上 下
7 / 28

そろそろ、お家に帰りましょう

しおりを挟む

本日三話目のアリスです~
今日はこれで最後になります。
読んでくださりありがとうございました。

~~~~~

空を飛ぶことに成功した私達は、上空からアンとハクのお母さんを探すことにした。

しばらく飛んでいると、ハクが「いいこと思いついた!」というので

その方法でハクのお母さんを探すことにした。

その方法とは、、、「アオ~ン~アオ~ン~(訳  お母さんどこ~?)」ハクの遠吠えだ。

ハクのお母さんだったらわかるし、どこにいるかもわかる。なのでなんとかなるだろう。

しかし、問題はアンだ。

アンは人間で小さいので木の陰にかくれて見つけにくいのだ。

どうしようかとなやんでいると、

「ワオーンアオ~ン」とハクのお母さんから返事が返ってきた。

ハクと契約したからなのか、お母さんの遠吠えの意味がなんとなくわかる。

たぶん、「このバカ息子!探したんだから!!」だ。

いつの時代も、母は強しだな、、、。

私のお母さんを思い出して、少ししんみりしていると。

「こっちだって!」ハクが話しかけてきた。

「見つかってよかったわ!」

「ほんとにね。二人とも迷子ってしゃれにならん。」




声のした方へ向かうと、、、

大きな白いわんちゃんがいた。(いやいや、狼でしょ!?)

「母さん、はぐれてしまってごめんなさい!」

「そんなことより、怪我はない?だいじょうぶなの?その人間は?」

「怪我はアリスに治してもらったから大丈夫!っあ!この人間はアリス!僕の契約者だよ」

「はぁー!いつの間に契約したの?大丈夫なんでしょうね?」

「母さんも見えている通り、アリスには精霊の加護も聖獣の加護もある。
それに、僕を助けてくれたいい人だから大丈夫だよ!」

「こんにちは、ハクのお母様。アリスティア・ロッテンシュタインです」

「わかったわ。アリスちゃん、この子をよろしくね。」

「はい!ハクのお母様!!わかりました。ハクは私の方でしっかり面倒を見ますのでご安心ください」

「ハクって名前になったのね。いい名前だわ。ありがとうね。」

「いえいえ、こちらこそハクと契約できて家族になれてうれしいです!」

「あらあら、心配いらなかったみたいね。」


「ほらね!アリスはいい人間でしょ?」

「いい契約者をもったね、ハク。母さん安心したよ。アリスちゃんと世界を見ておいで。」

「ありがとう、母さん!」

「そういえば、ハクはお母さんと離れて寂しくないの?」

「少しさびしいけれど、会えなくなるわけじゃないから大丈夫だよ。」

「あっ!なら、ハクのお母さんもハクと一緒にくらす?」

「わたしは別にいいよ。ハクの父親と幻界で待っているよ。ハクとアリスちゃんもいつでもおいで。
そうだ、アリスちゃんの両親に会いたいな。ハクのことを話しておかなくては。驚いてしまうだろう?」

「ありがとうございます!よかったね!ハク。もうしばらく一緒にいれるよ。」

「アリス、僕と契約してくれてありがとう。これからずっとよろしくね!」

「こちらこそ、ずっとよろしくね!ハク」

「ところでハク、アンっていう女の子を知らないかしら?迷子になってしまって。
探しているのだけれど、なかなか見つからなくて。」

「それなら私がさがそう。このあたりの森には私が一番詳しいだろう。」

「ありがとうございます!」

「では、いくぞ。私の背中に乗って。」

「はい!」

「もふもふ~うふふふふ」

「アリス、壊れた?」

「失礼な!壊れてなどいないわ!すこし、もふもふしていただけよ!」

「ほんとか?」



ハクのお母さんの協力のもと、アンはすぐに見つかった。

「アン~!!」

「アリス!その大きな狼は?」

「私と契約したわんちゃんのお母さん!」

「(わんちゃん?どう見ても狼だけれど、、?)」

「私が、アリスちゃんの屋敷まで送っていこうか?」

「ありがたいのですが、魔法の絨毯の実験をしたいのでまたいつか!
ハクのお母さんは空は飛べますか?」

「もちろん飛べるが?どうしたのか?」

「では、一緒に飛んでいきましょう!!」

さっきと同じように、絨毯に風魔法と重力魔法を付与して、
落下防止のオリジナル魔法をかければ完成!

「できたわ!アン乗ってみて!」

「乗ったよ!」

「みんな、準備はいい?」

「「「いいよ(ぞ)」」」

「レッツゴ―!!」


ふわりと絨毯が浮かび上がった。

「わあ~すごい!!町が小さいね!」

「ほんとね!これならお屋敷に早くつきそうだわ」

「ハク、だいじょうぶ?」

「もちろんだいじょうぶだよ!」

「人にしては、面白いものをつくったね。これは興味深い。」

「やっほー!!」

こうして、私達四人(二人と二匹?)は無事にロッテンシュタイン家のお屋敷に着くことができたのです。



~~~~~
次回は、アリスの家族と対面します!

読んでくださりありがとうございます。
お気に入り登録・感想お願いします!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された令嬢、教皇を拾う

朝露ココア
恋愛
「シャンフレック、お前との婚約を破棄する!」 婚約者の王子は唐突に告げた。 王太子妃になるために我慢し続けた日々。 しかし理不尽な理由で婚約破棄され、今までの努力は水の泡に。 シャンフレックは婚約者を忘れることにした。 自分が好きなように仕事をし、趣味に没頭し、日々を生きることを決めた。 だが、彼女は一人の青年と出会う。 記憶喪失の青年アルージエは誠実で、まっすぐな性格をしていて。 そんな彼の正体は──世界最大勢力の教皇だった。 アルージエはシャンフレックにいきなり婚約を申し込む。 これは婚約破棄された令嬢が、本当の愛を見つける物語。

【実話】高1の夏休み、海の家のアルバイトはイケメンパラダイスでした☆

Rua*°
恋愛
高校1年の夏休みに、友達の彼氏の紹介で、海の家でアルバイトをすることになった筆者の実話体験談を、当時の日記を見返しながら事細かに綴っています。 高校生活では、『特別進学コースの選抜クラス』で、毎日勉強の日々で、クラスにイケメンもひとりもいない状態。ハイスペックイケメン好きの私は、これではモチベーションを保てなかった。 つまらなすぎる毎日から脱却を図り、部活動ではバスケ部マネージャーになってみたが、意地悪な先輩と反りが合わず、夏休み前に退部することに。 夏休みこそは、楽しく、イケメンに囲まれた、充実した高校生ライフを送ろう!そう誓った筆者は、海の家でバイトをする事に。 そこには女子は私1人。逆ハーレム状態。高校のミスターコンテスト優勝者のイケメンくんや、サーフ雑誌に載ってるイケメンくん、中学時代の憧れの男子と過ごしたひと夏の思い出を綴ります…。 バスケ部時代のお話はコチラ⬇ ◇【実話】高1バスケ部マネ時代、個性的イケメンキャプテンにストーキングされたり集団で囲まれたり色々あったけどやっぱり退部を選択しました◇

呪われ姫の絶唱

朝露ココア
ファンタジー
――呪われ姫には近づくな。 伯爵令嬢のエレオノーラは、他人を恐怖させてしまう呪いを持っている。 『呪われ姫』と呼ばれて恐れられる彼女は、屋敷の離れでひっそりと人目につかないように暮らしていた。 ある日、エレオノーラのもとに一人の客人が訪れる。 なぜか呪いが効かない公爵令息と出会い、エレオノーラは呪いを抑える方法を発見。 そして彼に導かれ、屋敷の外へ飛び出す。 自らの呪いを解明するため、エレオノーラは貴族が通う学園へと入学するのだった。

悪役令嬢に転生したので落ちこぼれ攻略キャラを育てるつもりが逆に攻略されているのかもしれない

亜瑠真白
恋愛
推しキャラを幸せにしたい転生令嬢×裏アリ優等生攻略キャラ  社畜OLが転生した先は乙女ゲームの悪役令嬢エマ・リーステンだった。ゲーム内の推し攻略キャラ・ルイスと対面を果たしたエマは決心した。「他の攻略キャラを出し抜いて、ルイスを主人公とくっつけてやる!」と。優等生キャラのルイスや、エマの許嫁だった俺様系攻略キャラのジキウスは、ゲームのシナリオと少し様子が違うよう。 エマは無事にルイスと主人公をカップルにすることが出来るのか。それとも…… 「エマ、可愛い」 いたずらっぽく笑うルイス。そんな顔、私は知らない。

悪役令嬢に転生したと思ったら悪役令嬢の母親でした~娘は私が責任もって育てて見せます~

平山和人
恋愛
平凡なOLの私は乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生してしまう。 しかも、私が悪役令嬢の母となってしまい、ゲームをめちゃくちゃにする悪役令嬢「エレローラ」が生まれてしまった。 このままでは我が家は破滅だ。私はエレローラをまともに教育することを決心する。 教育方針を巡って夫と対立したり、他の貴族から嫌われたりと辛い日々が続くが、それでも私は母として、頑張ることを諦めない。必ず娘を真っ当な令嬢にしてみせる。これは娘が悪役令嬢になってしまうと知り、奮闘する母親を描いたお話である。

乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい

ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。 だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。 気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。 だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?! 平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。

【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!

美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』  そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。  目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。  なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。  元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。  ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。  いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。  なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。  このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。  悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。  ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――

姫金魚乙女の溺愛生活 〜「君を愛することはない」と言ったイケメン腹黒冷酷公爵様がなぜか私を溺愛してきます。〜

水垣するめ
恋愛
「あなたを愛することはありません」 ──私の婚約者であるノエル・ネイジュ公爵は婚約を結んだ途端そう言った。 リナリア・マリヤックは伯爵家に生まれた。 しかしリナリアが10歳の頃母が亡くなり、父のドニールが愛人のカトリーヌとその子供のローラを屋敷に迎えてからリナリアは冷遇されるようになった。 リナリアは屋敷でまるで奴隷のように働かされることとなった。 屋敷からは追い出され、屋敷の外に建っているボロボロの小屋で生活をさせられ、食事は1日に1度だけだった。 しかしリナリアはそれに耐え続け、7年が経った。 ある日マリヤック家に対して婚約の打診が来た。 それはネイジュ公爵家からのものだった。 しかしネイジュ公爵家には一番最初に婚約した女性を必ず婚約破棄する、という習慣があり一番最初の婚約者は『生贄』と呼ばれていた。 当然ローラは嫌がり、リナリアを代わりに婚約させる。 そしてリナリアは見た目だけは美しい公爵の元へと行くことになる。 名前はノエル・ネイジュ。金髪碧眼の美しい青年だった。 公爵は「あなたのことを愛することはありません」と宣言するのだが、リナリアと接しているうちに徐々に溺愛されるようになり……? ※「小説家になろう」でも掲載しています。

処理中です...