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1章 推しがデレを見せるまで。もしくは、推しが生きようと思えるまで。
59話 社交界の重鎮、ネウトラーレ侯爵夫人
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「お初にお目にかかります、ネウトラーレ候爵夫人」
「御機嫌好う、オリアーナ」
きらびやかな内装は社交界の会場にも引けを取らない。
案内された部屋も同じく。
華美な衣装に身を包んでいるわけではないが、値打ち物の衣装を身に纏い、それに劣ることなく存在している。
これが重鎮というものか。
「あら一人でいらしたの?」
「宛名が私の名前だけでしたので」
「ふふ、度胸がおありね」
「ありがとうございます?」
確かに父親も気にはしていたが、今日は別で商談も入っていた。
父親にはそちらに行ってもらわざるをえない。
この世界では目上の人のとこへ行く時は保護者同伴の方がいいの?
そんな話はエステルから聴いてないな。
「畏まらなくていいわ、同い年のお友達のように話してくださる?」
「よろしいのですか?」
「ええ」
試しているのか、どうなのか。
少し砕けた形で丁寧な言葉遣いにして緊張をしている風を装うか。
「では、これお土産」
「あら私に?」
ジャージを広げてきゃっきゃし始めたぞ、この人。
夫人も父親と同じタイプ?
いや始めてもいないし、やはり真新しい物に対して好奇心が旺盛なタイプといったところか。
「あらあら、確かにこれは今までで見た事がないわね」
「もしよければランニングウェアも作りますが」
「本当?それはどんなものかしら?」
食いつきいいな。
そんなこともあろうかと、見本は持ってきた。
私のサイズで作ってもらっているから、さらに身長がある夫人には合わないだろう。
しかし、サイズ違いでも持っておきたいという。
コレクトしたいタイプか。
「全部でおいくらかしら?」
「いえ、あげるものなのでお金はいらないですね」
「売らないの?」
「え、ええ」
「売ればいいのに」
「………あ、そっか」
失念していた。
事業もうまくいっているし、健康は元々自分が走りたいことと父親の治療に使っていただけだった。
そうか、これだけの量を作れるなら商品化するのが断然いい。
新商品ですとなれば、お隣さんにも渡しやすくなるし。
そして目の前の夫人は楽しそうに笑っている。
「ふふ、その際は私もお手伝いしましょう」
「…まさか今日商談の為に呼びました?」
「純粋にじゃーじなるものが、どのようなものか知りたかっただけよ。そうね、あと貴方方学生の間で流行しているじょぎんぐなるものについても」
ジョギングについて教えをこわれた。
なるほど、そっちにも興味がおありとは。
新しいものに物怖じしない、すぐに試してみたいというこのフットワークの軽さ。
この人、私発信でなくても自力でジャージとジョギングに辿り着けそう。
「ではすぐに夫人の分も作らせてもらいます」
「ええ、楽しみにしているわ」
「今日中に契約業者と話をつけます」
「ええ、いつでもお手伝いするから」
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「…すごいことになったな」
ネウトラーレ候爵夫人と対面して、その日の内に商品化を押し進めることになった。
夫人の家が王都だったことが幸いし、すぐに父と契約業者と商談に入れた。
そして夫人のバックアップでいくつか王都内の店舗に置かせてもらった結果。
「売れたな」
「ネウトラーレ候爵夫人のお墨付きもあったかと」
「そうだね、オリアーナ」
帳簿を二人で確認する。
おかげさまで爵位のある者の間で流行っている。
今直近の問題はトレーナー不足の解消と、爵位のない庶民の皆さんへの安価なジャージの販売、そして生産ラインの確保と人材確保へうつろうとしている。
「お嬢様」
「今、行きます」
執務室を出て玄関に行けば、何故かいつもの面子が揃い踏み。
トットにエステル、エドアルドにディエゴ、私の隣にわんこなオリアーナ。
いつのまにか皆で走るのが当たり前になった…これが慣れか。
「じゃ今日もいきますか」
こうして走りに出る度にお隣さんへ突撃してみるが、まったく反応がない。
今日も扉は開かなかった。
どこからアプローチすべきか…投棄については変わらず定期的にやらかされてるからなあ。
現場押さえる方が早い気がしてきた。
「オリアーナ」
「エドアルド」
走りながら話せるぐらいまで上達した。
ここのところ憂いや疲れはぱっと見た感じでは見られない。
いいことだ。
「あの、前に話してたとれーなーのことなんだけど」
「はい」
「僕、やってみるよ」
「ありがとうございます!」
正直部活動みたいな感じでたまに集まっては実演とか指導とかしてたけど、どうにも手が回らなかったから、このタイミングは助かる。
さすがエドアルド、この時を待ってた。
なるたけ資料を残すと言う事で、冊子にしてまとめてあるから、それも渡さないと。
軽く今後の予定を話し、引き継ぎ作業に学園で時間をとることを約束すると、次はトットが話しかけてきた。
「チアキ」
「どうしたの?」
「王が会いたいと」
「は?」
なんだいきなりヘビー級の発言がきたぞ。
王様?
この国で1番偉いというファンタジーの王道のキャラクターじゃないの。
「謁見許可はおりている。次の休日、ガラッシア公爵と共に」
「マジすか」
「ああまじだな」
私何も悪いことしてないけど。
勲章授与的なことだと思いたいけど。
そして何気なくトットが私の世界の現代用語を使えるようになってきている。
あまり公式の場では使わないでね。
「私も同席するわ」
「エステルが?!」
「お城で会うのは初めてね」
「城…エステル…あ、トゥルーのルートにあったな」
「チアキ?」
「楽しみにしています」
おっといけない涎が。
これはリアルにゲームイベントを体験できるのかもしれない。
2人が城を背景にして存在してるだけで、もうその日1日ラッキデーだと思う。
「御機嫌好う、オリアーナ」
きらびやかな内装は社交界の会場にも引けを取らない。
案内された部屋も同じく。
華美な衣装に身を包んでいるわけではないが、値打ち物の衣装を身に纏い、それに劣ることなく存在している。
これが重鎮というものか。
「あら一人でいらしたの?」
「宛名が私の名前だけでしたので」
「ふふ、度胸がおありね」
「ありがとうございます?」
確かに父親も気にはしていたが、今日は別で商談も入っていた。
父親にはそちらに行ってもらわざるをえない。
この世界では目上の人のとこへ行く時は保護者同伴の方がいいの?
そんな話はエステルから聴いてないな。
「畏まらなくていいわ、同い年のお友達のように話してくださる?」
「よろしいのですか?」
「ええ」
試しているのか、どうなのか。
少し砕けた形で丁寧な言葉遣いにして緊張をしている風を装うか。
「では、これお土産」
「あら私に?」
ジャージを広げてきゃっきゃし始めたぞ、この人。
夫人も父親と同じタイプ?
いや始めてもいないし、やはり真新しい物に対して好奇心が旺盛なタイプといったところか。
「あらあら、確かにこれは今までで見た事がないわね」
「もしよければランニングウェアも作りますが」
「本当?それはどんなものかしら?」
食いつきいいな。
そんなこともあろうかと、見本は持ってきた。
私のサイズで作ってもらっているから、さらに身長がある夫人には合わないだろう。
しかし、サイズ違いでも持っておきたいという。
コレクトしたいタイプか。
「全部でおいくらかしら?」
「いえ、あげるものなのでお金はいらないですね」
「売らないの?」
「え、ええ」
「売ればいいのに」
「………あ、そっか」
失念していた。
事業もうまくいっているし、健康は元々自分が走りたいことと父親の治療に使っていただけだった。
そうか、これだけの量を作れるなら商品化するのが断然いい。
新商品ですとなれば、お隣さんにも渡しやすくなるし。
そして目の前の夫人は楽しそうに笑っている。
「ふふ、その際は私もお手伝いしましょう」
「…まさか今日商談の為に呼びました?」
「純粋にじゃーじなるものが、どのようなものか知りたかっただけよ。そうね、あと貴方方学生の間で流行しているじょぎんぐなるものについても」
ジョギングについて教えをこわれた。
なるほど、そっちにも興味がおありとは。
新しいものに物怖じしない、すぐに試してみたいというこのフットワークの軽さ。
この人、私発信でなくても自力でジャージとジョギングに辿り着けそう。
「ではすぐに夫人の分も作らせてもらいます」
「ええ、楽しみにしているわ」
「今日中に契約業者と話をつけます」
「ええ、いつでもお手伝いするから」
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「…すごいことになったな」
ネウトラーレ候爵夫人と対面して、その日の内に商品化を押し進めることになった。
夫人の家が王都だったことが幸いし、すぐに父と契約業者と商談に入れた。
そして夫人のバックアップでいくつか王都内の店舗に置かせてもらった結果。
「売れたな」
「ネウトラーレ候爵夫人のお墨付きもあったかと」
「そうだね、オリアーナ」
帳簿を二人で確認する。
おかげさまで爵位のある者の間で流行っている。
今直近の問題はトレーナー不足の解消と、爵位のない庶民の皆さんへの安価なジャージの販売、そして生産ラインの確保と人材確保へうつろうとしている。
「お嬢様」
「今、行きます」
執務室を出て玄関に行けば、何故かいつもの面子が揃い踏み。
トットにエステル、エドアルドにディエゴ、私の隣にわんこなオリアーナ。
いつのまにか皆で走るのが当たり前になった…これが慣れか。
「じゃ今日もいきますか」
こうして走りに出る度にお隣さんへ突撃してみるが、まったく反応がない。
今日も扉は開かなかった。
どこからアプローチすべきか…投棄については変わらず定期的にやらかされてるからなあ。
現場押さえる方が早い気がしてきた。
「オリアーナ」
「エドアルド」
走りながら話せるぐらいまで上達した。
ここのところ憂いや疲れはぱっと見た感じでは見られない。
いいことだ。
「あの、前に話してたとれーなーのことなんだけど」
「はい」
「僕、やってみるよ」
「ありがとうございます!」
正直部活動みたいな感じでたまに集まっては実演とか指導とかしてたけど、どうにも手が回らなかったから、このタイミングは助かる。
さすがエドアルド、この時を待ってた。
なるたけ資料を残すと言う事で、冊子にしてまとめてあるから、それも渡さないと。
軽く今後の予定を話し、引き継ぎ作業に学園で時間をとることを約束すると、次はトットが話しかけてきた。
「チアキ」
「どうしたの?」
「王が会いたいと」
「は?」
なんだいきなりヘビー級の発言がきたぞ。
王様?
この国で1番偉いというファンタジーの王道のキャラクターじゃないの。
「謁見許可はおりている。次の休日、ガラッシア公爵と共に」
「マジすか」
「ああまじだな」
私何も悪いことしてないけど。
勲章授与的なことだと思いたいけど。
そして何気なくトットが私の世界の現代用語を使えるようになってきている。
あまり公式の場では使わないでね。
「私も同席するわ」
「エステルが?!」
「お城で会うのは初めてね」
「城…エステル…あ、トゥルーのルートにあったな」
「チアキ?」
「楽しみにしています」
おっといけない涎が。
これはリアルにゲームイベントを体験できるのかもしれない。
2人が城を背景にして存在してるだけで、もうその日1日ラッキデーだと思う。
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