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7話:ジャイアントボア
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俺達は交易都市タラドの正門から出発した。
街道にそってひたすらに歩く。ジャイアントボアは農村の果樹園に出没したと書かれていたので、その村に向かっている訳だ。
「ウエキは生産職なのに体力あるんだね。 タラドから歩きっぱなしなのに全然疲れてないの、びっくりしちゃった」
「ああ、そういえばそうか…」
前世ではジョギングや風呂上りにブルブル震える台に乗ったりとしていたが、数時間歩きっぱなし、なんてことは小中学校以来だろう。
この世界に来てから森の中で3時間以上もさ迷い歩いていた時も疲労は無かった。
「多分、装備のおかげだな」
「装備の?」
「俺の装備は<スタミナ回復>と<スタミナ向上>の『付与』が付いてるんだ。 生産スキルを使っての長時間作業にスタミナは必要だからさ」
ついでに<空調管理>や<温度調節>なんかも付いてる。
ゲームでも寒冷地や火山地帯に行く時なんかは地形ダメージを無視できたので定番の『付与』だったからだ。
「そんな付与もあるんだね」
「クラフト素材を採取する為には<採取効率向上>のエンチャは必須だからな。 色々作ったもんだよ。 まぁ訳あって今はこの装備しか無いけど」
「いいなぁ、私の装備の付与は<魔力向上>ばっかりだよ」
「魔法使いなら定番だな」
魔法使いはMPの総量が持久力と火力に直結する。
ファラオンでも大抵の魔法使いは全身の装備全てが<魔力向上>や<魔力回復速度向上>などの付与で固められていた。
「そうなんだけどね。 でも前衛の人に比べで体力が無いから、普段からパーティでの行動が難しくって…迷惑かけるから休みたいなんて言えないし、実際無理してる時も結構あるから羨ましいよ」
「安全のためにも休憩は大事だとおもうけどなぁ」
「だとしても自分だけ疲れましたとは言えないのよね…、みんなの早く帰りたいって気持ちもわかるしね」
まぁ仕事を終えたならさっさと帰りたいって気持ちにはなるか…。
「街の門は日が沈む時間には閉められちゃうのよ。 それまでに戻らないと野宿しなくちゃいけなくなるの」
うわっ…切実な理由だった…。
日本の治安なら終電逃しても多少はいいけど、魔物の居る世界で目の前の街に入れず野宿とかいやすぎるな…。
そんな雑談で異世界の一般常識を学びながら進むこと数時間、農村に到着した。
そして向かうのは農村から少し離れた果樹園だ。
農村事態に近いと魔物の襲撃をもろにうけてしまうので、少し離れた場所に作られているらしい。
農村で簡単に説明を受けて、出発。すぐに果樹園には付いた。
「アレがジャイアントボアか…」
「そう、別名『前衛殺しの魔物』。 どんな重装甲のタンクも吹き飛ばすとか、街の城壁を突き壊したとかの逸話もあるの」
「わーお、まぁあの体格で突進されたらそうなるか…」
大きさは小さめのトラックって所か。それが数匹。
見た目はまんま猪だが、黒っぽい毛皮は俺は前世のクマを思い起こさせる。
それでいて大きさは尋常じゃなくデカい。なんの果実かは知らないが、恐らく突進でへし折った木が散乱し、落ちた果実を食べている。
「あんまり音は立てないでね。 狂暴だから気が付いたらすぐに襲ってくる。 孤立した所を一匹ずつ遠距離から倒すのが定石ね」
ギルドで「うわっ」って言ってた奴は襲われた事があるんだなきっと…。
根元からバキバキに折れた木を見る。
「こんな突進受けたらひとたまりもないな…。 怪我人はでたのか?」
「冒険者以外では出てないはずよ。 けど一度失敗してるから早めに解決してあげないと、果樹園は農村の収入源だからね」
「なるほどね、一刻の猶予も争うと」
「そういうこと、サポーターでも気を引き締めてね」
「了解した」
ゲームでの知識ならジャイアントボアは突進が強力、ただし突進しか出来ない。だったかな。
突進の誘導がどうとか聞いたような気もするが、別ゲーの知識かな? やっぱりあやふやだ。
「突進の他に注意する点は?」
「注意すべきは突進だけね」
「突進だけ?」
「そう、でも甘く見ないでね。
以外にもジャイアントボアの突進は急カーブなんかも曲がれるらしいから、聞いた話だと横に回避した剣士に付いて行って吹き飛ばしたって話もあるの。 絶対に甘く見ちゃダメよ。 耐久力も高くて致命傷を受けない限り襲ってくるんだから」
「了解。 でも突進から何から全部、猪と同じならいい手がある」
「確かに大きな猪って言えなくは無いけど…、良い手?」
「ああ」
ゲーム時代にも割と使える生産職の特徴。
即席拠点だ。一夜城とも呼ばれた手法で、柵などで簡易的な拠点を作り、魔物をつり出して有利な状態で戦う事だ。
本来なら大工ジョブや鍛冶師ジョブがパパっと作るモノだが、当然クラフターでも作れる。品質は劣るが。
そういったモノをハヤミンに説明する。
「どうだ?」
「多分、行けるとは思う。 けど本当に出来るの?」
「ならばご覧にいれよう!」
果樹園から少し離れた平地。
ここでインベントリから取り出したるは、石と枝と蔓で作られたスコップだ。
当然<クラフト>で作った品で<付与>もしてある。<採取効率向上>の付与だ。
これを地面にサクっと刺す、すると……。
「…え?」
ハヤミンの目の前でスコップを刺した地面が”四角く抉れた”のだ。
<クラフト>で行える<採取>だ。
採取した素材は直接インベントリに格納される為、消えたように見える。
「ざっと1m四方か…、まぁ石製のスコップじゃぁこんなもんか。 ハヤミン3分間待ってくれ」
「え、あ、うん」
ハヤミンはもはや言葉も出なかった。
それから三分で、横長の巨大な落とし穴、そして身の丈ほどの高さの柵が出来上がった。
それはまさに、すのまた城…と言えなくもない。
街道にそってひたすらに歩く。ジャイアントボアは農村の果樹園に出没したと書かれていたので、その村に向かっている訳だ。
「ウエキは生産職なのに体力あるんだね。 タラドから歩きっぱなしなのに全然疲れてないの、びっくりしちゃった」
「ああ、そういえばそうか…」
前世ではジョギングや風呂上りにブルブル震える台に乗ったりとしていたが、数時間歩きっぱなし、なんてことは小中学校以来だろう。
この世界に来てから森の中で3時間以上もさ迷い歩いていた時も疲労は無かった。
「多分、装備のおかげだな」
「装備の?」
「俺の装備は<スタミナ回復>と<スタミナ向上>の『付与』が付いてるんだ。 生産スキルを使っての長時間作業にスタミナは必要だからさ」
ついでに<空調管理>や<温度調節>なんかも付いてる。
ゲームでも寒冷地や火山地帯に行く時なんかは地形ダメージを無視できたので定番の『付与』だったからだ。
「そんな付与もあるんだね」
「クラフト素材を採取する為には<採取効率向上>のエンチャは必須だからな。 色々作ったもんだよ。 まぁ訳あって今はこの装備しか無いけど」
「いいなぁ、私の装備の付与は<魔力向上>ばっかりだよ」
「魔法使いなら定番だな」
魔法使いはMPの総量が持久力と火力に直結する。
ファラオンでも大抵の魔法使いは全身の装備全てが<魔力向上>や<魔力回復速度向上>などの付与で固められていた。
「そうなんだけどね。 でも前衛の人に比べで体力が無いから、普段からパーティでの行動が難しくって…迷惑かけるから休みたいなんて言えないし、実際無理してる時も結構あるから羨ましいよ」
「安全のためにも休憩は大事だとおもうけどなぁ」
「だとしても自分だけ疲れましたとは言えないのよね…、みんなの早く帰りたいって気持ちもわかるしね」
まぁ仕事を終えたならさっさと帰りたいって気持ちにはなるか…。
「街の門は日が沈む時間には閉められちゃうのよ。 それまでに戻らないと野宿しなくちゃいけなくなるの」
うわっ…切実な理由だった…。
日本の治安なら終電逃しても多少はいいけど、魔物の居る世界で目の前の街に入れず野宿とかいやすぎるな…。
そんな雑談で異世界の一般常識を学びながら進むこと数時間、農村に到着した。
そして向かうのは農村から少し離れた果樹園だ。
農村事態に近いと魔物の襲撃をもろにうけてしまうので、少し離れた場所に作られているらしい。
農村で簡単に説明を受けて、出発。すぐに果樹園には付いた。
「アレがジャイアントボアか…」
「そう、別名『前衛殺しの魔物』。 どんな重装甲のタンクも吹き飛ばすとか、街の城壁を突き壊したとかの逸話もあるの」
「わーお、まぁあの体格で突進されたらそうなるか…」
大きさは小さめのトラックって所か。それが数匹。
見た目はまんま猪だが、黒っぽい毛皮は俺は前世のクマを思い起こさせる。
それでいて大きさは尋常じゃなくデカい。なんの果実かは知らないが、恐らく突進でへし折った木が散乱し、落ちた果実を食べている。
「あんまり音は立てないでね。 狂暴だから気が付いたらすぐに襲ってくる。 孤立した所を一匹ずつ遠距離から倒すのが定石ね」
ギルドで「うわっ」って言ってた奴は襲われた事があるんだなきっと…。
根元からバキバキに折れた木を見る。
「こんな突進受けたらひとたまりもないな…。 怪我人はでたのか?」
「冒険者以外では出てないはずよ。 けど一度失敗してるから早めに解決してあげないと、果樹園は農村の収入源だからね」
「なるほどね、一刻の猶予も争うと」
「そういうこと、サポーターでも気を引き締めてね」
「了解した」
ゲームでの知識ならジャイアントボアは突進が強力、ただし突進しか出来ない。だったかな。
突進の誘導がどうとか聞いたような気もするが、別ゲーの知識かな? やっぱりあやふやだ。
「突進の他に注意する点は?」
「注意すべきは突進だけね」
「突進だけ?」
「そう、でも甘く見ないでね。
以外にもジャイアントボアの突進は急カーブなんかも曲がれるらしいから、聞いた話だと横に回避した剣士に付いて行って吹き飛ばしたって話もあるの。 絶対に甘く見ちゃダメよ。 耐久力も高くて致命傷を受けない限り襲ってくるんだから」
「了解。 でも突進から何から全部、猪と同じならいい手がある」
「確かに大きな猪って言えなくは無いけど…、良い手?」
「ああ」
ゲーム時代にも割と使える生産職の特徴。
即席拠点だ。一夜城とも呼ばれた手法で、柵などで簡易的な拠点を作り、魔物をつり出して有利な状態で戦う事だ。
本来なら大工ジョブや鍛冶師ジョブがパパっと作るモノだが、当然クラフターでも作れる。品質は劣るが。
そういったモノをハヤミンに説明する。
「どうだ?」
「多分、行けるとは思う。 けど本当に出来るの?」
「ならばご覧にいれよう!」
果樹園から少し離れた平地。
ここでインベントリから取り出したるは、石と枝と蔓で作られたスコップだ。
当然<クラフト>で作った品で<付与>もしてある。<採取効率向上>の付与だ。
これを地面にサクっと刺す、すると……。
「…え?」
ハヤミンの目の前でスコップを刺した地面が”四角く抉れた”のだ。
<クラフト>で行える<採取>だ。
採取した素材は直接インベントリに格納される為、消えたように見える。
「ざっと1m四方か…、まぁ石製のスコップじゃぁこんなもんか。 ハヤミン3分間待ってくれ」
「え、あ、うん」
ハヤミンはもはや言葉も出なかった。
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それはまさに、すのまた城…と言えなくもない。
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