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楽しむぜ!
祭りだよ! 3
しおりを挟むはーい!こちらルーチェフルールでーす!!
現在私は、お祭りに来ております!!
決して私はお祭りを堪能している訳じゃないのです!
アレですよ、アレ。市場調査です!!
「ねぇルーチェ・・・両手に食べ物、僕に飲み物、更にはロワとエーデルに荷物持たせてるんだよ?おっもいっきり!楽しんでるよね?」
そう言われて、ルスを見る。
・・・・確かに。
シリウスがおこずかいだってくれた金額も結構あったが、私のテンションもうなぎ登りなので、大量に買い込んでいる。
買い込んだ食べ物は男性陣が持ってくれてます!
それに誰も文句言わないの。基本紳士だよね!
で、私が右手に持っているのはクレープもどき、左手には串焼き肉。
コレはあれですよ!「しょっぱい物と甘い物は永遠と食べられる」と言うやつですよ!!と言っても、クレープもどきには生クリームもカスタードも入ってはいない。
まぁ、生クリームは分かるよ。
だって外にずっと出してたら溶けちゃうもん。
でもカスタードクリームは欲しかったなぁ~・・・。
ところで、なんでもどきなのかと言うと、生地はちょっと厚めで中にはフルーツとジャムで味付けされているから。
フルーツとジャムだけのは、普通にクレープ屋さんでもあるんだけど・・・生地がね、ピザのクリスピー位ある。
もう口の中の水分は奪われまくりですよ。
フルーツの水分では補えません。
串焼き肉は、塩と胡椒の味付けだけ。
それだけで、美味しいのがお肉!
で現在、ルスに持ってもらっているのは、トロピカルジュース!
マンゴーとかパインとか入ってるやつね。
・・・・ただ、こっちではそれが入っているのかは、謎。
だって、お店のお兄さんが言ったフルーツがどんなのか分からなくて、一緒にいたルスが補足してくれた説明だけで買った。
まぁ精霊達は私に害がありそうなのは、避けてくれるから大丈夫でしょ。
で、一通り見たんだけど・・・やっぱり鉄板焼きとかは無いね!
唐揚げ的なのもない。
どちらかと言うと、フルーツを使ったのがメイン。
あと、肉。
いや、肉は裏切らないから良いんだけどね。
だから今後、お店を出すのなら・・・生地の薄いクレープ屋さんとか、フライドポテトとか、唐揚げ、お好み焼き、おにぎり屋さん・・・とか夢が尽きない!!!
どっちにしても、クレープ・フライドポテトはすぐに出来る。
他のは、醤油だったり米だったが必要になるから、今後の研究成果が大事になってくる。
そうなると・・・・来年に唐揚げとお好み焼き屋が出店出来るかどうかだなぁ~・・・。
勿論、今年の秋に行われる『豊穣祭』には、クレープとフライドポテトを出店するよ!!
もし、ジルに止められそうになったら、ジルにもお店手伝って貰おう!
保護者が責任者なら問題なかろうて!
・・・・・なんか横から視線を感じる。
「ルーチェ。僕の話聞いてた?」
「・・・・うん。聞いてたよ!でもね!説明が」
「はぁ・・・いいよ、ルーチェの事だから、思考がどこかに飛んでたんでしょ」
おぉ・・・ごめんよルス。
「ルス!ルーチェが楽しんでるから、いいの!」
「うわぁ!ちょ、ちょっと落ち着こうレイナ。僕はね、楽しんじゃダメとは言ってないから!」
「そうですよ、レイナ。それにここで騒ぎを起こしたら、ルーチェが楽しめませんよ」
オコなレイナにルスが焦り、ロワが窘める。
レイナとルスは正反対の属性だから、二人が喧嘩を始めたら取集が付かなくなるんだよ。
だからロワが間に入る。
この三人が一緒に居る訳でもある。
他の二人はどちらかと言うと、相性がいい。
だから仲が良いんだろうけどね。
今だって、あっちこっち目移りしているプーロをエーデルが連れて来てる。
それにしても・・・・ロワってなんの精霊なんだろ?
未だに教えてくれないから、謎が深まる・・・。他のメンバーはなんの精霊か知ってるみたいだけど、口止めされてるからって。
私、契約主なんですけど・・・・。
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