17 / 22
第2章 新婚生活は割と平和? なんだか胸がむずむずします。
第7話
しおりを挟む
燎さんが目を見開いているのがわかる。でも、引けない。彼の衣服をぎゅっとつかんで、私はただ彼を上目遣いで見つめた。
「……私だって、女なの」
はっきりと、自分の気持ちを口にする。いくら年下であろうとも、私は女だ。だから、夫となる人に妹扱いなんてされたくない。
しっかりと燎さんの目を見てそう言えば、彼がふっと口元を緩めたのがわかった。
彼の手が私の後頭部に添えられる。意味がわからずきょとんとしていれば――唇をふさがれた。
「んっ」
何度も何度も角度を変えて、口づけられる。気が付けば、またベッドに押し倒されていた。
「んぁ、ふぁ」
目を閉じて、燎さんが与えてくれる口づけだけに意識を集中させる。胸の奥がぽかぽかと温かくなるような口づけで、頭の中がくらくらとする。
けれど、余裕を感じていたのはそこまでだった。……うっすらと開いた私の唇。その中に、なにか熱いものがねじ込まれた。
「んっ!?」
驚いて、私は大きく目を見開く。……これは、舌だ。
「んっ、ぁ、あぅ」
口腔内を舐められて、私の身体の芯が熱を持つ。……感じたことのない感覚に、頭の中が熱に浮かされたかのようにぼうっとする。
「ぁあっ」
燎さんの手が、私の胸のふくらみに添えられた。……そのままやわやわと揉まれる。自分で身体を洗うときとは全然違う感覚に、私は背中をのけぞらせた。……気持ちいい。
「ふぁ、あっ、あんっ」
自分の口から零れる声は、自分のものとは思えないほどに甘ったるい。その自分の声を聞いているだけでも、身体が反応しているように思えてしまう。……あぁ、おかしい。
そう思っていれば、燎さんの手が私の乳房を隠すブラを器用にずらしたのがわかった。
……どくんと、心臓が大きく音を鳴らす。
「ぁ、あっ」
全体を持ち上げるように乳房に触れられて、私の喉から吐息が零れる。動揺して、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
だけど、そんな私を落ち着かせるかのように燎さんが、口づけをしてくださる。……口づけに集中していれば、触れられているのも気持ちよくなってしまった。
「ぁ、んっ」
けど、いくらなんでも乳房だけを触れられていると物足りない。なんていうか、もっと感じるところに触れてほしいと思ってしまう。
……私って、こんなにも淫らだったっけ?
一瞬そう思ったけれど、やっぱりそれもこれも私に触れているのが燎さんだから。そうに、決まっている。
「……ぁ、りょう、さん」
唇が離れた隙を狙って、私が燎さんの名前を呼ぶ。彼は、自身の唇を舌で舐めつつ、私を見下ろす。
「……どうした?」
何処か艶めかしい表情と、熱を孕んだ声だった。……お腹の奥が、きゅんとしたような気がする。こんな感覚、生まれて初めてだ。
「も、っと、触って……」
恥ずかしくて、穴があったら入りたい。でも、言わないと。言わないと……気持ちよくしてもらえない。
「ぁ、気持ちいい、の……」
震える声で、はっきりとそう告げる。……燎さんが、息を呑んだのがわかった。
そして、彼の手が私の乳房をもう一度包み込む。かと思えば、その先端に触れる。
「ぁあっ」
ぴりりとした快感が、身体中を駆け巡る。敏感で、ぷっくりと硬くなった乳首は、小さな刺激で快感を生み出す。
……おかしくなってしまいそうだった。
「すみれ、気持ちいいか?」
ぐりぐりと押しつぶされて、そう問いかけられる。……気持ちよくて、たまらない。
「ぁ、き、もち、いぃ、ぁあっ!」
燎さんが、そこを爪で引っかく。……それも、気持ちいい。
「ぁあっ、あんっ!」
彼の手に翻弄される私。だけど、不快じゃない。むしろ……心地よくて、たまらない。
「……私だって、女なの」
はっきりと、自分の気持ちを口にする。いくら年下であろうとも、私は女だ。だから、夫となる人に妹扱いなんてされたくない。
しっかりと燎さんの目を見てそう言えば、彼がふっと口元を緩めたのがわかった。
彼の手が私の後頭部に添えられる。意味がわからずきょとんとしていれば――唇をふさがれた。
「んっ」
何度も何度も角度を変えて、口づけられる。気が付けば、またベッドに押し倒されていた。
「んぁ、ふぁ」
目を閉じて、燎さんが与えてくれる口づけだけに意識を集中させる。胸の奥がぽかぽかと温かくなるような口づけで、頭の中がくらくらとする。
けれど、余裕を感じていたのはそこまでだった。……うっすらと開いた私の唇。その中に、なにか熱いものがねじ込まれた。
「んっ!?」
驚いて、私は大きく目を見開く。……これは、舌だ。
「んっ、ぁ、あぅ」
口腔内を舐められて、私の身体の芯が熱を持つ。……感じたことのない感覚に、頭の中が熱に浮かされたかのようにぼうっとする。
「ぁあっ」
燎さんの手が、私の胸のふくらみに添えられた。……そのままやわやわと揉まれる。自分で身体を洗うときとは全然違う感覚に、私は背中をのけぞらせた。……気持ちいい。
「ふぁ、あっ、あんっ」
自分の口から零れる声は、自分のものとは思えないほどに甘ったるい。その自分の声を聞いているだけでも、身体が反応しているように思えてしまう。……あぁ、おかしい。
そう思っていれば、燎さんの手が私の乳房を隠すブラを器用にずらしたのがわかった。
……どくんと、心臓が大きく音を鳴らす。
「ぁ、あっ」
全体を持ち上げるように乳房に触れられて、私の喉から吐息が零れる。動揺して、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
だけど、そんな私を落ち着かせるかのように燎さんが、口づけをしてくださる。……口づけに集中していれば、触れられているのも気持ちよくなってしまった。
「ぁ、んっ」
けど、いくらなんでも乳房だけを触れられていると物足りない。なんていうか、もっと感じるところに触れてほしいと思ってしまう。
……私って、こんなにも淫らだったっけ?
一瞬そう思ったけれど、やっぱりそれもこれも私に触れているのが燎さんだから。そうに、決まっている。
「……ぁ、りょう、さん」
唇が離れた隙を狙って、私が燎さんの名前を呼ぶ。彼は、自身の唇を舌で舐めつつ、私を見下ろす。
「……どうした?」
何処か艶めかしい表情と、熱を孕んだ声だった。……お腹の奥が、きゅんとしたような気がする。こんな感覚、生まれて初めてだ。
「も、っと、触って……」
恥ずかしくて、穴があったら入りたい。でも、言わないと。言わないと……気持ちよくしてもらえない。
「ぁ、気持ちいい、の……」
震える声で、はっきりとそう告げる。……燎さんが、息を呑んだのがわかった。
そして、彼の手が私の乳房をもう一度包み込む。かと思えば、その先端に触れる。
「ぁあっ」
ぴりりとした快感が、身体中を駆け巡る。敏感で、ぷっくりと硬くなった乳首は、小さな刺激で快感を生み出す。
……おかしくなってしまいそうだった。
「すみれ、気持ちいいか?」
ぐりぐりと押しつぶされて、そう問いかけられる。……気持ちよくて、たまらない。
「ぁ、き、もち、いぃ、ぁあっ!」
燎さんが、そこを爪で引っかく。……それも、気持ちいい。
「ぁあっ、あんっ!」
彼の手に翻弄される私。だけど、不快じゃない。むしろ……心地よくて、たまらない。
2
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
【R18】十六歳の誕生日、許嫁のハイスペお兄さんを私から解放します。
どん丸
恋愛
菖蒲(あやめ)にはイケメンで優しくて、将来を確約されている年上のかっこいい許嫁がいる。一方菖蒲は特別なことは何もないごく普通の高校生。許嫁に恋をしてしまった菖蒲は、許嫁の為に、十六歳の誕生日に彼を自分から解放することを決める。
婚約破棄ならぬ許嫁解消。
外面爽やか内面激重お兄さんのヤンデレっぷりを知らないヒロインが地雷原の上をタップダンスする話です。
※成人男性が未成年女性を無理矢理手込めにします。
R18はマーク付きのみ。
年上彼氏に気持ちよくなってほしいって 伝えたら実は絶倫で連続イキで泣いてもやめてもらえない話
ぴんく
恋愛
いつもえっちの時はイきすぎてバテちゃうのが密かな悩み。年上彼氏に思い切って、気持ちよくなって欲しいと伝えたら、実は絶倫で
泣いてもやめてくれなくて、連続イキ、潮吹き、クリ責め、が止まらなかったお話です。
愛菜まな
初めての相手は悠貴くん。付き合って一年の間にたくさん気持ちいい事を教わり、敏感な身体になってしまった。いつもイきすぎてバテちゃうのが悩み。
悠貴ゆうき
愛菜の事がだいすきで、どろどろに甘やかしたいと思う反面、愛菜の恥ずかしい事とか、イきすぎて泣いちゃう姿を見たいと思っている。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
若妻シリーズ
笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。
気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。
乳首責め/クリ責め/潮吹き
※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様
※使用画像/SplitShire様
【R18】国王陛下はずっとご執心です〜我慢して何も得られないのなら、どんな手を使ってでも愛する人を手に入れよう〜
まさかの
恋愛
濃厚な甘々えっちシーンばかりですので閲覧注意してください!
題名の☆マークがえっちシーンありです。
王位を内乱勝ち取った国王ジルダールは護衛騎士のクラリスのことを愛していた。
しかし彼女はその気持ちに気付きながらも、自分にはその資格が無いとジルダールの愛を拒み続ける。
肌を重ねても去ってしまう彼女の居ない日々を過ごしていたが、実の兄のクーデターによって命の危険に晒される。
彼はやっと理解した。
我慢した先に何もないことを。
ジルダールは彼女の愛を手に入れるために我慢しないことにした。
小説家になろう、アルファポリスで投稿しています。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる