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第六十七話【同調】中
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氷室に送って貰いロケバスに行くとすでに席が決まっていた。力也の席は一番後ろ、隣は予想通り孝仁だった。
「おっはよう! 力也君!」
「おはようございます」
乗り込んできた孝仁に窓側を譲ると、孝仁は窓側に座りカーテンを下ろした。そうして力也の方へと頭をもたれ掛かるように倒す。
「今日朝早いよね。力也君眠くない?」
「俺は一回目が覚めちゃったんで」
「力也君、朝強いもんね」
どこか眠そうにそう話していたが、孝仁は不意になにかに気づいたかのように体を起こし、眉をひそめた。
「どうかしました?」
「力也君から冬真君のグレアを感じる」
「え?」
「朝からイチャイチャしてきたでしょ」
嫌そうな反応に、出かける前のやりとりが蘇り、力也は少し恥ずかしそうに苦笑を返した。
「そんなに残ってます?」
「近づけばわかるぐらいだけどね」
無論、ダイナミクスを持つ者でなければ気づかないだろうが、孝仁からすれば落ち着けないほどのグレアを感じる。せっかく、力也にもたれ掛かって眠ろうと思ったのに、これではしばらく無理そうだ。
「上書きしたいけど、僕じゃ上書きできないし」
「すみません、うがいとかじゃだめっすか?」
「・・・・・・出かけにキスしたってばらさなくていいから」
キスされたからと言ってグレアが残る訳ではない、多くの場合グレアが残るのはDomの意思だ。無論無意識にグレアが出てしまい、残ることもあるが、冬真ほどにグレアをコントロールできていればそれはない。つまり、今回のことは完全にわざとだ。
「まったく、僕がいるってわかってるんだから、そんなことしなくてもいいのに」
「冬真、孝仁さんによろしくって言ってましたよ」
「冬真君そんなこと言ってたの? いいよ、喧嘩売ってるなら受けて立つよ?」
どうやら伝えるタイミングを間違ってしまったらしいと、力也は慌てて訂正する。
単純にDomとしてなら冬真は負けないだろうが、社会的に考えれば、到底冬真に勝ち目はない。そもそも、喧嘩を売るつもりも冬真はない、むしろご機嫌を取りたいぐらいだろう。
「そんな訳ないですよ! 冬真孝仁さんのこと気に入ってるし」
「全然嬉しくないんだけど」
せっかく否定したのに、またもご機嫌を損ねてしまったらしい。この前は【サブチャン】の件で連絡を取り合っていたように見えたから、大丈夫だと思っていたら違ったらしい。
「せっかく力也君に枕して貰おうと思ってたのに」
「すみません」
「いいよ、力也君の所為じゃないし。仕方ないからお話ししようか」
「はい」
いつもどおりの優しい笑顔を浮かべた孝仁に、胸をなで下ろし力也は元気に返事をした。
「なんだ結局、冬真君ホラー克服できてないの?」
「ダメですね。この間もホラーの撮影したって将人さんから教えて貰ったんですけど、写真とか見せてくれなくて」
「撮ってないんじゃないの? 怖いから」
「自分の写真っすよ?」
「うん」
ホラーに対して怖いという感覚がわからない力也は、理解できなさそうに首を傾げた。中身が自分だとわかっているのに何が怖いのか。
「ほら、ホラー撮ると本物も寄ってくるって言うし」
「たまに聞きますよね。俺見たことないっすけど」
「じゃなきゃ、あんな部屋住めないよね」
なにを隠そう力也の部屋が曰く付きだと聞いた時に、孝仁も若干引いた。
大抵事故物件とは言え、死亡とは限らないし、例え死亡だとしても幽霊が出るとも限らないのだが。その点、力也の選んだ部屋は完全にアウトのところだった。
力也は二連続だと言っていたが、二連続は二回しかないと言う意味ではない。もっと前になにかがあったとしても、何事もなく三年がたてば告知義務はなくなる。
たまたま力也のような剛毅な入居者が入るか、入れ替わりが激しかったとしても、三年たてばなんとかなる。つまり、力也が知っている二連続の前にもなにかがあったとしても不思議ではない。
随分安く、雑誌に取り上げようとしていたぐらいだ。それなりにネタになると思ったのだろう。結局なにに負けたのか、何も起こってはいないが。
「でも前にたまたま霊媒師さんに部屋の写真見てもらった時、これなら大丈夫って言ってくれたんですよ?」
「そうなの?」
「はい、なんかもっと強い生きてる念が沢山あるからって」
「・・・・・・なにそれ、意味わかんない」
孝仁は理解できなかったが、その念とは孝仁たちが渡した家具の事だった。孝仁も将人も翔壱も、芸能人として普通の人々より主張が強い。その三人が愛着のある物を送ったのだ。当然、その家具に付いた愛着、念もたっぷり染みついている。
それが相殺してしまったのだろう。
「冬真君にもそれ言った?」
「言ったんすけど、冬真なんか一人でいるとたまに変な事あるって信じてくれないんすよ」
「変な事?」
「はい、電気が消えたりドアが閉まったりするって、今日も洗濯機冬真が回したらいきなり止まりました」
「むしろ冬真君の方が、ホラー番組的にネタになるんじゃない?」
「かもしれません」
例えいいネタになるとしても、絶対嫌だと言うだろうが、なにかが起こるほうが番組や特集的にはいい結果になる。
「冬真君、念強そうなのにね」
「冬真にそれ言ったら、全部俺に送ってるって言ってました」
「じゃあ自業自得だ」
その所為で何かが起こっているのなら、自業自得としかいいようがない。三人がプレゼントした家具も、力也に対してプレゼントした物であって、冬真には関係ないとも言える。
「面白そうだから、今度お化け屋敷に行きたいっておねだりしてみなよ」
「絶対嫌がられますって」
「クレイム旅行にって言えばいけるって」
「日本で一番長いってとこ行ってみたいんすけど、いけますかね?」
「・・・・・・それはどうだろ」
よりによってそこを選ぶのかとしか言えない答えだった。力也が言うのは、おそらく絶叫マシーンが有名で、最恐だと言われるお化け屋敷があるあのレジャー施設のことだろう。
慣れた人でも、悲鳴を上げるあの乗り物達でも力也は楽しめる。絶叫マシーンだらけなど力也にとっては楽しくてたまらないだろう。
「ダメですかね?」
「いいと思うよ? クレイム旅行でもなんでも、おねだりしてみなよ。冬真君、どこにでも連れて行くって意気込んでたから」
とはいえ、孝仁にとって冬真が辛い目にあおうと、力也がたのしければそれでいい。むしろ大歓迎だ。
「沢山、わがまま言いなよ。どうせ喜ぶだけなんだから」
「実は今日、時間ないからって全部任せて来ちゃいました」
あの後結局、皿を洗う時間も、洗濯物を干す時間も、軽く掃除する時間もなくなった力也はすべてを冬真に任せて家を出た。
「それぐらい気にしなくていいって、冬真君頼って欲しいみたいだし」
「昨日は荷物のチェックもしてました」
「大丈夫? 盗聴器入れられてない?」
「え?」
思いも付かなかったことを聞かれ、力也は思わず聞き返してしまった。孝仁からすれば当然考えられる内容だと思う孝仁からすれば、その反応の方が予想外だ。
「ほんと大丈夫? 後で見てあげようか?」
「多分大丈夫だと思うんすけど・・・・・・」
絶対の自信があるわけじゃないが、おそらく入れたなら入れてあると言いそうな気もするし、コソコソしている様子もなかった。
「GPSは?」
「あ、そっちはスマホに入ってるんで」
何故か自信ありげにいう力也に、孝仁はため息をついた。すでに入っているから、仕掛けられていない、大丈夫だと言うように言っているがそういう問題ではない。
「やっぱりSubって凄いね」
ため息交じりに言われるも、力也はよくわかっていないようだった。
しばらくして、バスは海と山を両方堪能できる洋館風の広い神月の別荘についた。
「わっ! すごいね」
「孝仁さんは別荘持ってないんですか?」
旅行が趣味と言っていたから、どこかにあるんじゃないかと思っていた。
「持ってないんだよ。あ、でも予備用のマンションはあるよ」
「予備用?」
「ほら、ストーカーとかパパラッチとか」
「あー、一時期俺と部屋交換したりしましたね」
「あの時は助かったよ」
一時期マンションの場所がばれ、連日パパラッチやストーカーが張り付いていたことがあった。その時に実行したのが、力也との入れ替わり作戦だ。孝仁の部屋だと思っていたのを力也の部屋だったと言うことにして、間違った情報だったと思い込ませた。
「意外と早く諦めてくれましたね」
「Domがいたらどうしようかと思ったけど、いなくてよかったよ」
孝仁はしらないが、実はDomはいた。孝仁を狙い、待ち伏せていたが力也を見て興がそがれたのか帰って行った。
「孝仁さんの部屋豪華だったから早すぎてちょっと残念でした」
「ははっ、じゃあいつでも泊まりにおいでよ。力也君一人なら大歓迎するから」
一人と言うとこを強調され、言われ力也は苦笑交じりに笑い返した。
「りっくん」
「力也さん」
聞き覚えのある声が別荘の玄関から聞こえ、目線を移せばそこにマコと結衣がいた。
「マコさん! 結衣、どうしたんですか?」
「あ、この間の・・・・・・」
「傑に別荘の案内頼まれたんだよ」
そう言うと二人は玄関のドアを大きく、開け広げ撮影陣に頭を下げた。
「ようこそ、撮影に使えそうな物も撮影に良さそうな場所も揃っているので、どうぞご利用ください」
「まずは客室と荷物を置ける場所をご案内します」
神月に、案内を頼まれたのだろう、張り切った様子の二人はそう言うと、撮影陣を率いて別荘の中へ入った。
「おっはよう! 力也君!」
「おはようございます」
乗り込んできた孝仁に窓側を譲ると、孝仁は窓側に座りカーテンを下ろした。そうして力也の方へと頭をもたれ掛かるように倒す。
「今日朝早いよね。力也君眠くない?」
「俺は一回目が覚めちゃったんで」
「力也君、朝強いもんね」
どこか眠そうにそう話していたが、孝仁は不意になにかに気づいたかのように体を起こし、眉をひそめた。
「どうかしました?」
「力也君から冬真君のグレアを感じる」
「え?」
「朝からイチャイチャしてきたでしょ」
嫌そうな反応に、出かける前のやりとりが蘇り、力也は少し恥ずかしそうに苦笑を返した。
「そんなに残ってます?」
「近づけばわかるぐらいだけどね」
無論、ダイナミクスを持つ者でなければ気づかないだろうが、孝仁からすれば落ち着けないほどのグレアを感じる。せっかく、力也にもたれ掛かって眠ろうと思ったのに、これではしばらく無理そうだ。
「上書きしたいけど、僕じゃ上書きできないし」
「すみません、うがいとかじゃだめっすか?」
「・・・・・・出かけにキスしたってばらさなくていいから」
キスされたからと言ってグレアが残る訳ではない、多くの場合グレアが残るのはDomの意思だ。無論無意識にグレアが出てしまい、残ることもあるが、冬真ほどにグレアをコントロールできていればそれはない。つまり、今回のことは完全にわざとだ。
「まったく、僕がいるってわかってるんだから、そんなことしなくてもいいのに」
「冬真、孝仁さんによろしくって言ってましたよ」
「冬真君そんなこと言ってたの? いいよ、喧嘩売ってるなら受けて立つよ?」
どうやら伝えるタイミングを間違ってしまったらしいと、力也は慌てて訂正する。
単純にDomとしてなら冬真は負けないだろうが、社会的に考えれば、到底冬真に勝ち目はない。そもそも、喧嘩を売るつもりも冬真はない、むしろご機嫌を取りたいぐらいだろう。
「そんな訳ないですよ! 冬真孝仁さんのこと気に入ってるし」
「全然嬉しくないんだけど」
せっかく否定したのに、またもご機嫌を損ねてしまったらしい。この前は【サブチャン】の件で連絡を取り合っていたように見えたから、大丈夫だと思っていたら違ったらしい。
「せっかく力也君に枕して貰おうと思ってたのに」
「すみません」
「いいよ、力也君の所為じゃないし。仕方ないからお話ししようか」
「はい」
いつもどおりの優しい笑顔を浮かべた孝仁に、胸をなで下ろし力也は元気に返事をした。
「なんだ結局、冬真君ホラー克服できてないの?」
「ダメですね。この間もホラーの撮影したって将人さんから教えて貰ったんですけど、写真とか見せてくれなくて」
「撮ってないんじゃないの? 怖いから」
「自分の写真っすよ?」
「うん」
ホラーに対して怖いという感覚がわからない力也は、理解できなさそうに首を傾げた。中身が自分だとわかっているのに何が怖いのか。
「ほら、ホラー撮ると本物も寄ってくるって言うし」
「たまに聞きますよね。俺見たことないっすけど」
「じゃなきゃ、あんな部屋住めないよね」
なにを隠そう力也の部屋が曰く付きだと聞いた時に、孝仁も若干引いた。
大抵事故物件とは言え、死亡とは限らないし、例え死亡だとしても幽霊が出るとも限らないのだが。その点、力也の選んだ部屋は完全にアウトのところだった。
力也は二連続だと言っていたが、二連続は二回しかないと言う意味ではない。もっと前になにかがあったとしても、何事もなく三年がたてば告知義務はなくなる。
たまたま力也のような剛毅な入居者が入るか、入れ替わりが激しかったとしても、三年たてばなんとかなる。つまり、力也が知っている二連続の前にもなにかがあったとしても不思議ではない。
随分安く、雑誌に取り上げようとしていたぐらいだ。それなりにネタになると思ったのだろう。結局なにに負けたのか、何も起こってはいないが。
「でも前にたまたま霊媒師さんに部屋の写真見てもらった時、これなら大丈夫って言ってくれたんですよ?」
「そうなの?」
「はい、なんかもっと強い生きてる念が沢山あるからって」
「・・・・・・なにそれ、意味わかんない」
孝仁は理解できなかったが、その念とは孝仁たちが渡した家具の事だった。孝仁も将人も翔壱も、芸能人として普通の人々より主張が強い。その三人が愛着のある物を送ったのだ。当然、その家具に付いた愛着、念もたっぷり染みついている。
それが相殺してしまったのだろう。
「冬真君にもそれ言った?」
「言ったんすけど、冬真なんか一人でいるとたまに変な事あるって信じてくれないんすよ」
「変な事?」
「はい、電気が消えたりドアが閉まったりするって、今日も洗濯機冬真が回したらいきなり止まりました」
「むしろ冬真君の方が、ホラー番組的にネタになるんじゃない?」
「かもしれません」
例えいいネタになるとしても、絶対嫌だと言うだろうが、なにかが起こるほうが番組や特集的にはいい結果になる。
「冬真君、念強そうなのにね」
「冬真にそれ言ったら、全部俺に送ってるって言ってました」
「じゃあ自業自得だ」
その所為で何かが起こっているのなら、自業自得としかいいようがない。三人がプレゼントした家具も、力也に対してプレゼントした物であって、冬真には関係ないとも言える。
「面白そうだから、今度お化け屋敷に行きたいっておねだりしてみなよ」
「絶対嫌がられますって」
「クレイム旅行にって言えばいけるって」
「日本で一番長いってとこ行ってみたいんすけど、いけますかね?」
「・・・・・・それはどうだろ」
よりによってそこを選ぶのかとしか言えない答えだった。力也が言うのは、おそらく絶叫マシーンが有名で、最恐だと言われるお化け屋敷があるあのレジャー施設のことだろう。
慣れた人でも、悲鳴を上げるあの乗り物達でも力也は楽しめる。絶叫マシーンだらけなど力也にとっては楽しくてたまらないだろう。
「ダメですかね?」
「いいと思うよ? クレイム旅行でもなんでも、おねだりしてみなよ。冬真君、どこにでも連れて行くって意気込んでたから」
とはいえ、孝仁にとって冬真が辛い目にあおうと、力也がたのしければそれでいい。むしろ大歓迎だ。
「沢山、わがまま言いなよ。どうせ喜ぶだけなんだから」
「実は今日、時間ないからって全部任せて来ちゃいました」
あの後結局、皿を洗う時間も、洗濯物を干す時間も、軽く掃除する時間もなくなった力也はすべてを冬真に任せて家を出た。
「それぐらい気にしなくていいって、冬真君頼って欲しいみたいだし」
「昨日は荷物のチェックもしてました」
「大丈夫? 盗聴器入れられてない?」
「え?」
思いも付かなかったことを聞かれ、力也は思わず聞き返してしまった。孝仁からすれば当然考えられる内容だと思う孝仁からすれば、その反応の方が予想外だ。
「ほんと大丈夫? 後で見てあげようか?」
「多分大丈夫だと思うんすけど・・・・・・」
絶対の自信があるわけじゃないが、おそらく入れたなら入れてあると言いそうな気もするし、コソコソしている様子もなかった。
「GPSは?」
「あ、そっちはスマホに入ってるんで」
何故か自信ありげにいう力也に、孝仁はため息をついた。すでに入っているから、仕掛けられていない、大丈夫だと言うように言っているがそういう問題ではない。
「やっぱりSubって凄いね」
ため息交じりに言われるも、力也はよくわかっていないようだった。
しばらくして、バスは海と山を両方堪能できる洋館風の広い神月の別荘についた。
「わっ! すごいね」
「孝仁さんは別荘持ってないんですか?」
旅行が趣味と言っていたから、どこかにあるんじゃないかと思っていた。
「持ってないんだよ。あ、でも予備用のマンションはあるよ」
「予備用?」
「ほら、ストーカーとかパパラッチとか」
「あー、一時期俺と部屋交換したりしましたね」
「あの時は助かったよ」
一時期マンションの場所がばれ、連日パパラッチやストーカーが張り付いていたことがあった。その時に実行したのが、力也との入れ替わり作戦だ。孝仁の部屋だと思っていたのを力也の部屋だったと言うことにして、間違った情報だったと思い込ませた。
「意外と早く諦めてくれましたね」
「Domがいたらどうしようかと思ったけど、いなくてよかったよ」
孝仁はしらないが、実はDomはいた。孝仁を狙い、待ち伏せていたが力也を見て興がそがれたのか帰って行った。
「孝仁さんの部屋豪華だったから早すぎてちょっと残念でした」
「ははっ、じゃあいつでも泊まりにおいでよ。力也君一人なら大歓迎するから」
一人と言うとこを強調され、言われ力也は苦笑交じりに笑い返した。
「りっくん」
「力也さん」
聞き覚えのある声が別荘の玄関から聞こえ、目線を移せばそこにマコと結衣がいた。
「マコさん! 結衣、どうしたんですか?」
「あ、この間の・・・・・・」
「傑に別荘の案内頼まれたんだよ」
そう言うと二人は玄関のドアを大きく、開け広げ撮影陣に頭を下げた。
「ようこそ、撮影に使えそうな物も撮影に良さそうな場所も揃っているので、どうぞご利用ください」
「まずは客室と荷物を置ける場所をご案内します」
神月に、案内を頼まれたのだろう、張り切った様子の二人はそう言うと、撮影陣を率いて別荘の中へ入った。
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