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家に帰り、夜ご飯を作る・・・。
勝也のことを想って、今日も夜ご飯を作る。
今日は絶対に失敗したくなかったから、凄く注意して料理をしたのに・・・お魚が焦げた。
お皿には移したけど、これは・・・今日は、出せない。
そう思った時、いつもより凄い早く家の扉が開いた。
私は急いで、玄関まで迎えに行く。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
勝也がいつも通り笑いながら、玄関で靴を脱ぎ部屋に入ってきた。
でも・・・いつもより、もっともっと・・・冷たい空気と一緒だった。
実家に、寄らなかったらしい。
駅からそのままこっちに帰って来たから、こんなに冷たい空気と・・・あと、本人は気付いていないかもしれないけど、身体が震えている。
リビングではなく勝也の部屋にそのまま入ったので、私も入る。
久しぶりに入った勝也の部屋の中・・・
部屋の中は・・・
部屋の中は・・・
何も、なかった・・・。
勝也は、震えながらもマフラーを取りスーツを脱いでいく。
自分が寒いのに気付いていないかのように。
どんな気持ちで帰って来たんだろう、私の部屋に・・・。
どんな気持ちで・・・
どんな気持ちで・・・
「俺・・・“シェフ”に戻れなかったとしても・・・ここにいても、いい?」
勝也のことを想って、今日も夜ご飯を作る。
今日は絶対に失敗したくなかったから、凄く注意して料理をしたのに・・・お魚が焦げた。
お皿には移したけど、これは・・・今日は、出せない。
そう思った時、いつもより凄い早く家の扉が開いた。
私は急いで、玄関まで迎えに行く。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
勝也がいつも通り笑いながら、玄関で靴を脱ぎ部屋に入ってきた。
でも・・・いつもより、もっともっと・・・冷たい空気と一緒だった。
実家に、寄らなかったらしい。
駅からそのままこっちに帰って来たから、こんなに冷たい空気と・・・あと、本人は気付いていないかもしれないけど、身体が震えている。
リビングではなく勝也の部屋にそのまま入ったので、私も入る。
久しぶりに入った勝也の部屋の中・・・
部屋の中は・・・
部屋の中は・・・
何も、なかった・・・。
勝也は、震えながらもマフラーを取りスーツを脱いでいく。
自分が寒いのに気付いていないかのように。
どんな気持ちで帰って来たんだろう、私の部屋に・・・。
どんな気持ちで・・・
どんな気持ちで・・・
「俺・・・“シェフ”に戻れなかったとしても・・・ここにいても、いい?」
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