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第五十一話【【おねだり】】中

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 ニコッと嗜虐的な笑みを浮かべれば、力也はSub性に染まった瞳を浮かべどこか恍惚としながらそう答えた。
 パドルはスパンキングの道具としてポピュラーな物だ。初心者にも使いやすく、鞭などとは違い広い面を打つため危険性も少ない。しかしながら、それは別に絶対安全と言うことはなく、面積の広い面意外を打てば危険性は上がる。
 冬真が今回出してきたのは革製の、打つ面も少なめの物だが、その一部にはある加工がされていた。
 それを見せることなくベッドに腰掛けると、力也を呼ぶ。直ぐにそばに来た力也は、言われる前に“Crawl”四つ這いの姿をとった。

「いいこ。でももっとこっちだな」

 角度と位置を微調整させ、期待と興奮で息が荒くなっている顔を自分の膝の上へと持ってくる。
 ただのスパンキングだと思っている力也の目の前で、ズボンのボタンを外し、チャック降ろし、自分の硬くなっている性器を取り出した。
 目の前の性器に目を奪われている力也へ、支配力のつよいグレアを発する。

「Lick」【咥えろ】

 ほとんど反射的に、性器を口に含むと舌先で舐めてきた。そんな頭を逃げられないように押さえ。

「力也、いつものだ。耐えられなくなったら噛め」

 そう言えば、力也の反応が変わった。この状況の真の目的に気づいたのだろう、慌てて顔を起こそうと暴れる様子にグレアと手の力を更に強める。
 喋られなくなっている時のいつもと同じセーフワードだが、いつもと違うことがある。今回はフェラだけでなくスパンキングが付いてくる。
 それがどういうことかと言えば、力を入れて耐えることができないということだ。
 スパンキングの痛みに耐えようと力を籠めれば、自然と冬真の性器へと歯を立ててしまうだろう。
 フェラだけなら、例えセーフワードとして使うときでも、そっと歯を当てればいいだけだったが。今回は少し耐えようとするだけで強く噛んでしまう可能性がある。
 力ずくで抵抗されれば、勝ち目はないとわかっている冬真は更にグレアを強め、命じた。

「Stop!」【暴れるな】

 その逆らうことを許さないという、高ランクのDomらしいきついコマンドに力也の動きが止まった。徐々に震えだし、無理だというように首を振る。

「いつもより多く、15発耐えられるよな?」

 決めつけるような言葉に、必死で首を振る。力也の瞳は既に恐怖が現れていた。

「まぁ、無駄だと思うけど頑張れよ。1」

 そう言って、パドルを振り上げた。ピュッ! と風を切る音が聞こえ、パン! 大きな音と共に振動が手に伝わる。

「2」

 もう一度手を振り上げ、打ち据えれば、力也の体がビクッと震えた。

「力也、口止まってる」

 必死に力を入れ噛み締めないように、動くこともできなくなっている力也へ言えば、嗚咽のような息が漏れた。

「3、しっかりやれ」

 更に打ち据えれば、体が跳ね、次の瞬間冬真の性器へ舌が絡められた。しかし、その奉仕はまた叩かれたことで止まる。

「ウッ……グッ……ゲッ」

 噛まないように口を窄めたことで、逆に喉の奥深く入ってしまったらしく、苦しそうな声が聞こえ、冬真は片足を少しだけ浮かせた。こうすることで少しだけ体が浮き上がり、喉の奥に行きにくくなる。

「力也? 俺に奉仕したくねぇ? 俺のこれ嫌いになった?」

 わざとショックを受けたかのように、そう尋ねれば否定するようにまた首を振った。
 証明するように必死で舌を絡め、口を上下に動かし始めた時を狙い、もう一度パドルを振り下ろす。
 その瞬間、衝撃の所為で軽く歯が性器へと触れ擦れた。

「ッ……」

 一瞬強張った冬真の様子に、歯を当ててしまった自覚のあった力也は口を離そうと暴れた。

「力也」

 すぐに咎めるような声色で呼ばれ、暴れるのをやめると、その体が小刻みに震えだした。打たれることよりも、冬真を傷つけてしまうのが耐えられないと言うように震え、先ほど歯が当たった近くを舐めた。

「(もうちょっと)」

 確かに歯は当たったが、それは自分の意思ではない。セーフワードは噛むだ。ならばこれはセーフワードにはあたらない。

「力也、無理なら噛めって言ってるだろ?」

 言いながら、二度続けて叩く。もうずいぶん赤く染まり熱を持っている臀部を撫でる。赤みだけでなく、特製パドルの仕掛けもあらわれていた。
 力也は咥えているだけで精一杯なのか、動いているときよりも止まっているほうが多く、口の端から止めどなく唾液を垂らしていた。それでも止めることなくパドルを振り下ろす。

「イッ」

また歯が軽く当たる。往生際が悪い力也に、間を開けずに風をきりパドルを勢いよく振り下ろす。

「噛め!!」

 パァン! と強い音が鳴り、その瞬間冬真の性器へと激痛が走った。

「イテッ!!」

 痛みに、頭を押さえていた手を離し、体を折り曲げた様子に力也は慌てて口を離した。

「ごめん!ごめんなさい!」

 必死に申し訳なさそうにパニックになりながらも、謝ってきた力也の頭へ痛みを堪え手を伸ばす。怒られると思ったのか怯えた表情をした頭に手を置いて撫でた。

「ちゃんととセーフワード使えて、偉かった。Good Boyだ。力也」【よくできました】

 自分の傷には鈍感な癖に大事な人々の傷には敏感な優しいSub、やれと言ったのは主人である冬真で、抵抗したのに無理やりやらされた。それでも、心配し謝罪する。
 セーフワードとはいえ命令のようになってしまった冬真はそんな様子に困ったように笑うと、自責の想いで瞳が揺れ、苦しさと後悔で涙をこぼす、顔を両手で挟んだ。

「俺は大丈夫。ごめんな、こんな形で使わせて、ありがとう力也」

 そう愛情を込めたグレアを送り、微笑めば、力也の瞳から止めどなく涙が溢れ流れ落ちた。
堰を切ったかのように“ぐずっぐずっ”と声を上げ、あふれ出す涙を止めることもできずただ泣く。

「冬真の怪我してない?」
「してない、してない。元気元気」
「ほんと?」
「ほんと、ほんと。後で証拠みせてやるから」

 実際は痛みで萎えかけていたが、それをさとらせないように冗談交じりに笑う。
 これぐらいなんてことのないように振る舞うことで、力也がセーフワードを使いやすい物と認識することが冬真の目的だった。
 いままでも拒否もセーフワードも遠慮しなくていいと伝え、力也の意思を重要視してきた。それと言うのも冬真はあることを警戒していた。それはロストワード、つまりセーフワードを使えなくなる症状だ。
 これは我慢強いSubや抑圧された優しいSubに多く、サブドロップとは違いわかりにくい。ロストワードになると、セーフワード自体を恐れ言葉にも態度にもだせなくなる。
 セーフワードがどんな簡単で、前は普通に使えた物でも、使えなくなる。しかし、それは症状を明かすことができない、厄介な物だ。
 わかりにくく、説明もできない、それが故にDomは気づかず、同じセーフワードを使い続けることがある。Subも、日常で使わない物なら、気づかず過ごしていることもある。
 中にはPlay中はできないが、日常では使えるという症状もある。
 冬真は力也にこのロストワードが存在していると、過去の話から予想していた。

(癖になるとかはないと思うけど、こいつの場合ロストワードしやすそうだからな)
「後で、沢山気持ちよくさせて元気だって証明するから、安心して」

 そう言って流れる涙に唇を寄せ舐める。頬や下瞼、目尻まで舐めれば徐々に力也の涙は止まりくすぐったそうに笑った。
「沢山沢山、力也の気持ちいいとこついて、もうイケないって言うまでイかせてあげるから」
「えー」
「えーってなんだよ。俺のしつこさをみせてやるよ」
「間に合ってます」

 ついには笑い声をあげそう答えた力也に、尊大な笑いを返し、軽いキスを唇におくった。

「ところで、力也いいものみせてやるよ」

 不思議そうにする力也に、もう一度四つ這いになるように指示し、冬真はスマホを取った。そして先ほどまで叩いていた尻にカメラを向け写真に撮った。

「ほら、みてみろよ」

 そう言って、見せられた写真には、スパンキングで赤くなった尻が映っていた。痛々しい赤みを帯びた自分の臀部をみて、急に羞恥心が沸いてきた力也は目を反らしたくなったが。

「よく見てみろって、結構うまくついてるだろ?」

 そう言われ、もう一度しっかりと見た。よく見れば赤みを帯びた臀部にはところどころ赤くなっていない部分があり、そこにはなにか言葉らしきものが浮かんでいた。

「とうま?」
「そうそう、ほらこれ」

 英語らしき、痕を見つけ読み上げれば、アルファベットの冬真の名前だった。不思議そうにしていれば、冬真が先ほど使ったパドルを出した。

「俺の名前付きの特注品」

 そのパドルは打つ部分に、【TOMA】と冬真の名前が彫られていた。当たるたびに、彫られた部分の痕が付き、お仕置きでありながらSubが喜ぶとされるそれは、作った物の今回使うまでずっと眠っていた道具だった。

(やっぱ嬉しそう)

 名前に気づいた力也は、冬真の手からスマホをもらい、画面をじっと見つめている。はしゃぐわけではないがその瞳は反らされることなく、スマホから離れない。

「もっと打ったら更にはっきりつくかも。どうする続ける?」

 そう尋ねれば、力也は嬉しそうな瞳を浮かべ、それでも恥ずかしそうに頷いた。

「最後までお願いします」
「さっきと同じでいい?」

 そう言えば、力也は頭を勢いよく振った。申し訳なさそうにどこか意を決したように口を開く。

「できればフェラはなしで……」
「セーフワード使ったんだからやんねぇって」

 安心させるように言うと、スパンキングように、パドルを振り上げた。
 勢いよく振り下ろすと見せかけ、寸前で力を抜き、既に十分衝撃で過敏になった尻へとあてる。

「はぅ!」
「あと五回だ。カウントできるよな?」
「できます」

 汗ばんだ背中を労わる様に撫でると、冬真はパドルを振り上げた。振り下ろし、当たる瞬間一瞬止め、軽く手首の動きだけで叩く。

「イッ……いち……」

 通常の状態なら痛くないだろう程度に力は抜いているが、打たれている力也は気づいていない。それと言うのも、既に何度も叩かれている所為で、過敏になっているからだ。
 見えない位置から風切り音を響かせているのも、影響している。

(あと四回)

 いくらオーダーして作った物だとしても、初めて使うが故にどうしても気が張り詰める。
 これぐらいなら大丈夫だと確信は持っているが、それだけでは補えないのは、荒い息を上げ痛みに耐えるその姿に興奮しているからだろう。
 臀部だけでなく、トレーニングをしたかのように全身汗ばみ、嬌声交じりの悲鳴のようなカウントを唱える。その姿にDom特有の嗜虐心が煽られる。
 お仕置きだけでなく、所々に愛情を織り交ぜたことで、この後どうなるかを考えれば余計に気分がのる。
 ゾクゾクするほどの快感、ワクワクするほどの期待、忘れてはいけない緊張感、すべてがごちゃごちゃになったこの状況に更に興奮するのだから始末に負えない。
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