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第12話 また、試合
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再びザガード達は試合をする事になった。
「すみませんね。うやむやにすれば、向こうも引き下がると思ったのですがね」
「先生も詰めが甘いですね」
「いやぁ、耳が痛い」
フィリックは頭を掻いた。
「それで試合の順番はどうしますか?」
「先程と同じで良いと思います」
フィリックがそう言うと、魔導剣闘術で唯一勝った部員も頷いた。
「では、エルラン。先鋒で良いですね」
「はい。先生」
エルランと呼ばれた生徒は、頷いて仕切りの中に入っていった。
向こうの剣術部の先鋒も、先程と同じ順番で試合をするようで、先程の先鋒が前に出た。
二人は向かい合うと、木剣を抜いて構える。
先程の試合と同じくフィリックが審判を務めた。
「では、先鋒戦、始めっ」
フィリックの試合開始の合図と共に、両者が動いた。
「「はあああああああっ⁈」」
二人は声を上げながら駈け出す。
そして、ほぼ同時のタイミングで木剣を振りかぶり、振り下ろした。
互いの木剣が当たると、二人はそのまま鍔迫り合いをしだした。
体格面では、二人はほぼ同じ体格だ。
なので、鍔迫り合いをしても押し負ける事はない。
二人もそれが分かっているのか、鍔迫り合いを止めて、距離を取った。
「「・・・・・・・・・・・・」」
互いの動きを見逃さないとばかりに睨みあう二人。
そのまま睨み合う二人。
そうして睨み合っていると。
「はああああああああっ!」
エルランが駆けだした。
動いたのを見て、ザガードとティルズは目をつぶる。
「負けたな」
「腕は悪くないが、我慢が出来ない性格のようだな」
「ああ、あいつはな、守るよりも攻め一辺倒の所があるからな」
ザガード達が話していると、エルランの剣がふっ飛ばされた。
「なっ⁉」
振り下ろした剣が、容易に受け止められ、そのまま相手は腕力に任せて押し返した。
その勢いで剣は吹っ飛んで行った。
「それまでっ。勝者、剣術部」
フィリックが制止の声をあげた。
その声を聞いて、剣術部の部員達は喜んでいた。
先に一勝上げた事がことのほか嬉しいようだ。
戦った二人は、仕切りからでる。
「すまない」
エルランは戻るなり謝罪した。
本人的には、勝って後に続く二人に少しでも気楽にして欲しいと思い、勢い込んでしまったようだ。
「なに、俺とザガードが勝てば問題ない。そうだろう?」
「その通りだ」
ティルズの言葉に頷くザガード。
「さて、次は俺だな」
ティルズは木剣を肩に置きながら、仕切りの中に入っていく。
「俺が言うのもなんだが、頑張ってくれ」
エルランがそう言うと、ティルズは返礼代わりに木剣を持っていない手を挙げる。
ティルズがフィリックの所まで来ると、剣術部の部員も入って来た。
二人は木剣を構える。
「では、中堅戦。始めっ」
二人が構えるのを見て、フィリックは開始の声をあげる。
開始の声が上がるが、二人は睨み合うだけで動かなかった。
二人はお互いの動きに注視している。
ジリジリと動きながら、二人はどう動くか考えている。
そのまま睨み合いが続くかと思われたが。
「はああああああぁぁぁ⁉」
ティルズが先に動いた。
剣術部の部員は少し遅れて反応した。ティルズの攻撃を防ごうと剣を横に構えようとしたが。
「遅いっ」
剣術部の部員の防御よりも早く剣を肩に叩き込まれた。
「が、ああああっ」
剣術部の部員は痛みのあまり、剣を床に落とした。
「そこまでっ。勝者、魔導剣闘術部」
フィリックの声を聞いて、今度は魔導剣闘術部の方が歓声をあげた。
ティルズは勝って当然とばかりに笑みを浮かべながら、ザガード達がいる所に戻った。
「お疲れ様」
ザガードがティルズを労った。
「おう、俺は勝ったんだから、お前も勝てよ」
「当然だな」
二人は拳をぶつけ合う。
(あの二人、さっき会ったばかりなのに、もうあんなに仲良くなっているわ)
リエリナはザガードとティルズの仲の良い様子を見て驚いていた。
屋敷に来た時は、野生の獣みたいに、なかなか誰にも懐かなかった。
誰にでも何処か一線を引いた態度で接していた。
まだ、幼いのにそんな態度を取るので、リエリナの母は過剰と言えるくらいに構った。
その所為で、ザガードは今でもコウリーンを苦手としている。
なので、学園に通うという話になった時に、リエリナは内心でザガードは友達が出来るか心配であった。
それが何時の間にか、ティルズという友人が出来ていた。
嬉しい反面、ちょっと寂しいと思うのであった。
(もう少しだけ、二人で居られると思っていたのに……)
リエリナの頭の中では、暫くは友達が出来ないだろうから、それまでは一緒にいれると思っていた。
そう思うと、リエリナはムスッとした顔をした。
(…うん? 何か、お嬢様の機嫌が悪そうな顔をしているな)
何気なく、ザガードはリエリナの方に顔を向けると、何故か不機嫌な顔をしていた。
あからさまに外に出していないが、幼い頃から仕えているので、ザガードには分かるようだ。
(これは、早く終わらせないと、御怒りになりそうだな)
ザガードはそう思いながら、相手の選手と向かいあう。
その相手を見て、ザガードはちょっと驚いていた。
何故なら、その相手は先程、先鋒として出て来た部員だからだ。
「続投しては駄目という、ルールはないから問題なかろう」
ザガードの心境を察したのか、そう言いだした。
フィリックはザガードを見る。
その目は、どうすると訴えているようだ。
ザガードは構わないと言わんばかりに頷く。
「では、双方、前へ」
確認を取ったフィリックは、二人を構えさせる。
「大将戦。始めっ」
フィリックが開始の合図をだした。
最初に動いたのは、剣術部の部員であった。
「おおおおおおっ」
声をあげて、攻撃してきた。
その攻撃は難なく防ぐザガード。
だが、その攻撃を防がれると予想していたのか、剣術部の部員は連打に出た。
頭に、右腕に、左腕に、脇腹にと激しい猛打をしてくる。
ザガードはその攻撃を受け止めながら、相手の動きを注視した。
「どうした? お前の実力はこんなものか?」
守ってばかりのザガードに焦れたのか、剣術部の部員は挑発してきた。
ザガードはそんな挑発に乗らず、守りを固めた。
剣術部の部員は、その守りを破ろうと攻撃を激しくした。
攻撃は激しくなってもザガードは守りながらも、ただ相手の動きを注視していた。
まるで、何かを待っているかのように。
その動きを見て、ティルズは呟く。
「相手が攻め疲れるのを待っているのか?」
誰にも答えを求めていない独白であったが、その言葉に答える者が隣に現れた。
「いえ、あれは、相手の動きの癖を見ているのよ」
そんな声が聞こえたので、隣を向くと、そこに居たのは。
「おっ、何だ。ローザか」
ティルズは先程まで誰も居なかった隣にいる人物であるローザアリア見て、一瞬驚いたが、顔見知りだと分かり、顔を緩ませる。
ローザアリアの背後には護衛として、シオーネが居る。
ティルズはシオーネに顔を向けると、頭を下げた。シオーネも頭を下げる。
「お前が此処に来るとはな、どうかしたのか?」
「貴方を探しに来たのよ。部長が貴方を探しているわよ」
「そうか。この試合が終ったら、部室に戻る事にしよう」
「そうしないさい」
「ところで、さっきの言葉の意味はどういう意味なんだ?」
ティルズはローザアリアに訊ねる。
「あのザガードの人の目を見れば分かるわ」
「目だと?」
ローザアリアがそう言うので、ティルズはザガードの目を見る。
ザガードの目は相手の動きに一瞬たりとも見逃さないとばかりに見ていた。
「相手の動きに注視しているな」
「そうよ。そして、今はその動きから、相手の癖を見極めているという所ね」
「その癖を見極めたら」
ティルズはその先は言わなかった。お互い分かっているだろうとばかりに。
「それにしても、ザガードが守っている動きを見ただけで、よく分かったな」
感心しながら言うティルズ。
「そうかしら?」
「お前が令嬢じゃなくて、男だったら一角の騎士になったんだろうな」
「あら、その言葉は、わたしに勝ってから言う事ね」
「むぐっ」
ローザアリアは槍を持たせたら、そこいらの者では敵わない程の実力者だ。
ティルズは今だに勝った試しがない。
それを知っているので、言葉をつまらせたティルズ。
「さて、そろそろ終わりのようね」
ローザアリアの視線の先には、一向に守勢になっているザガードだった。
だが、ザガードは攻撃を防ぎながらも、相手を攻略法を見つけていた。
(次に相手は、逆袈裟を仕掛けて来るから、それを躱して腹に一撃見舞えば、俺の勝ちだ)
ザガードは守勢に回っていたお蔭か、相手の動きのパターンと癖を見極める事が出来た。
そして、ザガードの予想通り、相手が剣を振りかぶり、逆袈裟を見舞う。
ザガードはその攻撃を半身ずらして躱した。
そして、相手の攻撃を避けた勢いを利用して、相手の胴体に一撃を見舞った。
「ぐううっ」
攻撃を躱された瞬間に、反撃されたので、防御も出来ずその攻撃をくらう剣術部の部員。
剣を持っていない手で腹を抑える。
「勝負あり。勝者、魔導剣闘術部。弐-壱により、勝者は魔導剣闘術部」
フィリックはそう宣言すると。魔導剣闘術部の面々は喜びの歓声をあげた。
「すみませんね。うやむやにすれば、向こうも引き下がると思ったのですがね」
「先生も詰めが甘いですね」
「いやぁ、耳が痛い」
フィリックは頭を掻いた。
「それで試合の順番はどうしますか?」
「先程と同じで良いと思います」
フィリックがそう言うと、魔導剣闘術で唯一勝った部員も頷いた。
「では、エルラン。先鋒で良いですね」
「はい。先生」
エルランと呼ばれた生徒は、頷いて仕切りの中に入っていった。
向こうの剣術部の先鋒も、先程と同じ順番で試合をするようで、先程の先鋒が前に出た。
二人は向かい合うと、木剣を抜いて構える。
先程の試合と同じくフィリックが審判を務めた。
「では、先鋒戦、始めっ」
フィリックの試合開始の合図と共に、両者が動いた。
「「はあああああああっ⁈」」
二人は声を上げながら駈け出す。
そして、ほぼ同時のタイミングで木剣を振りかぶり、振り下ろした。
互いの木剣が当たると、二人はそのまま鍔迫り合いをしだした。
体格面では、二人はほぼ同じ体格だ。
なので、鍔迫り合いをしても押し負ける事はない。
二人もそれが分かっているのか、鍔迫り合いを止めて、距離を取った。
「「・・・・・・・・・・・・」」
互いの動きを見逃さないとばかりに睨みあう二人。
そのまま睨み合う二人。
そうして睨み合っていると。
「はああああああああっ!」
エルランが駆けだした。
動いたのを見て、ザガードとティルズは目をつぶる。
「負けたな」
「腕は悪くないが、我慢が出来ない性格のようだな」
「ああ、あいつはな、守るよりも攻め一辺倒の所があるからな」
ザガード達が話していると、エルランの剣がふっ飛ばされた。
「なっ⁉」
振り下ろした剣が、容易に受け止められ、そのまま相手は腕力に任せて押し返した。
その勢いで剣は吹っ飛んで行った。
「それまでっ。勝者、剣術部」
フィリックが制止の声をあげた。
その声を聞いて、剣術部の部員達は喜んでいた。
先に一勝上げた事がことのほか嬉しいようだ。
戦った二人は、仕切りからでる。
「すまない」
エルランは戻るなり謝罪した。
本人的には、勝って後に続く二人に少しでも気楽にして欲しいと思い、勢い込んでしまったようだ。
「なに、俺とザガードが勝てば問題ない。そうだろう?」
「その通りだ」
ティルズの言葉に頷くザガード。
「さて、次は俺だな」
ティルズは木剣を肩に置きながら、仕切りの中に入っていく。
「俺が言うのもなんだが、頑張ってくれ」
エルランがそう言うと、ティルズは返礼代わりに木剣を持っていない手を挙げる。
ティルズがフィリックの所まで来ると、剣術部の部員も入って来た。
二人は木剣を構える。
「では、中堅戦。始めっ」
二人が構えるのを見て、フィリックは開始の声をあげる。
開始の声が上がるが、二人は睨み合うだけで動かなかった。
二人はお互いの動きに注視している。
ジリジリと動きながら、二人はどう動くか考えている。
そのまま睨み合いが続くかと思われたが。
「はああああああぁぁぁ⁉」
ティルズが先に動いた。
剣術部の部員は少し遅れて反応した。ティルズの攻撃を防ごうと剣を横に構えようとしたが。
「遅いっ」
剣術部の部員の防御よりも早く剣を肩に叩き込まれた。
「が、ああああっ」
剣術部の部員は痛みのあまり、剣を床に落とした。
「そこまでっ。勝者、魔導剣闘術部」
フィリックの声を聞いて、今度は魔導剣闘術部の方が歓声をあげた。
ティルズは勝って当然とばかりに笑みを浮かべながら、ザガード達がいる所に戻った。
「お疲れ様」
ザガードがティルズを労った。
「おう、俺は勝ったんだから、お前も勝てよ」
「当然だな」
二人は拳をぶつけ合う。
(あの二人、さっき会ったばかりなのに、もうあんなに仲良くなっているわ)
リエリナはザガードとティルズの仲の良い様子を見て驚いていた。
屋敷に来た時は、野生の獣みたいに、なかなか誰にも懐かなかった。
誰にでも何処か一線を引いた態度で接していた。
まだ、幼いのにそんな態度を取るので、リエリナの母は過剰と言えるくらいに構った。
その所為で、ザガードは今でもコウリーンを苦手としている。
なので、学園に通うという話になった時に、リエリナは内心でザガードは友達が出来るか心配であった。
それが何時の間にか、ティルズという友人が出来ていた。
嬉しい反面、ちょっと寂しいと思うのであった。
(もう少しだけ、二人で居られると思っていたのに……)
リエリナの頭の中では、暫くは友達が出来ないだろうから、それまでは一緒にいれると思っていた。
そう思うと、リエリナはムスッとした顔をした。
(…うん? 何か、お嬢様の機嫌が悪そうな顔をしているな)
何気なく、ザガードはリエリナの方に顔を向けると、何故か不機嫌な顔をしていた。
あからさまに外に出していないが、幼い頃から仕えているので、ザガードには分かるようだ。
(これは、早く終わらせないと、御怒りになりそうだな)
ザガードはそう思いながら、相手の選手と向かいあう。
その相手を見て、ザガードはちょっと驚いていた。
何故なら、その相手は先程、先鋒として出て来た部員だからだ。
「続投しては駄目という、ルールはないから問題なかろう」
ザガードの心境を察したのか、そう言いだした。
フィリックはザガードを見る。
その目は、どうすると訴えているようだ。
ザガードは構わないと言わんばかりに頷く。
「では、双方、前へ」
確認を取ったフィリックは、二人を構えさせる。
「大将戦。始めっ」
フィリックが開始の合図をだした。
最初に動いたのは、剣術部の部員であった。
「おおおおおおっ」
声をあげて、攻撃してきた。
その攻撃は難なく防ぐザガード。
だが、その攻撃を防がれると予想していたのか、剣術部の部員は連打に出た。
頭に、右腕に、左腕に、脇腹にと激しい猛打をしてくる。
ザガードはその攻撃を受け止めながら、相手の動きを注視した。
「どうした? お前の実力はこんなものか?」
守ってばかりのザガードに焦れたのか、剣術部の部員は挑発してきた。
ザガードはそんな挑発に乗らず、守りを固めた。
剣術部の部員は、その守りを破ろうと攻撃を激しくした。
攻撃は激しくなってもザガードは守りながらも、ただ相手の動きを注視していた。
まるで、何かを待っているかのように。
その動きを見て、ティルズは呟く。
「相手が攻め疲れるのを待っているのか?」
誰にも答えを求めていない独白であったが、その言葉に答える者が隣に現れた。
「いえ、あれは、相手の動きの癖を見ているのよ」
そんな声が聞こえたので、隣を向くと、そこに居たのは。
「おっ、何だ。ローザか」
ティルズは先程まで誰も居なかった隣にいる人物であるローザアリア見て、一瞬驚いたが、顔見知りだと分かり、顔を緩ませる。
ローザアリアの背後には護衛として、シオーネが居る。
ティルズはシオーネに顔を向けると、頭を下げた。シオーネも頭を下げる。
「お前が此処に来るとはな、どうかしたのか?」
「貴方を探しに来たのよ。部長が貴方を探しているわよ」
「そうか。この試合が終ったら、部室に戻る事にしよう」
「そうしないさい」
「ところで、さっきの言葉の意味はどういう意味なんだ?」
ティルズはローザアリアに訊ねる。
「あのザガードの人の目を見れば分かるわ」
「目だと?」
ローザアリアがそう言うので、ティルズはザガードの目を見る。
ザガードの目は相手の動きに一瞬たりとも見逃さないとばかりに見ていた。
「相手の動きに注視しているな」
「そうよ。そして、今はその動きから、相手の癖を見極めているという所ね」
「その癖を見極めたら」
ティルズはその先は言わなかった。お互い分かっているだろうとばかりに。
「それにしても、ザガードが守っている動きを見ただけで、よく分かったな」
感心しながら言うティルズ。
「そうかしら?」
「お前が令嬢じゃなくて、男だったら一角の騎士になったんだろうな」
「あら、その言葉は、わたしに勝ってから言う事ね」
「むぐっ」
ローザアリアは槍を持たせたら、そこいらの者では敵わない程の実力者だ。
ティルズは今だに勝った試しがない。
それを知っているので、言葉をつまらせたティルズ。
「さて、そろそろ終わりのようね」
ローザアリアの視線の先には、一向に守勢になっているザガードだった。
だが、ザガードは攻撃を防ぎながらも、相手を攻略法を見つけていた。
(次に相手は、逆袈裟を仕掛けて来るから、それを躱して腹に一撃見舞えば、俺の勝ちだ)
ザガードは守勢に回っていたお蔭か、相手の動きのパターンと癖を見極める事が出来た。
そして、ザガードの予想通り、相手が剣を振りかぶり、逆袈裟を見舞う。
ザガードはその攻撃を半身ずらして躱した。
そして、相手の攻撃を避けた勢いを利用して、相手の胴体に一撃を見舞った。
「ぐううっ」
攻撃を躱された瞬間に、反撃されたので、防御も出来ずその攻撃をくらう剣術部の部員。
剣を持っていない手で腹を抑える。
「勝負あり。勝者、魔導剣闘術部。弐-壱により、勝者は魔導剣闘術部」
フィリックはそう宣言すると。魔導剣闘術部の面々は喜びの歓声をあげた。
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