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「あいつって・・・誰?」



「実家の瑠美の部屋に入ったあいつ!!」



「私の部屋?誰も入ってないけど・・・。」




そう答えると、一成が驚いた顔をしていた。




「マジで・・・?じゃあ、あいつ何?
瑠美の家に来てたじゃん、同じ法律事務所だった男!!」



「・・・ああ、玄関で待ってて貰ってたよ?
借してた本を返してって言われて家に来たけど。」



「部屋・・・入れてなかったの?」



「お母さん達も外でご飯食べてていなかったからか、上がりたがってたけど・・・。
結構しつこかったけど、玄関で待ってて貰った。」



「それ狙われてるから!!
そんな奴から本借りないでよ!!」



「狙うって?」 



「まあ・・・もう、いいよ。
瑠美の裸、俺しか見てないってことだよね?」



「それは・・・違うけど・・・。」



「待って・・・まだ誰か出てくるの?
・・・あ、俺・・・そろそろ・・っ」




一成が自分で何かをしているのを・・・もっと早くしていて・・・





「瑠美・・・っ」





私の名前を呼んだかと思ったら、そうなって・・・






その時やっと、何をしていたのか分かって・・・






急に恥ずかしくなった・・・。







「気付くの遅いって・・・。」
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