80 / 103
第二章 クラスメイトは吸血鬼
20.陰陽師1日体験日記⑤
しおりを挟む
「いきますよ……式神顕現! 犬神を捕らえなさい!」
華音姉さんが叫ぶと、周囲に浮かんでいた光玉が一斉に飛び出した。
式神はまるで弾丸のような速度で走り、宙を飛び回っている犬神に向かっていく。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
だが……恐るべき速さで動き回る犬神を捕らえることはできない。
犬神は式神をすり抜けたかと思うと、まるでパックマンのように丸い身体を上下に裂いて光の玉を呑み込んだ。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
「式神が……驚きました。思っていた以上に大物です!」
「大丈夫!? 華音姉さん!」
「お姉ちゃんは大丈夫です。そんなことよりも……弟くんは自分のやるべきことをやってください!」
心配する僕の声に、華音姉さんが叫び返してきた。
お互いの役割分担はできている。
華音姉さんが式神を使って敵を惹きつけ、僕が怪我人や被害者を運び出す。
本当は僕が囮役をやりたかったのだが……華音姉さんの細腕ではここに倒れている複数の男性を運び出すことはできない。
不本意ではあるが、犬神のことは華音姉さんに任せるしかなかった。
「これは気合を入れ直さないといけませんね。お姉ちゃん本気モードです! 式神――『藤裏葉』!」
華音姉さんの前に真っ赤な鎧兜を身に着けた武者が現れた。鎧武者は両手に大太刀を握っており、顔を覆う面の向こうからギョロリと妖しい眼光が放たれる。
見るからに強力なオーラが漂ってくる。どうやら、これが華音姉さんの切り札のようだ。
「この式神は使用制限があって使いづらいのですが……手加減をしている余裕はありません! 行きなさい!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
鎧武者の式神が犬神に斬りかかる。
犬神が素早い動きで大太刀を躱して、反対に鎧武者の腕に噛みつくが……先ほどのようにあっさりやられたりはしない。
鎧武者は平然と犬神を振り払い、反対の手に握られた大太刀を叩きつける。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
「おお、すごい!」
僕は怪我人を運び出しながら喝采する。
犬神は相変わらず空を縦横無尽に飛び回っているが、斬られた部分から出血するように黒い粒子が流れ出ていた。
どうやら、ちゃんとダメージが通っているようだ。
「やっぱり華音姉さんはプロの陰陽師なんだな……伊達におっぱいは育ってない!」
「ふっふっふ、そんなに褒めたって何も出ませんよ……あ、ひょっとしたらお乳は出るかもしれませんけど」
うん、何だこのアホみたいな会話は。
僕も華音姉さんも戦いの中で興奮しているのだろうか、アドレナリン爆発の馬鹿みたいな話ぶりである。
それはともかくとして……僕はどんどん怪我人を運んでいく。
この場に倒れているのは工事をしていた作業員。作業員を助けに来てミイラ取りがミイラになった警官と救急隊員。合計で10人ほどである。
いくら僕が勇者として常人離れした腕力を持っているからといって、大の男10人を安全圏まで運び出すとなると一筋縄ではいかない。
華音姉さんにはこのまま頑張って欲しいところなのだが……
「あ!」
『ケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
だが……唐突に均衡が崩れてしまう。
鎧武者が突然、動きが鈍くなって片膝をつき、犬神がここぞとばかりにその首筋に噛みついたのだ。
「クッ……いけません! やはりこの式神は消耗が大きくて……!」
華音姉さんが大きく肩を上下させながら、それでも式神をコントロールしようとする。
どうやら、この式神は強力な代わりに大きく霊力を消耗してしまうようだ。
華音姉さんはどうにかして堪えているが、長くは保ちそうもない。
「ッ……! 姉さん、あとちょっとだけ頑張って!」
僕は最後の怪我人2人を同時に背負い、運び出しながら叫んだ。
この2人を離脱させれば僕も戦闘に参加できる。どうかそれまで耐えてくれ!
「お、弟くん! 弟くんにお願いがあります!」
「え、何だって!?」
こんな時だというのに……華音姉さんが僕に向かって叫んでくる。
「これが終わったらお姉ちゃんのおっぱいに思いっきり甘えてください! そうしてくれれば、お姉ちゃんはもっと頑張れますから!」
「はあっ!? こんな時に何言ってんの!?」
ふざけている場合ではない。
おっぱいにバブバブするのは大歓迎……いや、そうではなくて、こんな状況で弟を誘惑してどうしようというのだ。
「大事なことです! 嘘でもいいから、『イエス』と言ってください!」
「ええ……これって真面目な話なの!? いや、嘘でもいいのなら……イエス。華音姉さんのおっぱいにいくらでも甘えてあげるけど……」
「はい、弟くんの了解をいただきました! お姉ちゃんパワー全開です!」
華音姉さんが嬉しそうに笑ったかと思えば、突風にあおられたように黒い髪がブワリと舞い上がる。
途端、華音姉さんの身体から膨大な量の霊力が噴き出してきた。先ほどまでとは比べ物にならないエネルギー。霊感の全くない人間でも感じ取れるであろう圧倒的な威圧感だった。
「か、華音姉さん……!?」
そういえば……以前、華音姉さんから陰陽術を習う過程で聞いたことがある。
退魔師の中には特定の制約――ルールや縛りを設けることにより、力をブーストする人間がいるらしい。
某有名バトルマンガの念能力のようなものだろう。華音姉さんが陰陽師として活動している際にいつも喪服のような黒い着物を着ているのも制約の一種とのこと。
「弟におっぱいを与えることを制約とした力のブースト………………うん、なるほどなるほど。納得できるか!」
どんな制約だよ。
意味も理屈もまるで通っていない。どうしてそれで元気100倍になっているというのだ。
「いいえ、制約とか関係ありませんよ? ただのお姉ちゃんパワーです。弟に甘えられて力を発揮しないお姉ちゃんなんてこの世界に存在しませんから!」
「お姉ちゃんってスゲエ! いや、やっぱり納得できないんだけどね!?」
ともあれ……パワーアップした華音姉さんの霊力を受けた鎧武者が元気を取り戻した。圧倒的な霊力のオーラを身にまとって立ち上がる。
『オオオオオオオオオオオオオオオッ!』
鎧武者が先ほどよりも力強く、そして鋭く大太刀を振るう。
強烈な斬撃を受け、犬神がバッサリと両断された。
『キャイイイイイイイイイイイイイイイインンッ!?』
犬の鳴き声が響き渡り……空中を飛び回っていた黒い塊が消失したのである。
僕の出番を待つことなく、華音姉さんはほぼ1人で事件を解決してしまったのだった。
華音姉さんが叫ぶと、周囲に浮かんでいた光玉が一斉に飛び出した。
式神はまるで弾丸のような速度で走り、宙を飛び回っている犬神に向かっていく。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
だが……恐るべき速さで動き回る犬神を捕らえることはできない。
犬神は式神をすり抜けたかと思うと、まるでパックマンのように丸い身体を上下に裂いて光の玉を呑み込んだ。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
「式神が……驚きました。思っていた以上に大物です!」
「大丈夫!? 華音姉さん!」
「お姉ちゃんは大丈夫です。そんなことよりも……弟くんは自分のやるべきことをやってください!」
心配する僕の声に、華音姉さんが叫び返してきた。
お互いの役割分担はできている。
華音姉さんが式神を使って敵を惹きつけ、僕が怪我人や被害者を運び出す。
本当は僕が囮役をやりたかったのだが……華音姉さんの細腕ではここに倒れている複数の男性を運び出すことはできない。
不本意ではあるが、犬神のことは華音姉さんに任せるしかなかった。
「これは気合を入れ直さないといけませんね。お姉ちゃん本気モードです! 式神――『藤裏葉』!」
華音姉さんの前に真っ赤な鎧兜を身に着けた武者が現れた。鎧武者は両手に大太刀を握っており、顔を覆う面の向こうからギョロリと妖しい眼光が放たれる。
見るからに強力なオーラが漂ってくる。どうやら、これが華音姉さんの切り札のようだ。
「この式神は使用制限があって使いづらいのですが……手加減をしている余裕はありません! 行きなさい!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
鎧武者の式神が犬神に斬りかかる。
犬神が素早い動きで大太刀を躱して、反対に鎧武者の腕に噛みつくが……先ほどのようにあっさりやられたりはしない。
鎧武者は平然と犬神を振り払い、反対の手に握られた大太刀を叩きつける。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
「おお、すごい!」
僕は怪我人を運び出しながら喝采する。
犬神は相変わらず空を縦横無尽に飛び回っているが、斬られた部分から出血するように黒い粒子が流れ出ていた。
どうやら、ちゃんとダメージが通っているようだ。
「やっぱり華音姉さんはプロの陰陽師なんだな……伊達におっぱいは育ってない!」
「ふっふっふ、そんなに褒めたって何も出ませんよ……あ、ひょっとしたらお乳は出るかもしれませんけど」
うん、何だこのアホみたいな会話は。
僕も華音姉さんも戦いの中で興奮しているのだろうか、アドレナリン爆発の馬鹿みたいな話ぶりである。
それはともかくとして……僕はどんどん怪我人を運んでいく。
この場に倒れているのは工事をしていた作業員。作業員を助けに来てミイラ取りがミイラになった警官と救急隊員。合計で10人ほどである。
いくら僕が勇者として常人離れした腕力を持っているからといって、大の男10人を安全圏まで運び出すとなると一筋縄ではいかない。
華音姉さんにはこのまま頑張って欲しいところなのだが……
「あ!」
『ケタケタケタケタケタケタケタケタッ!』
だが……唐突に均衡が崩れてしまう。
鎧武者が突然、動きが鈍くなって片膝をつき、犬神がここぞとばかりにその首筋に噛みついたのだ。
「クッ……いけません! やはりこの式神は消耗が大きくて……!」
華音姉さんが大きく肩を上下させながら、それでも式神をコントロールしようとする。
どうやら、この式神は強力な代わりに大きく霊力を消耗してしまうようだ。
華音姉さんはどうにかして堪えているが、長くは保ちそうもない。
「ッ……! 姉さん、あとちょっとだけ頑張って!」
僕は最後の怪我人2人を同時に背負い、運び出しながら叫んだ。
この2人を離脱させれば僕も戦闘に参加できる。どうかそれまで耐えてくれ!
「お、弟くん! 弟くんにお願いがあります!」
「え、何だって!?」
こんな時だというのに……華音姉さんが僕に向かって叫んでくる。
「これが終わったらお姉ちゃんのおっぱいに思いっきり甘えてください! そうしてくれれば、お姉ちゃんはもっと頑張れますから!」
「はあっ!? こんな時に何言ってんの!?」
ふざけている場合ではない。
おっぱいにバブバブするのは大歓迎……いや、そうではなくて、こんな状況で弟を誘惑してどうしようというのだ。
「大事なことです! 嘘でもいいから、『イエス』と言ってください!」
「ええ……これって真面目な話なの!? いや、嘘でもいいのなら……イエス。華音姉さんのおっぱいにいくらでも甘えてあげるけど……」
「はい、弟くんの了解をいただきました! お姉ちゃんパワー全開です!」
華音姉さんが嬉しそうに笑ったかと思えば、突風にあおられたように黒い髪がブワリと舞い上がる。
途端、華音姉さんの身体から膨大な量の霊力が噴き出してきた。先ほどまでとは比べ物にならないエネルギー。霊感の全くない人間でも感じ取れるであろう圧倒的な威圧感だった。
「か、華音姉さん……!?」
そういえば……以前、華音姉さんから陰陽術を習う過程で聞いたことがある。
退魔師の中には特定の制約――ルールや縛りを設けることにより、力をブーストする人間がいるらしい。
某有名バトルマンガの念能力のようなものだろう。華音姉さんが陰陽師として活動している際にいつも喪服のような黒い着物を着ているのも制約の一種とのこと。
「弟におっぱいを与えることを制約とした力のブースト………………うん、なるほどなるほど。納得できるか!」
どんな制約だよ。
意味も理屈もまるで通っていない。どうしてそれで元気100倍になっているというのだ。
「いいえ、制約とか関係ありませんよ? ただのお姉ちゃんパワーです。弟に甘えられて力を発揮しないお姉ちゃんなんてこの世界に存在しませんから!」
「お姉ちゃんってスゲエ! いや、やっぱり納得できないんだけどね!?」
ともあれ……パワーアップした華音姉さんの霊力を受けた鎧武者が元気を取り戻した。圧倒的な霊力のオーラを身にまとって立ち上がる。
『オオオオオオオオオオオオオオオッ!』
鎧武者が先ほどよりも力強く、そして鋭く大太刀を振るう。
強烈な斬撃を受け、犬神がバッサリと両断された。
『キャイイイイイイイイイイイイイイイインンッ!?』
犬の鳴き声が響き渡り……空中を飛び回っていた黒い塊が消失したのである。
僕の出番を待つことなく、華音姉さんはほぼ1人で事件を解決してしまったのだった。
54
お気に入りに追加
757
あなたにおすすめの小説
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
階段落ちたら異世界に落ちてました!
織原深雪
ファンタジー
どこにでも居る普通の女子高生、鈴木まどか17歳。
その日も普通に学校に行くべく電車に乗って学校の最寄り駅で下りて階段を登っていたはずでした。
混むのが嫌いなので少し待ってから階段を登っていたのに何の因果かふざけながら登っていた男子高校生の鞄が激突してきて階段から落ちるハメに。
ちょっと!!
と思いながら衝撃に備えて目を瞑る。
いくら待っても衝撃が来ず次に目を開けたらよく分かんないけど、空を落下してる所でした。
意外にも冷静ですって?内心慌ててますよ?
これ、このままぺちゃんこでサヨナラですか?とか思ってました。
そしたら地上の方から何だか分かんない植物が伸びてきて手足と胴に巻きついたと思ったら優しく運ばれました。
はてさて、運ばれた先に待ってたものは・・・
ベリーズカフェ投稿作です。
各話は約500文字と少なめです。
毎日更新して行きます。
コピペは完了しておりますので。
作者の性格によりざっくりほのぼのしております。
一応人型で進行しておりますが、獣人が出てくる恋愛ファンタジーです。
合わない方は読むの辞めましょう。
お楽しみ頂けると嬉しいです。
大丈夫な気がするけれども一応のR18からR15に変更しています。
トータル約6万字程の中編?くらいの長さです。
予約投稿設定完了。
完結予定日9月2日です。
毎日4話更新です。
ちょっとファンタジー大賞に応募してみたいと思ってカテゴリー変えてみました。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
勇者に大切な人達を寝取られた結果、邪神が目覚めて人類が滅亡しました。
レオナール D
ファンタジー
大切な姉と妹、幼なじみが勇者の従者に選ばれた。その時から悪い予感はしていたのだ。
田舎の村に生まれ育った主人公には大切な女性達がいた。いつまでも一緒に暮らしていくのだと思っていた彼女らは、神託によって勇者の従者に選ばれて魔王討伐のために旅立っていった。
旅立っていった彼女達の無事を祈り続ける主人公だったが……魔王を倒して帰ってきた彼女達はすっかり変わっており、勇者に抱きついて媚びた笑みを浮かべていた。
青年が大切な人を勇者に奪われたとき、世界の破滅が幕を開く。
恐怖と狂気の怪物は絶望の底から生まれ落ちたのだった……!?
※カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる