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 久しぶりの3人でのダンジョン冒険。
 今のアキラたちは2人ならレベル50、3人ならレベル55をクリアできるというレベルだ。

「今日は3人だし……レベル60のダンジョンに挑戦してみたい?」
 アキラが提案する。

「レ、レベル60!? 55だってギリギリだったんですよ?」
「うーん、でも私の剣がレベル60に通用するのか確かめてみたい気持ちもありますわね」

 3人はレベル60のダンジョンに入ることにした。
 危なくなったら、すぐに『脱出の羽根』で逃げるつもりだ。

 過去最高レベルのレベル60 。
「うわー、嫌な雰囲気だね……」
 ダンジョンに一歩踏み入れると、モンスターのオーラなのか凶々しい雰囲気に満ちていた。

 モンスターがゆっくりと姿を現す。
「あれがレベル60のモンスターか……行くよ! まどかちゃん!」
「はい!」
 アキラとまどかがモンスターに飛びかかる。
 剣士の2人が前で戦い、魔法使いの花子が後ろからサポートというのがこの3人の戦い方だ。

 アキラの剣がモンスターを突き刺す。
 しかし、一撃では怯むことのないモンスターは反撃をする。
「ぐっ! さすがに強いな!」
 盾で攻撃を防いでいる中、まどかがモンスターに剣を振り下ろすもモンスターは回避する。

「え!?」
 自信のある超高速の攻撃を避けられ驚くまどか。

「2人とも離れて!」
 後方からの花子の声で、2人はモンスターから離れる。

「はぁっ!」
 花子は火の玉を飛ばす。
 直撃し、燃え盛るモンスターにアキラとまどかが剣での連続攻撃。
 やっと一体のモンスターを倒すことができた。

「はぁはぁ。これがレベル60……ボスでもない普通のモンスターを一体倒すので一苦労だな……」

 一体倒してホッとしたのも束の間。
 ここはダンジョン、次から次へとモンスターは現れる。

「や、やばいね……あの強さのモンスターがウジャウジャと……」
「これは『脱出の羽根』を用意しておいた方がいい良さそうですわね……」
「とりあえず、やれるところまでやってみよう!」

 3人はモンスターとの激戦を繰り広げる。
 1対1なら時間はかかるが何とか倒せそうだ。
 しかし、一度に数回のモンスターが襲ってくるダンジョンでは、常に冒険者は数的不利な状況で戦うことになる。

 必死に戦う3人だが、気づくと辺はモンスターに囲まれていた。
「あー……やばいな……よし! ここまでだ!」
 アキラは『脱出の羽根』を振りかざす。

 3人は光に包まれ、ダンジョンの入り口、ロビーにワープした。

「ふぅ……やばかったね……」
「ええ、レベル60 は調子に乗りすぎましたわ」
「そうね、まずはレベル50代で鍛えつつ、レアアイテムを集めていきましょう」
 レベル60の恐ろしさを知った3人だった。

「それにしても、この『脱出の羽根』は便利だなぁ」
「そうですね。これがなかったら死んでましたね」
「……あの」
 まどかが何かを言いたそうにしている。

「もしよかったら……アキラちゃんねるさんの1番高いレベルのダンジョンを覗いてみませんか?
 クリアできる訳は無いんですけど、『脱出の羽根』があればすぐに逃げれるし……」

「なるほど! 確かにどういうダンジョンなのか気になるな!」
「いいわね! チラッと覗いてみましょうか」

 アキラたちは番号の書かれた扉が並ぶロビーの1番奥へと進む。
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