41 / 168
3
3-2
しおりを挟む
俺が受けていた報告とは全く違う聖女の姿には驚き、でもすぐに理由が思い付き笑ってしまった。
「ミランダ、可愛いことをするものだ。」
クレバトル教皇が去った後に笑いながら呟いた。
ミランダが周りの貴族や騎士を使ってでも俺に嫉妬をさせたかったらしい。
“聖女様にはお会いしないでください、ジルゴバート陛下。
とても美しい娘なのでジルゴバート陛下が私のお相手をしてくださらなくなると嫌なのです。”
聖女がこの王宮に初めて来た日、わざわざ執務室にまで来て俺の身体を求めてきたミランダ。
たっぷりと可愛がってあげている最中にそんな可愛い過ぎるお願いをしてきた。
それには最高に気持ち良くなりながらミランダの中に熱を放出させた。
マルチネスとする時とは比べ物にならない快感の中、ミランダは続けた。
“聖女様の皇太子妃としての教育が終わるまで、私を侍女として専属でつくことをお許しください。
聖女様は没落貴族の娘、それもインソルド出身の。
あのままでは聖女として国に安泰をもたらせないかもしれません。”
そう言いながら自らまた腰を動かし始め、自分の中で俺のにまた熱を持たせてくる。
押し寄せる快感に悶えながらミランダの腰を掴み激しくまたぶつけていく。
チラッとミランダの可愛い穴を見ると今日も血が溢れてきている。
こんなに美しく可愛いミランダはこういったことが苦手なようで。
だから仕事ばかりしていたような男をミランダは旦那に選んだらしい。
なのに俺とはこんなに繋がる。
血を出してまで繋がる。
“俺を愛しているか?”
“はい、愛しています。”
何度も何度もそう言って俺の心も身体も気持ち良くしてくれるミランダ。
“聖女の皇太子妃教育を任せる。
俺の国に安泰を。”
“はい。
・・・ステルは聖女と子作りしても問題はありませんか?”
それには悩んだ。
第1皇太子も第2皇太子もまだ結婚すらしていないから。
そんな中でステルが1番先に子どもを、それも聖女との子どもを作るのは。
“ジルゴバート陛下、ステルは皇太子といっても黒髪持ちではありませんか。
ステルの子どもが皇太子になるなんて有り得ませんよ。
あの男は女に一切興味のない男。
顔はクラスト陛下に似ているので、もしかしたら夜の方も似ているのかもしれませんよ?
私に見届け役も任せてください。
その報告を持ってジルゴバート陛下とお酒を飲みたいものです。”
ミランダはイタズラっ子のような笑顔で笑い、自分の口元に人差し指を立てた。
それに俺も笑いながら自分の口元に人差し指を持ってきた。
ミランダは歳を取っても美しく光り輝いている。
こんなにも光り輝いている。
この国に、“俺の王国”に、俺にとって重要な女なのだとこんなにも分かる。
“結婚しよう、ミランダ。”
“私は大罪人の妻。
ジルゴバート陛下のご厚意で夫は罪に問われませんでしたが、夫は大罪を犯しました。
それは周知の事実です。
私はジルゴバート陛下に傷1つ付けたくないのです。”
“俺ではなくあんな男を選ぶからだ。”
そう攻めたらミランダの目から輝く涙が一筋落ちていった。
ミランダの涙まで美しく光り輝いているのを、俺はこの時初めて知った。
「ミランダ、可愛いことをするものだ。」
クレバトル教皇が去った後に笑いながら呟いた。
ミランダが周りの貴族や騎士を使ってでも俺に嫉妬をさせたかったらしい。
“聖女様にはお会いしないでください、ジルゴバート陛下。
とても美しい娘なのでジルゴバート陛下が私のお相手をしてくださらなくなると嫌なのです。”
聖女がこの王宮に初めて来た日、わざわざ執務室にまで来て俺の身体を求めてきたミランダ。
たっぷりと可愛がってあげている最中にそんな可愛い過ぎるお願いをしてきた。
それには最高に気持ち良くなりながらミランダの中に熱を放出させた。
マルチネスとする時とは比べ物にならない快感の中、ミランダは続けた。
“聖女様の皇太子妃としての教育が終わるまで、私を侍女として専属でつくことをお許しください。
聖女様は没落貴族の娘、それもインソルド出身の。
あのままでは聖女として国に安泰をもたらせないかもしれません。”
そう言いながら自らまた腰を動かし始め、自分の中で俺のにまた熱を持たせてくる。
押し寄せる快感に悶えながらミランダの腰を掴み激しくまたぶつけていく。
チラッとミランダの可愛い穴を見ると今日も血が溢れてきている。
こんなに美しく可愛いミランダはこういったことが苦手なようで。
だから仕事ばかりしていたような男をミランダは旦那に選んだらしい。
なのに俺とはこんなに繋がる。
血を出してまで繋がる。
“俺を愛しているか?”
“はい、愛しています。”
何度も何度もそう言って俺の心も身体も気持ち良くしてくれるミランダ。
“聖女の皇太子妃教育を任せる。
俺の国に安泰を。”
“はい。
・・・ステルは聖女と子作りしても問題はありませんか?”
それには悩んだ。
第1皇太子も第2皇太子もまだ結婚すらしていないから。
そんな中でステルが1番先に子どもを、それも聖女との子どもを作るのは。
“ジルゴバート陛下、ステルは皇太子といっても黒髪持ちではありませんか。
ステルの子どもが皇太子になるなんて有り得ませんよ。
あの男は女に一切興味のない男。
顔はクラスト陛下に似ているので、もしかしたら夜の方も似ているのかもしれませんよ?
私に見届け役も任せてください。
その報告を持ってジルゴバート陛下とお酒を飲みたいものです。”
ミランダはイタズラっ子のような笑顔で笑い、自分の口元に人差し指を立てた。
それに俺も笑いながら自分の口元に人差し指を持ってきた。
ミランダは歳を取っても美しく光り輝いている。
こんなにも光り輝いている。
この国に、“俺の王国”に、俺にとって重要な女なのだとこんなにも分かる。
“結婚しよう、ミランダ。”
“私は大罪人の妻。
ジルゴバート陛下のご厚意で夫は罪に問われませんでしたが、夫は大罪を犯しました。
それは周知の事実です。
私はジルゴバート陛下に傷1つ付けたくないのです。”
“俺ではなくあんな男を選ぶからだ。”
そう攻めたらミランダの目から輝く涙が一筋落ちていった。
ミランダの涙まで美しく光り輝いているのを、俺はこの時初めて知った。
8
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
ラヴ KAZU
恋愛
ある日、まゆは父親からお見合いを進められる。
義兄を慕ってきたまゆはお見合いを阻止すべく、車に引かれそうになったところを助けてくれた、祐志に恋人の振りを頼む。
そこではじめてを経験する。
まゆは三十六年間、男性経験がなかった。
実は祐志は父親から許嫁の存在を伝えられていた。
深海まゆ、一夜を共にした女性だった。
それからまゆの身が危険にさらされる。
「まゆ、お前は俺が守る」
偽りの恋人のはずが、まゆは祐志に惹かれていく。
祐志はまゆを守り切れるのか。
そして、まゆの目の前に現れた工藤飛鳥。
借金の取り立てをする工藤組若頭。
「俺の女になれ」
工藤の言葉に首を縦に振るも、過去のトラウマから身体を重ねることが出来ない。
そんなまゆに一目惚れをした工藤飛鳥。
そして、まゆも徐々に工藤の優しさに惹かれ始める。
果たして、この恋のトライアングルはどうなるのか。
絶倫騎士さまが離してくれません!
浅岸 久
恋愛
旧題:拝啓お父さま わたし、奴隷騎士を婿にします!
幼いときからずっと憧れていた騎士さまが、奴隷堕ちしていた。
〈結び〉の魔法使いであるシェリルの実家は商家で、初恋の相手を配偶者にすることを推奨した恋愛結婚至上主義の家だ。当然、シェリルも初恋の彼を探し続け、何年もかけてようやく見つけたのだ。
奴隷堕ちした彼のもとへ辿り着いたシェリルは、9年ぶりに彼と再会する。
下心満載で彼を解放した――はいいけれど、次の瞬間、今度はシェリルの方が抱き込まれ、文字通り、彼にひっついたまま離してもらえなくなってしまった!
憧れの元騎士さまを掴まえるつもりで、自分の方が(物理的に)がっつり掴まえられてしまうおはなし。
※軽いRシーンには[*]を、濃いRシーンには[**]をつけています。
*第14回恋愛小説大賞にて優秀賞をいただきました*
*2021年12月10日 ノーチェブックスより改題のうえ書籍化しました*
*2024年4月22日 ノーチェ文庫より文庫化いたしました*
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
勘違いから始まりましたが、最強辺境伯様に溺愛されてます
かほなみり
恋愛
【書籍化】
旧題「この世界で名前を呼ぶのは私を拾ったあなただけ」
『勘違いから始まりましたが、最強辺境伯様に溺愛されてます』と改題し、ノーチェブックスさまから書籍化していただけることになりました。
番外編をこちらとは別に連載し、新しくお話を不定期で投稿しています。そちらもお楽しみいただければ嬉しいです。
【5/12完結】
☆こちらのお話はR18描写があります。該当話にはサブタイトルに※が付きます。苦手な方は回避してください。
両親を亡くし音大を中退した私は、お店で演奏するお仕事をして暮らしていた。でもこの世の中、お店が立ち行かなくなり行き場を失った私。する事もなく、吹雪の中ちょっとコンビニに行こうと思っただけだったのに、アパートを出るといつの間にか異世界に飛ばされて。
常人離れした身体能力のイケメンに助けられた私は、言葉の通じないこの世界で新しく居場所を探す。
でもなんか、私、男の子だと思われている?
男の子に間違われて異世界で保護された私を、男の子を保護したはずなのに実は違った事に戸惑う面倒見のいい王国一の強さを誇る男が後々溺愛する物語。
設定は西洋風ファンタジーな独自設定でとってもふんわりですので、優しい気持ちで見守ってくれたら嬉しいです。ベタでテンプレな王道異世界転移のお話ですが、みんな幸せになれる物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる