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第79話 参ったな
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とあるカフェの中。
其処では一組の男女が向かい合っていた。
「はい。あ~ん」
カルディアはスプーンをザガードへと突き出した。
そのスプーンにはアイスクリームが一口分乗っていた。
ちなみに、そのスプーンは先程カルディアが使っていたものだ。
「あの」
「あ~ん」
「カルディア様。流石にそれは」
「あ~ん」
「ですから」
「あ~ん」
さっきから「あ~ん」しか言わないカルディア。
これでは話にならないと思うザガード。
仕方が無いので口を開けるザガード。
「美味しい?」
「はい。とても」
「そう。良かった」
カルディアと対面の椅子に座るザガードは口の中に入れたアイスクリームを味わいながら考えた。
どうして、こうなっているのだろうと。
オイゲン達の命令でカルディアの屋敷を向かうと、丁度カルディアは外に出掛ける所だった。
なので、後日改めて訊ねようとしたら。カルディアが。
『今日は従者の仕事は休みなのかしら? じゃあ、申し訳ないけど付き合ってくれないかしら』
と言われた。
話したい事があるので、ついでに訊ねれるかもしれないと思いザガードはその話を受けた。
それでカルディアのお供をする事になった。
カルディアが何処に行くのか訊ねると、買い物だそうだ。
元々のお供と一緒にザガードはカルディアの買い物に付き合った。
ザガード達の両手にはこれでもかと言うぐらいに買った物を持たされた。
その量は馬車に何とか載せれる量であった。
流石に多いので一度、元々のお供の者達は荷物と共に馬車は屋敷に戻る事となった。
その間、適当なカフェに入りカルディアとザガードは一緒に座りデザートを食べていた。
最初ザガードは席に座る事を固辞したが、カルディアが無理矢理座らせた。
そして今に至る。
口の中は甘く冷たい味が広がっている。
普通に食べれれば美味しいと感じれるだろう。普通に食べれれば。
「ぐぬぬ、・・・・・・わたしだってした事が無い事を・・・・・・」
「お嬢様。声が大きいですよ」
ザガードの右斜め後ろの席から怒りに満ちた声が聞こえてきた。
耳が良いザガードはそれだ誰なのか振り返らなくても分かっていた。声の主はリエリナ達だ。
と言うよりも、カルディアの買い物に付き合っている時にこそこそと付け回しているのが見えたのだ。
自分の主人の目があるので、ザガードは素直にアイスクリームを味わう事が出来なかった。
「どうかしたの?」
「いえ、何でもありません」
カルディアは気付いた様子はなかった。
ザガードは咳払いをしてカルディアを見る。
「本日参りましたのはお話ししたい事があり罷り越しました」
「ふぅん。我が家に雇われるという話をする為に来たのではないのね」
カルディアのその一言で、背中に冷や汗が浮かんだ。
「御冗談を」
「そう。で、わたしの下に来たのはあれでしょう。分家がライアン王子に肩入れし始めている事でしょう」
「・・・・・・はい。その通りです」
「まぁ、そんな所でしょうね。別に隠す事でもないから言うけど」
カルディアが言葉を続けようとしたら。
バシーン‼ という音と共にカフェのドアが開いた。
其処では一組の男女が向かい合っていた。
「はい。あ~ん」
カルディアはスプーンをザガードへと突き出した。
そのスプーンにはアイスクリームが一口分乗っていた。
ちなみに、そのスプーンは先程カルディアが使っていたものだ。
「あの」
「あ~ん」
「カルディア様。流石にそれは」
「あ~ん」
「ですから」
「あ~ん」
さっきから「あ~ん」しか言わないカルディア。
これでは話にならないと思うザガード。
仕方が無いので口を開けるザガード。
「美味しい?」
「はい。とても」
「そう。良かった」
カルディアと対面の椅子に座るザガードは口の中に入れたアイスクリームを味わいながら考えた。
どうして、こうなっているのだろうと。
オイゲン達の命令でカルディアの屋敷を向かうと、丁度カルディアは外に出掛ける所だった。
なので、後日改めて訊ねようとしたら。カルディアが。
『今日は従者の仕事は休みなのかしら? じゃあ、申し訳ないけど付き合ってくれないかしら』
と言われた。
話したい事があるので、ついでに訊ねれるかもしれないと思いザガードはその話を受けた。
それでカルディアのお供をする事になった。
カルディアが何処に行くのか訊ねると、買い物だそうだ。
元々のお供と一緒にザガードはカルディアの買い物に付き合った。
ザガード達の両手にはこれでもかと言うぐらいに買った物を持たされた。
その量は馬車に何とか載せれる量であった。
流石に多いので一度、元々のお供の者達は荷物と共に馬車は屋敷に戻る事となった。
その間、適当なカフェに入りカルディアとザガードは一緒に座りデザートを食べていた。
最初ザガードは席に座る事を固辞したが、カルディアが無理矢理座らせた。
そして今に至る。
口の中は甘く冷たい味が広がっている。
普通に食べれれば美味しいと感じれるだろう。普通に食べれれば。
「ぐぬぬ、・・・・・・わたしだってした事が無い事を・・・・・・」
「お嬢様。声が大きいですよ」
ザガードの右斜め後ろの席から怒りに満ちた声が聞こえてきた。
耳が良いザガードはそれだ誰なのか振り返らなくても分かっていた。声の主はリエリナ達だ。
と言うよりも、カルディアの買い物に付き合っている時にこそこそと付け回しているのが見えたのだ。
自分の主人の目があるので、ザガードは素直にアイスクリームを味わう事が出来なかった。
「どうかしたの?」
「いえ、何でもありません」
カルディアは気付いた様子はなかった。
ザガードは咳払いをしてカルディアを見る。
「本日参りましたのはお話ししたい事があり罷り越しました」
「ふぅん。我が家に雇われるという話をする為に来たのではないのね」
カルディアのその一言で、背中に冷や汗が浮かんだ。
「御冗談を」
「そう。で、わたしの下に来たのはあれでしょう。分家がライアン王子に肩入れし始めている事でしょう」
「・・・・・・はい。その通りです」
「まぁ、そんな所でしょうね。別に隠す事でもないから言うけど」
カルディアが言葉を続けようとしたら。
バシーン‼ という音と共にカフェのドアが開いた。
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