【完】タバコの煙を吸い込んで

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5-27

ホテルのベッドの上、お互い裸になりこの人が私の上に覆い被さる。
凍えるように冷たいこの人の身体・・・。
鼻も唇も、頬も・・・。



この人の鼻も唇も頬も、私のそれと激しく何度も重なる・・・。



「手、冷たいよね・・・ごめん。」



私の胸を、凍るように冷たいこの人の両手が優しく揉む・・・。
その冷たさが私を冷たくさせていく。
この人の身体中の冷たさが、私の身体中をどんどん冷たくさせる。



「暖房つけなくて本当にいいの？」



「いらない・・・。
アナタの冷たい身体が良い・・・。
凄い冷たくて・・・それが・・・っ」



私には必要・・・。



そう言おうとした時、胸の先を舐められ・・・。



「・・・ﾊｧｯ、気持ち良い・・・」



そう言うと、暗い中・・・胸の先を舐めながらこの人が私の顔を見てきた・・・。



それが恥ずかしくて顔を背けると、この人の顔がまた私の顔に近付き何度も深いキスをされる・・・。



初めて誰かとキスをするけど、凄い気持ち良くて・・・



凄い、凄い、気持ち良くて・・・



自然と腰が動いてしまう。



私の両足の間に入っているこの人の身体、その身体にあるこの人の唯一の熱を求めてしまう・・・。



腰を動かし、その熱に私から入口に近付けようとした時・・・



凍えるように冷たいこの人の手が・・・



私の下半身に触れ、大きく身体が跳ねた・・・。