アルマン伯爵と男装近侍

早瀬黒絵

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# The second caso:Frutta proibite.―禁断の果実―

実、三口。

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 自室へ戻り、普段身に付けているお仕着せに着替えて居間へ向かう。

 それなりに夜も更けた時間なので足音を忍ばせながら歩いていたら、パーラーメイドの一人と擦れ違った。互いに遅くまでご苦労なことである。

 感謝と労いの言葉を短く交わしつつ客間の小サロンへ廊下を急ぐ。

 落ち着いた色合いの古い木製の扉を控えめに四度叩けば、中から入室の許可が聞こえて来た。大きな音を立てないよう気持ちゆっくり扉を開ける。



「失礼致します」



 中にいたのは勿論伯爵とエドウィンさんだけで、二人とも暖炉の前に置かれたテーブルとソファーに腰掛け、温かな湯気を放つ紅茶を楽しんでいる。

 わたしが何時も通り伯爵の傍へ立つと紅茶の入ったカップとソーサーが渡された。

 エドウィンさんが物珍しげな表情でわたしと伯爵を交互に見る。



「旦那様……」

「風邪を引かれては敵わん。良いから飲め」



 つっけんどんな口調に笑みが零れてしまう。本当に不器用な人だ。

 カップに口を付ければ淹れたばかりなのか熱めの紅茶の良い香りがした。思ったより体が冷えていたらしく胃に落ちる感覚と共に、内側からじんわりと体に温かさが広がる。

 立って飲むのはマナー違反だが今回は大目に見てもらおう。

 数口に分けて温かな紅茶を飲み、それをテーブル脇のサービスワゴンへ戻し、伯爵が座るソファーより一歩下がった定位置につく。

 わたしと伯爵のやり取りを見ていたエドウィンさんが呟いた。



「……本当にアルマン卿の近侍だったんだな」



 確かに、普通はもっと経験を積んだ従僕やそれなりに年を重ねた者が近侍を務めるべきなのだろう。

 わたしみたいに若い者を傍に置くなんて本来はしない。

 伯爵はそういうところにこだわりがない。使えるなら置くし、使えなければ使えるように鍛えるまで。必要なのは能力で貴賤など気にしない。その考え方は貴族の中では風変りと称されるらしい。

 思わずといった風なその言葉に敢えて聞かなかった振りをして伯爵の背へ視線を落とす。

 伯爵は飲んでいた紅茶のカップをソーサーごとテーブルに戻した。



「警察は今回の件について、今日でどこまで調査を進めている?」



 エドウィンさんは背筋を伸ばし、ブルーグレーと重なっているだろう視線を真っ直ぐに返す。



「被害に遭った者の氏名と年齢、容姿、住所はほぼ判明致しました。現在は各被害者が最後に目撃された場所を特定するため聞き込みを行い、その周辺地域で私服の者が交代で見回りをしています。しかし犯人に繋がる情報は未だありません」



 思考を巡らせているのか伯爵が顎に手を添える。

 わたしも現代でよく観ていた刑事モノのテレビドラマを思い出してみた。

 失踪人は届出があるので身元を調べてから、家族や友人、職場や失踪人がよく足を運ぶ店など失踪人周辺に聞き込みをする。それから目撃情報を元に足取りを追跡。監視カメラなんて都合の良いものがないこの世界では聞き込みだけで特定の人物の足取りを追うのは不可能ではないだろうが非常に難しい。

 しかし見回りは悪くない案だ。住民の不安も多少なり軽減される。

 不安が膨れ上がり暴動や混乱を招くことは避けなければならない。

 だが同時に犯人への道を遠退かせてしまう可能性もある。

 私服と言えど、やはりそれらしい雰囲気が出てしまうので勘の良い人はすぐに警察が見回りをしていることに気付くだろう。犯人が警戒して今後犯行が起きなくなるか自首すれば良いが、別の地域に逃げて犯行を重ねられては堪らない。



「失踪した子ども達と共通点のある子供のいる家に外出を控えるよう通達しろ。可能なら見回りと聞き込みを増員を。足りなければランタン持ちファロティエも使え。情報は逐一報告を寄すように」
 

 今回の事件は犯人に繋がる情報がなさ過ぎて後手に回るしかなさそうだ。

 エドウィンさんが逡巡した後に深く頷く。



「承りました」

「それから被害者の詳しい経歴を知りたい」

「では何人かに声をかけて明日か明後日には資料を此方へ持って来させます」

「ああ」



 ……この二人、案外良い組み合わせかもしれない。

 淡々とだがスムーズに会話が進んでいく伯爵とエドウィンさんを見ながらそんな風に思う。どちらも真面目そうだし、仕事に関しての責任感は人一倍ありそうだし、何となく雰囲気も似ている。

 わたしが内心でそんなことを考えている間に話を終えたエドウィンさんが立ち上がった。

 彼が帰るから、と伯爵に馬車まで案内するよう指示される。

 それに頷き、エドウィンさんと共に居間を出た。

 廊下の薄暗い中で燭台片手に歩いていると、なんだか肝試しをしているような気分になる。電気のないこの世界はほとんどの照明が蝋燭で、日が落ちてからの夜は少しだけ不便に感じる。

 玄関ホールを抜け、扉を開けてエドウィンさんを通し、馬車を玄関前で待機させていた御者が顔を上げると素早く馬車の扉を開けた。



「御自宅までお送り致します」

「夜分遅くに手間をお掛けして申し訳ない」

「いえ、お気になさらずに。それから、わたしへはどうぞ普段通りの口調でお話しください。偶然拾っていただいた身であるだけで、わたし自身は何の力もないただの使用人に過ぎません」

「………君はよく出来た子だ」



 エドウィンさんの言葉にどういう意味かと聞き返そうとした。

 しかしエドウィンさんはそのまま馬車へ乗り込んでしまったため聞うことが出来なかった。

 「お気を付けて」と言うと「君も」と返される。感謝の言葉を述べて頭を下げると馬車は動き出し、その音が聞えなくなって顔を上げる。少しの間馬車の消えた方向を眺めてから屋敷の中へと引き返した。

 サロンに戻ると伯爵は一人何やら考えにふけっている様子だった。

 何とはなしに自分が先ほど使ったばかりのティーカップにポットから紅茶を注ぐ。柔らかな湯気に良い香りがふわりと漂うが少し時間が経って色味が濃くなっている。角砂糖を一つ落とす。スプーンがカップに当たらないようにゆっくりと回して砂糖を溶かし、一口含めば渋みと甘さが丁度良くホッと肩の力が抜けた。

 初対面の人と会うのは疲れる。主に精神的に。

 伯爵や屋敷の使用人は多少礼を欠いてしまっても注意と共に正しい知識を教えてくれるが、他は違う。近侍わたしの失敗は、それを傍に置く伯爵の評価にも響いてしまうのだ。

 粗相をしないよう、妙な言動をしないよう、常に気を張らなくてはいけない。

 この世界に来てから使うようになった丁寧な口調もやっと染み付いてきた。現代でも教師や近所の大人などと話すときは敬語だったけど、ここまで丁寧ではなかったから言葉の選びに苦労する。

 チラリと伯爵に視線を向けてみても口元に手を添えたまま微動だにしない。

 ふとエドウィンさんと伯爵のやり取りを思い出して考える。

 何時か伯爵の腹心とも呼べる人ができた時、わたしは御役御免になるのだろうか。凄惨な事件に首を突っ込む血腥《ちなまぐさ》い仕事だけど、今の生活も気に入っているだけにそうなったら少し寂しい。

 紅茶を飲み終えてサービスワゴンへカップとソーサーを置くと、その音で我に返ったのか伯爵が顔を上げた。



「わたしの雇用期限は何時までなのでしょうか?」



 ブルーグレーの瞳が数度瞬き、不可解そうに眇められる。



「唐突だな」

「気になったもので」



 だって雇用契約書なんかこの世界にはないんだ。労働者が働きたいと言って、雇用主が許可したら、それで成り立ってしまう。雇用主が給金をケチったとか、それで労働者がストライキを起こしたとか、契約についても曖昧なまま雇用されることも珍しくないそうだが、時々そういうのを新聞で見たり話で聞いたりすると不思議に思う。なんで最初に雇用契約書を書かないんだろう。

 雇用期間も決まってないから突然解雇、なんてのもザラにあるらしい。

 使用人が条件の悪さや環境の劣悪さに辞めることも多いと聞く。



「特に決めていない」



 やっぱり労働基準法をつくるべきだ。反射的に思う。



「そもそもこの屋敷で働いているのは身寄りのない者ばかりだ。病や老いで体が弱って本人が望むか、余程の事がない限りは辞めさせるつもりはない」

「つまり終身雇用ですね」

「だろうな」



 伯爵の言葉に納得してしまう。使用人達の口から家族や親戚の話はあまり聞かない。

 きっと、皆わたしと大して変わらない境遇なのだ。

 そこでまた疑問が生まれる。

 ……じゃあ伯爵は? 半年以上も同じ屋敷で暮らしているが、一度も彼の両親や親戚といった類いの人々に会ったことがない。そういう人々の話を聞いた覚えもない。

 なにより、執事や従僕、家政婦長といった使用人の中でも上位の人達以外の人と一緒にいるところなど滅多に見ない。他は警察やリディングストン侯爵家の姉弟くらいである。

 聞いてみたいけれど、口に出さないものを興味本位で聞くのは躊躇われた。



「それなら良かったです」



 そういえば、元の世界はどうなっただろう。

 わたしは何とか暮らしているから大丈夫だと家族だけでも伝えられたら良いのに。

 暗く沈んでしまいそうな気持ちを溜め息に乗せて細く吐き出した。



「疲れたか?」



 端的な問い掛けに首を傾げる。



「いえ、然程ではありません」

「そうか」



 言葉と同時に伯爵が立ち上がり、頭の上に何かが乗った。

 ゆっくりと撫でてくるそれが手だと遅れて気付く。子供にするような頭の形を確かめるような撫で方だったが悪い気はしない。その手の動きが少しぎこちないのも気付かない振りをする。

 立ち上がった伯爵はわたしよりも背が高くて怜悧な顔に表情はないが、でも、よくよく観察すると目元がほんの微かに赤く染まっている。

 ……もしかして照れてる?

 一瞬ニヤけたのを見咎めた伯爵が眉を顰めた。



「さっさと自室に戻って寝てしまえ」

「そうします。お紅茶は新しいものをお持ちしますか?」

「いや、このままで構わん」

「畏まりました。では、お休みなさいませ」



 立ち上がってエドウィンさんの分のティーカップとソーサーをサービスワゴンへ片付ける。

 伯爵はまだ暫くここに残るつもりなのか、ソファーに再度座った。



「よく休め」



 居間の扉を閉める直前、そんな声が聞こえて来て、一人廊下で笑ってしまった。

 もしかしたら伯爵の優しさは半分以上が不器用で出来ているのかもしれない。

 自室へ戻ると冷たい空気に体が震えた。暖炉に薪を足して火を灯しておいて、ポケットの中身を全て机の上に出し、チェストから適当な寝間着を引き出し、ベッドの中の革袋を掴んで使用人棟地下に向かう。

 夜だからか誰もいない。女性上級使用人専用の室側に大きな盥と小さな桶を出す。

 給湯室で多めに湯を沸かし、その間に水を汲んできて、浴室に運び入れる。湧いた湯を盥と桶に注ぎ、そこへ今度は水を注いで温度を調節したら靴と衣類を脱ぐ。大きな盥の湯の中で座り、石鹸を泡立てて最初に髪を洗う。現代のシャンプーとは違うのでごわつくが染料を落とすためだ。

 丁寧に髪を洗うと泡が染粉で茶色くなる。頭を盥の外に出して桶の湯で泡を落とす。足りなくなったらもう一度湯と水を合わせて髪を漱ぎ、泡をしっかり落とした。髪が傷んだのが指の感触で分かる。今度給金をもらったら蜂蜜を買おう。オリーブオイルと一緒にヘアパックしたい。

 洗った髪をタオルで纏め、顔と体をさっさと洗ってしまう。

 昼間は暖かくても夜は空気が冷えて肌寒い。

 肌を撫でる冷たい空気に体温を奪われないよう急いで体をタオルで拭いて寝間着を着込み、持ってきた革袋へ少し沸かし直した湯を入れる。濡れた髪をタオルで乾かしながら衣類と革袋を持って自室へ戻る。

 今日着ていたものは入る前に扉の前の洗濯籠に放り込み、やっと暖まった室内で丁寧にタオルで髪の水分を拭い、櫛を通して絡まりを解き、先に入れた革袋のお蔭でほんのり足元が温かいベッドへ潜り込む。



「……あ、エドウィンさんに十七だって言うの忘れた……」



 また会う機会もあるだろう。その時に言えばいいか。

 シーツの中で丸くなって目を閉じれば心地良い睡魔が全身を包み込み、細く息を吐き出した。

 少しして、規則正しい呼吸音が静かに室内に広がった。





  
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