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「ん? 開かねェ……?」
ナオコの部屋の扉を開こうにも、鍵でもかかっているかのように開かない扉。
「そりゃそうか……閉じ込めてるわけだもんだ。鍵くらいかかってるか。よっし!」
金剛寺は木槌を握り締める。
「ナオコ……うおらぁぁああ!」
『ガンッ!』
扉が破壊される。
「ふぅ……ナオコ……?」
部屋に入る金剛寺、突然扉が壊され、驚く表情で部屋の奥にたたずむ1人の女性。
「……ナオコ!」
「……金剛寺くん……?」
「ナオコ!」
抱き合う2人。20年ぶりの再会だ。
「ナオコ……すまねェ……待たせてしまったな……」
「ううん……いつか来てくれるって信じてたわ」
「ああ! 虎石もいるんだぜ! それに…… 1年前にナオコが人間界に作っていうダンジョンで強くなった奴らもだ!」
「うぅ……よかった。無駄じゃなかったのね……」
抱き合い涙を流す2人。
「すっかりおばさんになっちゃったでしょ?」
「バ、バカやろう! ……全然変わらねぇよ!」
「ふふ、金剛寺くんも……いや、あなたは変わったわね。すごい髭……最初は魔族が来たのかと思ったわ」
「ま、魔族って!」
「…… 金剛寺くん! 急がないと、時間がないわ!」
◇
『カンカンッ!』
その頃、下の階では虎石と魔族の剣士が剣を交えている。
『貴様……なかなかやるな。俺は魔族では1番の剣士だ。つよい剣士と戦うのが夢だったんだ!』
長い剣を巧みに操る魔族の剣士を相手に虎石は互角にやり合う。
『ふふふ、楽しいぞ、人間! 他の魔族は、生まれながらに持つ強力な魔力に頼って、剣を使うものは少ない。こんなに楽しい戦いは初めてだ!』
楽しそうに剣を振る魔族。
「ふ、生憎こっちは楽しんでる暇がなくてな」
『この俺とここまで渡り合うとは……貴様も人間じゃナンバーワンの剣士なんだろうな!』
「ナンバーワン剣士か……それは申し訳なかったな。
俺も剣はそこそこ自信があるが……人間界には俺よりつよい剣士がいる。
今にも死にそうな爺さんだけどな」
『ほう、貴様よりもか。それは残念だ……
俺は最強にしか興味がない!
さっさと貴様を殺して、最強剣士と戦いにいかせてもらう!』
魔族がスピードを上げる。
長い剣を利用し、虎石の剣が届かない距離から高速で突く。
「くっ……!」
必死の防御で急所は守るも、虎石は血を流す。
『おらおら、どうした! 情けねェな、ちょっと本気出したらこんなもんか?』
「仕方ない……こちらも少し本気を出すか……」
虎石は『アイテムポケット』に手を突っ込む。
『ザッ!』
手に取った砂を魔族に投げつける。
強烈な光を放つ砂、虎石が用意したダンジョンアイテムだ。
ナオコの部屋の扉を開こうにも、鍵でもかかっているかのように開かない扉。
「そりゃそうか……閉じ込めてるわけだもんだ。鍵くらいかかってるか。よっし!」
金剛寺は木槌を握り締める。
「ナオコ……うおらぁぁああ!」
『ガンッ!』
扉が破壊される。
「ふぅ……ナオコ……?」
部屋に入る金剛寺、突然扉が壊され、驚く表情で部屋の奥にたたずむ1人の女性。
「……ナオコ!」
「……金剛寺くん……?」
「ナオコ!」
抱き合う2人。20年ぶりの再会だ。
「ナオコ……すまねェ……待たせてしまったな……」
「ううん……いつか来てくれるって信じてたわ」
「ああ! 虎石もいるんだぜ! それに…… 1年前にナオコが人間界に作っていうダンジョンで強くなった奴らもだ!」
「うぅ……よかった。無駄じゃなかったのね……」
抱き合い涙を流す2人。
「すっかりおばさんになっちゃったでしょ?」
「バ、バカやろう! ……全然変わらねぇよ!」
「ふふ、金剛寺くんも……いや、あなたは変わったわね。すごい髭……最初は魔族が来たのかと思ったわ」
「ま、魔族って!」
「…… 金剛寺くん! 急がないと、時間がないわ!」
◇
『カンカンッ!』
その頃、下の階では虎石と魔族の剣士が剣を交えている。
『貴様……なかなかやるな。俺は魔族では1番の剣士だ。つよい剣士と戦うのが夢だったんだ!』
長い剣を巧みに操る魔族の剣士を相手に虎石は互角にやり合う。
『ふふふ、楽しいぞ、人間! 他の魔族は、生まれながらに持つ強力な魔力に頼って、剣を使うものは少ない。こんなに楽しい戦いは初めてだ!』
楽しそうに剣を振る魔族。
「ふ、生憎こっちは楽しんでる暇がなくてな」
『この俺とここまで渡り合うとは……貴様も人間じゃナンバーワンの剣士なんだろうな!』
「ナンバーワン剣士か……それは申し訳なかったな。
俺も剣はそこそこ自信があるが……人間界には俺よりつよい剣士がいる。
今にも死にそうな爺さんだけどな」
『ほう、貴様よりもか。それは残念だ……
俺は最強にしか興味がない!
さっさと貴様を殺して、最強剣士と戦いにいかせてもらう!』
魔族がスピードを上げる。
長い剣を利用し、虎石の剣が届かない距離から高速で突く。
「くっ……!」
必死の防御で急所は守るも、虎石は血を流す。
『おらおら、どうした! 情けねェな、ちょっと本気出したらこんなもんか?』
「仕方ない……こちらも少し本気を出すか……」
虎石は『アイテムポケット』に手を突っ込む。
『ザッ!』
手に取った砂を魔族に投げつける。
強烈な光を放つ砂、虎石が用意したダンジョンアイテムだ。
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