84 / 183
84
しおりを挟む
「レ、レア度★★★★★!?」
震え上がる花子。
今まではずっと運が悪く、レアアイテムには縁のなかった花子だが、やっと出たレアアイテムはまさかのまさかのレア度★★★★★だった。
「す、すごいよ……花子さん……!」
「レア度★★★★★は世界でも数少ないって店長が言ってましたわ!」
花子は『炎帝のブレスレット』を見る。炎魔法の力を大幅に上げる能力アップアイテムのようだ。
「わ、私が……こんなアイテムを使っていいのかしら?」
「もちろんだよ! むしろ炎魔法を使う花子さんにピッタリのアイテムじゃないか!」
数百万円の価値があると言われている、世界で10個も見つかっていないレア度★★★★★のアイテム。
花子は自分の手首に装備した。
トップ冒険者でもなかなか持っていないレア度のアイテム、どれほどパワーアップしたのか? 早く使ってみたい花子だった。
「……うん! しっくりきます! 二人ともありがとございました!」
「しかし、ダンジョンのレベルを18に上げた途端にこのレアアイテムが出るとは……」
「ええ、もっと上のダンジョンに行きたくなっちゃいますね!」
「よし! 花子さんの炎魔法もパワーアップすることだし、一気にレベル20まであげようか!」
やはり、レアアイテムを取るためには、ダンジョンのレベルを上げるしかない。3人はそう思い、さらなる上のダンジョンに行くことにした。
早速、レベル20のダンジョンに入る。
もちろん、今までで最高難易度のダンジョンだ。
ダンジョンに入ると、今までとは違う物々しい雰囲気。
すぐにモンスターたちが現れ、3人を取り囲む。
「来ましたね……2人とも下がってください! パワーアップした私の炎魔法を試してみます」
やっと手に入れたレアアイテム。早く魔法使いたくてしょうがない花子は『火の杖』を構える。
「くらえ! 炎魔法!」
花子は、杖を振り下ろす。もちろんフルパワーだ。
『ゴゴゴ……』
巨大な火の玉が現れた。
今までの花子の炎魔法の数十倍の大きさだ。
ダンジョン内の温度が一気に上がる。
「……え?」
火の玉はモンスターに向かって飛んでいき、数十体のモンスターを飲み込んだ。
「す、すごい! すご過ぎるよ、花子さん! 大魔法使いじゃないか!」
花子の炎魔法は、一撃でダンジョン内のモンスターを全滅させた。
「これがレア度★★★★★の力なんですね……恐ろしいです……うっ!」
花子は胸を抑え、その場にうずくまる。
「は、花子さんッ!? 大丈夫!?」
「花子姉さん! どうしましたか!?」
心配そうに駆け寄るアキラとまどか。
「だ、大丈夫……です。ちょっと胸が苦しくなって、フラついただけです……」
呼吸が荒い花子。
「少し休もうか……」
しばらく休むと、体調は戻った。
「ふぅ……すみません。もう大丈夫です。あービックリしました!」
「……あれだけ強力な魔法だし、魔力を使いすぎたのかな?」
「そうかもしれません。今まで『火の杖』を使ってもこんな事はなかったので……『炎帝のブレスレット』のせいでしょうね」
炎魔法を大幅にパワーアップさせられる『炎帝のブレスレット』、しかし、その強すぎる魔力に花子はまだ耐えられなかったようだ。
「これから炎魔法は気をつけて使っていこうね」
「そうですね。初めてだったんでフルパワーで使っちゃったんで、そのせいもあると思います。
今後は加減して使っていきますね。それでも充分強いと思うので」
「気をつけてくださいね、花子姉さん。
それにしても、私やアキラちゃんねるさんの剣もそうですけど、レア度の高いアイテムは強力だけど、使いこなすのが難しいようですわね……」
レアアイテムは強力な分、使い手の力量も問われるようだ。
震え上がる花子。
今まではずっと運が悪く、レアアイテムには縁のなかった花子だが、やっと出たレアアイテムはまさかのまさかのレア度★★★★★だった。
「す、すごいよ……花子さん……!」
「レア度★★★★★は世界でも数少ないって店長が言ってましたわ!」
花子は『炎帝のブレスレット』を見る。炎魔法の力を大幅に上げる能力アップアイテムのようだ。
「わ、私が……こんなアイテムを使っていいのかしら?」
「もちろんだよ! むしろ炎魔法を使う花子さんにピッタリのアイテムじゃないか!」
数百万円の価値があると言われている、世界で10個も見つかっていないレア度★★★★★のアイテム。
花子は自分の手首に装備した。
トップ冒険者でもなかなか持っていないレア度のアイテム、どれほどパワーアップしたのか? 早く使ってみたい花子だった。
「……うん! しっくりきます! 二人ともありがとございました!」
「しかし、ダンジョンのレベルを18に上げた途端にこのレアアイテムが出るとは……」
「ええ、もっと上のダンジョンに行きたくなっちゃいますね!」
「よし! 花子さんの炎魔法もパワーアップすることだし、一気にレベル20まであげようか!」
やはり、レアアイテムを取るためには、ダンジョンのレベルを上げるしかない。3人はそう思い、さらなる上のダンジョンに行くことにした。
早速、レベル20のダンジョンに入る。
もちろん、今までで最高難易度のダンジョンだ。
ダンジョンに入ると、今までとは違う物々しい雰囲気。
すぐにモンスターたちが現れ、3人を取り囲む。
「来ましたね……2人とも下がってください! パワーアップした私の炎魔法を試してみます」
やっと手に入れたレアアイテム。早く魔法使いたくてしょうがない花子は『火の杖』を構える。
「くらえ! 炎魔法!」
花子は、杖を振り下ろす。もちろんフルパワーだ。
『ゴゴゴ……』
巨大な火の玉が現れた。
今までの花子の炎魔法の数十倍の大きさだ。
ダンジョン内の温度が一気に上がる。
「……え?」
火の玉はモンスターに向かって飛んでいき、数十体のモンスターを飲み込んだ。
「す、すごい! すご過ぎるよ、花子さん! 大魔法使いじゃないか!」
花子の炎魔法は、一撃でダンジョン内のモンスターを全滅させた。
「これがレア度★★★★★の力なんですね……恐ろしいです……うっ!」
花子は胸を抑え、その場にうずくまる。
「は、花子さんッ!? 大丈夫!?」
「花子姉さん! どうしましたか!?」
心配そうに駆け寄るアキラとまどか。
「だ、大丈夫……です。ちょっと胸が苦しくなって、フラついただけです……」
呼吸が荒い花子。
「少し休もうか……」
しばらく休むと、体調は戻った。
「ふぅ……すみません。もう大丈夫です。あービックリしました!」
「……あれだけ強力な魔法だし、魔力を使いすぎたのかな?」
「そうかもしれません。今まで『火の杖』を使ってもこんな事はなかったので……『炎帝のブレスレット』のせいでしょうね」
炎魔法を大幅にパワーアップさせられる『炎帝のブレスレット』、しかし、その強すぎる魔力に花子はまだ耐えられなかったようだ。
「これから炎魔法は気をつけて使っていこうね」
「そうですね。初めてだったんでフルパワーで使っちゃったんで、そのせいもあると思います。
今後は加減して使っていきますね。それでも充分強いと思うので」
「気をつけてくださいね、花子姉さん。
それにしても、私やアキラちゃんねるさんの剣もそうですけど、レア度の高いアイテムは強力だけど、使いこなすのが難しいようですわね……」
レアアイテムは強力な分、使い手の力量も問われるようだ。
32
お気に入りに追加
697
あなたにおすすめの小説
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
強制的にダンジョンに閉じ込められ配信を始めた俺、吸血鬼に進化するがエロい衝動を抑えきれない
ぐうのすけ
ファンタジー
朝起きると美人予言者が俺を訪ねて来る。
「どうも、予言者です。あなたがダンジョンで配信をしないと日本人の半分近くが死にます。さあ、行きましょう」
そして俺は黒服マッチョに両脇を抱えられて黒塗りの車に乗せられ、日本に1つしかないダンジョンに移動する。
『ダンジョン配信の義務さえ果たせばハーレムをお約束します』
『ダンジョン配信の義務さえ果たせば一生お金の心配はいりません』
「いや、それより自由をください!!」
俺は進化して力を手に入れるが、その力にはトラップがあった。
「吸血鬼、だと!バンパイア=エロだと相場は決まっている!」
最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】
僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。
そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。
でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。
死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。
そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日――
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる