社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます

さかいおさむ

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 ダンジョン配信を終え、部屋に戻ってきたアキラと花子。

「いやー久しぶりだったけど、盛り上がったねぇ!」

「はい! やっぱりレベル25って言うこともあって、戦闘を楽しみたい視聴者も見てくれたんですかね?」

「そうだね。やっぱりハイレベルのダンジョンが配信には必要なんだろうなぁ」
 視聴者の反応も良く上機嫌の2人、

「お二人ともお疲れ様でした。次は私が行ってきますわ!」
 続いて、まどかの『まどかチャンネル』も久しぶりの配信だ。

 まどかはピンク色のヘルメットをかぶる。アキラのフルフェイスヘルメットとは違い、顔が少しだけ見えるタイプのヘルメット。
 まどかいわく、そのヘルメットがプライバシーは守られるが、自分の可愛さは分かってもらえるギリギリのラインのようだ。

 アキラはまどかにカブトムシ・ドローンの『召喚獣の指輪』を貸してあげた。
 これでまどか1人でもドローンで配信ができる。

 ◇

「皆様、こんにちは。配信を始めますわ!」
 久しぶりの『まどかチャンネル』が始まった。
 アキラと花子は、部屋から配信を見守る。

 まどかはソロ冒険のため、無理はせずレベル20のダンジョンへと入る。

 ◆コメント欄◆
【まどかちゃん、久しぶり!】

【可愛い! もっとよく顔見せて】

【あれ? まどかちゃん装備変えたの?】

【え? レベル20のダンジョン!?】

『まどかチャンネル』の視聴者たちも、まどかのレアアイテムの装備、前回よりも高レベルなダンジョンに驚く。

 まどかはいつも通り、モンスターを華麗に斬る。
 軽やかな身のこなしは、彼女の天性のモノなのだろう。

 レア度★★★★☆の『雷神の剣』もすっかり使いこなし、レベル20のモンスターでは、まどかに太刀打ちできなかった。
 今回の配信はアキラから借りたドローンで迫力満点に撮影されている。

 ◆コメント欄◆
【まどかちゃん強ぇえ!】

【その武器なに!?】

【今日はまどかちゃんも『アキラちゃんねる』も久しぶりに配信する人、みんな強くなってるな?】

【ドローンいいね!】

 まどかはボスモンスターまで辿り着き、あっという間にクリアした。
 まどかも普段ならパスをする1回目のダンジョンガチャだが、配信中のため、しぶしぶ回す。

『ガチャ!』
『スピード草 レア度★☆☆☆☆ 食べると一時的にスピードが上がる』
 当然ハズレだった。

(うー……パスしたかったですわ……)

『アキラちゃんねる』に続き、『まどかチャンネル』も久しぶりの配信は大盛況で終わった。

 ◇

「ふぅ、久しぶりに配信をしましたけど、大勢に見られてると思うと、緊張して戦いづらいものですわね」
 まどかはアキラの部屋でヘルメットを外す。

「それに、ダンジョンガチャも普通に回すと、本当にザコアイテムしか出ないもんですわね。
 久しぶりにレア度★☆☆☆☆なんて引きましたわ」

「はは……それは俺も思ったよ。
 パスして、運をチャージするやり方がどれだけ凄いか分かったよ」

「あら? 『アキラちゃんねる』のアカウントにメッセージが届いてます。なんでしょうか? 企業案件ですかね?」
 花子はメッセージを開く。

「……え?」
「ど、どうしたの花子さん!?」
 メッセージを見て、驚く花子。

「あの……メッセージの送り主は政府? 行政? からで……私たち、『冒険者技能研修』っていうイベントに呼ばれてます」

「せ、政府!? 冒険者技能研修!?」
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