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魔人 ──1──
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──コンコン。
「おう、来たか。 入りな」
「お邪魔しまーす」
今日のルベール邸は以前来た時と違って、随分と静まり返っている。
カンナは留守なのだろうか。
「先輩、カンナは?」
「ああ、あいつは親父の付き添いで実家に戻ってる。 今日は来ねえよ」
「ふーん」
ああ見えて名家のお嬢様だもんな。
忙しくて当たり前か。
「先輩は行かなくて良いの?」
「うるせぇ。 さっさと歩け、置いてくぞ」
「へーい」
不機嫌になった先輩の後を追って、屋敷の奥へと進んでいく。
目指すは倉庫だ。
そこにあいつが居る。
「……あの人達は大丈夫?」
「あいつら? ……ああ、優等生が助けた女どもか。 処置したのは俺じゃなくてお前だ。 なら聞くまでもないだろ」
「まあ、そりゃそうなんだけどさ」
時間停止状態にしてあるからデモンブラッドに殺される事は無いが、心配は心配だ。
なんとしても過剰な魔力を抜き取る術を手に入れなければ。
少しでも早く、家に帰してあげられるように。
「着いたぞ」
そうこうしていると、行き止まりに差し掛かった。
目の前には鉄製の扉。
なんとも厳重な作りだ。
その扉をルベール先輩がゆっくり開けていく。
すると、例の男が姿を現した。
俺とシンシアが壊滅させた半グレグループのリーダー、グレン=ヴェクターである。
「う、うぅ……」
「……先輩、なんでこいつ椅子に括りつけられてんの? 暴れでもした?」
「あん? ああ、それか。 そいつ、夜中になった途端にウロウロし始めやがってな。 腹でも減ってたのか、気付いた時にはうちの貯蔵庫にあった肉が軒並み食われちまってたんだよ。 んで仕方なく……」
拘束した、と。
「それって、徘徊してたって事か? なんていうか本格的にゾンビ染みてきたな、こいつ……それはそうと、先輩。 例の件、こいつから何か聞き出せたりした?」
「例の件? ああ、デモンブラッドの事か。 いや、まだなんも問い質してねえよ。 優等生の指示通り、こいつの面倒を見てただけだ」
……?
「え、なんで? 色々聞きたい事があったんじゃないの? だから俺と戦ってまで奪おうとしたんだろ?」
「アホか、んなみっともねぇ真似出来っかよ。 今の俺様はてめえの舎弟だ。 兄貴分であるてめえに許可も得ず、勝手する訳にはいかねえだろーが」
「ふぅん、そういうもんかね」
相変わらずチンピラの主張はよくわからん。
たった一度負けたくらいでそこまで義理立てしなくて良いだろうに。
「じゃあ許可するよ、先輩。 聞きたいことなんでも聞いてくれ。 あっ、そうだ。 例の件もついでに聞いといてくれる?」
「デモンブラッドの入手元と、ソロモン商会の所在地とボスの情報だな。 おう、任せとけ。 全て洗いざらい吐かせてやる」
「うん、よろしくー」
……って言っても、今しがた魔眼で先輩の質問になんでも答えるよう洗脳状態を変更にしたから、質問するだけで答えてくれるんだけどな。
と、ほくそ笑みながら俺は倉庫から出ていった。
「さてと、とりあえず目的は達成した訳だけどこれからどうするかな。 ここで待ってるだけってのもなんだし、外で魔力制御の練習でも……ん?」
なんだ?
魔力探査が何かに反応してる?
これは……魔力?
しかも相当濃い魔力だ。
それこそエンドラに匹敵する程の……。
「方角的に王都の外……か?」
……少し気になるな。
もし俺の魔力に惹かれた魔物が王都に攻め込もうとしているのであれば、流石に申し訳ない。
「はあ、しょうがない。 んじゃ、パパッと終わらせるとしますかね。 ……テレポート」
────フッ。
「ここは……平原か?」
目蓋を開けるとそこは王都近郊に広がる大平原、ノルスガルド平原だった。
夜空には数えきれない程の星が瞬いている。
お陰で深夜だと言うのにそこまで暗くはない。
そういえば星空がこんなに明るいって知ったのは、こっちの世界に来てからだっけ。
東京はビルの明かりが眩しくて、こんな風景を見ることなんてまず無いからな。
「……義母さんも今頃夜空を見上げてたりするんだろうか。 だったら……」
「グェェェェッ!」
「おっと」
ゴブリンか。
まったく、空気の読めない奴らだ。
感傷に浸ってる間ぐらい待てっつうの。
数は全部で十二。
うちゴブリンアーチャーは八で、残り四体がホブゴブリンか。
とりあえず、今しがた棍棒で殴りかかってきたゴブリンから処理するとしよう。
「悪いな、今は遊んでやる時間がないんだ。 速攻で終わらせてやるよ。 来い、アダマンタイトエッジ。 ……はっ!」
アイテムボックスから取り出したアダマンタイトエッジを振り、まずは一体真っ二つにする。
続いて、近くに居た二体のホブゴブリンも始末。
あっという間に三体蹴散らした。
「所詮はゴブリン、こんなもんか。 んじゃ後は……」
「ギイィ……」
と、四体目のホブゴブリンを斬ろうとしたその時。
「ギギャッ!」
矢の雨が降り注いできた。
「ちっ!」
避けるのは容易いが、このままではホブゴブリンを殺しにくく、やや面倒だ。
先にあっちを片付けるか。
「うざいんだよ、お前ら! 纏めて飲み込まれてろ! アビスゲート!」
いつぞや使った闇属性最強クラスの魔法アビスゲートは、ブラックホールのように周囲の全てを一瞬にして飲み込む魔法。
当然ながら俺にとってなんの脅威にもならないゴブリンアーチャー八体は、瞬く間に暗黒空間に吸い込まれていった。
「グ……ググ……グギャー!」
おいおい、そっちから襲ってきた癖に劣勢になった途端逃げるのかよ。
それなら最初から力量見極めて襲いかかってくんなよな。
「逃がすわけ無いだろ、馬鹿が。 ブルームカッター」
この間授業で習った風属性初級魔法ブルームカッターを発射すると、ゴブリンは風の刃に切り裂かれ、死体と化した。
「へえ……初級魔法なんて大した事無いと思ってたけど、威力、錬成速度共に悪くないな」
これは今後も使っていけそうだ。
「…………あそこか」
テレポートした地点より数キロ先。
街道付近から異常な魔力と鉄が弾ける音、そして人の怒号が聞こえてきた。
どうやら誰か襲われてるみたいだ、急いで向かわなければ。
「おう、来たか。 入りな」
「お邪魔しまーす」
今日のルベール邸は以前来た時と違って、随分と静まり返っている。
カンナは留守なのだろうか。
「先輩、カンナは?」
「ああ、あいつは親父の付き添いで実家に戻ってる。 今日は来ねえよ」
「ふーん」
ああ見えて名家のお嬢様だもんな。
忙しくて当たり前か。
「先輩は行かなくて良いの?」
「うるせぇ。 さっさと歩け、置いてくぞ」
「へーい」
不機嫌になった先輩の後を追って、屋敷の奥へと進んでいく。
目指すは倉庫だ。
そこにあいつが居る。
「……あの人達は大丈夫?」
「あいつら? ……ああ、優等生が助けた女どもか。 処置したのは俺じゃなくてお前だ。 なら聞くまでもないだろ」
「まあ、そりゃそうなんだけどさ」
時間停止状態にしてあるからデモンブラッドに殺される事は無いが、心配は心配だ。
なんとしても過剰な魔力を抜き取る術を手に入れなければ。
少しでも早く、家に帰してあげられるように。
「着いたぞ」
そうこうしていると、行き止まりに差し掛かった。
目の前には鉄製の扉。
なんとも厳重な作りだ。
その扉をルベール先輩がゆっくり開けていく。
すると、例の男が姿を現した。
俺とシンシアが壊滅させた半グレグループのリーダー、グレン=ヴェクターである。
「う、うぅ……」
「……先輩、なんでこいつ椅子に括りつけられてんの? 暴れでもした?」
「あん? ああ、それか。 そいつ、夜中になった途端にウロウロし始めやがってな。 腹でも減ってたのか、気付いた時にはうちの貯蔵庫にあった肉が軒並み食われちまってたんだよ。 んで仕方なく……」
拘束した、と。
「それって、徘徊してたって事か? なんていうか本格的にゾンビ染みてきたな、こいつ……それはそうと、先輩。 例の件、こいつから何か聞き出せたりした?」
「例の件? ああ、デモンブラッドの事か。 いや、まだなんも問い質してねえよ。 優等生の指示通り、こいつの面倒を見てただけだ」
……?
「え、なんで? 色々聞きたい事があったんじゃないの? だから俺と戦ってまで奪おうとしたんだろ?」
「アホか、んなみっともねぇ真似出来っかよ。 今の俺様はてめえの舎弟だ。 兄貴分であるてめえに許可も得ず、勝手する訳にはいかねえだろーが」
「ふぅん、そういうもんかね」
相変わらずチンピラの主張はよくわからん。
たった一度負けたくらいでそこまで義理立てしなくて良いだろうに。
「じゃあ許可するよ、先輩。 聞きたいことなんでも聞いてくれ。 あっ、そうだ。 例の件もついでに聞いといてくれる?」
「デモンブラッドの入手元と、ソロモン商会の所在地とボスの情報だな。 おう、任せとけ。 全て洗いざらい吐かせてやる」
「うん、よろしくー」
……って言っても、今しがた魔眼で先輩の質問になんでも答えるよう洗脳状態を変更にしたから、質問するだけで答えてくれるんだけどな。
と、ほくそ笑みながら俺は倉庫から出ていった。
「さてと、とりあえず目的は達成した訳だけどこれからどうするかな。 ここで待ってるだけってのもなんだし、外で魔力制御の練習でも……ん?」
なんだ?
魔力探査が何かに反応してる?
これは……魔力?
しかも相当濃い魔力だ。
それこそエンドラに匹敵する程の……。
「方角的に王都の外……か?」
……少し気になるな。
もし俺の魔力に惹かれた魔物が王都に攻め込もうとしているのであれば、流石に申し訳ない。
「はあ、しょうがない。 んじゃ、パパッと終わらせるとしますかね。 ……テレポート」
────フッ。
「ここは……平原か?」
目蓋を開けるとそこは王都近郊に広がる大平原、ノルスガルド平原だった。
夜空には数えきれない程の星が瞬いている。
お陰で深夜だと言うのにそこまで暗くはない。
そういえば星空がこんなに明るいって知ったのは、こっちの世界に来てからだっけ。
東京はビルの明かりが眩しくて、こんな風景を見ることなんてまず無いからな。
「……義母さんも今頃夜空を見上げてたりするんだろうか。 だったら……」
「グェェェェッ!」
「おっと」
ゴブリンか。
まったく、空気の読めない奴らだ。
感傷に浸ってる間ぐらい待てっつうの。
数は全部で十二。
うちゴブリンアーチャーは八で、残り四体がホブゴブリンか。
とりあえず、今しがた棍棒で殴りかかってきたゴブリンから処理するとしよう。
「悪いな、今は遊んでやる時間がないんだ。 速攻で終わらせてやるよ。 来い、アダマンタイトエッジ。 ……はっ!」
アイテムボックスから取り出したアダマンタイトエッジを振り、まずは一体真っ二つにする。
続いて、近くに居た二体のホブゴブリンも始末。
あっという間に三体蹴散らした。
「所詮はゴブリン、こんなもんか。 んじゃ後は……」
「ギイィ……」
と、四体目のホブゴブリンを斬ろうとしたその時。
「ギギャッ!」
矢の雨が降り注いできた。
「ちっ!」
避けるのは容易いが、このままではホブゴブリンを殺しにくく、やや面倒だ。
先にあっちを片付けるか。
「うざいんだよ、お前ら! 纏めて飲み込まれてろ! アビスゲート!」
いつぞや使った闇属性最強クラスの魔法アビスゲートは、ブラックホールのように周囲の全てを一瞬にして飲み込む魔法。
当然ながら俺にとってなんの脅威にもならないゴブリンアーチャー八体は、瞬く間に暗黒空間に吸い込まれていった。
「グ……ググ……グギャー!」
おいおい、そっちから襲ってきた癖に劣勢になった途端逃げるのかよ。
それなら最初から力量見極めて襲いかかってくんなよな。
「逃がすわけ無いだろ、馬鹿が。 ブルームカッター」
この間授業で習った風属性初級魔法ブルームカッターを発射すると、ゴブリンは風の刃に切り裂かれ、死体と化した。
「へえ……初級魔法なんて大した事無いと思ってたけど、威力、錬成速度共に悪くないな」
これは今後も使っていけそうだ。
「…………あそこか」
テレポートした地点より数キロ先。
街道付近から異常な魔力と鉄が弾ける音、そして人の怒号が聞こえてきた。
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