世界を変えられたのだ!」
「言いたいことはそれだけですか?」
挑発に対して、あくまで表情を変えないヨハン。しかしアロイスは狂気に満ちた笑みを浮かべながら続けた。
「俺が死んだ後、貴様らは痛感することになるだろう。アロイス・グリムが正しかった。自分たちはいかに無能であったか! 国が滅んだ後、処刑台の上で泣き叫ぶことになるがもう遅い!」
「心配せずとも、そのような未来は来ませんよ」
ヨハンはそう言いながら、アロイスの首元にあてがっていた剣で、彼の両手を縛っていた縄を断ち切った。
「アロイス・グリム。あなたの公爵位を剥奪し、国外追放とします。どこへなりとも行って、新たな地で自分の理想を追うといい。自分が正しいというのなら、自分の行いをもって証明してみせなさい」
「……なっ!」
「あなたの部下たちもまとめて国外退去処分としましょう。これで、あなたもようやく自分の間違いに気づけるかもしれませんね」
ヨハンが冷たい声でそう言うとアロイスは目を見開いた。
そして、彼はしばらく俯いてから、肩を落とし力無くその場に立ち尽くしたのだった。
☆
その後──
セシリアお嬢様は、父親であるブルギニョン男爵と共にヨハン王子に呼び出された。
事情をあまり知らないブルギニョン男爵は、王子の呼び出しに慌てふためき、顔を青くしていた。
「あ、あの……我が娘が王子殿下に対して何か失礼をいたしたのでございましょうか? でしたら、なんとお詫びを申し上げれば良いのか……! あれにはきちんと厳しく叱っておきますので、なにとぞ寛大な処置を……」
お嬢様や私と共に地面に平伏し、必死な形相で謝罪を繰り返す小柄なブロンド髪の男爵を見て、ヨハン王子は苦笑する。父子でも、ブルギニョン男爵とお嬢様では肝の据わり方が大違いだった。
「ブルギニョン男爵」
「はっ!」
「勘違いです。今回はあなたの娘のセシリア嬢の活躍に対し、褒美を与えようかと思った次第です」
「……はっ!?」
予想外な言葉に驚きの声を上げるブルギニョン男爵。その隣でお嬢様がくすりと笑うのが分かった。
「セシリア嬢はグリム公爵の謀反を事前に察知し、晩餐会の場でそれを明らかにしてくれました。彼女は王国を救っただけでなく、無益な争いによって失われる多くの民の命も救った。それ故、私は彼女の功績を称えたいのです」
「……そ、それは……」
「男爵令嬢とはいえ、貴族の責務をよく理解しているように見受けられます。これからもその忠義心を王国のために尽くしてほしいものです」
ヨハンの言葉を聞き、ブルギニョン男爵は戸惑っていた。忌み子と呼ばれた自分の娘が、王子から直々に賞賛されるなどということは夢にも思っていなかったのだろう。
しかしそれも束の間、彼は感極まったような表情を見せた。
「勿体無いお言葉でございます」
「セシリア嬢はどうですか?」
「はい。身に余るほどのお言葉をいただきまして感謝しております」
一度顔を上げたお嬢様はヨハンに向かって再び深くお辞儀をした。
「では、セシリア嬢の王国に対する貢献とその類まれなる才能を評価し、召し上げたグリム公爵家の領地と公爵位を与えようと思います」
ヨハンが突然そんなことを言うと、ブルギニョン男爵が慌てて彼の方を向いた。
「なっ、何を言っておいでか! いくら功績があったとしても、爵位のない小娘に与えるなど……!」
「まあ最後まで聞いてください。先ほども申しました通り、今回の活躍を考慮すれば、領地を与えるくらい何の問題もありません。むしろこれしきのことも考えつかないのであれば、王家の信頼が失墜してしまいます」
「しかしっ、他の貴族の方々は納得しないでしょう!」
「だからこそですよ」
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