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35話後編 二人の姉(L)
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「そうそう、娘達が君と話がしたいと言ってきかないんだ。是非会ってくれ」
「え?!」
「はい」
その言葉にダーレが過剰に反応するものだから、ちらりと様子を見ると、それはもう見事に顔に出ていた。
先の王位継承権返上の不受理が余程嫌だったのかしら。
王陛下は、エルドラード辺境伯の氏を継ぐ事も、領主である事も、王都へ戻らないのも享受されていたけれど、王位継承権の返上だけは跳ね返した。ダーレは受理されていたと思っていたらしいけど。
「ダーレ、落ち着いたら一度、私の元へ……そうだな、夜にでも」
「何故?」
「息子と晩酌したい」
途端、ダーレが嫌そうに眉を寄せる。
「ダーレ、折角だから行って来たら?」
「えー……」
「まあそうだな、積もる話もある」
その言葉に黙りこんで目を合わせるだけ。
暫くの無言の後、ダーレは渋々分かったと頷いた。
「では時間は後程指定しよう」
「手短に頼みますよ」
すると王陛下の側付が陛下に耳打ちしに近づいた。
どうやらしなければならないことができたよう。話の途中でと仰った上で、席を立たれることになった。
「長くなるだろうから、ここで一旦終わろう」
「はい」
「お前もあの子達に顔を見せてやりなさい。散々つれない返事をしていたというじゃないか」
「あの姉達をラウラに会わせるんですか? 気乗りしない……」
そんな風に言うなんて……まさか礼節に一際厳しい方々とか?
そもそもダーレとの結婚に反対されてて、破棄させようと画策されてるとか?
「ラウラ」
「なに?」
「君が今考えてる事、たぶん全然違う」
「え?」
私何も口にしてないのに分かってしまったの。すごいわ、ダーレ。
「しょうがない……本当、一瞬見せてすぐ帰ろう」
「それはさすがに失礼では」
王陛下と別れ、重い足取りの中、ダーレは目的の部屋に辿り着き、嫌そうに扉を叩く。
そこまで会いたくないというの。
「リーベ!」
迎賓室の一つだろう別室へ案内されると、そこに優雅に座る二人の女性がいた。
私達が入ると、途端顔を綻ばせて、こちらに駆けよってくる。
「ラウラ。エミリア姉さんとクララ姉さんだよ」
「え?」
「姉さん達、こちらがラウラ」
ダーレが一人ずつ紹介してくれる。
上のお姉さんがエミリア・ベッラ・レシ・エティンション王女殿下。
下のお姉さんがクララ・アウラ・イストワール・エティンション王女殿下。
王位継承権第二位と第三位を目の前にしてるなんて、うっかりきちんとしたご挨拶を失念していて、すぐ正しい挨拶をと所作に入るとお姉さん達に止められた。
「そういうの大丈夫よ、気にしないで」
「でも、」
「てかもう姉妹じゃない? リーベと結婚したんでしょ?」
「は、はい」
「じゃ敬語もなしね!」
この調子の良さを見てダーレの姉である事を確信できてしまった。さすがにその場で口には出来なかったけど。
座ってと席に促されたので、そのまま座るとお姉さん達が前のめりになってきいてくる。
「よくこれと結婚してくれたわ」
「え」
「だって八年追いかけられたんでしょ? 気持ち悪くない?」
「え、と、それは、」
「リーベって、貴方の事だけはえっらい根性みせるのに、こっちはてんで駄目よ。家出もするし」
家出はしていないとダーレが口を挟んだ。
正式な方法と書面で辺境伯になったのだから、家出ではないらしい。
「王位継承権は残ってますう」
「返上してるじゃないか」
「残念! お父様が認めない限り、そのままよ」
「捨てたんだ」
「貴方がそう思ってて、大伯父様も認めても、最終的にお父様が受理しなければアウトよ、アウト」
こうして継承権が形式的に残っている以上、ダーレのお兄さんも気にしてしまうかもしれない。
意図して受理してなかったのだから尚更。
「辛気臭い話は後よ、後。私、ラウラちゃんとお話ししたいから、リーベは席外して」
「はあ?! なんでさ!」
「さっきからうっざい視線ばっかり寄越しててよく言えるわね」
「そんなことは」
「あーりーまーすー」
ダーレから盛大な舌打ちが漏れた。
だんだん機嫌が悪くなってる気がする。
「そうだ! ラウラちゃん、折角ザーゲに来たんだから、流行りの服でも買いに行きましょうよ」
「カタログもあるわ、姉さん」
「か、かたろぐ?」
「いいわね、ラウラちゃんに合うの選びましょ」
「姉さん達、ラウラをおもちゃにしないで」
そんなわけないじゃない、とお姉さん達が声を揃えた。
「なによ。貴方、ラウラちゃんの服は自分が選ぶとかそういうやつ?」
「はあ? 違うし」
「いいえ、これは自分以外の男が選んだ服を着てほしくない、だわ」
お姉さん達、女性では?
あ、気にするとこ違うかしら。
「さすがエミリア姉さん! てかリーベ、それは引く」
「……」
独占欲がどうこう言われ始めて、ダーレは口数を少なくした挙句、表情が強張っていく。
「ダーレ?」
眉間に皺を寄せて心底納得行かない顔をしている。
「あら」
「あらら、リーベったら」
二人のお姉さんが楽しそうに笑ってダーレを見ている。
「なに、リーベ可愛い顔して」
「リーベったらわかりやすーい」
「分かってるなら、早くラウラを解放して」
「ふふふ」
「うふふふ」
目を合わせて笑い合うお姉さん方に対して、ダーレの機嫌はより悪くなっていく。
私の事を気遣ってくれているのかしら。お姉さん達と私は初対面のようなものだから、急に根掘り葉掘りきいてくることや急な外出の誘いを考えてくれてるのかもしれない。
「ダーレ、私は大丈夫よ?」
さらにお姉さん方が笑った。
私、何か間違えたこと言ったの?
「え?!」
「はい」
その言葉にダーレが過剰に反応するものだから、ちらりと様子を見ると、それはもう見事に顔に出ていた。
先の王位継承権返上の不受理が余程嫌だったのかしら。
王陛下は、エルドラード辺境伯の氏を継ぐ事も、領主である事も、王都へ戻らないのも享受されていたけれど、王位継承権の返上だけは跳ね返した。ダーレは受理されていたと思っていたらしいけど。
「ダーレ、落ち着いたら一度、私の元へ……そうだな、夜にでも」
「何故?」
「息子と晩酌したい」
途端、ダーレが嫌そうに眉を寄せる。
「ダーレ、折角だから行って来たら?」
「えー……」
「まあそうだな、積もる話もある」
その言葉に黙りこんで目を合わせるだけ。
暫くの無言の後、ダーレは渋々分かったと頷いた。
「では時間は後程指定しよう」
「手短に頼みますよ」
すると王陛下の側付が陛下に耳打ちしに近づいた。
どうやらしなければならないことができたよう。話の途中でと仰った上で、席を立たれることになった。
「長くなるだろうから、ここで一旦終わろう」
「はい」
「お前もあの子達に顔を見せてやりなさい。散々つれない返事をしていたというじゃないか」
「あの姉達をラウラに会わせるんですか? 気乗りしない……」
そんな風に言うなんて……まさか礼節に一際厳しい方々とか?
そもそもダーレとの結婚に反対されてて、破棄させようと画策されてるとか?
「ラウラ」
「なに?」
「君が今考えてる事、たぶん全然違う」
「え?」
私何も口にしてないのに分かってしまったの。すごいわ、ダーレ。
「しょうがない……本当、一瞬見せてすぐ帰ろう」
「それはさすがに失礼では」
王陛下と別れ、重い足取りの中、ダーレは目的の部屋に辿り着き、嫌そうに扉を叩く。
そこまで会いたくないというの。
「リーベ!」
迎賓室の一つだろう別室へ案内されると、そこに優雅に座る二人の女性がいた。
私達が入ると、途端顔を綻ばせて、こちらに駆けよってくる。
「ラウラ。エミリア姉さんとクララ姉さんだよ」
「え?」
「姉さん達、こちらがラウラ」
ダーレが一人ずつ紹介してくれる。
上のお姉さんがエミリア・ベッラ・レシ・エティンション王女殿下。
下のお姉さんがクララ・アウラ・イストワール・エティンション王女殿下。
王位継承権第二位と第三位を目の前にしてるなんて、うっかりきちんとしたご挨拶を失念していて、すぐ正しい挨拶をと所作に入るとお姉さん達に止められた。
「そういうの大丈夫よ、気にしないで」
「でも、」
「てかもう姉妹じゃない? リーベと結婚したんでしょ?」
「は、はい」
「じゃ敬語もなしね!」
この調子の良さを見てダーレの姉である事を確信できてしまった。さすがにその場で口には出来なかったけど。
座ってと席に促されたので、そのまま座るとお姉さん達が前のめりになってきいてくる。
「よくこれと結婚してくれたわ」
「え」
「だって八年追いかけられたんでしょ? 気持ち悪くない?」
「え、と、それは、」
「リーベって、貴方の事だけはえっらい根性みせるのに、こっちはてんで駄目よ。家出もするし」
家出はしていないとダーレが口を挟んだ。
正式な方法と書面で辺境伯になったのだから、家出ではないらしい。
「王位継承権は残ってますう」
「返上してるじゃないか」
「残念! お父様が認めない限り、そのままよ」
「捨てたんだ」
「貴方がそう思ってて、大伯父様も認めても、最終的にお父様が受理しなければアウトよ、アウト」
こうして継承権が形式的に残っている以上、ダーレのお兄さんも気にしてしまうかもしれない。
意図して受理してなかったのだから尚更。
「辛気臭い話は後よ、後。私、ラウラちゃんとお話ししたいから、リーベは席外して」
「はあ?! なんでさ!」
「さっきからうっざい視線ばっかり寄越しててよく言えるわね」
「そんなことは」
「あーりーまーすー」
ダーレから盛大な舌打ちが漏れた。
だんだん機嫌が悪くなってる気がする。
「そうだ! ラウラちゃん、折角ザーゲに来たんだから、流行りの服でも買いに行きましょうよ」
「カタログもあるわ、姉さん」
「か、かたろぐ?」
「いいわね、ラウラちゃんに合うの選びましょ」
「姉さん達、ラウラをおもちゃにしないで」
そんなわけないじゃない、とお姉さん達が声を揃えた。
「なによ。貴方、ラウラちゃんの服は自分が選ぶとかそういうやつ?」
「はあ? 違うし」
「いいえ、これは自分以外の男が選んだ服を着てほしくない、だわ」
お姉さん達、女性では?
あ、気にするとこ違うかしら。
「さすがエミリア姉さん! てかリーベ、それは引く」
「……」
独占欲がどうこう言われ始めて、ダーレは口数を少なくした挙句、表情が強張っていく。
「ダーレ?」
眉間に皺を寄せて心底納得行かない顔をしている。
「あら」
「あらら、リーベったら」
二人のお姉さんが楽しそうに笑ってダーレを見ている。
「なに、リーベ可愛い顔して」
「リーベったらわかりやすーい」
「分かってるなら、早くラウラを解放して」
「ふふふ」
「うふふふ」
目を合わせて笑い合うお姉さん方に対して、ダーレの機嫌はより悪くなっていく。
私の事を気遣ってくれているのかしら。お姉さん達と私は初対面のようなものだから、急に根掘り葉掘りきいてくることや急な外出の誘いを考えてくれてるのかもしれない。
「ダーレ、私は大丈夫よ?」
さらにお姉さん方が笑った。
私、何か間違えたこと言ったの?
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