165 / 202
10
10-17
しおりを挟む
“俺彼女には料理はさせない主義なんだよね”
あの日先生が言っていた言葉がすぐに浮かんできた。
でも・・・
「はい、明日待ってます。」
“朝人が朝1番に帰ってきた時の毎度ありがとうございますの分”
それがあるので、私は頷いた。
頷いた私を朝人は物凄く嬉しそうな顔で見て、それからパッと顔を逸らしてきた。
「あ~・・・でも、彼氏とか大丈夫か?
もう店はないのに俺がお前の家に行くとか・・・。
元常連客ではあるけど、店もないなら俺はただの男なわけだし。
ちなみに今俺も彼女がいないわけだし。」
「彼氏はいないのでそこは大丈夫です。」
今彼女がいないらしい先生が、パッと私のことを見てきて、何でかマジマジと私の顔を見てきた。
「今までの彼氏、どんな奴だった?
どういう奴がタイプだったとかあるか?」
「今まで彼氏がいたことがないのでタイプとかそういうのは・・・。」
「・・・マジで?」
「はい。」
「普通に生きててどうやったら誰とも付き合わないままその歳になれるんだよ・・・?」
「久しぶりに再会したのにそんな悪口言わないでくださいよ。
それに会長だって・・・先生の従妹だってあんなに可愛いくてモテたのに誰とも付き合ったことないですよ?」
「カヤはねーだろ、あいつブスだし。
あいつのスッピン見たことあるか?
すげーブスだから。」
「会長の悪口までやめてくださいよ。
それに昨日社会人になってから久しぶりに会いましたけど、やっぱり可愛かったですから。」
「昨日?・・・あいつ何で何も言わねーんだよ。
何でも分かるからって調子乗りやがって。」
「私には言ってくれましたよ?
昨日、先生の写真を私に見せて。
今日先生がうちの会社にくることを教えてくれたのは会長です。」
私がそう言うと、先生は凄く驚いた顔をして。
でもすぐに優しい笑顔になって小さく頷いた。
「俺の元に本当に訪れたな、福富千寿子。」
.
あの日先生が言っていた言葉がすぐに浮かんできた。
でも・・・
「はい、明日待ってます。」
“朝人が朝1番に帰ってきた時の毎度ありがとうございますの分”
それがあるので、私は頷いた。
頷いた私を朝人は物凄く嬉しそうな顔で見て、それからパッと顔を逸らしてきた。
「あ~・・・でも、彼氏とか大丈夫か?
もう店はないのに俺がお前の家に行くとか・・・。
元常連客ではあるけど、店もないなら俺はただの男なわけだし。
ちなみに今俺も彼女がいないわけだし。」
「彼氏はいないのでそこは大丈夫です。」
今彼女がいないらしい先生が、パッと私のことを見てきて、何でかマジマジと私の顔を見てきた。
「今までの彼氏、どんな奴だった?
どういう奴がタイプだったとかあるか?」
「今まで彼氏がいたことがないのでタイプとかそういうのは・・・。」
「・・・マジで?」
「はい。」
「普通に生きててどうやったら誰とも付き合わないままその歳になれるんだよ・・・?」
「久しぶりに再会したのにそんな悪口言わないでくださいよ。
それに会長だって・・・先生の従妹だってあんなに可愛いくてモテたのに誰とも付き合ったことないですよ?」
「カヤはねーだろ、あいつブスだし。
あいつのスッピン見たことあるか?
すげーブスだから。」
「会長の悪口までやめてくださいよ。
それに昨日社会人になってから久しぶりに会いましたけど、やっぱり可愛かったですから。」
「昨日?・・・あいつ何で何も言わねーんだよ。
何でも分かるからって調子乗りやがって。」
「私には言ってくれましたよ?
昨日、先生の写真を私に見せて。
今日先生がうちの会社にくることを教えてくれたのは会長です。」
私がそう言うと、先生は凄く驚いた顔をして。
でもすぐに優しい笑顔になって小さく頷いた。
「俺の元に本当に訪れたな、福富千寿子。」
.
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
絶倫彼は私を離さない~あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる~
一ノ瀬 彩音
恋愛
私の彼氏は絶倫で、毎日愛されていく私は、すっかり彼の虜になってしまうのですが
そんな彼が大好きなのです。
今日も可愛がられている私は、意地悪な彼氏に愛され続けていき、
次第に染め上げられてしまうのですが……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる