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「莉央、おはよう!」



「おはよう、勝也!」




レストランでは、日中でも夜でも挨拶は“おはよう”。
あれから2人きりで話せてはいないけど、小学生の頃みたいな雰囲気にはなっていた。




私に昔みたいな笑顔を向けてくれる勝也を見て、期待してしまう・・・。




あんなことがあったし・・・




彼女とも別れたようだし・・・。




もしかしたら、と思ってしまう。




スマホを両手で握り締めると、勝也も・・・片手でスマホを持っていた・・・。





「勝也・・・あのね・・・」




「制服・・・珍しいのだな。」




2人で同時に話してしまった・・・




「あ・・・制服?
少し遠めの高校に行ってて、確かにここら辺から通ってる子はいないかも。」




“私立”!!という制服で。
スカートの丈は調整してる子もいるけど、着崩せないよう考え抜かれたデザインで・・・。
きちんと着るのが1番可愛く見える制服でもある。




そんな制服を、勝也が困ったような顔で笑いながら見ていて・・・。




 
「高校、どこ?」





そんなことを聞かれ・・・答えると、少し黙ってしまって。





「凄いな、莉央は。」





そう言いながら、スマホを制服のポケットに入れてしまった・・・






「勝也・・・あの・・・っ」





「この前、ごめんな。」





たぶん、あの日のことで・・・。
私は首を何回も振る・・・。
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