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帰りの車内は重い雰囲気だった。
「……あのお婆さん、完全に私たちのことを疑ってますよね?」
「うーん、疑うと言うか……まぁ悪いことをしてるわけじゃないからねぇ……」
アキラの家のダンジョンの事、ガチャをパスする裏技、レベル100のダンジョンに行った事。
老婆の千里眼とやらが、どこまで見えているのかは分からない。
「でも……あのご老人、私たちのこと……怒ってないというか……気に入ってるように見えましたわ」
まどかは言う。
「未来予知の千里眼か……草原って……完全にレベル100のダンジョンじゃないか!」
「でも、20年前にレベル100のダンジョンに行った人がいるって言う話……本当なんでしょうね。
お婆さん、だだっ広い草原のことも知ってるみたいだったし……」
「不思議なお婆さんだったよ……誰なんだろう? レベル100のダンジョンに行ったのって? まさか……」
◇
3人は老婆を送り、店長の店に戻ってきた。
「おい! 遅かったじゃねえかよ! お前ら……俺だけ仲間はずれにして、どこまでドライブ行ったんだぁ!?
ま、まさか……ス◯バのドライブスルーでも行ってたんじゃねぇだろうな! なあ!?」
一人店番で待たされた店長は怒っていた。
「……うん、店長じゃないことは間違いないだろう……」
「……そうですね」
「あぁ!? なんだ??」
呆れた顔で店長を眺める3人だった。
錬成師の老婆との秘密の約束、レベル90をクリアしよう! 3人はそう思った。
レベル90をクリア、それは50人の世界冒険者連合と同じ力が必要ということだ。
◇
「そういえば、アキラ。お前冒険者研修で召喚獣を使ってたよな?」
「え? はい」
店長はアキラに言う。
「ったく、召喚獣を持ってるなんて驚いたぜ。なんで教えてくれなかったんだよ?」
「そ、それは……秘密にしていたわけじゃないんですが……」
あまりにレアアイテムを持っていて、ガチャをパスする裏技がバレるのを恐れて黙っていたのは確かだ。
「まあいい。それより召喚獣はダンジョンで使ってるのか?」
「はい。大活躍ですよ! 召喚獣のカブトムシにカメラを持たせて配信者してるんです。
これが臨場感あふれる良い映像が撮れるんですよぉ!」
得意げに語るアキラ。
「……バカ野郎! せっかくの召喚獣をそんな使い方しやがって……召喚獣は戦わせてナンボだろ!?」
店長は頭を抱える。
「え……でも、俺に召喚獣は小さいカブトムシですよ……?
俺だって召喚獣がドラゴンやフェンリルならもちろん戦わせますけど」
「はぁ……分かっちゃいねぇな! 召喚獣ってのはな、どんどん戦わして経験値を積ませて成長させていくもんなんだよ!」
「え!? そうなんですか……!?」
「ああ。はじめっから強い召喚獣なんてなかなかいないんだ。それをカメラなんて……バカ野郎! これだから初心者は……」
ドローンカメラ代わりに使っている召喚獣の秘密を知ったアキラだった。
「……あのお婆さん、完全に私たちのことを疑ってますよね?」
「うーん、疑うと言うか……まぁ悪いことをしてるわけじゃないからねぇ……」
アキラの家のダンジョンの事、ガチャをパスする裏技、レベル100のダンジョンに行った事。
老婆の千里眼とやらが、どこまで見えているのかは分からない。
「でも……あのご老人、私たちのこと……怒ってないというか……気に入ってるように見えましたわ」
まどかは言う。
「未来予知の千里眼か……草原って……完全にレベル100のダンジョンじゃないか!」
「でも、20年前にレベル100のダンジョンに行った人がいるって言う話……本当なんでしょうね。
お婆さん、だだっ広い草原のことも知ってるみたいだったし……」
「不思議なお婆さんだったよ……誰なんだろう? レベル100のダンジョンに行ったのって? まさか……」
◇
3人は老婆を送り、店長の店に戻ってきた。
「おい! 遅かったじゃねえかよ! お前ら……俺だけ仲間はずれにして、どこまでドライブ行ったんだぁ!?
ま、まさか……ス◯バのドライブスルーでも行ってたんじゃねぇだろうな! なあ!?」
一人店番で待たされた店長は怒っていた。
「……うん、店長じゃないことは間違いないだろう……」
「……そうですね」
「あぁ!? なんだ??」
呆れた顔で店長を眺める3人だった。
錬成師の老婆との秘密の約束、レベル90をクリアしよう! 3人はそう思った。
レベル90をクリア、それは50人の世界冒険者連合と同じ力が必要ということだ。
◇
「そういえば、アキラ。お前冒険者研修で召喚獣を使ってたよな?」
「え? はい」
店長はアキラに言う。
「ったく、召喚獣を持ってるなんて驚いたぜ。なんで教えてくれなかったんだよ?」
「そ、それは……秘密にしていたわけじゃないんですが……」
あまりにレアアイテムを持っていて、ガチャをパスする裏技がバレるのを恐れて黙っていたのは確かだ。
「まあいい。それより召喚獣はダンジョンで使ってるのか?」
「はい。大活躍ですよ! 召喚獣のカブトムシにカメラを持たせて配信者してるんです。
これが臨場感あふれる良い映像が撮れるんですよぉ!」
得意げに語るアキラ。
「……バカ野郎! せっかくの召喚獣をそんな使い方しやがって……召喚獣は戦わせてナンボだろ!?」
店長は頭を抱える。
「え……でも、俺に召喚獣は小さいカブトムシですよ……?
俺だって召喚獣がドラゴンやフェンリルならもちろん戦わせますけど」
「はぁ……分かっちゃいねぇな! 召喚獣ってのはな、どんどん戦わして経験値を積ませて成長させていくもんなんだよ!」
「え!? そうなんですか……!?」
「ああ。はじめっから強い召喚獣なんてなかなかいないんだ。それをカメラなんて……バカ野郎! これだから初心者は……」
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