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「凄い酔ってるね・・・。」



フラッフラの私の腰にこの男が手を回し、私もこの男の身体にもたれ掛かるようにしてなんとか歩く・・・。



「お金・・・」



「いらないよ。
それより、こんなに酔わせてごめんね。」



「たった1杯でこんな・・・どうしたんだろう。
店出てからもっと酔ってきた・・。」



信じられないことに、店を出てからの方がもっと酔っ払ってきた。
突き刺すように冷たい空気なのに、頭は全然スッキリしない。



でも、寒くて・・・。
こんなの、私には寒すぎて・・・。



「寒い・・・。」



小さく呟き吐いた息が、空気に白く広がった。



そしたら、男が・・・



自分の上着を私に掛けてくれた。
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