2 / 13
第2話 起死回生の秘策
しおりを挟む
☆
オージェ伯爵ことランベールには、前の妻との間にできた一人の娘がいた。名前をフレデリカという。ランベールとは似つかないほど美しい銀髪と、端麗な容姿で、きっと母親に似たのだろう。
彼女が、さほど年齢が変わらないセシリアお嬢様の元を初めて訪れたのは、ランベールが所用で城を空けた時だった。
トントントンと扉を叩く音がして、銀髪の少女が顔を覗かせた時、お嬢様はいつものように、男爵家から持ってきたお気に入りの書物を読まれているところだった。
「どちら様でしょうか?」
私がそう尋ねると銀髪の少女──フレデリカ嬢はいたずらっぽい笑みを浮かべてこう言ったのだ。
「新しいお義母さまに会いに来たの。入ってもいいかしら?」
そう言って、まるで自分の部屋に入るかのような気安さで部屋に入ってきた彼女は、興味深げに部屋の中を見回していた。
突然の来訪者に驚いて何も言えずにいるとセシリアお嬢様の方から口を開いた。
「あなたが、ランベール様のご息女のフレデリカ様ですね? 私はランベール様の妻ということになっていますから……なるほど、それでお義母さまですか」
そう呟いたお嬢様はとても複雑そうな表情をしていた。
「ええ」
「でも、私とフレデリカ様は確か年齢は一つ違いだったはずですが……そんなフレデリカ様に『お義母さま』と呼ばれるのは少し変な感じがしますね」
「では何とお呼びすれば?」
「セシリアで構いませんよ」
そう言って、微笑まれた瞬間、何故か彼女の顔を見たフレデリカ嬢の顔が赤く染まったような気がした。
その後すぐにお嬢様とフレデリカ嬢の間で会話が繰り広げられ、私はお二人にお茶をお出ししてその様子を見守っていた。
フレデリカ嬢はお嬢様の読んでいた書物に興味を持ち、その内容を嬉しそうに説明するお嬢様の話に興味深そうに耳を傾けていた。
「じゃあ、地の果てには湖よりも巨大な『海』というものがあって、その先には新たな大陸があるのね!」
「えぇ、本にはそう書いてあります。それだけでなく、『海』の水は塩辛いのだとか……」
「まぁ! それは是非とも見てみたいわ!」
「私も、いつかこの目で『海』を見てみたいものです」
「その時は是非とも私も連れていってくださらないかしら? いいでしょうセシリア?」
「はい、もちろんです……と言いたいところですが、果たしていつになることやら……」
セシリアお嬢様はオージェ伯爵領に山積する問題の数々を思ってか、顔を曇らせた。
「例えおばあちゃんになったとしても、あたしはセシリアと海を見に行くわ。だって、こんな夢のある話、お父様はしてくれなかったもの」
そう言うと、フレデリカ嬢は無邪気に笑った。私はどうしてあのような乱暴なランベールからフレデリカ嬢のような純粋で無邪気な娘が生まれたのか不思議でならなかった。
「フレデリカ様、あなたのお父上は……」
お嬢様がそう口にすると、フレデリカは目を伏せた。
「お母様が亡くなってから、お父様はおかしくなってしまったわ。娘のあたしに乱暴することも度々あって……きっとお父様は寂しいのよ」
フレデリカ嬢は、そう言葉を漏らすと泣きそうな顔をした。
「ごめんなさい、暗い話をしてしまったわね」
フレデリカ嬢は慌てて涙を拭うと明るく振る舞ったが、その様子は無理をしているように見えた。
「いえ……」
「でもね。セシリアが来てからお父様が乱暴する相手はセシリアになってしまった。あたしの受けていた仕打ちを代わりにセシリアに受けさせることになってしまって……あたし、責任を感じてるの」
フレデリカ嬢はそう言って肩を落とした。確かにお嬢様がランベールから受ける暴力は酷かった。それと同じものがフレデリカ嬢にも振るわれていたのだとしたら、彼女が受けていた苦痛も計り知れないだろう。
しかし、お嬢様はそんなフレデリカ嬢の頬に手を当てると、落ち着かせるような優しい声色で声をかけた。
「気に病まないでください。ランベール様を慰めるのが私の務め。あの方が寂しい思いをしておられるのなら、私が寄り添って差し上げなければ」
「でも、このままではセシリアが大怪我をしてしまうわ! 身体だって不自由で逃げることもできないのに!」
「大丈夫、大丈夫です。私の予想では、ランベール様のあのような仕打ちはそう長くは続かないでしょう」
「どういう意味?」
首を傾げるフレデリカ嬢にお嬢様は優しく笑いかけるとこう言った。
「フレデリカ様も『その時』が来ればお分かりになるはずです。今は……そうですね『女の勘』とだけ申し上げておきましょうか」
そう言ってくすくすと愉快そうに笑った。フレデリカ嬢と同じくお嬢様の言葉の意味を理解していない私は、ただ困惑するばかりだった。
☆
程なくして、セシリアお嬢様が恐れていた事態が現実のものとなってしまった。
重税に耐えかねた領民たちが至るところでオージェ伯爵家に反旗を翻したのだ。
ランベールは兵士を率いて領地を飛び回り反乱の鎮圧にあたったが、それがかえって領民たちの反感を買い、ついには伯爵家の臣下の中にもランベールを見限る者が出始める始末だった。
「クソッ! 一体どうすればよいのだ!」
城の執務室で頭を抱えるランベールにセシリアお嬢様は何か言いたげな視線を送る。しかし、「口を出すな」という言いつけを守って無言を貫いていた。その様子が気に入らないのか、ランベールはますます顔を赤くして怒声を上げた。
「役立ずが! 貴様のせいだぞ! セシリア! お前が不甲斐ないばかりに領民どもが反乱を起こしたではないか!」
そう言ってお嬢様の胸倉を掴み上げると、力任せに投げ飛ばした。床に倒れ込んだお嬢様にランベールは追い打ちをかけるように何度も蹴りを入れる。
私はその様子をただ呆然と眺めることしかできなかった。お嬢様になんの責任もない。お嬢様の提案を聞き入れなかったばかりに反乱を起こされたのは他でもないランベールのせいではないのだろうか?
お嬢様は苦しそうにうずくまっている。そんな様子も目に入らず、ランベールは尚も蹴るのを止めようとしない。私はいても立ってもいられなくなって、二人の間に割って入った。
「ランベール様、もうお止めください!」
「なんだ? メイド風情が邪魔立てするでないわ!」
「セシリアお嬢様はなにも悪いことはしていません! それなのに、何故このような仕打ちを……」
「こいつはワシの妻でありながら、伯爵であるこのワシに楯突いたのだ! これは当然の報いだ!」
「ですが……」
私がなんとか言葉を絞り出そうとしている間に、お嬢様はゆっくりと身体を起こした。そして、動かない足に代わって腕の力だけでランベールの元に這っていくと、彼を見上げながら口を開く。
「……お困りなのは重々承知しております。もし、私の知恵が必要なのであれば、喜んでお貸ししましょう」
「今更何を申すか」
苦虫を噛み潰したような表情になったランベールだったが、彼ももはやセシリアお嬢様の知恵にすがるしかないというのは薄々感じているようだった。
その様子を見てお嬢様は優しく微笑む。
「なにも心配はいりません。ランベール様の評判を下げることなく反乱を鎮める方法があります。──それに上手くいけばランベール様は英雄として評価されるでしょう」
オージェ伯爵ことランベールには、前の妻との間にできた一人の娘がいた。名前をフレデリカという。ランベールとは似つかないほど美しい銀髪と、端麗な容姿で、きっと母親に似たのだろう。
彼女が、さほど年齢が変わらないセシリアお嬢様の元を初めて訪れたのは、ランベールが所用で城を空けた時だった。
トントントンと扉を叩く音がして、銀髪の少女が顔を覗かせた時、お嬢様はいつものように、男爵家から持ってきたお気に入りの書物を読まれているところだった。
「どちら様でしょうか?」
私がそう尋ねると銀髪の少女──フレデリカ嬢はいたずらっぽい笑みを浮かべてこう言ったのだ。
「新しいお義母さまに会いに来たの。入ってもいいかしら?」
そう言って、まるで自分の部屋に入るかのような気安さで部屋に入ってきた彼女は、興味深げに部屋の中を見回していた。
突然の来訪者に驚いて何も言えずにいるとセシリアお嬢様の方から口を開いた。
「あなたが、ランベール様のご息女のフレデリカ様ですね? 私はランベール様の妻ということになっていますから……なるほど、それでお義母さまですか」
そう呟いたお嬢様はとても複雑そうな表情をしていた。
「ええ」
「でも、私とフレデリカ様は確か年齢は一つ違いだったはずですが……そんなフレデリカ様に『お義母さま』と呼ばれるのは少し変な感じがしますね」
「では何とお呼びすれば?」
「セシリアで構いませんよ」
そう言って、微笑まれた瞬間、何故か彼女の顔を見たフレデリカ嬢の顔が赤く染まったような気がした。
その後すぐにお嬢様とフレデリカ嬢の間で会話が繰り広げられ、私はお二人にお茶をお出ししてその様子を見守っていた。
フレデリカ嬢はお嬢様の読んでいた書物に興味を持ち、その内容を嬉しそうに説明するお嬢様の話に興味深そうに耳を傾けていた。
「じゃあ、地の果てには湖よりも巨大な『海』というものがあって、その先には新たな大陸があるのね!」
「えぇ、本にはそう書いてあります。それだけでなく、『海』の水は塩辛いのだとか……」
「まぁ! それは是非とも見てみたいわ!」
「私も、いつかこの目で『海』を見てみたいものです」
「その時は是非とも私も連れていってくださらないかしら? いいでしょうセシリア?」
「はい、もちろんです……と言いたいところですが、果たしていつになることやら……」
セシリアお嬢様はオージェ伯爵領に山積する問題の数々を思ってか、顔を曇らせた。
「例えおばあちゃんになったとしても、あたしはセシリアと海を見に行くわ。だって、こんな夢のある話、お父様はしてくれなかったもの」
そう言うと、フレデリカ嬢は無邪気に笑った。私はどうしてあのような乱暴なランベールからフレデリカ嬢のような純粋で無邪気な娘が生まれたのか不思議でならなかった。
「フレデリカ様、あなたのお父上は……」
お嬢様がそう口にすると、フレデリカは目を伏せた。
「お母様が亡くなってから、お父様はおかしくなってしまったわ。娘のあたしに乱暴することも度々あって……きっとお父様は寂しいのよ」
フレデリカ嬢は、そう言葉を漏らすと泣きそうな顔をした。
「ごめんなさい、暗い話をしてしまったわね」
フレデリカ嬢は慌てて涙を拭うと明るく振る舞ったが、その様子は無理をしているように見えた。
「いえ……」
「でもね。セシリアが来てからお父様が乱暴する相手はセシリアになってしまった。あたしの受けていた仕打ちを代わりにセシリアに受けさせることになってしまって……あたし、責任を感じてるの」
フレデリカ嬢はそう言って肩を落とした。確かにお嬢様がランベールから受ける暴力は酷かった。それと同じものがフレデリカ嬢にも振るわれていたのだとしたら、彼女が受けていた苦痛も計り知れないだろう。
しかし、お嬢様はそんなフレデリカ嬢の頬に手を当てると、落ち着かせるような優しい声色で声をかけた。
「気に病まないでください。ランベール様を慰めるのが私の務め。あの方が寂しい思いをしておられるのなら、私が寄り添って差し上げなければ」
「でも、このままではセシリアが大怪我をしてしまうわ! 身体だって不自由で逃げることもできないのに!」
「大丈夫、大丈夫です。私の予想では、ランベール様のあのような仕打ちはそう長くは続かないでしょう」
「どういう意味?」
首を傾げるフレデリカ嬢にお嬢様は優しく笑いかけるとこう言った。
「フレデリカ様も『その時』が来ればお分かりになるはずです。今は……そうですね『女の勘』とだけ申し上げておきましょうか」
そう言ってくすくすと愉快そうに笑った。フレデリカ嬢と同じくお嬢様の言葉の意味を理解していない私は、ただ困惑するばかりだった。
☆
程なくして、セシリアお嬢様が恐れていた事態が現実のものとなってしまった。
重税に耐えかねた領民たちが至るところでオージェ伯爵家に反旗を翻したのだ。
ランベールは兵士を率いて領地を飛び回り反乱の鎮圧にあたったが、それがかえって領民たちの反感を買い、ついには伯爵家の臣下の中にもランベールを見限る者が出始める始末だった。
「クソッ! 一体どうすればよいのだ!」
城の執務室で頭を抱えるランベールにセシリアお嬢様は何か言いたげな視線を送る。しかし、「口を出すな」という言いつけを守って無言を貫いていた。その様子が気に入らないのか、ランベールはますます顔を赤くして怒声を上げた。
「役立ずが! 貴様のせいだぞ! セシリア! お前が不甲斐ないばかりに領民どもが反乱を起こしたではないか!」
そう言ってお嬢様の胸倉を掴み上げると、力任せに投げ飛ばした。床に倒れ込んだお嬢様にランベールは追い打ちをかけるように何度も蹴りを入れる。
私はその様子をただ呆然と眺めることしかできなかった。お嬢様になんの責任もない。お嬢様の提案を聞き入れなかったばかりに反乱を起こされたのは他でもないランベールのせいではないのだろうか?
お嬢様は苦しそうにうずくまっている。そんな様子も目に入らず、ランベールは尚も蹴るのを止めようとしない。私はいても立ってもいられなくなって、二人の間に割って入った。
「ランベール様、もうお止めください!」
「なんだ? メイド風情が邪魔立てするでないわ!」
「セシリアお嬢様はなにも悪いことはしていません! それなのに、何故このような仕打ちを……」
「こいつはワシの妻でありながら、伯爵であるこのワシに楯突いたのだ! これは当然の報いだ!」
「ですが……」
私がなんとか言葉を絞り出そうとしている間に、お嬢様はゆっくりと身体を起こした。そして、動かない足に代わって腕の力だけでランベールの元に這っていくと、彼を見上げながら口を開く。
「……お困りなのは重々承知しております。もし、私の知恵が必要なのであれば、喜んでお貸ししましょう」
「今更何を申すか」
苦虫を噛み潰したような表情になったランベールだったが、彼ももはやセシリアお嬢様の知恵にすがるしかないというのは薄々感じているようだった。
その様子を見てお嬢様は優しく微笑む。
「なにも心配はいりません。ランベール様の評判を下げることなく反乱を鎮める方法があります。──それに上手くいけばランベール様は英雄として評価されるでしょう」
10
お気に入りに追加
209
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる