上 下
73 / 85
第6話 怪盗シャドウ抹殺計画

第6話 登場人物

しおりを挟む
黒野カゲヒコ(怪盗シャドウ)

 元・勇者パーティの賢者。現・怪盗。
 とある事情から魔国産のオーバーアイテムを優先的に狙っている大泥棒。たとえワナを仕掛けられていたとしても、スリルを求めてあえて飛び込む。それが怪盗の流儀。

 今、最も恐ろしいものは「マティルダ・マルストフォイ」。
 ローウィの屋敷で追い掛け回されたのがわりとトラウマになっている。二つ並んだ山を見るたびになぜかマティルダの顔が頭に浮かぶ。
 彼女に追い回されて、日本にいた頃に見た映画『シャイ〇ング』のことを思い出した。あの恐怖は二度とごめん。





サーナ

 カゲヒコ行きつけの食堂のウェイトレス。その正体は闇ギルドのエージェント。
 ローウィ・サンダロンについてカゲヒコに忠告するが、いま一つ真面目に聞いてもらえずに心配していた。
 その後、食堂の新たな常連となったマティルダの扱いに苦慮することになる。

 今、最も恐ろしいものは「夏」。
 子供のころから暑さには弱い。夏の初めから終わりまでで体重が3キロは減ってしまう。おまけに、痩せるときはなぜか胸から先に肉が減っていく。
 太ったときにはお腹から肉がついていくのに、なぜ胸から痩せていくのだろうか? もはや何かの呪いとしか思えない。本気で神殿で厄払いを受けることを検討中。





マティルダ・マルストフォイ

 スレイヤー王国の女騎士。怪盗シャドウ対策部隊の隊長。
 怪盗シャドウを捕まえるためになら何でもする覚悟。だったのだが、この展開は予想外。ローウィ・サンダロンに色々と身体をいじられた挙句に、全裸マントで屋外に放置された。
 最近、巷では自分はおっぱい神と崇められていることを知った。裸マントで王都を走り回った時には、大勢の男女が跪いて祈りをささげたという。

 今、最も恐ろしいものは「人の視線」。
 みんなが自分を見て、自分の噂をしている気がする。しばらくは人の多い店にも入れない。全然、人が入っていない食堂を見つけて通い詰めるようになったのだが、なぜか常連の男性客に見覚えがある。
 あの男とはいったい、どこで会ったのだろうか?





ローウィ・サンダロン

 スレイヤー王国の宮廷魔術師。特にマジックアイテムの開発に関しては権威とも呼べるすごい魔法使い。
 かなりのマッドサイエンティストで、自分の研究のためならば人権を踏みにじることもためらわない危険人物。スレイヤー王国の王太子がパトロン。エッチな衣装をデザインして、それで金をもらっていた。ひょっとしたら服飾デザイナーの才能もあったのかもしれない。
 怪盗シャドウの新たな宿敵の一人としてマークされたものの、全く関係のないところで見知らぬ人物によって殺害された。

 今、最も恐ろしいものは「老い」。
 年を取るごとに頭がボー、として、忘れっぽくなっている。
 このままでは研究が続けられなくなると怯えていたが、殺害されたことでもう怯えなくてもよくなった。
 やったね! ハッピーエンドだ!

しおりを挟む
感想 50

あなたにおすすめの小説

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる

グリゴリ
ファンタジー
『旧タイトル』万能者、Sランクパーティーを追放されて、職業が進化したので、新たな仲間と共に無双する。 『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる』【書籍化決定!!】書籍版とWEB版では設定が少し異なっていますがどちらも楽しめる作品となっています。どうぞ書籍版とWEB版どちらもよろしくお願いします。 2023年7月18日『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる2』発売しました。  主人公のクロードは、勇者パーティー候補のSランクパーティー『銀狼の牙』を器用貧乏な職業の万能者で弱く役に立たないという理由で、追放されてしまう。しかしその後、クロードの職業である万能者が進化して、強くなった。そして、新たな仲間や従魔と無双の旅を始める。クロードと仲間達は、様々な問題や苦難を乗り越えて、英雄へと成り上がって行く。※2021年12月25日HOTランキング1位、2021年12月26日ハイファンタジーランキング1位頂きました。お読み頂き有難う御座います。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない

兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。

完)まあ!これが噂の婚約破棄ですのね!

オリハルコン陸
ファンタジー
王子が公衆の面前で婚約破棄をしました。しかし、その場に居合わせた他国の皇女に主導権を奪われてしまいました。 さあ、どうなる?

記憶喪失の逃亡貴族、ゴールド級パーティを追放されたんだが、ジョブの魔獣使いが進化したので新たな仲間と成り上がる

グリゴリ
ファンタジー
7歳の時に行われた洗礼の儀で魔物使いと言う不遇のジョブを授かった主人公は、実家の辺境伯家を追い出され頼る当ても無くさまよい歩いた。そして、辺境の村に辿り着いた主人公は、その村で15歳まで生活し村で一緒に育った4人の幼馴染と共に冒険者になる。だが、何時まで経っても従魔を得ることが出来ない主人公は、荷物持ち兼雑用係として幼馴染とパーティーを組んでいたが、ある日、パーティーのリーダーから、「俺達ゴールド級パーティーにお前はもう必要ない」と言われて、パーティーから追放されてしまう。自暴自棄に成った主人公は、やけを起こし、非常に危険なアダマンタイト級ダンジョンへと足を踏み入れる。そこで、主人公は、自分の人生を大きく変える出会いをする。そして、新たな仲間たちと成り上がっていく。 *カクヨムでも連載しています。*2022年8月25日ホットランキング2位になりました。お読みいただきありがとうございます。

処理中です...