ヒメゴト

第2話

「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
　近年、超少子高齢化が進む日本では、人気のあった女子校も続々と共学校に改編されていた。そんな中、唯一女子校として残ったこの私立宮ノ院女子高等学校は、生粋の「お嬢様」が通う学校とされ、女学生の憧れとなっている。
　その中でも一層の輝きを放つのはこの学院の生徒会長を務める朝比奈愛姫である。初等部の入学試験では入学主席、中学一年後期から一年にして異例の生徒会長抜擢。そして、愛姫に付き従う伊織もまた一年後期から生徒会入りを果たすという注目の的である。

「ごきげんよう、朝比奈愛姫です。これより生徒総会を始めます。」


「今日も生徒会長様、綺麗だったわ…」
「ほんとね、とっても御綺麗で・・・」
生徒総会を終え、それぞれ生徒たちが教室へ戻る道中、コソコソと話している。

　一方、生徒総会を終えた愛姫は生徒会長だからと言って授業を休むことは許されない為、教室へ戻る生徒たちの波が収まってからいつものように伊織を左に連れ歩く。

「お疲れ様でした、お嬢様。本日もご立派でした。」
「えぇ、もちろんよ。あぁそうだ伊織。あの気持ちの悪い男性教員は？」
「もちろん理事長にお話をさせていただきました。今頃職員会議にて解雇が言い渡されているところでしょう。」
「ふふっ、私のことをあんな汚らしい目で見てくるなんて最悪だわ。これだから男は…」
「お嬢様、こちらへ。」
左に曲がるときだけは愛姫は伊織の服を掴む。
「私には伊織さえいればいいわ。他に誰も何も望まない。貴方だけよ…伊織」
「はい、お嬢様。私の命が尽きるまで貴女様のもとにおります。我が主」


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私立宮ノ院女子高等学校について。初等部・中等部・高等部があります。それぞれ入学時期によって生徒の名称が異なります。初等部からの入学→内部生・中等部からの入学→外部生・高等部からの入学→一般生
初等部の入試は勉学だけでなく礼儀作法・親同伴の面接なども含まれます。中等部は勉学と個人面接のみ、高等入試は勉学の他、中学からの推薦のある者という条件が追加されます
本文に載せるのも文脈が...と迷ったためこちらにメモのような形で書かせていただきました！

読んでいただきありがとうございました！！　　英