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第八十話【【グランピング】】中
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菊川との話を終え、テントに早足で向かうと、テントの傍に力也がいた。冬真が来るのを待っていたのかテントの前に立っていた力也に、小走りで近寄ろうとするとその視線が二つ隣のテントの方をみているのがわかる。
そちらを見れば、Domが二人とSubが一人いた。よく見れば、力也に向かい手招きをしているように見える。
「力也!」
「冬真」
走りながら、声をかければ力也の視線はすぐに冬真の方に向けられた。走り寄ってくる力也に笑みを浮かべ、先ほどの男達に視線を送れば、男達はすぐにテントの中へ戻っていった。
チラリと見ただけだが、ランクはAには思えず、王華学校の元生徒ではないとは思うが、あの様子なら手出しをしてくることはないだろう。
それでもせっかくの二人きりの時間を邪魔されたくなく、背中を押してテントに向かった。
テントに入ってしばらくウロウロと興奮した様子で力也は歩き回っていた。ベッドをめくり、冷蔵庫を開け、ソファーに座り、風呂とトイレをみてテントの入り口を開けたり閉めたりを繰り返す。
新しい巣を点検するかのように、ウロウロとはしゃぎつつ確認する力也の様子に可愛いと思いながら後ろをついて行く。
「すっげぇ、豪華!」
「豪華だな」
一通り見て回ると、ベッドに座った冬真とは対照的に今度は力也が外へ出た。ちょっとゆっくりしようかと思ったが、まだまだ見たい場所があるらしい。
「どこにいくんだ?」
「アスレチックがあるんだって」
「アスレチックか楽しそうだな」
「でしょ」
これはのんびりしている暇はなさそうだと苦笑をしつつ、冬真は立ち上がった。嬉しそうな力也に、勝てずにほっとくと勝手に行きそうな様子に買ってきた食材を冷蔵庫にいれる。
「あと、近くに魚釣りできるとこもあるんだって」
「へぇ、色々揃ってんだな」
「冬真、釣りしたことある?」
「ないな」
自然に早足になる力也について行くと、少ししてアスレチック広場が見えた。子供用と大人も遊べるような物が入り交じるアスレチック広場に、力也は喜んで遊び始めた。
(子供みたいにはしゃいでるな)
冬真はそう思いつつ、その様子を保護者のように見守った。
しばらく遊んだ二人は、バーベキューの食材をとりに管理棟に向かった。取りに行くと菊川達の他にDomが二人とSub一人いた。
「あ、さっきの」
「どうも」
力也の声に、彼らはニヤリと笑みを浮かべ挨拶を返した。近づいてくるDom二人の目つきと仕草に冬真が前へ出る。
「なにか?」
「いや、よかったら一緒にどうかなって」
「悪いけど、邪魔されたくねぇから」
「そっか、じゃあ気が変わったらいつでも」
牽制するように言えば、Dom二人は残念そうにするものの、笑みを浮かべその場を去って行った。大人しく立ち去った様子に、冬真は軽くため息をつくと、まったく状況がわかってなさそうな力也の頭をコツンと軽く叩く。
「なに?」
「なんでもない。菊川さん、よかったら一緒にバーベキューいかがですか?」
「いや、お邪魔しちゃいけないからやめておくよ」
仲のよさそうな二人の様子に、菊川は苦笑し断ると、バーベキューの材料を手渡してくれた。二人用にしては少し多めの食材を持ち、バーベキュー場にいくと先ほどのDomたちが見えたが、そこから少し離れ二人は支度を始めた。
「気をつけろよ?」
「なにが?」
「興味もたれてる自覚ねぇのかよ」
「このぐらいいつものことだし」
気にしなくても大丈夫だと慣れた様子の力也に、ため息をつきながら食べ物に興味をそそられているその顔を両手で挟む。
「ご主人様に言われた場合は?」
「素直に聞く」
「よろしい」
実力的に危険はないだろうが、油断はして欲しくないと冬真が言い聞かせれば、こういったちょっとしたじゃれ合いが好きな力也は嬉しそうに笑った。
「冬真、菊川さんと何話してたんだ?」
「うん? ああ、Sランクにならないかって誘ってたんだ」
次々と食材を焼いていく力也の手伝いをしながら、冬真はそう答えた。
「Sランクに?」
「そうそう、俺最年少だから同じ二十代の仲間が欲しくて、菊川先輩ならいけるかなって」
そう、パーティの話が出たことで更に同年代を引き入れたくなった冬真は、丁度いい機会だから菊川をSランクにならないかと説得していた。
「それでなってくれるって?」
「最初は渋ってたんだけど」
そもそも本来はなろうと思ってなれるものではなく、経験ときっかけと能力によってなる物なので、説得と言うのもおかしいのだが、冬真は自分の事例があるのだから不可能ではないと思っていた。
「きっかけがあればって言ってくれた」
「よかったじゃん」
「水樹さんがSランクになれるならすぐに動いてくれると思うんだけどな」
「水樹、BよりのAだとおもう」
「だよな」
そのランクでは力也のようにSランクになるのは無理だろう。ならばその気にならないと言うのもよくわかる。
「俺から言ってみようか?」
「うっ、確かにその方が効きそうなんだよな」
だからと言って力也に説得して貰うわけにもいかず、説得しなくていいと返し、苦笑しながら焼けたばかりの肉を箸でつかんだ。
「力也、あーん」
開けた口の中に、肉を運べば嬉しそうに力也はそれを食べた。焼くのに忙しい力也の口へ冬真は、次々と肉や野菜を運んでいく。
「うまい?」
「うまい」
ニコニコと嬉しそうな笑みを浮かべる力也の様子を楽しみつつ、おいしいバーベキューを味わった。
「あ、あの・・・・・・このあと花火ご一緒しませんか?」
楽しく餌付けをしていたのに、遠慮がちに声をかけられ振り向くとそこに先ほどのグループのSubがいた。
(そう来たか)
「悪い、二人きりを楽しんでるから」
「そ、そうですよね」
力也を甘やかしているところを見てSubに甘いと思われたのだろう、やれやれと思いながら、断れば相手も断られるのが予想ついていたらしく落ち込んだように返事を返された。
(Subにこんなことやらせるなよ)
「ごめん、冬真独占したがりなんだよ。ご主人様たちには直接冬真が断るから。冬真」
困ったように下を向く、Subの頭を力也は撫でると冬真の方をみた。
「わかった」
こっちの様子を見ているDom達を見た冬真は、ゆっくりとそちらへ近づき声を上げた。
「わざわざSubを使ってまで声かけて、まだ諦めてなかったのかよ」
「い、いや、せっかくだから一緒に楽しめればなって」
「人のSubにちょっかいだす暇あるなら、自分のSubを楽しませろよ。それともなにか?自分たちだけじゃ、楽しませる自信ないのかよ。ならそっちのSub二人とも俺が楽しませてやろうか?」
直接断るだけかと思えば、明らかに喧嘩を売っている口調に、後ろから冬真の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「冬真、Stop、喧嘩売らない」
「悪い、悪い。つい」
慌てて止められ、笑いながら戻ってきた冬真は、顔をしかめた力也をなだめるように抱きしめた。
「ってことだから、戻っていいよ」
「は、はい。すみませんでした」
ぺこりと頭を下げると彼は慌てたように、Dom達の元へ戻っていった。
「すぐ喧嘩売るなよ」
「嫌がってるSubを使うのが気に食わなくて」
落ち着けるように背中を撫でる力也に、甘えるように体をこすりつけるとそのままその唇を奪った。見せつけるように、力也の顔をしっかりと両手で押さえ深くキスをする。
欲しがるように開けたその口に舌を差し込み、舌を絡めピチャピチャと音を立て、相手の口の中を味わうと口を離す。
焼き肉の味がすると笑い合い、なにかおもしろくなってもう一度キスをした。
バーベキューを終え、テントに戻ると体中からいい匂いが漂っているのが気になり二人で風呂へ向かう。
「よし、力也洗ってやるよ」
「そう来ると思った」
これについてはもう諦めるしかないとわかりきっている力也は仕方なく、冬真に促されるまま、用意されていた椅子へと腰をかけた。
そのまま丹念に素手で力也の体を洗う冬真は、すぐに硬くなる胸の突起を手のひらで転がすように洗い、後ろから力也の性器をつかんだ。
「そこは自分で洗うから」
「あれ? 諦めたんじゃなかったのか?」
「そうだけど」
「まあ、遠慮するな」
強く根元から何度もこすられ、グリッと先端を刺激されるとあっけなく力也は達してしまった。
「次はこっち」
冬真の手が今度は、背中を伝わり臀部にのばされた瞬間力也は思わず立ち上がった。赤い顔のまま、威嚇のように唸るその様子に冬真は思わず吹き出した。
「いつもやってるじゃん」
「自分でやるから! 冬真は自分の体洗う」
「洗ってくんないのかよ」
その声を無視して、離れてこれから使うであろうところを自ら丹念に洗い出した様子に、それ以上手を出すのはやめ、眺めることにした。
だがその前に、離れたとこにいた力也に近寄り、手に二つの小さなカプセルを渡す。
「あ、じゃあ、これ入れとけよ」
「なにこれ?」
「カプセルローション」
「カプセル・・・・・・」
「入れとけば中で溶けて、後で沢山たのしめるだろ」
耳元で囁けば、首を縮めてしまった力也に悪戯心で耳へ息を吹きかける。
「~~!!」
ビクッとした様子に笑い、その場を離れ冬真も自分の体を丹念に洗いだした。視線は後での楽しみの為に自ら仕込みを行っている、力也の後ろ姿から逸らすことなく。
「星空凄いな」
「向こうじゃこんなに見えないよな」
「こんなに綺麗なら流れ星見えるんじゃねぇか?」
「流れ星見えるまで粘る?」
「そうだな」
そう言いながらも、冬真は浴槽につかる力也を後ろから抱きしめ、サワサワと胸を撫でる。
そちらを見れば、Domが二人とSubが一人いた。よく見れば、力也に向かい手招きをしているように見える。
「力也!」
「冬真」
走りながら、声をかければ力也の視線はすぐに冬真の方に向けられた。走り寄ってくる力也に笑みを浮かべ、先ほどの男達に視線を送れば、男達はすぐにテントの中へ戻っていった。
チラリと見ただけだが、ランクはAには思えず、王華学校の元生徒ではないとは思うが、あの様子なら手出しをしてくることはないだろう。
それでもせっかくの二人きりの時間を邪魔されたくなく、背中を押してテントに向かった。
テントに入ってしばらくウロウロと興奮した様子で力也は歩き回っていた。ベッドをめくり、冷蔵庫を開け、ソファーに座り、風呂とトイレをみてテントの入り口を開けたり閉めたりを繰り返す。
新しい巣を点検するかのように、ウロウロとはしゃぎつつ確認する力也の様子に可愛いと思いながら後ろをついて行く。
「すっげぇ、豪華!」
「豪華だな」
一通り見て回ると、ベッドに座った冬真とは対照的に今度は力也が外へ出た。ちょっとゆっくりしようかと思ったが、まだまだ見たい場所があるらしい。
「どこにいくんだ?」
「アスレチックがあるんだって」
「アスレチックか楽しそうだな」
「でしょ」
これはのんびりしている暇はなさそうだと苦笑をしつつ、冬真は立ち上がった。嬉しそうな力也に、勝てずにほっとくと勝手に行きそうな様子に買ってきた食材を冷蔵庫にいれる。
「あと、近くに魚釣りできるとこもあるんだって」
「へぇ、色々揃ってんだな」
「冬真、釣りしたことある?」
「ないな」
自然に早足になる力也について行くと、少ししてアスレチック広場が見えた。子供用と大人も遊べるような物が入り交じるアスレチック広場に、力也は喜んで遊び始めた。
(子供みたいにはしゃいでるな)
冬真はそう思いつつ、その様子を保護者のように見守った。
しばらく遊んだ二人は、バーベキューの食材をとりに管理棟に向かった。取りに行くと菊川達の他にDomが二人とSub一人いた。
「あ、さっきの」
「どうも」
力也の声に、彼らはニヤリと笑みを浮かべ挨拶を返した。近づいてくるDom二人の目つきと仕草に冬真が前へ出る。
「なにか?」
「いや、よかったら一緒にどうかなって」
「悪いけど、邪魔されたくねぇから」
「そっか、じゃあ気が変わったらいつでも」
牽制するように言えば、Dom二人は残念そうにするものの、笑みを浮かべその場を去って行った。大人しく立ち去った様子に、冬真は軽くため息をつくと、まったく状況がわかってなさそうな力也の頭をコツンと軽く叩く。
「なに?」
「なんでもない。菊川さん、よかったら一緒にバーベキューいかがですか?」
「いや、お邪魔しちゃいけないからやめておくよ」
仲のよさそうな二人の様子に、菊川は苦笑し断ると、バーベキューの材料を手渡してくれた。二人用にしては少し多めの食材を持ち、バーベキュー場にいくと先ほどのDomたちが見えたが、そこから少し離れ二人は支度を始めた。
「気をつけろよ?」
「なにが?」
「興味もたれてる自覚ねぇのかよ」
「このぐらいいつものことだし」
気にしなくても大丈夫だと慣れた様子の力也に、ため息をつきながら食べ物に興味をそそられているその顔を両手で挟む。
「ご主人様に言われた場合は?」
「素直に聞く」
「よろしい」
実力的に危険はないだろうが、油断はして欲しくないと冬真が言い聞かせれば、こういったちょっとしたじゃれ合いが好きな力也は嬉しそうに笑った。
「冬真、菊川さんと何話してたんだ?」
「うん? ああ、Sランクにならないかって誘ってたんだ」
次々と食材を焼いていく力也の手伝いをしながら、冬真はそう答えた。
「Sランクに?」
「そうそう、俺最年少だから同じ二十代の仲間が欲しくて、菊川先輩ならいけるかなって」
そう、パーティの話が出たことで更に同年代を引き入れたくなった冬真は、丁度いい機会だから菊川をSランクにならないかと説得していた。
「それでなってくれるって?」
「最初は渋ってたんだけど」
そもそも本来はなろうと思ってなれるものではなく、経験ときっかけと能力によってなる物なので、説得と言うのもおかしいのだが、冬真は自分の事例があるのだから不可能ではないと思っていた。
「きっかけがあればって言ってくれた」
「よかったじゃん」
「水樹さんがSランクになれるならすぐに動いてくれると思うんだけどな」
「水樹、BよりのAだとおもう」
「だよな」
そのランクでは力也のようにSランクになるのは無理だろう。ならばその気にならないと言うのもよくわかる。
「俺から言ってみようか?」
「うっ、確かにその方が効きそうなんだよな」
だからと言って力也に説得して貰うわけにもいかず、説得しなくていいと返し、苦笑しながら焼けたばかりの肉を箸でつかんだ。
「力也、あーん」
開けた口の中に、肉を運べば嬉しそうに力也はそれを食べた。焼くのに忙しい力也の口へ冬真は、次々と肉や野菜を運んでいく。
「うまい?」
「うまい」
ニコニコと嬉しそうな笑みを浮かべる力也の様子を楽しみつつ、おいしいバーベキューを味わった。
「あ、あの・・・・・・このあと花火ご一緒しませんか?」
楽しく餌付けをしていたのに、遠慮がちに声をかけられ振り向くとそこに先ほどのグループのSubがいた。
(そう来たか)
「悪い、二人きりを楽しんでるから」
「そ、そうですよね」
力也を甘やかしているところを見てSubに甘いと思われたのだろう、やれやれと思いながら、断れば相手も断られるのが予想ついていたらしく落ち込んだように返事を返された。
(Subにこんなことやらせるなよ)
「ごめん、冬真独占したがりなんだよ。ご主人様たちには直接冬真が断るから。冬真」
困ったように下を向く、Subの頭を力也は撫でると冬真の方をみた。
「わかった」
こっちの様子を見ているDom達を見た冬真は、ゆっくりとそちらへ近づき声を上げた。
「わざわざSubを使ってまで声かけて、まだ諦めてなかったのかよ」
「い、いや、せっかくだから一緒に楽しめればなって」
「人のSubにちょっかいだす暇あるなら、自分のSubを楽しませろよ。それともなにか?自分たちだけじゃ、楽しませる自信ないのかよ。ならそっちのSub二人とも俺が楽しませてやろうか?」
直接断るだけかと思えば、明らかに喧嘩を売っている口調に、後ろから冬真の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「冬真、Stop、喧嘩売らない」
「悪い、悪い。つい」
慌てて止められ、笑いながら戻ってきた冬真は、顔をしかめた力也をなだめるように抱きしめた。
「ってことだから、戻っていいよ」
「は、はい。すみませんでした」
ぺこりと頭を下げると彼は慌てたように、Dom達の元へ戻っていった。
「すぐ喧嘩売るなよ」
「嫌がってるSubを使うのが気に食わなくて」
落ち着けるように背中を撫でる力也に、甘えるように体をこすりつけるとそのままその唇を奪った。見せつけるように、力也の顔をしっかりと両手で押さえ深くキスをする。
欲しがるように開けたその口に舌を差し込み、舌を絡めピチャピチャと音を立て、相手の口の中を味わうと口を離す。
焼き肉の味がすると笑い合い、なにかおもしろくなってもう一度キスをした。
バーベキューを終え、テントに戻ると体中からいい匂いが漂っているのが気になり二人で風呂へ向かう。
「よし、力也洗ってやるよ」
「そう来ると思った」
これについてはもう諦めるしかないとわかりきっている力也は仕方なく、冬真に促されるまま、用意されていた椅子へと腰をかけた。
そのまま丹念に素手で力也の体を洗う冬真は、すぐに硬くなる胸の突起を手のひらで転がすように洗い、後ろから力也の性器をつかんだ。
「そこは自分で洗うから」
「あれ? 諦めたんじゃなかったのか?」
「そうだけど」
「まあ、遠慮するな」
強く根元から何度もこすられ、グリッと先端を刺激されるとあっけなく力也は達してしまった。
「次はこっち」
冬真の手が今度は、背中を伝わり臀部にのばされた瞬間力也は思わず立ち上がった。赤い顔のまま、威嚇のように唸るその様子に冬真は思わず吹き出した。
「いつもやってるじゃん」
「自分でやるから! 冬真は自分の体洗う」
「洗ってくんないのかよ」
その声を無視して、離れてこれから使うであろうところを自ら丹念に洗い出した様子に、それ以上手を出すのはやめ、眺めることにした。
だがその前に、離れたとこにいた力也に近寄り、手に二つの小さなカプセルを渡す。
「あ、じゃあ、これ入れとけよ」
「なにこれ?」
「カプセルローション」
「カプセル・・・・・・」
「入れとけば中で溶けて、後で沢山たのしめるだろ」
耳元で囁けば、首を縮めてしまった力也に悪戯心で耳へ息を吹きかける。
「~~!!」
ビクッとした様子に笑い、その場を離れ冬真も自分の体を丹念に洗いだした。視線は後での楽しみの為に自ら仕込みを行っている、力也の後ろ姿から逸らすことなく。
「星空凄いな」
「向こうじゃこんなに見えないよな」
「こんなに綺麗なら流れ星見えるんじゃねぇか?」
「流れ星見えるまで粘る?」
「そうだな」
そう言いながらも、冬真は浴槽につかる力也を後ろから抱きしめ、サワサワと胸を撫でる。
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