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「あいつら・・・」



ホテルの受付で、創さんはピリピリしていた。



わたしと愛実の部屋の鍵は2本とも渡されている上に、愛実と学さんは外出していてホテルにはいないらしい・・・。
勿論、わたしはその鍵は受け取っていないから、愛実が持っているんだと思う・・・。




「・・・仕方ねーから、こっちの部屋に一旦来るか?
それかロビーにいてもいいけど・・・海の家のシャワーしか浴びてねーから気持ち悪いだろ?
一旦シャワーだけ浴びて着替えて、ロビーでコーヒーでも飲むか。
あ、お前はカフェオレか。」



創さんの提案にわたしは頷き、受付に預けていた荷物を受け取り創さんの部屋へ向かった。
創さんがすぐに荷物を持ってくれ、「これだけしか荷物ねーの?」と。



「そういえば、お前夏の合宿の時も妙に荷物少なかったよな。」



とケラケラ笑いながらエレベーターに乗り込んだ。



さっき、「見てたよ」とわたしに言った通り、創さんは高校時代のわたしのことをすごく知っていてくれている。




それに戸惑いながら、わたしは創さんの後から創さん達の部屋に入った。
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