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繁華街の明るい通りを抜けて、裏の道に入る。
暗くなった道にある、古びたビル。
そのビルの1階にあるお店、スナックだった。
私のママが“ママ”をやっているお店だった。
“スナック トキ”
私がホステスをしているお店、“CLUB Toki”は私のママが経営しているクラブ。
そんなママにお願いをして、定休日である日曜日の今日もスナックを開けてもらった。
拓実を連れていくことは言っている。
私の毒よりも、ママの毒の方が強いから。
拓実にもママの毒を吸い込んでもらいたかった。
「ここ、ママが・・・私の母が“ママ”をしているスナックなの。」
そう言って・・・握っていた手をゆっくりと離す。
拓実を見上げ、笑い掛ける。
「ママに変に期待させたくないから。」
笑った私を、拓実は眉間にシワを寄せ難しそうな顔をして見下ろしていた。
暗くなった道にある、古びたビル。
そのビルの1階にあるお店、スナックだった。
私のママが“ママ”をやっているお店だった。
“スナック トキ”
私がホステスをしているお店、“CLUB Toki”は私のママが経営しているクラブ。
そんなママにお願いをして、定休日である日曜日の今日もスナックを開けてもらった。
拓実を連れていくことは言っている。
私の毒よりも、ママの毒の方が強いから。
拓実にもママの毒を吸い込んでもらいたかった。
「ここ、ママが・・・私の母が“ママ”をしているスナックなの。」
そう言って・・・握っていた手をゆっくりと離す。
拓実を見上げ、笑い掛ける。
「ママに変に期待させたくないから。」
笑った私を、拓実は眉間にシワを寄せ難しそうな顔をして見下ろしていた。
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