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それから、爺さんにママが作った筑前煮を食べさせた。
そしたらボロボロと泣いて、シワクチャの顔をもっとシワクチャにして笑いながら食べていた。
私の顔を嬉しそうな顔で見て、幸せそうな顔で見て・・・。
こんな顔で見られたことは、初めてだった。
私は結構美人だし昔からよくモテて。
それでも、こんな顔で誰かに見られたのは初めてだった。
こんな爺さんに・・・
80歳になるヨボヨボの爺さんに・・・
血は繋がっていないけど、ママを育ててくれたお父さんでもある爺さんに・・・
なんだか、恋をしてしまいそうで・・・。
それくらい、爺さんは良い男だし、私をこんな顔で笑って見てくれる・・・。
爺さんとは色々な話をした。
うちの家族の話や爺さんの近所の人達の話。
周りにいる沢山の人達のお陰で生活出来ているようだった。
「引っ越しの手伝いもその人達やってくれるのかな?
もしも手伝いがないようだったら、私だけじゃなくて兄貴と小太郎も連れてくる。」
「手伝ってくれるよ。
みんな・・・きっと喜んで手伝ってくれるよ。」
爺さんは笑いながらも少し疲れた様子で。
時計を見ると20時だった。
爺さんはそろそろ眠る時間なんだろう。
「私、明日には東京に戻らないといけないの。
ママがお店を開けるから手伝うように言われていて。
新年なのに人が沢山来るんだよね、独身のお客様とか。」
「峰子ちゃんのお店も繁盛しているんだね。
僕の方は大丈夫。
引っ越し当日も大丈夫だから。
東京には峰子ちゃんのお店にたまに行っていたからね。」
その言葉と、爺さんの顔を見て頷いた。
爺さんとはまた東京で・・・私の実家で必ず会う約束をして爺さんのアパートを後にした。
そしたらボロボロと泣いて、シワクチャの顔をもっとシワクチャにして笑いながら食べていた。
私の顔を嬉しそうな顔で見て、幸せそうな顔で見て・・・。
こんな顔で見られたことは、初めてだった。
私は結構美人だし昔からよくモテて。
それでも、こんな顔で誰かに見られたのは初めてだった。
こんな爺さんに・・・
80歳になるヨボヨボの爺さんに・・・
血は繋がっていないけど、ママを育ててくれたお父さんでもある爺さんに・・・
なんだか、恋をしてしまいそうで・・・。
それくらい、爺さんは良い男だし、私をこんな顔で笑って見てくれる・・・。
爺さんとは色々な話をした。
うちの家族の話や爺さんの近所の人達の話。
周りにいる沢山の人達のお陰で生活出来ているようだった。
「引っ越しの手伝いもその人達やってくれるのかな?
もしも手伝いがないようだったら、私だけじゃなくて兄貴と小太郎も連れてくる。」
「手伝ってくれるよ。
みんな・・・きっと喜んで手伝ってくれるよ。」
爺さんは笑いながらも少し疲れた様子で。
時計を見ると20時だった。
爺さんはそろそろ眠る時間なんだろう。
「私、明日には東京に戻らないといけないの。
ママがお店を開けるから手伝うように言われていて。
新年なのに人が沢山来るんだよね、独身のお客様とか。」
「峰子ちゃんのお店も繁盛しているんだね。
僕の方は大丈夫。
引っ越し当日も大丈夫だから。
東京には峰子ちゃんのお店にたまに行っていたからね。」
その言葉と、爺さんの顔を見て頷いた。
爺さんとはまた東京で・・・私の実家で必ず会う約束をして爺さんのアパートを後にした。
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