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第7話 最後の挨拶
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それはカゲヒコが怪盗になる以前のこと。
勇者パーティは一人の巨大な敵との戦いに臨んでいた。
「ぐわあああああっ!」
「ユウジ!」
勇者パーティのリーダー、【勇者】白井ユウジは大きく吹き飛ばされて地面を転がる。
同じく勇者パーティのメンバーであり、ユウジの幼馴染である【戦乙女】紅野レナが慌てて駆け寄った。
「くっ、強い・・・!」
「こんなものですか。勇者というのは」
ユウジを吹き飛ばしたのは、額から二本の角を生やした女魔族である。
浴衣によく似た白い衣装を身に着けた彼女の手には、片刃の剣が握られている。
女魔族はクルリと剣を回して峰で自分の肩を叩き、失望したように溜息をついた。
「聖剣の力は厄介ですが、あまりにも剣筋がお粗末ですね。そんな未熟な剣で魔王軍に挑もうなど、あまりにも不遜極まりない」
「くうっ・・・」
ユウジは悔しそうに表情を歪めた。自分でも気にしていることを敵に指摘されるなど、こんな屈辱はないだろう。
魔族に対して絶大な威力を持つ聖剣を召還することができるユウジであったが、剣術に対しては素人である。
日本にいた頃には剣道をかじっていたのだが、竹刀と西洋風の両手剣ではあまりに使い勝手が違いすぎてほとんど応用は効かなかった。
対して、目の前に立っている女性は明らかに剣の達人であった。
パワーやスピードはユウジと互角ほどだが、彼女の振るう剣には一朝一夕では決して身に着けることができない『技』があった。
いくらユウジが聖剣を振っても女の身体にはかすり傷一つ付くことはなく、逆にユウジは鮮やかな剣技で切り返されて一方的にダメージを増やしていった。
「その程度であれば我らの脅威にはなりえませんが・・・しかし、これも戦争の法理。首を取らせてもらいましょうか」
「ダメっ!」
トドメを刺そうとユウジの首に剣を向ける女。大切な幼馴染の危機に、レナが慌てて二人の間に割って入った。
「ここからは私が相手よ! ユウジに手出しはさせない!」
「ダメだ・・・レナ・・・」
ユウジが息を絶え絶えにさせながら、幼馴染の少女を押しとどめようとする。
一度、目の前の魔族と剣を交えたからこそわかってしまう、レナでは彼女に勝つことはできないと。
「美しい友情・・・いや、愛情でしょうか? いずれにしても戦場には不要な感情ですね」
女はブンッ、と剣を薙いだ。
「きゃあっ!?」
「くっ・・・!」
魔法を使ったわけでもないのに、女の剣圧によって突風が巻き起こった。
攻撃力など何もないただの風であったが、それは二人の心を折るには十分だった。
「・・・う・・・あ・・・」
目の前の相手への恐怖でレナの顔が引きつった。
目尻には涙のしずくが浮かんでいて、あと一押しされたらダムが決壊するかのように泣き出してしまうだろう。
「この程度で怯えましたか? 所詮は子供ですね」
女はわずかに目を細めて同情の視線を二人に向けたが、すぐに気を取り直したかのように剣を構えた。
「せめて二人一緒に、一刀のもとで葬ってあげましょう。痛い思いをしたくないのであれば動かないように」
「あ・・・」
「それでは、さような・・・っ!?」
ユウジとレナ。勇者パーティの二人にとどめを刺そうと一歩足を踏み出した女魔族であったが、弾かれたように後方へと飛んだ。
次の瞬間、先ほどまで女がいた場所に雷の矢が突き刺さった。
「外したか。やれやれ、動かなければ一撃で楽になれたんだけどなー」
「・・・何者ですか、あなたは?」
「カゲヒコさん!」
ユウジが振り向くと、いつの間にか背後に年上の仲間の姿があった。
勇者パーティの【賢者】黒野カゲヒコである。
面倒くさそうに頭を掻くカゲヒコの傍らには、同じく別行動をとっていた【聖女】の姿もあった。
「子供をいじめて楽しんでるとこ悪いんだけどさー。保護者としてそれ以上は放ってはおけないんだよな」
「なるほど・・・貴方が賢者ですか」
「そうゆうこと・・・選手交代。代打、黒野カゲヒコ。ポジションは・・・ライトってな!」
「なっ!?」
カゲヒコの手から閃光が放たれた。突然の光に目を焼かれて、女魔族の動きが止まる。
「第3階梯魔法【氷矢雨】」
「くっ、甘いですっ!」
足を止めた女魔族に向けた放たれた無数の氷の矢。それを女魔族は気配だけで撃ち落とす。
「かーらーのー、【炎熱方陣】!」
「があああああっ!」
女魔族を中心に炎の嵐が巻き起こる。膨大な熱が女魔族の肌を燃やし、煙が肺を内側から焼いていく。
「はああああああああっ!」
「おおっ!?」
女魔族が神速の踏み込みで炎の嵐を抜けて、カゲヒコへと剣を振り下ろす。
「しまった・・・!」
「殺った!」
「なーんちゃって」
「なあっ!?」
女魔族の斬撃がカゲヒコの身体をすり抜けた。まるで蜃気楼でも斬ったかのように手応えがない。
「オリジナル魔法だ・・・名前はまだ決めてない。募集中だ」
カゲヒコはひらりと飛んで女魔族から距離をとり、揶揄うように言った。
「貴様・・・!」
女魔族は激しい憎悪の視線をカゲヒコへとぶつける。
視線だけで人が殺せそうな威圧を、カゲヒコはへらへらと笑って受け流す。
女魔族はしばしカゲヒコを睨んでいたが、やがて気を落ち着けて静かな口調で問いかけた。
「よくぞ私に傷をつけました。貴方を勇者以上の脅威と認定して全力をもって排除します。名乗りなさい」
「人に名前を聞くときは・・・どうするんだったけか?」
「そうですね・・・」
女魔族はすうっ、と深く息を吸い込んだ。
「私は貴方を殺す女です! 我が名は・・・ペロペロキャンティ!」
勇者パーティは一人の巨大な敵との戦いに臨んでいた。
「ぐわあああああっ!」
「ユウジ!」
勇者パーティのリーダー、【勇者】白井ユウジは大きく吹き飛ばされて地面を転がる。
同じく勇者パーティのメンバーであり、ユウジの幼馴染である【戦乙女】紅野レナが慌てて駆け寄った。
「くっ、強い・・・!」
「こんなものですか。勇者というのは」
ユウジを吹き飛ばしたのは、額から二本の角を生やした女魔族である。
浴衣によく似た白い衣装を身に着けた彼女の手には、片刃の剣が握られている。
女魔族はクルリと剣を回して峰で自分の肩を叩き、失望したように溜息をついた。
「聖剣の力は厄介ですが、あまりにも剣筋がお粗末ですね。そんな未熟な剣で魔王軍に挑もうなど、あまりにも不遜極まりない」
「くうっ・・・」
ユウジは悔しそうに表情を歪めた。自分でも気にしていることを敵に指摘されるなど、こんな屈辱はないだろう。
魔族に対して絶大な威力を持つ聖剣を召還することができるユウジであったが、剣術に対しては素人である。
日本にいた頃には剣道をかじっていたのだが、竹刀と西洋風の両手剣ではあまりに使い勝手が違いすぎてほとんど応用は効かなかった。
対して、目の前に立っている女性は明らかに剣の達人であった。
パワーやスピードはユウジと互角ほどだが、彼女の振るう剣には一朝一夕では決して身に着けることができない『技』があった。
いくらユウジが聖剣を振っても女の身体にはかすり傷一つ付くことはなく、逆にユウジは鮮やかな剣技で切り返されて一方的にダメージを増やしていった。
「その程度であれば我らの脅威にはなりえませんが・・・しかし、これも戦争の法理。首を取らせてもらいましょうか」
「ダメっ!」
トドメを刺そうとユウジの首に剣を向ける女。大切な幼馴染の危機に、レナが慌てて二人の間に割って入った。
「ここからは私が相手よ! ユウジに手出しはさせない!」
「ダメだ・・・レナ・・・」
ユウジが息を絶え絶えにさせながら、幼馴染の少女を押しとどめようとする。
一度、目の前の魔族と剣を交えたからこそわかってしまう、レナでは彼女に勝つことはできないと。
「美しい友情・・・いや、愛情でしょうか? いずれにしても戦場には不要な感情ですね」
女はブンッ、と剣を薙いだ。
「きゃあっ!?」
「くっ・・・!」
魔法を使ったわけでもないのに、女の剣圧によって突風が巻き起こった。
攻撃力など何もないただの風であったが、それは二人の心を折るには十分だった。
「・・・う・・・あ・・・」
目の前の相手への恐怖でレナの顔が引きつった。
目尻には涙のしずくが浮かんでいて、あと一押しされたらダムが決壊するかのように泣き出してしまうだろう。
「この程度で怯えましたか? 所詮は子供ですね」
女はわずかに目を細めて同情の視線を二人に向けたが、すぐに気を取り直したかのように剣を構えた。
「せめて二人一緒に、一刀のもとで葬ってあげましょう。痛い思いをしたくないのであれば動かないように」
「あ・・・」
「それでは、さような・・・っ!?」
ユウジとレナ。勇者パーティの二人にとどめを刺そうと一歩足を踏み出した女魔族であったが、弾かれたように後方へと飛んだ。
次の瞬間、先ほどまで女がいた場所に雷の矢が突き刺さった。
「外したか。やれやれ、動かなければ一撃で楽になれたんだけどなー」
「・・・何者ですか、あなたは?」
「カゲヒコさん!」
ユウジが振り向くと、いつの間にか背後に年上の仲間の姿があった。
勇者パーティの【賢者】黒野カゲヒコである。
面倒くさそうに頭を掻くカゲヒコの傍らには、同じく別行動をとっていた【聖女】の姿もあった。
「子供をいじめて楽しんでるとこ悪いんだけどさー。保護者としてそれ以上は放ってはおけないんだよな」
「なるほど・・・貴方が賢者ですか」
「そうゆうこと・・・選手交代。代打、黒野カゲヒコ。ポジションは・・・ライトってな!」
「なっ!?」
カゲヒコの手から閃光が放たれた。突然の光に目を焼かれて、女魔族の動きが止まる。
「第3階梯魔法【氷矢雨】」
「くっ、甘いですっ!」
足を止めた女魔族に向けた放たれた無数の氷の矢。それを女魔族は気配だけで撃ち落とす。
「かーらーのー、【炎熱方陣】!」
「があああああっ!」
女魔族を中心に炎の嵐が巻き起こる。膨大な熱が女魔族の肌を燃やし、煙が肺を内側から焼いていく。
「はああああああああっ!」
「おおっ!?」
女魔族が神速の踏み込みで炎の嵐を抜けて、カゲヒコへと剣を振り下ろす。
「しまった・・・!」
「殺った!」
「なーんちゃって」
「なあっ!?」
女魔族の斬撃がカゲヒコの身体をすり抜けた。まるで蜃気楼でも斬ったかのように手応えがない。
「オリジナル魔法だ・・・名前はまだ決めてない。募集中だ」
カゲヒコはひらりと飛んで女魔族から距離をとり、揶揄うように言った。
「貴様・・・!」
女魔族は激しい憎悪の視線をカゲヒコへとぶつける。
視線だけで人が殺せそうな威圧を、カゲヒコはへらへらと笑って受け流す。
女魔族はしばしカゲヒコを睨んでいたが、やがて気を落ち着けて静かな口調で問いかけた。
「よくぞ私に傷をつけました。貴方を勇者以上の脅威と認定して全力をもって排除します。名乗りなさい」
「人に名前を聞くときは・・・どうするんだったけか?」
「そうですね・・・」
女魔族はすうっ、と深く息を吸い込んだ。
「私は貴方を殺す女です! 我が名は・・・ペロペロキャンティ!」
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